2020/08/06(木) - 16:16
群馬CSCに集結したJプロツアーチームのバイク紹介第2弾。今回はチーム右京、弱虫ペダル、レバンテフジ静岡、そしてホームレースとなった群馬グリフィンの4チームが使用するディスクブレーキバイクを取り上げる。Vol.1はこちら。
チーム右京
ファクター O2 V.A.M.
チーム右京は今シーズンから機材をフジからファクターにスイッチしており、メインバイクとして軽量オールラウンダー「O2 V.A.M.」のディスクブレーキモデルを使用している。黒地に赤のカラーリングは通常ラインナップにはないチーム右京仕様だ。
「ディスクブレーキのバイクって重いじゃないですか。でもこのO2は7kgくらいと軽いんです。峠の登りのタイムをリムバイクの時と比較したんですけどあまり変わらない。ディスクになって制動力が高くなるなど、プラスしかありません」と言うのは、写真のバイクを駆る小石祐馬。
チームはシマノの機材スポンサードを受けており、基本的にコンポーネントはDI2変速/油圧ディスクブレーキのDURA-ACE R9170。小石のバイクはフロント54Tの大型アウターリングがポイントで、その理由は「後ろはワイドレシオなスプロケットがあるので、前ギアを大きくして効率を良くしています」という。共通してパワーメーターはFC-R9100-Pで、ハンドルやステム、サドルは共通してシマノPRO製品を使用している。
ホイールはR9100系DURA-ACEのC40もしくはC60。コースに合わせて選手の好みでチョイスされている。組み合わせるタイヤはヴィットリアのCORSA 25cチューブラー。ボトルケージはエリートのカーボンボトルケージ"VICO"。サイクルコンピューターはブライトンだ。
弱虫ペダルサイクリングチーム
フェルト FR Advanced、AR FRD
弱虫ペダルサイクリングチームは今年も継続してフェルトを使用。メインバイクは軽量オールラウンドモデルのFR Advancedで、チームカラーの鮮やかなイエローにカスタムペイントされたバイクを駆る。対して、キャプテンを務める長塚寿生は今年モデルチェンジしたエアロロードのARをチョイス。トップグレードであるFRD Ultimateの市販カラーフレームを使用している。
「FRとARのどちらにも乗った事はありますが、重いギアでトルクをかける自分にはARシリーズの方が合っていました。以前はFRDではないAR Advancedを使用していましたが、FRDはもっと競技向け。踏んだ以上に進んでくれる感覚がありました。エアロフレームですがしっかり登れるバイクですね」と、長塚は言う。
基本的にコンポーネントやホイールの縛りは無いため、長塚は「握りやすく、使い慣れている」というカンパニョーロのSUPER RECORD EPSを使用し、クランクはPower2maxのカーボンクランクに52-36Tのチェーンリング。ペダルはルック KEO BLADEのセラミックベアリングモデルだ。
ホイールはロヴァールのRAPIDE CLXで、タイヤはヴィットリア CORSA 28cを選択していた。バーテープやボトルケージはチームスポンサーであるカブトの「雨の日でもしっかりグリップする」というBT-02バーテープで、ボトルケージは現在は廃盤のRC-11カーボンボトルケージを使用。また今年、サイクルコンピューターはガーミンからワフーに切り替わっている。
レバンテフジ静岡
メリダ SCULTURA、REACTO
静岡県を拠点とする地域密着型の新興チーム「レバンテフジ静岡」。使用するバイクはメリダだが、一貫してリムブレーキモデルを使用している宇都宮ブリッツェンに対して、レバンテフジ静岡はディスクブレーキで統一。軽量オールラウンドモデルのSCULTURA(スクルトゥーラ)とエアロロードのREACTO(リアクト)の両方を使用している。
チームの中心選手である佐野淳哉は「SCULTURAは特化している部分こそありませんが、全てのバランスが良い。登りも平地もなんでもこなしてくれるオールラウンドバイクです。フレームが硬すぎることはないので、どんな人にも合うと思います」と言う。
