2020/08/12(水) - 09:21
チームイネオスとパートナシップを結び、プロダクト開発を推進するイタリアンヘルメットブランドのカスク。日本人にもフィットする欧州ヘルメットとして2010年代初頭より高い人気を得た軽量モデル“MOJITO”が3代目へとアップデートされ"MOJITO³"となった。斜め方向からの衝撃に対する欧州の新テスト・WG11をクリアしたエントリーグレードだ。
カスク MOJITO³(ORG FLUO) (c)Kask
チームスカイ(現チームイネオス)からの要望を受け開発が行われたMOJITO(モヒート)。幾つものハイパフォーマンスモデルが登場した現在ではエントリーグレードという位置づけだが、発表当初は当時アルカンシェルを着用していたマーク・カヴェンディッシュや、2012年にツールを制覇したブラドリー・ウィギンスらトップ選手が使用していたフラッグシップモデルであった。
また、ヨーロッパブランドながら日本人の頭にフィットしやすいヘルメットとして、各社のアジアンフィットモデル登場以前から高い人気を誇っていたモデルだ。そんなMOJITOがモデルチェンジとなり、MOJITO³という3代目になる。読み方はモヒート・キューブ。
シェルはエアロダイナミクスを意識した現代的なフォルムへ進化しているものの、後頭部のデザインなどはMOJITOらしさが残されている。前頭部は前作のようにエッジのある開口部ではなく、Valegroの様に大きめのベンチレーションが並べられた。通気口の総面積が増加していることに加え、シェルの内側にはシンプルな設計だが風が通るようなチャネルが作られているため、冷却性能には期待できるはずだ。
従来モデルよりも開口部が広く取られたMOJITO³ (c)Kask
テールデザインはMOJITOらしさが残されている (c)Kask
前頭部にベンチレーションホールが集中する (c)Kask
PROTONEのように頭頂の後部にベンチレーションホールは設けられていない (c)Kask
MOJITO³の最大の特徴は安全性。造形を見るとヘルメット全周に渡り肉厚のシェルとされた上で、縁の部分までアウターシェルで覆われており、非常に優れたプロテクション性能を有することが窺える。見た目だけではなく、EN 1078という通常通りの認証規格に加え、今作よりCEN TC 158 / WG11という試験にクリア、認証を受けていることが大きなポイントだ。
このWG11というのは、規格を作成するCEN(欧州標準化委員会)の頭部保護専門の委員会(TC158)に属する1つのワーキンググループ。WG11の最終的な目標は、ヘルメットが受ける回転衝撃に対するヘルメットの能力を測定するテスト方法を決定することであり、CE EN1078のテストとして規格化される可能性があるものだ。
回転衝撃についてはアクシデントの実態に則した要素として、ヘルメットの安全性を評価する際に近年重要視されている項目。一方で回転衝撃に対するテストは、MIPSなどによる独自テストが行われきたが、それらは国際的に認められた規格(CE EN、CPSCなど)に採用されていなかった。CENで回転衝撃のテストが提案されたことで、カスクはこの試験を全製品で受けることに。
カスク MOJITO³(YEL FLUO) (c)Kask
カスク MOJITO³(WHT) (c)Kask
カスク MOJITO³(GREY) (c)Kask
カスク MOJITO³(BLK) (c)Kask
MOJITO³をはじめカスクの全モデルがWG11のテストをクリアしており、専用の合格タグがプロダクトに付属するという。WG11についてはカスクの本国ページが詳しいので、チェックして欲しい(リンク)。各モデルのテスト成績も掲載中だ。また、MOJITO³は従来品と比較して後部で32%、前部で25%、上部で12%の耐衝撃性向上を実現している。
ヘルメット内部に備えられるカスク独自のBlue-Techインナーパッドは、吸汗性に優れており、汗が肌を刺激しにくくなっている。OctoFitというフィッティングシステムが採用されているため、締め付け具合に加えアジャスターの上下位置も調節可能となっている。
サイズはS(50-56cm)、M(52-58cm)、L(59-62cm)という3種類で、Mサイズの重量が230gとされている。カラーはBLK MATT、BLK、GREY、ORG FLUO、WHT、YEL FLUOという6色。価格は18,000円(税抜)、BLK MATTのみ19,000円(税抜)。JCFの公認を取得する予定だという。
現代的なルックスを獲得したMOJITO³ (c)Kask
カスク MOJITO³(モヒート・キューブ)
テクノロジー:MIT インモールディング・テクノロジー、Octfitフィッティングシステム、エコレザー・チンストラップ、HiViz被視認性向上ステッカー、サニタイズド処理インナーパッド
カラー:BLK MATT、BLK、GREY、ORG FLUO、WHT、YEL FLUO
サイズ:S(50-56cm)、M(52-58cm)、L(59-62cm)
重量:230g(Mサイズ)
価格:18,000円(税抜)、BLK MATTのみ19,000円(税抜)

