2020/07/29(水) - 19:10
ついに開幕したJプロツアー。これから3編に渡り、群馬CSCに集結したトップチームのレースバイクを紹介していきたい。今回は、2勝を収めた宇都宮ブリッツェン、BMCを駆るヒンカピー・リオモ・ベルマーレ、さいたまディレーブ、そしてヴィクトワール広島の4チームを取り上げる。
宇都宮ブリッツェン
メリダ SCULTURA 8000-E、REACTO TEAM-E
JPT第2戦では優勝した鈴木龍を筆頭に1位から3位まで表彰台を独占し、最終日第3戦では増田成幸が優勝し、2連勝&Jプロツアーリーダージャージも獲得したのが宇都宮ブリッツェンだ。
今年も昨年に引き続きメリダの軽量オールラウンドモデルのSCULTURA(スクルトゥーラ)と、エアロロードのREACTO(リアクト)をレースによって乗り分けている。大久保陣などスプリンター勢はREACTOを選んでいる。どちらもディスクブレーキモデルがラインアップされているが、宇都宮ブリッツェンは一貫してリムブレーキモデルを使用している。なお、同じくメリダサポートのレバンテ富士静岡は選手全員がディスクブレーキを使用している。
宇都宮ブリッツェンはシマノサポートチームの一つ。それゆえコンポーネントはDURA-ACE R9150 Di2、ホイールはDURA-ACE C40もしくはC60のチューブラーホイールを使い分ける。増田は群馬3連戦ともフロントにC60、リアにC40という変則的な組み合わせを用いていた。前ディープ/後セミディープという組み合わせはツール・ド・北海道やツール・ド・おきなわでも使用しており、本人によれば空力と軽さを両立するためとのこと。
タイヤはパナレーサーで、RACE A EVO4 25Cのチューブラー。ハンドルとステム、シートポストはイーストン。増田は長年エアロハンドルのEC90 AEROを愛用しており、2020シーズンでもこの組み合わせは健在。サドルはプロロゴで、ボトルケージはメリダのカーボンケージ。
ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム
BMC Teammachine SLR 01 Disc
宮澤崇史監督が率いるLEOMO Bellmareと、アメリカのUCIコンチネンタルチームが合流して誕生したUCIコンチネンタルチームが「Hincapie LEOMO p/b BMC」。下部組織としてJプロツアーチームを主戦場にする国内チーム「Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team」も存在し、Jプロツアー開幕戦には海外・国内組の両選手が参戦した。
ヒンカピー・リオモ・ベルマーレは今シーズン機材をBHからBMCにスイッチ。メインバイクとして使用するのはBMCのオールラウンドモデルであるTeammachine SLR 01 Disc(2020モデル)で、最強ホビーレーサーの一人に数えられる小畑郁はエアロロードのTimemachine Road 01に乗る。「SLR 01は剛性があって走りやすいバイクです。ステムが一定の角度しかないので、ポジションを合わせるためにあえて小さいフレームサイズを選んでいます」とは門田祐輔の談。
UCIコンチネンタルチームのHincapie LEOMO p/b BMCはシマノの機材スポンサードを受けており、基本的にコンポーネントは機械式変速/油圧ディスクブレーキのDURA-ACE R9120で、ディスクローターはSM-RT800(ULTEGRAグレード)。ハンドルやステム、サドルはシマノPROが装着されていた。タイヤはミシュランのPower 28cチューブラーを使用する。
サイクルコンピューターはチームのメインスポンサーであるLEOMOのTYPE-Sを装着する。スポーツの動作解析システムを用いて科学的なトレーニングやポジション合わせを行なっているという。またコンチネンタルチームはエナジードリンクでお馴染みのモンスターエナジーの関連会社であるMonster HYDROがスポンサーとして付いており、ヘルメットとボトルにモンスターロゴが入っているのもユニークなポイントだ。
さいたまディレーブ
ビアンキ Oltre XR3
