2020/08/21(金) - 18:36
Jプロツアーチームのバイク紹介記事第4弾。国内レースシーンに返ってきた愛三工業レーシング、トラック競技でも大きな存在感を放つチームブリヂストンサイクリング、ニューバイクをお披露目した那須ブラーゼンの3チームを紹介する。
愛三工業レーシングチーム
デローザ MERAK
岡本隼(愛三工業レーシングチーム)のデローザ MERAK photo:Satoru Kato
愛三工業レーシングチームは東日本ロードクラシックDay-3で大前翔が3位で表彰台に上がり、JPTの宇都宮ロードレース終了時点で大前が個人総合ランキング3位、チームランキング2位につけ、好調なスタートを切っている。
今季使用するバイクはデローザの軽量オールラウンドモデル「MERAK(メラク)」だ。市販のラインアップにはない、鮮やかなメタリックブルーにペイントされたチーム専用フレームを投入している。
チームはシマノの機材スポンサードを受けており、基本的にコンポーネントはDI2変速/油圧ディスクブレーキのDURA-ACE R9170。パワーメーターはクランク型のFC-R9100-Pで、ハンドルやサドルは共通してシマノPRO製品を使用している。デローザのケーブル内装システムに対応させるため、ステムのみFSA製品を使用している模様。
ホイールはR9100系DURA-ACEのC40もしくはC60を使用する photo:Satoru Kato
コンポーネントはDI2変速/油圧ディスクブレーキのDURA-ACE R9170 photo:Satoru Kato
シマノPRO FALCON サドル photo:Satoru Kato
トピーク Shuttle Cage X photo:Satoru Kato
フロントは160mmディスクローターを使用 photo:Satoru Kato
ホイールはR9100系DURA-ACEのC40もしくはC60。コースに合わせて選手の好みでチョイスしているという。組み合わせるタイヤはコンチネンタルのCOMPETITION 25cチューブラー。ワールドチームも信頼を寄せる高性能タイヤであり、チューブラーを選択するレーサーには定番のモデルと言えよう。
ボトルケージはトピークのShuttle Cage X。カーボン製で25gという軽量性と確実なボトル保持力を発揮してくれる。バーテープはグリップ性に優れたXTRM(エクストラム)のTACKY LIGHT 3.0mmだ。
チームブリヂストンサイクリング
ブリヂストンアンカー RS9s
橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)のブリヂストンアンカー RS9s photo:Michinari TAKAGI
Jプロツアーの開幕3連戦は参加せず、第4戦の宇都宮クリテリウムから参戦したチームブリヂストンサイクリング。写真のバイクは東京オリンピックのトラック競技、男子オムニアム代表に内定している橋本英也のブリヂストンアンカー「RS9s」だ。
「このRS9sは乗りやすいバイクです。フレーム下のダウンチューブからシートステーがしっかりしているので、コーナーですごく安定します。特にコーナーの立ち上がりでダンシングをした時に安定感を強く感じます」と橋本は言う。
チームブリヂストンサイクリングはシマノサポートチームの一つで、コンポーネントはDI2変速/リムブレーキのDURA-ACE R9150、クランクはパワーメーター搭載のFC-R9100-Pを使用する。ホイールはDURA-ACE C40もしくはC60をコースによって使い分け、タイヤはヴィットリアCORSAのチューブラー(25mm)を使用している。
シマノPRO Vibe Sprintステムの135mmを愛用する photo:Michinari TAKAGI
トライアスロンモデルであるフィジーク ARDEA TRIを使用 photo:Michinari TAKAGI
オリジナルで作成したというハシモトエイヤの千社札 photo:Michinari TAKAGI
ヴィットリア CORSA 25mmのチューブラータイヤ photo:Michinari TAKAGI
コンポーネントはDURA-ACE R9150 DI2で統一 photo:Michinari TAKAGI
ハンドルとステム、シートポストはシマノPROで統一。ほとんどの選手がVibeステムを使用する中、橋本のみさらに剛性が高いVibe Sprintステムをチョイス。かつラインアップで最も長い135mmを選択しており、「長いステムが好きで、ステムを長くすると深い前傾が取れたり、STIレバーを内側に絞る様にして幅狭くハンドルを持てたりするなどエアロに気を使っています」とこだわりを語る。
サドルはフィジークのトライアスロンモデルであるARDEA TRIを使用。橋本は「元々トライアスロンをやっていたのもありますが、このARDEAは快適なサドルなんです。クッション性が高くて、ペダリングしやすい。トラック競技のバイクにも使っています」と言う。
那須ブラーゼン
デヴェル A01
佐藤宇志(那須ブラーゼン)のデヴェル A01 photo:Michinari TAKAGI
栃木県の那須地域を拠点とする地域密着型チーム「那須ブラーゼン」は、今シーズンからバイクをボーマからDEVEL(デヴェル)へと変更。デヴェルはフィリピンのバイクブランドで、2020年シーズンは3つのUCIコンチネンタルチームにサポートしている。
メイン機材として使用するのはエアロロードバイクである「A01」。宇都宮クリテリウムからはチームカラーのイエローにペイントされた特別デザインのフレームを投入している。また、このチームモデルは那須ブラーゼン公式サイトでも販売予定だという。「前乗りポジションで乗るとしっかり進んでくれるバイクです。下りとコーナーがすごく速いバイクだと思います」と言うのは柴田雅之。