コンポーネントは機械式変速/油圧ディスクブレーキのULTEGRA R8020だが、ブレーキキャリパーのみDURA-ACEのBR-R9170にアップグレード。制動力向上と軽量化を鑑みての選択だという。
全バイクに興津螺旋のチタンボルトが組み込まれており、ステムやクランクなどほぼ全てのボルトが交換されている。「硬さと耐久性が良い。破断することがなくて安心なチタンボルトです。クランクとステムに使用すると特に効果があります」とは、長年興津螺旋のスポンサードを受けてきた佐野の談。
タイヤはハッチンソンのチューブレスタイヤ"FUSION 5 PERFORMANCE"を使用。佐野淳哉によれば「ソフトな感じとグリップ感があって雨でも安心して走れます。僕は体重が重いので28cをチョイスしていますが、他の選手は25c。空気圧は前後6.0で合わせています」という。
群馬グリフィン
ウィアウィス WAWS-G
ホームレースとしてJBCF開幕戦、東日本ロードクラシックを走った群馬グリフィンが駆るのは、スポンサーの「サイクルショップタキザワ」が総代理店を務める韓国ブランドのウィアウィス。本国ではアーチェリーブランドとして知られる同社だが、自転車業界にも進出しており、カーボン技術を武器にロードやトラック、MTB、BMXのフレームなども手掛け、特にトラックやBMXでは実力派ブランドとして知名度を高めてきた。ロードバイクのサポートチームはグリフィンをはじめ、韓国のLXサイクリングチーム、ドイツのコンチネンタルチームなど世界規模でシェアを広げている。
昨シーズンまではオールラウンドモデルのCUL7 Discを使用していたが、JPTレースの高速化に伴い、今シーズンからエアロバイクのWAWS-Gに切り替えた。渡辺将大監督曰く「選手たちは『とても乗り心地が良く、癖がなく柔軟なバイクで乗りやすい』と口を揃えていますよ」とのこと。
シマノからサポートを受けており、基本的にコンポーネントは機械式変速/油圧ディスクブレーキのULTEGRA R8020。ハンドルやステム、サドルはシマノPROで統一。パワーメーターは昨年に引き続きパイオニアのペダリングモニターを使用していた。
text&photo:Michinari.Takagi
チーム右京
ファクター O2 V.A.M.
チーム右京は今シーズンから機材をフジからファクターにスイッチしており、メインバイクとして軽量オールラウンダー「O2 V.A.M.」のディスクブレーキモデルを使用している。黒地に赤のカラーリングは通常ラインナップにはないチーム右京仕様だ。
「ディスクブレーキのバイクって重いじゃないですか。でもこのO2は7kgくらいと軽いんです。峠の登りのタイムをリムバイクの時と比較したんですけどあまり変わらない。ディスクになって制動力が高くなるなど、プラスしかありません」と言うのは、写真のバイクを駆る小石祐馬。
チームはシマノの機材スポンサードを受けており、基本的にコンポーネントはDI2変速/油圧ディスクブレーキのDURA-ACE R9170。小石のバイクはフロント54Tの大型アウターリングがポイントで、その理由は「後ろはワイドレシオなスプロケットがあるので、前ギアを大きくして効率を良くしています」という。共通してパワーメーターはFC-R9100-Pで、ハンドルやステム、サドルは共通してシマノPRO製品を使用している。
ホイールはR9100系DURA-ACEのC40もしくはC60。コースに合わせて選手の好みでチョイスされている。組み合わせるタイヤはヴィットリアのCORSA 25cチューブラー。ボトルケージはエリートのカーボンボトルケージ"VICO"。サイクルコンピューターはブライトンだ。
弱虫ペダルサイクリングチーム
フェルト FR Advanced、AR FRD
弱虫ペダルサイクリングチームは今年も継続してフェルトを使用。メインバイクは軽量オールラウンドモデルのFR Advancedで、チームカラーの鮮やかなイエローにカスタムペイントされたバイクを駆る。対して、キャプテンを務める長塚寿生は今年モデルチェンジしたエアロロードのARをチョイス。トップグレードであるFRD Ultimateの市販カラーフレームを使用している。