埼玉県さいたま市を拠点とする地域密着型の新興チーム「さいたまディレーブ」。バイクはチェレステカラーが鮮やかなイタリアンブランドのビアンキで、ミドルグレードのオールラウンドモデル、Oltre XR3で統一されている。ディスクブレーキモデルもあるが、さいたまディレーブが使うのはリムブレーキモデルだ。
供給バイクは機械式のシマノULTEGRA(R8000)完成車だが、各選手それぞれアップグレードを施しているためDURA-ACEやULTEGRA Di2などが混在する。ハンドルやステムはワンバイエスで統一され、バーテープは台湾メーカーのXTRM(エクストラム)。サイクルコンピューターはポラール M460を使用する。
ホイールはオランダの新興ブランド、スコープ。さいたまディレーブ仕様として、チェレステカラーのロゴステッカーでカスタマイズされている。ローハイトのR3とミドルハイトのR4、ディープリムのR5をコースに合わせ選択するスタイル。タイヤはIRC Formula PROのチューブレスタイヤが装着され、大半の選手が25mmを選択していた。写真の藤田涼平はフィジーク ARIONE R3のチェレステカラーモデルを装着してカラーコーディネートしていた。
ヴィクトワール広島
ボーマ Allumer disc
広島の地域密着型プロチームとして活動するヴィクトワール広島は、バイクブランドをリドレーからボーマにスイッチ。ボーマの軽量モデル「Allumer disc」を使うため、チームとしてディスクブレーキで統一されている。平林楓輝によれば乗り味は「振動吸収性に優れる柔らかめなフレームで、乗りやすさが特徴」という。
ボーマはフレーム以外にも多くのカーボンパーツを手掛けており、ホイールやハンドル、ステム、シートポストなども同ブランドで揃えられている。コンポーネントはシマノのDURA-ACEもしくはULTEGRAで統一。平林楓輝のバイクにはパワーメーター搭載クランクFC-R9100-Pがセットされていた。
ホイールのリムハイトは選手によって異なるが、群馬では45mmもしくは50mmハイトが選択の中心。タイヤはパナレーサーで、ホイールに合わせてチューブラーとクリンチャーが混在していた。サイクルコンピュータはガーミンのミドルグレードとなるEdge 830。スピードプレイのペダルを使用するのは昨年から変わらない。
text&photo:Michinari.Takagi
宇都宮ブリッツェン
メリダ SCULTURA 8000-E、REACTO TEAM-E
JPT第2戦では優勝した鈴木龍を筆頭に1位から3位まで表彰台を独占し、最終日第3戦では増田成幸が優勝し、2連勝&Jプロツアーリーダージャージも獲得したのが宇都宮ブリッツェンだ。
今年も昨年に引き続きメリダの軽量オールラウンドモデルのSCULTURA(スクルトゥーラ)と、エアロロードのREACTO(リアクト)をレースによって乗り分けている。大久保陣などスプリンター勢はREACTOを選んでいる。どちらもディスクブレーキモデルがラインアップされているが、宇都宮ブリッツェンは一貫してリムブレーキモデルを使用している。なお、同じくメリダサポートのレバンテ富士静岡は選手全員がディスクブレーキを使用している。
宇都宮ブリッツェンはシマノサポートチームの一つ。それゆえコンポーネントはDURA-ACE R9150 Di2、ホイールはDURA-ACE C40もしくはC60のチューブラーホイールを使い分ける。増田は群馬3連戦ともフロントにC60、リアにC40という変則的な組み合わせを用いていた。前ディープ/後セミディープという組み合わせはツール・ド・北海道やツール・ド・おきなわでも使用しており、本人によれば空力と軽さを両立するためとのこと。
タイヤはパナレーサーで、RACE A EVO4 25Cのチューブラー。ハンドルとステム、シートポストはイーストン。増田は長年エアロハンドルのEC90 AEROを愛用しており、2020シーズンでもこの組み合わせは健在。サドルはプロロゴで、ボトルケージはメリダのカーボンケージ。
ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム
BMC Teammachine SLR 01 Disc
