2020/09/24(木) - 18:35
新型エアロロード投入で話題を呼んだグルパマFDJのバイクをピックアップ。リム/ディスクモデルを使い分け、時にはシマノの旧型ホイールも使用。フランス期待のティボー・ピノらが駆ったXELIUS SLと新型AIRCODE DRS、そしてAEROSTORMを紹介する。
フランス期待の星、ティボー・ピノをエースに据えツール総合優勝を目指したグルパマFDJ。ピノ自身は第1ステージの落車で調子を狂わされ見せ場なく終わってしまったものの、シュテファン・キュング(スイス)やマチュー・ラダニュ(フランス)が積極的に逃げ計3つのステージで敢闘賞を獲得した。
そんなグルパマFDJのメインバイクはラピエールの軽量オールラウンドモデル「XELIUS SL」。従来メタリックカラーを採用していたが、今年はマットブラックにフレンチトリコロールがワンポイントで入るシンプルなデザインに。スイスチャンピオンのセバスティアン・ライヒェンバッハは特別カラーのバイクを投入。そして、キュングが公式発表前の新型エアロロード「AIRCODE DRS」をレースに投入したことも話題となった。
バイクチョイスで興味深いのは、リムブレーキとディスクブレーキモデルをステージによって使い分けていること。しかも同一ステージで両方のブレーキタイプが混在したりと、機材選択は選手側に合わせている模様。パンク時のホイール交換を考えるとなかなかにメカニック泣かせな話である。
機材に関してコンサバティブなイメージのあるピノだが、今回のツールではディスクブレーキバイクも投入しており、雨やテクニカルな下りが登場するステージで使用していた模様。しかし、リムブレーキバイクの際は未だにDURA-ACEの旧型ホイール「C50」も愛用しており、ピノらしい機材チョイスは健在だ。
グルパマFDJはシマノグローバルサポートチームの中でも関係の深いチームであり、当然コンポーネントはDURA-ACE DI2、ステム/ハンドル/シートポスト/バーテープはPRO、ホイールはDURA-ACEのC40とC60(あるいは旧型C50)を使い分ける。ディスクローターも基本的にはDURA-ACEとしているが、軽量性を重視してかXTRのローターを装備したバイクも確認できた。
注目はノーロゴのディスクブレーキ用ホイールを使用していたこと。シマノのプロトタイプホイールと囁かれているが真相は明らかではない。仮にシマノ製品だとすると、C40やC60からはリムハイトを変更しているようだ。また、タイヤはチューブラーで統一。コンチネンタルのプロ仕様となるCOMPETITION PRO LTDの25mm幅を使用していた。
タイムトライアルバイクはAEROSTORMにPROの3スポークホイールとディスクホイールを合わせた仕様。選手によってはPROのMISSILEエアロバーも使用していた。AEROSTORMは今季からディスクブレーキモデルが登場しており、一部選手には渡されている模様。TTバイクにおいてもロゴ無しのホイールが投入されており、こちらもPROのプロトタイプと思われる。
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
フランス期待の星、ティボー・ピノをエースに据えツール総合優勝を目指したグルパマFDJ。ピノ自身は第1ステージの落車で調子を狂わされ見せ場なく終わってしまったものの、シュテファン・キュング(スイス)やマチュー・ラダニュ(フランス)が積極的に逃げ計3つのステージで敢闘賞を獲得した。
そんなグルパマFDJのメインバイクはラピエールの軽量オールラウンドモデル「XELIUS SL」。従来メタリックカラーを採用していたが、今年はマットブラックにフレンチトリコロールがワンポイントで入るシンプルなデザインに。スイスチャンピオンのセバスティアン・ライヒェンバッハは特別カラーのバイクを投入。そして、キュングが公式発表前の新型エアロロード「AIRCODE DRS」をレースに投入したことも話題となった。
バイクチョイスで興味深いのは、リムブレーキとディスクブレーキモデルをステージによって使い分けていること。しかも同一ステージで両方のブレーキタイプが混在したりと、機材選択は選手側に合わせている模様。パンク時のホイール交換を考えるとなかなかにメカニック泣かせな話である。
機材に関してコンサバティブなイメージのあるピノだが、今回のツールではディスクブレーキバイクも投入しており、雨やテクニカルな下りが登場するステージで使用していた模様。しかし、リムブレーキバイクの際は未だにDURA-ACEの旧型ホイール「C50」も愛用しており、ピノらしい機材チョイスは健在だ。
グルパマFDJはシマノグローバルサポートチームの中でも関係の深いチームであり、当然コンポーネントはDURA-ACE DI2、ステム/ハンドル/シートポスト/バーテープはPRO、ホイールはDURA-ACEのC40とC60(あるいは旧型C50)を使い分ける。ディスクローターも基本的にはDURA-ACEとしているが、軽量性を重視してかXTRのローターを装備したバイクも確認できた。
注目はノーロゴのディスクブレーキ用ホイールを使用していたこと。シマノのプロトタイプホイールと囁かれているが真相は明らかではない。仮にシマノ製品だとすると、C40やC60からはリムハイトを変更しているようだ。また、タイヤはチューブラーで統一。コンチネンタルのプロ仕様となるCOMPETITION PRO LTDの25mm幅を使用していた。
タイムトライアルバイクはAEROSTORMにPROの3スポークホイールとディスクホイールを合わせた仕様。選手によってはPROのMISSILEエアロバーも使用していた。AEROSTORMは今季からディスクブレーキモデルが登場しており、一部選手には渡されている模様。TTバイクにおいてもロゴ無しのホイールが投入されており、こちらもPROのプロトタイプと思われる。
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
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