2020/07/27(月) - 09:04
日直商会が展示会にてデローザの2021年モデルを発表した。昨年ラインアップの大幅刷新を行っていたため、来シーズンは新カラーが中心の展開となる。また、スポーツフルの2021年春夏モデルが早くもお披露目されていた。
2019年、デローザは革新の年を迎えていた。2020年モデルとしてMERAKを復活させ、SK PininfarinaとIDOLを中心に様々なバイクのモデルチェンジを行い、ロゴデザインを刷新。新たな車体とのマリアージュを考えた新ロゴを掲げ、デローザの次なるステップへと踏み出していた。
デローザの現代表クリスティアーノ氏が語った新しいコンセプトについては特集記事が詳しいのでご覧頂きたい。要約するとレトロ・フューチャーの考え方でデローザらしさ、伝統を守りつつも、次世代へ向けてブランドが進んでいくとクリスティアーノ氏は語っている。特集では創業者ウーゴ氏のインタビューも行っているため、デローザが大切にする部分にも触れられるはずだ。
さて、そんなデローザの2021年モデルが日直商会の展示会でお披露目されていた。2020年モデルでラインアップの総入れ替えを行ったと言っても過言ではないほどガラリと変わっていたため、2021年モデルでは新車の発表は無く、新カラーの登場に留まった。
オールラウンドレーサーのMERAKには、今シーズンよりデローザがサポートを開始しているワールドチーム、コフィディスのチームカラーが登場。現在は黒とシルバーの組み合わせや、メタリックブルーと黒、白とグレーといったツートンカラーが揃っているが、そのラインアップにおいてレッド単色で彩られるコフィディスカラーは際立つ存在となるだろう。もちろんシートポストやヘッドキャップまで同色で塗装し、統一感のあるルックスに仕上げられている。
エアロロードのSK Pininfarinaには流行色と言っても良いほど数が増えているカメレオンカラーが用意された。光の加減や差し込む角度によって変化する塗装とされており、その時どきの顔を見せることがカメレオンカラーの特徴だ。SK Pininfarinaは真横から見るとグリーンだが、車体の前後に回り込むと紫色が顔を出すカラーリングとなっていた。こちらももちろんシートポストまでペイントされており、Pininfarinaとのコラボマシンというイメージも相まって非常にゴージャスなフレームセットとなっている。
IDOLにも新色が登場している。2021年モデルではサーモンピンクと名付けられたペイントが施されている。フレームのメインカラーはベージュに近いピンク色とクリア塗装とされているが、フォークレッグとチェーンステーの内側、シートポストがベージュ色のアクセントとされた。2021年モデルは品のある大人な雰囲気を感じさせるバイクがラインアップに加わる。
また、デローザのフルオーダーシステム「ブラックラベル」のカスタムカラー例が合わせて展示されていた。ブラックラベルのバイクであれば、デローザが用意するカラーサンプルの中であればアップチャージ無しでフレームカラーを変更することが可能なのだ。
展示例では、チタンフレームのANIMAにはグラデーションペイント、TITANIO SOLOにはチタン無垢とキャンディ塗装の塗り分け、CORUMにはデローザロゴが敷き詰められるRevoデザインにカラーを加えた塗装を施していた。この例を見る限りでは非常に柔軟にペイントオーダーをかけられるみたいだ。ブラックラベルの自転車をオーダーする際はジオメトリーだけではなく、フレームカラーも検討してみてはいかがだろうか。
今回の展示会ではカンパニョーロが先日発表したばかりのSHAMAL CARBON DISCの展示も行われていた。カーボンリムとなったSHAMALは、グラベルタイヤまで対応できる内幅21mmの設計を採用したオールラウンドモデル。BORAシリーズがレース仕様であるのに対し、SHAMAL CARBON DBはロードライドでも様々なシチュエーションに対応してくれるホイールという位置づけだ。
スポーツフルはひと足早く2021年の春夏モデルを展示していた。スポーツフルは世界的なグラベル流行を受けてGIARAシリーズに力を入れている。グラベルレースを視野に入れたピタリとしたフィットのSUPER GIARAの半袖ジャージは、一般的な3分割ポケットの上に3分割メッシュポケットを配置し、計6つのポケットを手に入れた。シリーズとしてはグラベル向けだが、補給食や財布、携帯工具、鍵、携帯、ウィンドブレーカーを携行するロードツーリングでも重宝できる仕様となっている。
スポーツフルは生地で特色を出しているブランドでもあり、遠目から見るとマスタードカラーの一色だが、近くで見るとメッシュが幾何学模様のように配置されていることがわかる遊び心に富んだ1着も並んでいた。ペテル・サガンと共同開発を行ったというスキンスーツはグラデーションカラーとなっており、市民レースなどでも着やすいはずだ。
セッレイタリアからはFLITE BOOSTのラインアップやツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアの限定モデル、ミッドシーズンモデルとして登場した新型TTモデルWATTが並べられていた。また、タックスのスマートバイクNEO BIKEもすでに販売開始されており、多くの販売店が注目していたようだ。
2020年はサイクルモードやシマノ鈴鹿ロードなど大型イベントが中止となり、実車を見れる機会がグッと減っている。近くのショップで試乗会を行う際は是非足を運んでみてほしい。新カラーなどを見てその美しさを感じてもらいたい。同時に、実際に試乗することで各バイクの良さも感じられるだろう。