コンポーネントは機械式のR8000系ULTEGRAを基本とし、クランクは9000系のDURA-ACEにパイオニア ペダリングモニターを搭載したものを使用。足回りはチーム発足当初の2013年以来、7年ぶりのサポートとなるゴキソのホイールに、パナレーサーのRACE A EVO4 25mmチューブラータイヤを合わせる。
コンポーネントはR8000シリーズのULTEGRA photo:Michinari TAKAGI
ハンドル周りが興津螺旋のチタンボルトに換装される photo:Michinari TAKAGI
那須ブラーゼンのロゴが入る供給モデル photo:Michinari TAKAGI
引き続きパナレーサー RACE A EVO4 25mmチューブラータイヤを使用 photo:Michinari TAKAGI
7年ぶりのサポートとなるゴキソのホイール photo:Michinari TAKAGI
「ゴキソホイールは数字で見ると重量は軽いとは言えないけれど、それを感じさせない走りの軽さがあります。タイヤは昨年と同じくパナレーサーのRACE A EVO4を使用しています。ハイスピードなレースでもしっかりグリップしてくれるので気に入っています。空気圧に関しては宇都宮クリテリウムでは6.8barで、先日の雨だった群馬では6.3barにしていました。」と言う。
ハンドルやステム、サドルはブランドの縛りなく選手の好みに合わせたアセンブルだ。使用されるパーツのボルトは興津螺旋のチタンボルトに換装される。また、ウエイブワンのウエアサポートを受けていることから、ハンドルにはカペルミュールのバーテープが巻かれている。
text:Michinari TAKAGI
photo:Satoru Kato、Michinari TAKAGI
愛三工業レーシングチーム
デローザ MERAK
![岡本隼(愛三工業レーシングチーム)のデローザ MERAK](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/cwbikeaisan2.jpg)
愛三工業レーシングチームは東日本ロードクラシックDay-3で大前翔が3位で表彰台に上がり、JPTの宇都宮ロードレース終了時点で大前が個人総合ランキング3位、チームランキング2位につけ、好調なスタートを切っている。
今季使用するバイクはデローザの軽量オールラウンドモデル「MERAK(メラク)」だ。市販のラインアップにはない、鮮やかなメタリックブルーにペイントされたチーム専用フレームを投入している。
チームはシマノの機材スポンサードを受けており、基本的にコンポーネントはDI2変速/油圧ディスクブレーキのDURA-ACE R9170。パワーメーターはクランク型のFC-R9100-Pで、ハンドルやサドルは共通してシマノPRO製品を使用している。デローザのケーブル内装システムに対応させるため、ステムのみFSA製品を使用している模様。
![ホイールはR9100系DURA-ACEのC40もしくはC60を使用する](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/cwbikeaisan4.jpg)
![コンポーネントはDI2変速/油圧ディスクブレーキのDURA-ACE R9170](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/cwbikeaisan8.jpg)
![シマノPRO FALCON サドル](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/cwbikeaisan6.jpg)
![トピーク Shuttle Cage X](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/cwbikeaisan7.jpg)
![フロントは160mmディスクローターを使用](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/cwbikeaisan12.jpg)
ホイールはR9100系DURA-ACEのC40もしくはC60。コースに合わせて選手の好みでチョイスしているという。組み合わせるタイヤはコンチネンタルのCOMPETITION 25cチューブラー。ワールドチームも信頼を寄せる高性能タイヤであり、チューブラーを選択するレーサーには定番のモデルと言えよう。
ボトルケージはトピークのShuttle Cage X。カーボン製で25gという軽量性と確実なボトル保持力を発揮してくれる。バーテープはグリップ性に優れたXTRM(エクストラム)のTACKY LIGHT 3.0mmだ。
チームブリヂストンサイクリング
ブリヂストンアンカー RS9s
![橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)のブリヂストンアンカー RS9s](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/img7448.jpg)
Jプロツアーの開幕3連戦は参加せず、第4戦の宇都宮クリテリウムから参戦したチームブリヂストンサイクリング。写真のバイクは東京オリンピックのトラック競技、男子オムニアム代表に内定している橋本英也のブリヂストンアンカー「RS9s」だ。
「このRS9sは乗りやすいバイクです。フレーム下のダウンチューブからシートステーがしっかりしているので、コーナーですごく安定します。特にコーナーの立ち上がりでダンシングをした時に安定感を強く感じます」と橋本は言う。
