2020/09/15(火) - 15:44
超級グランコロンビエールでの戦いを終え、今大会2回目の休息日を迎えたイネオス・グレナディアーズがインタビュー動画を公開。第15ステージでトップから7分20秒遅れ、総合優勝争いから脱落したエガン・ベルナル(コロンビア)とミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)のコメントを紹介する。
エガン・ベルナル(コロンビア)
今日になって体調が少し回復した。リラックスできている。なぜなら昨日のこと、昨日の決断に対して何の後悔もしていないから。ベストを尽くしたし、昨年のツールからこのレースの為、僕たちの夢の為に毎ステージ僕たちは全力で走っている。持っているもの全てを出して最後まで戦った。昨日は最初の山岳から苦しみ遅れそうになっていたにも関わらず、力尽きるまで戦い続けたんだ。最終的には(先頭集団から)遅れてしまい、それまでだった。もうこれは変えられないことだ。これが自転車レースだし、人生だ。それでも戦い続けなければならない。
第1ステージで1番のゼッケンを付けた時から、これを再びツール・ド・フランスの場で付けることが難しいことだと分っていた。だから楽しんでいたし、毎日ベストを尽くすために走った。レースに対する敬意が勝っていたおかげで、プレッシャーは感じなかった。世界でも有力な選手が集う世界で最も難しいレースだと理解していたから、ここに来てベストの走りをしようと思っていた。だからプレッシャーではなく、レースと選手たちへのリスペクトの方が勝っていたんだ。
ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)とフィニッシュにたどり着いたエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) photo:Makoto.AYANO
僕はツール・ド・フランスを一度制していて、それは誰にも変えることのできない事実だ。僕はコロンビア人としてはじめてツールで総合優勝した選手だ。昨年、僕が22歳で成し遂げたことに誇りに思っているし、満足している。もちろんもう一度挑戦するつもりだし、勝利への貪欲さはなくしていない。(今年)勝てなかったとしても、僕が既に一度優勝している事実は誰にも変えられない。
まず回復をし、チームメイトの手助けをしたい。ボトルを運んだり、今までしたことのない仕事をだ。それが今僕がしたいことで、彼らを助け、レースを楽しみたい。この後の数日は総合順位を忘れタイムを失ってでも逃げに乗ったりしたいが、全ては脚やまだ少し痛む背中の具合次第だ。
ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)
昨日のステージは僕らにスポーツの美しさを見せてくれた。何も保証されてはいないのだということをね。僕たちは戦いに負けたが、レースが終わるまで全てが終わったわけではない。総合優勝を逃しそれは取り戻せないのかもしれないが、まだ数ステージ残っている。ステージ優勝を機会がたくさんあるのだから簡単に諦めたしはしない。
僕たちは臨機応変でなければならない。何も起きないと思われているトランジッションステージ(難易度の低い移動日のようなステージ)のひらけた区間で横風が吹くかもしれない。つまり僕たちは常に状況に対して柔軟でなければならないんだ。レースではいつ何時なにが起こるかわからない。(昨日のステージで)まさに同じようなことが起こった。だから頭を切り替え、ステージ優勝に向けて準備しなければならないんだ。
重要局面でのアシストが光るミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) photo:Makoto.AYANO
このレースでエガンは素晴らしい走りを見せた。彼は(昨日のようなステージでも)最後まで戦い続けた。いまの彼には僕らやチーム、特にファンからのサポートが必要だ。これが彼のキャリアにおける大事なステップになるだろう。大切なのは何度失敗してしまったのかではなく、そこから何度這い上がるかだ。いまは彼がここから這い上がる時。だから彼にはファンの応援が必要なんだ。
text:Sotaro.Arakawa
エガン・ベルナル(コロンビア)
今日になって体調が少し回復した。リラックスできている。なぜなら昨日のこと、昨日の決断に対して何の後悔もしていないから。ベストを尽くしたし、昨年のツールからこのレースの為、僕たちの夢の為に毎ステージ僕たちは全力で走っている。持っているもの全てを出して最後まで戦った。昨日は最初の山岳から苦しみ遅れそうになっていたにも関わらず、力尽きるまで戦い続けたんだ。最終的には(先頭集団から)遅れてしまい、それまでだった。もうこれは変えられないことだ。これが自転車レースだし、人生だ。それでも戦い続けなければならない。
第1ステージで1番のゼッケンを付けた時から、これを再びツール・ド・フランスの場で付けることが難しいことだと分っていた。だから楽しんでいたし、毎日ベストを尽くすために走った。レースに対する敬意が勝っていたおかげで、プレッシャーは感じなかった。世界でも有力な選手が集う世界で最も難しいレースだと理解していたから、ここに来てベストの走りをしようと思っていた。だからプレッシャーではなく、レースと選手たちへのリスペクトの方が勝っていたんだ。
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僕はツール・ド・フランスを一度制していて、それは誰にも変えることのできない事実だ。僕はコロンビア人としてはじめてツールで総合優勝した選手だ。昨年、僕が22歳で成し遂げたことに誇りに思っているし、満足している。もちろんもう一度挑戦するつもりだし、勝利への貪欲さはなくしていない。(今年)勝てなかったとしても、僕が既に一度優勝している事実は誰にも変えられない。
まず回復をし、チームメイトの手助けをしたい。ボトルを運んだり、今までしたことのない仕事をだ。それが今僕がしたいことで、彼らを助け、レースを楽しみたい。この後の数日は総合順位を忘れタイムを失ってでも逃げに乗ったりしたいが、全ては脚やまだ少し痛む背中の具合次第だ。
ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)
昨日のステージは僕らにスポーツの美しさを見せてくれた。何も保証されてはいないのだということをね。僕たちは戦いに負けたが、レースが終わるまで全てが終わったわけではない。総合優勝を逃しそれは取り戻せないのかもしれないが、まだ数ステージ残っている。ステージ優勝を機会がたくさんあるのだから簡単に諦めたしはしない。
僕たちは臨機応変でなければならない。何も起きないと思われているトランジッションステージ(難易度の低い移動日のようなステージ)のひらけた区間で横風が吹くかもしれない。つまり僕たちは常に状況に対して柔軟でなければならないんだ。レースではいつ何時なにが起こるかわからない。(昨日のステージで)まさに同じようなことが起こった。だから頭を切り替え、ステージ優勝に向けて準備しなければならないんだ。
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このレースでエガンは素晴らしい走りを見せた。彼は(昨日のようなステージでも)最後まで戦い続けた。いまの彼には僕らやチーム、特にファンからのサポートが必要だ。これが彼のキャリアにおける大事なステップになるだろう。大切なのは何度失敗してしまったのかではなく、そこから何度這い上がるかだ。いまは彼がここから這い上がる時。だから彼にはファンの応援が必要なんだ。
text:Sotaro.Arakawa
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