text:Gakuto Fujiwara
2019年、デローザは革新の年を迎えていた。2020年モデルとしてMERAKを復活させ、SK PininfarinaとIDOLを中心に様々なバイクのモデルチェンジを行い、ロゴデザインを刷新。新たな車体とのマリアージュを考えた新ロゴを掲げ、デローザの次なるステップへと踏み出していた。
デローザの現代表クリスティアーノ氏が語った新しいコンセプトについては特集記事が詳しいのでご覧頂きたい。要約するとレトロ・フューチャーの考え方でデローザらしさ、伝統を守りつつも、次世代へ向けてブランドが進んでいくとクリスティアーノ氏は語っている。特集では創業者ウーゴ氏のインタビューも行っているため、デローザが大切にする部分にも触れられるはずだ。
さて、そんなデローザの2021年モデルが日直商会の展示会でお披露目されていた。2020年モデルでラインアップの総入れ替えを行ったと言っても過言ではないほどガラリと変わっていたため、2021年モデルでは新車の発表は無く、新カラーの登場に留まった。
オールラウンドレーサーのMERAKには、今シーズンよりデローザがサポートを開始しているワールドチーム、コフィディスのチームカラーが登場。現在は黒とシルバーの組み合わせや、メタリックブルーと黒、白とグレーといったツートンカラーが揃っているが、そのラインアップにおいてレッド単色で彩られるコフィディスカラーは際立つ存在となるだろう。もちろんシートポストやヘッドキャップまで同色で塗装し、統一感のあるルックスに仕上げられている。
エアロロードのSK Pininfarinaには流行色と言っても良いほど数が増えているカメレオンカラーが用意された。光の加減や差し込む角度によって変化する塗装とされており、その時どきの顔を見せることがカメレオンカラーの特徴だ。SK Pininfarinaは真横から見るとグリーンだが、車体の前後に回り込むと紫色が顔を出すカラーリングとなっていた。こちらももちろんシートポストまでペイントされており、Pininfarinaとのコラボマシンというイメージも相まって非常にゴージャスなフレームセットとなっている。
IDOLにも新色が登場している。2021年モデルではサーモンピンクと名付けられたペイントが施されている。フレームのメインカラーはベージュに近いピンク色とクリア塗装とされているが、フォークレッグとチェーンステーの内側、シートポストがベージュ色のアクセントとされた。2021年モデルは品のある大人な雰囲気を感じさせるバイクがラインアップに加わる。
また、デローザのフルオーダーシステム「ブラックラベル」のカスタムカラー例が合わせて展示されていた。ブラックラベルのバイクであれば、デローザが用意するカラーサンプルの中であればアップチャージ無しでフレームカラーを変更することが可能なのだ。
展示例では、チタンフレームのANIMAにはグラデーションペイント、TITANIO SOLOにはチタン無垢とキャンディ塗装の塗り分け、CORUMにはデローザロゴが敷き詰められるRevoデザインにカラーを加えた塗装を施していた。この例を見る限りでは非常に柔軟にペイントオーダーをかけられるみたいだ。ブラックラベルの自転車をオーダーする際はジオメトリーだけではなく、フレームカラーも検討してみてはいかがだろうか。
今回の展示会ではカンパニョーロが先日発表したばかりのSHAMAL CARBON DISCの展示も行われていた。カーボンリムとなったSHAMALは、グラベルタイヤまで対応できる内幅21mmの設計を採用したオールラウンドモデル。BORAシリーズがレース仕様であるのに対し、SHAMAL CARBON DBはロードライドでも様々なシチュエーションに対応してくれるホイールという位置づけだ。
スポーツフルはひと足早く2021年の春夏モデルを展示していた。スポーツフルは世界的なグラベル流行を受けてGIARAシリーズに力を入れている。グラベルレースを視野に入れたピタリとしたフィットのSUPER GIARAの半袖ジャージは、一般的な3分割ポケットの上に3分割メッシュポケットを配置し、計6つのポケットを手に入れた。シリーズとしてはグラベル向けだが、補給食や財布、携帯工具、鍵、携帯、ウィンドブレーカーを携行するロードツーリングでも重宝できる仕様となっている。
スポーツフルは生地で特色を出しているブランドでもあり、遠目から見るとマスタードカラーの一色だが、近くで見るとメッシュが幾何学模様のように配置されていることがわかる遊び心に富んだ1着も並んでいた。ペテル・サガンと共同開発を行ったというスキンスーツはグラデーションカラーとなっており、市民レースなどでも着やすいはずだ。
セッレイタリアからはFLITE BOOSTのラインアップやツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアの限定モデル、ミッドシーズンモデルとして登場した新型TTモデルWATTが並べられていた。また、タックスのスマートバイクNEO BIKEもすでに販売開始されており、多くの販売店が注目していたようだ。
2020年はサイクルモードやシマノ鈴鹿ロードなど大型イベントが中止となり、実車を見れる機会がグッと減っている。近くのショップで試乗会を行う際は是非足を運んでみてほしい。新カラーなどを見てその美しさを感じてもらいたい。同時に、実際に試乗することで各バイクの良さも感じられるだろう。
text:Gakuto Fujiwara
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