2020/10/02(金) - 11:33
急遽ベルギー国内で行われることになったビンクバンクツアー第3ステージは、雨上がりのアールテルでの集団スプリントで決着。大会初日と同じ3名が競り合ったスプリントで、マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)が勝利した。
オランダ国内でのレース開催が禁止されたことに伴い、ベルギーのアールテルの周回コースで開催されることが決まったビンクバンクツアー第3ステージ。大会主催者は全てのステージをベルギー国内で行う方針を固め、第4ステージと第5ステージに関してもオランダを走らないコースに変更している。
突如キャンセルされた第2ステージを休息日に充てた選手たちが、大雨のアールテルをスタートした。ほぼ真っ平な1周23kmの周回コースを、UCIプロチーム所属の5名が逃げ、UAEチームエミレーツやボーラ・ハンスグローエがメイン集団を率いて追いかける展開。ステージ後半に入ると天候は徐々に回復し、メイン集団は逃げ吸収に向けてスピードを上げていく。
逃げグループを形成した5名
ジョナス・リカールト(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
オスカル・リースベーク(オランダ、アルペシン・フェニックス)
ピム・リヒハルト(オランダ、トタル・ディレクトエネルジー)
アドリアン・プティ(フランス、ディレクトエネルジー)
ケニース・ファンローイ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)
3秒、2秒、1秒のボーナスタイムが設定されたビンクバンク名物の3連続スプリント「ゴールデンキロメーター」で合計9秒を獲得したリッカールトが総合3位に浮上。リッカールトはそのまま独走に持ち込んだが、トレック・セガフレードやEFプロサイクリング、ユンボ・ヴィスマがトレインを組むメイン集団に残り2.5km地点で吸収された。前半にかけて平均スピード42km/h前後で周回をこなしていたメイン集団は、平均スピード50.6km/hで最終周回を駆け抜けている。
太陽に照らされた雨上がりの路面。ドゥクーニンク・クイックステップを先頭に残り1kmを切り、集団が縦に伸びる連続コーナーを抜けて最終ストレートに差し掛かる。残り400mの最終コーナーを抜けて先頭に立ったリュディガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)がそのままパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)を発射。しかしこの日もアッカーマンのスプリント開始は早すぎた。
アッカーマンのスリップストリームから抜け出たのは、緑色のリーダージャージを着るジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ)と真っ赤なポイント賞ジャージを着るマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)の2人。大会初日の第1ステージと同じ3人による接戦スプリントに持ち込まれ、一番後ろから最も伸びやかな加速を見せたピーダスンが勝利した。
今シーズン2勝目を飾ったピーダスンは「火曜日(第1ステージ)のスプリントで調子がすこぶる良いことを確認していた。チームの働きを完璧な形で結果に結びつけることができたよ。最後はアレックス・キルシュのおかげで楽にポジション取りすることができた」とコメント。ピーダスンはアルカンシェルを着て挑んだツール・ド・フランスで4回ステージトップ10に入ったが、登りが厳しすぎるとして大会連覇がかかったロード世界選手権をスキップしていた。
フィリプセンと同タイムで並んだピーダスンはリーダージャージを獲得。「明日の個人タイムトライアルではライバルたちの計測タイムを聞きながら走ることができる。明日はなんとしてもリーダージャージを守りたい」と語る。翌日の第4ステージはベルギーのリエムストを舞台にした8.1kmの個人タイムトライアル。最終日の第5ステージは、ミュール・ファン・ヘラールツベルヘンを含む「北のクラシック」さながらのレイアウトが用意されている。
オランダ国内でのレース開催が禁止されたことに伴い、ベルギーのアールテルの周回コースで開催されることが決まったビンクバンクツアー第3ステージ。大会主催者は全てのステージをベルギー国内で行う方針を固め、第4ステージと第5ステージに関してもオランダを走らないコースに変更している。
突如キャンセルされた第2ステージを休息日に充てた選手たちが、大雨のアールテルをスタートした。ほぼ真っ平な1周23kmの周回コースを、UCIプロチーム所属の5名が逃げ、UAEチームエミレーツやボーラ・ハンスグローエがメイン集団を率いて追いかける展開。ステージ後半に入ると天候は徐々に回復し、メイン集団は逃げ吸収に向けてスピードを上げていく。
逃げグループを形成した5名
ジョナス・リカールト(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
オスカル・リースベーク(オランダ、アルペシン・フェニックス)
ピム・リヒハルト(オランダ、トタル・ディレクトエネルジー)
アドリアン・プティ(フランス、ディレクトエネルジー)
ケニース・ファンローイ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)
3秒、2秒、1秒のボーナスタイムが設定されたビンクバンク名物の3連続スプリント「ゴールデンキロメーター」で合計9秒を獲得したリッカールトが総合3位に浮上。リッカールトはそのまま独走に持ち込んだが、トレック・セガフレードやEFプロサイクリング、ユンボ・ヴィスマがトレインを組むメイン集団に残り2.5km地点で吸収された。前半にかけて平均スピード42km/h前後で周回をこなしていたメイン集団は、平均スピード50.6km/hで最終周回を駆け抜けている。
太陽に照らされた雨上がりの路面。ドゥクーニンク・クイックステップを先頭に残り1kmを切り、集団が縦に伸びる連続コーナーを抜けて最終ストレートに差し掛かる。残り400mの最終コーナーを抜けて先頭に立ったリュディガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)がそのままパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)を発射。しかしこの日もアッカーマンのスプリント開始は早すぎた。
アッカーマンのスリップストリームから抜け出たのは、緑色のリーダージャージを着るジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ)と真っ赤なポイント賞ジャージを着るマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)の2人。大会初日の第1ステージと同じ3人による接戦スプリントに持ち込まれ、一番後ろから最も伸びやかな加速を見せたピーダスンが勝利した。
今シーズン2勝目を飾ったピーダスンは「火曜日(第1ステージ)のスプリントで調子がすこぶる良いことを確認していた。チームの働きを完璧な形で結果に結びつけることができたよ。最後はアレックス・キルシュのおかげで楽にポジション取りすることができた」とコメント。ピーダスンはアルカンシェルを着て挑んだツール・ド・フランスで4回ステージトップ10に入ったが、登りが厳しすぎるとして大会連覇がかかったロード世界選手権をスキップしていた。
フィリプセンと同タイムで並んだピーダスンはリーダージャージを獲得。「明日の個人タイムトライアルではライバルたちの計測タイムを聞きながら走ることができる。明日はなんとしてもリーダージャージを守りたい」と語る。翌日の第4ステージはベルギーのリエムストを舞台にした8.1kmの個人タイムトライアル。最終日の第5ステージは、ミュール・ファン・ヘラールツベルヘンを含む「北のクラシック」さながらのレイアウトが用意されている。
ビンクバンクツアー2020第3ステージ結果
1位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | 3:26:13 |
2位 | ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、サーカス・ワンティゴベール) | |
5位 | ティム・メルリエ(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | |
6位 | ゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
7位 | クリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス) | |
8位 | フロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
9位 | ロレンゾ・マンザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー) | |
10位 | セップ・ファンマルク(ベルギー、EFプロサイクリング) |
個人総合成績
1位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | 6:25:23 |
2位 | ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | ジョナス・リカールト(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | 0:00:07 |
4位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:08 |
5位 | マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 0:00:11 |
6位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 0:00:13 |
7位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
8位 | マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、バーレーン・マクラーレン) | 0:00:15 |
9位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、サーカス・ワンティゴベール) | 0:00:16 |
10位 | ティム・メルリエ(ベルギー、アルペシン・フェニックス) |