3月21日に開催される「春の大一番」ミラノ〜サンレモ。イタリア・ガゼッタ紙が伝えたところによると、昨年大会覇者のファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)と世界チャンピオンのアレッサンドロ・バッラン(イタリア、ランプレ)の欠場が決まった。

カリフォルニアのプロローグを制し、好調なスタートを切ったファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)だったが・・・カリフォルニアのプロローグを制し、好調なスタートを切ったファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)だったが・・・ photo:CorVos昨年RCSスポルトが主催するモンテパスキ・エロイカ、ティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモの3連戦をことごとく制したカンチェラーラは、今季序盤から不運が続いている。ツアー・オブ・カリフォルニアの初日プロローグを制したものの、翌日発熱のためリタイア。3月上旬にはスイスでのトレーニング中に落車して右肩を痛め、出場したティレーノ〜アドリアティコでは精彩を欠いたままリタイアした。

そしてカンチェラーラのミラノ〜サンレモ欠場が決まった。北のクラシック(昨年パリ〜ルーベで2位)に目標を定めるカンチェラーラは、代わりにセッティマーナ・コッピバルタリに出場して調子を上げたい考えだ。

サクソバンクの公式サイトの中でカンチェラーラは「自分の中で特別な存在であるミラノ〜サンレモを欠場することになって非常に残念だ。しかし現実的にならなければならない。自分のコンディションを考えても、家族のことを考えても、レースを走らないことは最善の決断だと思う」と、悔しさを述べる。

しかし下を向いてばかりはいられない。「ティレーノ〜アドリアティコを途中でリタイアしたが、集中力は途絶えていない。レース出場とトレーニングを継続的にすることで安定感を保ちたい。これからはイタリアのステージレース(3月24日に開幕するセッティマーナ・コッピバルタリ)に出場して調子を上げたい」と、北のクラシックに向けて復活を誓っている。

アルカンシェルを着るアレッサンドロ・バッラン(イタリア、ランプレ)が出走サインに登場アルカンシェルを着るアレッサンドロ・バッラン(イタリア、ランプレ)が出走サインに登場 photo:CorVosまた、同様にミラノ〜サンレモ欠場が決まったのがアルカンシェルを着るバッランだ。体調不良により、バッランはモンテパスキ・エロイカをパスし、ティレーノ〜アドリアティコも第2ステージでリタイアしていた。

病院で血液検査を行ったバッランは、ウイルス性感染症(サイトメガロウイルス)に患っていることが判明。サンレモだけでなく、北のクラシック、およびジロ・デ・イタリア欠場の可能性が出てきた。

ランプレの公式サイトの中でバッランは「ミラノ〜サンレモの欠場が決定し、さらに北のクラシック出場も見合わせる可能性があるのは痛ましい事実。レースのために身を捧げ、長時間トレーニングを積んだにもかかわらず、レースをキャンセルしなければならないなんて残念でならない。現状プログラム通りにレースには出場できず、いつ復帰できるかも分からない。今は忍耐強く回復を待つ他ない。すべては病状の回復にかかっている」と、失望感を露にした。

シクロワイアードではミラノ〜サンレモの模様をテキストライブでお伝えします!ライブは3月21日(土)22時30分スタート予定です!!

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