チームブリヂストンサイクリングはシマノサポートチームの一つで、コンポーネントはDI2変速/リムブレーキのDURA-ACE R9150、クランクはパワーメーター搭載のFC-R9100-Pを使用する。ホイールはDURA-ACE C40もしくはC60をコースによって使い分け、タイヤはヴィットリアCORSAのチューブラー(25mm)を使用している。
![シマノPRO Vibe Sprintステムの135mmを愛用する](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/img7457.jpg)
![トライアスロンモデルであるフィジーク ARDEA TRIを使用](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/img7483.jpg)
![オリジナルで作成したというハシモトエイヤの千社札](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/img7472.jpg)
![ヴィットリア CORSA 25mmのチューブラータイヤ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/img7459.jpg)
![コンポーネントはDURA-ACE R9150 DI2で統一](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/img7468.jpg)
ハンドルとステム、シートポストはシマノPROで統一。ほとんどの選手がVibeステムを使用する中、橋本のみさらに剛性が高いVibe Sprintステムをチョイス。かつラインアップで最も長い135mmを選択しており、「長いステムが好きで、ステムを長くすると深い前傾が取れたり、STIレバーを内側に絞る様にして幅狭くハンドルを持てたりするなどエアロに気を使っています」とこだわりを語る。
サドルはフィジークのトライアスロンモデルであるARDEA TRIを使用。橋本は「元々トライアスロンをやっていたのもありますが、このARDEAは快適なサドルなんです。クッション性が高くて、ペダリングしやすい。トラック競技のバイクにも使っています」と言う。
那須ブラーゼン
デヴェル A01
![佐藤宇志(那須ブラーゼン)のデヴェル A01](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/img7530.jpg)
栃木県の那須地域を拠点とする地域密着型チーム「那須ブラーゼン」は、今シーズンからバイクをボーマからDEVEL(デヴェル)へと変更。デヴェルはフィリピンのバイクブランドで、2020年シーズンは3つのUCIコンチネンタルチームにサポートしている。
メイン機材として使用するのはエアロロードバイクである「A01」。宇都宮クリテリウムからはチームカラーのイエローにペイントされた特別デザインのフレームを投入している。また、このチームモデルは那須ブラーゼン公式サイトでも販売予定だという。「前乗りポジションで乗るとしっかり進んでくれるバイクです。下りとコーナーがすごく速いバイクだと思います」と言うのは柴田雅之。
コンポーネントは機械式のR8000系ULTEGRAを基本とし、クランクは9000系のDURA-ACEにパイオニア ペダリングモニターを搭載したものを使用。足回りはチーム発足当初の2013年以来、7年ぶりのサポートとなるゴキソのホイールに、パナレーサーのRACE A EVO4 25mmチューブラータイヤを合わせる。
![コンポーネントはR8000シリーズのULTEGRA](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/img7510.jpg)
![ハンドル周りが興津螺旋のチタンボルトに換装される](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/img7548.jpg)
![那須ブラーゼンのロゴが入る供給モデル](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/img7521.jpg)
![引き続きパナレーサー RACE A EVO4 25mmチューブラータイヤを使用](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/img7536.jpg)
![7年ぶりのサポートとなるゴキソのホイール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/08/12/img7542.jpg)
「ゴキソホイールは数字で見ると重量は軽いとは言えないけれど、それを感じさせない走りの軽さがあります。タイヤは昨年と同じくパナレーサーのRACE A EVO4を使用しています。ハイスピードなレースでもしっかりグリップしてくれるので気に入っています。空気圧に関しては宇都宮クリテリウムでは6.8barで、先日の雨だった群馬では6.3barにしていました。」と言う。
ハンドルやステム、サドルはブランドの縛りなく選手の好みに合わせたアセンブルだ。使用されるパーツのボルトは興津螺旋のチタンボルトに換装される。また、ウエイブワンのウエアサポートを受けていることから、ハンドルにはカペルミュールのバーテープが巻かれている。
text:Michinari TAKAGI
photo:Satoru Kato、Michinari TAKAGI
Amazon.co.jp