2020/10/08(木) - 15:11
オーストリア、レオガングで日本選手団不在のMTB世界選手権が開幕。第1種目のチームリレーでフランスが勝利し、2年目となるE-MTB選手権ではイネオス・グレナディアーズに加入するトーマス・ピドコック(イギリス)が圧倒的な走りで優勝した。
オーストリアはザルツブルグ州のスキーリゾート、レオガングを舞台にしたMTBの世界ナンバーワンを決める世界選手権が開幕した。10月7日(水)から11日(日)までの5日間で開催される戦いだが、今年日本からは女子U23の小林あか里のみの出場となる。
未だヨーロッパで猛威をふるい続ける新型コロナウイルスゆえ、今年世界選手権前に開催されたUCIワールドカップは先週末に閉幕したチェコ、ノヴェームニェスト大会の2連戦(XCCとXCOの2戦ずつ=合計4レース)のみ。ダウンヒルに関してはワールドカップなしで世界選手権が開催されるという異例の事態となっている。
悪天候による超スリッピーなコンディションの中開催された1日目。日本選手団不在のオープニングレースであるチームリレーで勝利したのは、ヨルダン・サルーや第1戦でワールドカップ初優勝を飾ったロアナ・ルコントを擁するフランスチームだった。
フランスは徐々にポジションを上げ、3周目に先頭に立ってからは地元オーストリアやイタリアの追撃を交わして勝利。同種目4連覇を狙ったスイスチームは序盤最後尾に落ち、男子エリートのトーマス・リッチャーがこの日のベストラップとなる走りで追い上げたが3位止まりに終わっている。
また、2年目開催を迎えたE-MTBのクロスカントリーレースには、昨年覇者アラン・ハースリー(南アフリカ)やワールドカップ第1戦で初優勝を挙げたシモン・アンドレアッセン(デンマーク)といった現役トップ選手や、ジュリアン・アブサロン(フランス)、マルコアウレリオ・フォンタナ(イタリア)、ベルギーのCX界を率いるスヴェン・ネイスといったレジェンド選手たちも参戦。そんなEレースを制したのはトーマス・ピドコック(イギリス)だった。
今年のベビージロで総合優勝を挙げ、2021年3月1日からのイネオス・グレナディアーズ加入を発表し、ロード世界選手権のエリートカテゴリーで戦い、続くMTBワールドカップ2連戦のU23カテゴリーで2連勝と波に乗るピドコックは序盤こそスロースタートだったものの、ラスト4周回全てでベストラップを叩き出す走りで最終周回に首位浮上。ジェローム・ジロウ(フランス)とアンドレアッセンを抑えた次代のスーパースターが、自身4枚目(過去にシクロクロスで2016–2017年のジュニア王者&2018–2019年U23王者、ロード2017年個人TTジュニア王者)のアルカンシエルを手に入れている。
また、E-MTB女子レースではエンデューロのトップ選手として活躍するメラニー・ピュージン(フランス)が勝利し、フランスに2枚目のアルカンシエルを届けている。
オーストリアはザルツブルグ州のスキーリゾート、レオガングを舞台にしたMTBの世界ナンバーワンを決める世界選手権が開幕した。10月7日(水)から11日(日)までの5日間で開催される戦いだが、今年日本からは女子U23の小林あか里のみの出場となる。
未だヨーロッパで猛威をふるい続ける新型コロナウイルスゆえ、今年世界選手権前に開催されたUCIワールドカップは先週末に閉幕したチェコ、ノヴェームニェスト大会の2連戦(XCCとXCOの2戦ずつ=合計4レース)のみ。ダウンヒルに関してはワールドカップなしで世界選手権が開催されるという異例の事態となっている。
悪天候による超スリッピーなコンディションの中開催された1日目。日本選手団不在のオープニングレースであるチームリレーで勝利したのは、ヨルダン・サルーや第1戦でワールドカップ初優勝を飾ったロアナ・ルコントを擁するフランスチームだった。
フランスは徐々にポジションを上げ、3周目に先頭に立ってからは地元オーストリアやイタリアの追撃を交わして勝利。同種目4連覇を狙ったスイスチームは序盤最後尾に落ち、男子エリートのトーマス・リッチャーがこの日のベストラップとなる走りで追い上げたが3位止まりに終わっている。
また、2年目開催を迎えたE-MTBのクロスカントリーレースには、昨年覇者アラン・ハースリー(南アフリカ)やワールドカップ第1戦で初優勝を挙げたシモン・アンドレアッセン(デンマーク)といった現役トップ選手や、ジュリアン・アブサロン(フランス)、マルコアウレリオ・フォンタナ(イタリア)、ベルギーのCX界を率いるスヴェン・ネイスといったレジェンド選手たちも参戦。そんなEレースを制したのはトーマス・ピドコック(イギリス)だった。
今年のベビージロで総合優勝を挙げ、2021年3月1日からのイネオス・グレナディアーズ加入を発表し、ロード世界選手権のエリートカテゴリーで戦い、続くMTBワールドカップ2連戦のU23カテゴリーで2連勝と波に乗るピドコックは序盤こそスロースタートだったものの、ラスト4周回全てでベストラップを叩き出す走りで最終周回に首位浮上。ジェローム・ジロウ(フランス)とアンドレアッセンを抑えた次代のスーパースターが、自身4枚目(過去にシクロクロスで2016–2017年のジュニア王者&2018–2019年U23王者、ロード2017年個人TTジュニア王者)のアルカンシエルを手に入れている。
また、E-MTB女子レースではエンデューロのトップ選手として活躍するメラニー・ピュージン(フランス)が勝利し、フランスに2枚目のアルカンシエルを届けている。
MTB世界選手権2020 XCチームリレー結果
1位 | フランス | 1:27:34 |
2位 | イタリア | 1:35 |
3位 | スイス | 2:06 |
4位 | アメリカ | 2:55 |
5位 | イギリス | 3:04 |
MTB世界選手権2020 E-MTB男子レース結果
1位 | トーマス・ピドコック(イギリス) | 1:01:41 |
2位 | ジェローム・ジロウ(フランス) | 0:35 |
3位 | シモン・アンドレアッセン(デンマーク) | 0:49 |
4位 | マルティノ・フルエット(イタリア) | 1:21 |
5位 | ヨリス・ルフ(スイス) | 2:49 |
MTB世界選手権2020 E-MTB女子レース結果
1位 | メラニー・ピュージン(フランス) | 56:33 |
2位 | キャスリーン・シュティルネマン | 0:27 |
3位 | ナサリー・シュナイター(スイス) | 1:15 |
4位 | ソフィア・ワイデンロス(ドイツ) | 4:04 |
5位 | マーガリー・ロシェット(カナダ) | 4:28 |
text:So Isobe
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