チームスカイ(現チームイネオス)からの要望を受け開発が行われたMOJITO(モヒート)。幾つものハイパフォーマンスモデルが登場した現在ではエントリーグレードという位置づけだが、発表当初は当時アルカンシェルを着用していたマーク・カヴェンディッシュや、2012年にツールを制覇したブラドリー・ウィギンスらトップ選手が使用していたフラッグシップモデルであった。
また、ヨーロッパブランドながら日本人の頭にフィットしやすいヘルメットとして、各社のアジアンフィットモデル登場以前から高い人気を誇っていたモデルだ。そんなMOJITOがモデルチェンジとなり、MOJITO³という3代目になる。読み方はモヒート・キューブ。
シェルはエアロダイナミクスを意識した現代的なフォルムへ進化しているものの、後頭部のデザインなどはMOJITOらしさが残されている。前頭部は前作のようにエッジのある開口部ではなく、Valegroの様に大きめのベンチレーションが並べられた。通気口の総面積が増加していることに加え、シェルの内側にはシンプルな設計だが風が通るようなチャネルが作られているため、冷却性能には期待できるはずだ。




MOJITO³の最大の特徴は安全性。造形を見るとヘルメット全周に渡り肉厚のシェルとされた上で、縁の部分までアウターシェルで覆われており、非常に優れたプロテクション性能を有することが窺える。見た目だけではなく、EN 1078という通常通りの認証規格に加え、今作よりCEN TC 158 / WG11という試験にクリア、認証を受けていることが大きなポイントだ。
このWG11というのは、規格を作成するCEN(欧州標準化委員会)の頭部保護専門の委員会(TC158)に属する1つのワーキンググループ。WG11の最終的な目標は、ヘルメットが受ける回転衝撃に対するヘルメットの能力を測定するテスト方法を決定することであり、CE EN1078のテストとして規格化される可能性があるものだ。
回転衝撃についてはアクシデントの実態に則した要素として、ヘルメットの安全性を評価する際に近年重要視されている項目。一方で回転衝撃に対するテストは、MIPSなどによる独自テストが行われきたが、それらは国際的に認められた規格(CE EN、CPSCなど)に採用されていなかった。CENで回転衝撃のテストが提案されたことで、カスクはこの試験を全製品で受けることに。




MOJITO³をはじめカスクの全モデルがWG11のテストをクリアしており、専用の合格タグがプロダクトに付属するという。WG11についてはカスクの本国ページが詳しいので、チェックして欲しい(リンク)。各モデルのテスト成績も掲載中だ。また、MOJITO³は従来品と比較して後部で32%、前部で25%、上部で12%の耐衝撃性向上を実現している。
ヘルメット内部に備えられるカスク独自のBlue-Techインナーパッドは、吸汗性に優れており、汗が肌を刺激しにくくなっている。OctoFitというフィッティングシステムが採用されているため、締め付け具合に加えアジャスターの上下位置も調節可能となっている。
サイズはS(50-56cm)、M(52-58cm)、L(59-62cm)という3種類で、Mサイズの重量が230gとされている。カラーはBLK MATT、BLK、GREY、ORG FLUO、WHT、YEL FLUOという6色。価格は18,000円(税抜)、BLK MATTのみ19,000円(税抜)。JCFの公認を取得する予定だという。

カスク MOJITO³(モヒート・キューブ)
テクノロジー:MIT インモールディング・テクノロジー、Octfitフィッティングシステム、エコレザー・チンストラップ、HiViz被視認性向上ステッカー、サニタイズド処理インナーパッド
カラー:BLK MATT、BLK、GREY、ORG FLUO、WHT、YEL FLUO
サイズ:S(50-56cm)、M(52-58cm)、L(59-62cm)
重量:230g(Mサイズ)
価格:18,000円(税抜)、BLK MATTのみ19,000円(税抜)
リンク