宮澤崇史監督が率いるLEOMO Bellmareと、アメリカのUCIコンチネンタルチームが合流して誕生したUCIコンチネンタルチームが「Hincapie LEOMO p/b BMC」。下部組織としてJプロツアーチームを主戦場にする国内チーム「Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team」も存在し、Jプロツアー開幕戦には海外・国内組の両選手が参戦した。
ヒンカピー・リオモ・ベルマーレは今シーズン機材をBHからBMCにスイッチ。メインバイクとして使用するのはBMCのオールラウンドモデルであるTeammachine SLR 01 Disc(2020モデル)で、最強ホビーレーサーの一人に数えられる小畑郁はエアロロードのTimemachine Road 01に乗る。「SLR 01は剛性があって走りやすいバイクです。ステムが一定の角度しかないので、ポジションを合わせるためにあえて小さいフレームサイズを選んでいます」とは門田祐輔の談。
UCIコンチネンタルチームのHincapie LEOMO p/b BMCはシマノの機材スポンサードを受けており、基本的にコンポーネントは機械式変速/油圧ディスクブレーキのDURA-ACE R9120で、ディスクローターはSM-RT800(ULTEGRAグレード)。ハンドルやステム、サドルはシマノPROが装着されていた。タイヤはミシュランのPower 28cチューブラーを使用する。
サイクルコンピューターはチームのメインスポンサーであるLEOMOのTYPE-Sを装着する。スポーツの動作解析システムを用いて科学的なトレーニングやポジション合わせを行なっているという。またコンチネンタルチームはエナジードリンクでお馴染みのモンスターエナジーの関連会社であるMonster HYDROがスポンサーとして付いており、ヘルメットとボトルにモンスターロゴが入っているのもユニークなポイントだ。
さいたまディレーブ
ビアンキ Oltre XR3
埼玉県さいたま市を拠点とする地域密着型の新興チーム「さいたまディレーブ」。バイクはチェレステカラーが鮮やかなイタリアンブランドのビアンキで、ミドルグレードのオールラウンドモデル、Oltre XR3で統一されている。ディスクブレーキモデルもあるが、さいたまディレーブが使うのはリムブレーキモデルだ。
供給バイクは機械式のシマノULTEGRA(R8000)完成車だが、各選手それぞれアップグレードを施しているためDURA-ACEやULTEGRA Di2などが混在する。ハンドルやステムはワンバイエスで統一され、バーテープは台湾メーカーのXTRM(エクストラム)。サイクルコンピューターはポラール M460を使用する。
ホイールはオランダの新興ブランド、スコープ。さいたまディレーブ仕様として、チェレステカラーのロゴステッカーでカスタマイズされている。ローハイトのR3とミドルハイトのR4、ディープリムのR5をコースに合わせ選択するスタイル。タイヤはIRC Formula PROのチューブレスタイヤが装着され、大半の選手が25mmを選択していた。写真の藤田涼平はフィジーク ARIONE R3のチェレステカラーモデルを装着してカラーコーディネートしていた。
ヴィクトワール広島
ボーマ Allumer disc
広島の地域密着型プロチームとして活動するヴィクトワール広島は、バイクブランドをリドレーからボーマにスイッチ。ボーマの軽量モデル「Allumer disc」を使うため、チームとしてディスクブレーキで統一されている。平林楓輝によれば乗り味は「振動吸収性に優れる柔らかめなフレームで、乗りやすさが特徴」という。
ボーマはフレーム以外にも多くのカーボンパーツを手掛けており、ホイールやハンドル、ステム、シートポストなども同ブランドで揃えられている。コンポーネントはシマノのDURA-ACEもしくはULTEGRAで統一。平林楓輝のバイクにはパワーメーター搭載クランクFC-R9100-Pがセットされていた。
ホイールのリムハイトは選手によって異なるが、群馬では45mmもしくは50mmハイトが選択の中心。タイヤはパナレーサーで、ホイールに合わせてチューブラーとクリンチャーが混在していた。サイクルコンピュータはガーミンのミドルグレードとなるEdge 830。スピードプレイのペダルを使用するのは昨年から変わらない。
text&photo:Michinari.Takagi
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