「FRとARのどちらにも乗った事はありますが、重いギアでトルクをかける自分にはARシリーズの方が合っていました。以前はFRDではないAR Advancedを使用していましたが、FRDはもっと競技向け。踏んだ以上に進んでくれる感覚がありました。エアロフレームですがしっかり登れるバイクですね」と、長塚は言う。
基本的にコンポーネントやホイールの縛りは無いため、長塚は「握りやすく、使い慣れている」というカンパニョーロのSUPER RECORD EPSを使用し、クランクはPower2maxのカーボンクランクに52-36Tのチェーンリング。ペダルはルック KEO BLADEのセラミックベアリングモデルだ。
ホイールはロヴァールのRAPIDE CLXで、タイヤはヴィットリア CORSA 28cを選択していた。バーテープやボトルケージはチームスポンサーであるカブトの「雨の日でもしっかりグリップする」というBT-02バーテープで、ボトルケージは現在は廃盤のRC-11カーボンボトルケージを使用。また今年、サイクルコンピューターはガーミンからワフーに切り替わっている。
レバンテフジ静岡
メリダ SCULTURA、REACTO
静岡県を拠点とする地域密着型の新興チーム「レバンテフジ静岡」。使用するバイクはメリダだが、一貫してリムブレーキモデルを使用している宇都宮ブリッツェンに対して、レバンテフジ静岡はディスクブレーキで統一。軽量オールラウンドモデルのSCULTURA(スクルトゥーラ)とエアロロードのREACTO(リアクト)の両方を使用している。
チームの中心選手である佐野淳哉は「SCULTURAは特化している部分こそありませんが、全てのバランスが良い。登りも平地もなんでもこなしてくれるオールラウンドバイクです。フレームが硬すぎることはないので、どんな人にも合うと思います」と言う。
コンポーネントは機械式変速/油圧ディスクブレーキのULTEGRA R8020だが、ブレーキキャリパーのみDURA-ACEのBR-R9170にアップグレード。制動力向上と軽量化を鑑みての選択だという。
全バイクに興津螺旋のチタンボルトが組み込まれており、ステムやクランクなどほぼ全てのボルトが交換されている。「硬さと耐久性が良い。破断することがなくて安心なチタンボルトです。クランクとステムに使用すると特に効果があります」とは、長年興津螺旋のスポンサードを受けてきた佐野の談。
タイヤはハッチンソンのチューブレスタイヤ"FUSION 5 PERFORMANCE"を使用。佐野淳哉によれば「ソフトな感じとグリップ感があって雨でも安心して走れます。僕は体重が重いので28cをチョイスしていますが、他の選手は25c。空気圧は前後6.0で合わせています」という。
群馬グリフィン
ウィアウィス WAWS-G
ホームレースとしてJBCF開幕戦、東日本ロードクラシックを走った群馬グリフィンが駆るのは、スポンサーの「サイクルショップタキザワ」が総代理店を務める韓国ブランドのウィアウィス。本国ではアーチェリーブランドとして知られる同社だが、自転車業界にも進出しており、カーボン技術を武器にロードやトラック、MTB、BMXのフレームなども手掛け、特にトラックやBMXでは実力派ブランドとして知名度を高めてきた。ロードバイクのサポートチームはグリフィンをはじめ、韓国のLXサイクリングチーム、ドイツのコンチネンタルチームなど世界規模でシェアを広げている。
昨シーズンまではオールラウンドモデルのCUL7 Discを使用していたが、JPTレースの高速化に伴い、今シーズンからエアロバイクのWAWS-Gに切り替えた。渡辺将大監督曰く「選手たちは『とても乗り心地が良く、癖がなく柔軟なバイクで乗りやすい』と口を揃えていますよ」とのこと。
シマノからサポートを受けており、基本的にコンポーネントは機械式変速/油圧ディスクブレーキのULTEGRA R8020。ハンドルやステム、サドルはシマノPROで統一。パワーメーターは昨年に引き続きパイオニアのペダリングモニターを使用していた。
text&photo:Michinari.Takagi
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