2020/07/04(土) - 12:53
全日本選手権の中止が発表されて1週間ほどが経った。最大の目標となるはずだった大会が無くなったことに、衝撃と落胆を感じた選手も多い。今回の中止について選手のコメントを集めた。
畑中勇介(チーム右京)
「高いモチベーションを持って練習してきただけに残念」
全日本選手権の中止は2度目の日本チャンピオンを目標に自粛生活中も厳しい室内トレーニングに励んだり、レースが次々とキャンセルされる状態でも高いモチベーションを持って練習してきた私にとってとても残念な知らせでした。もちろん中止の決断については新型コロナウイルス感染症「COVID-19」が未だ根絶していない現状に置いて止むを得ない決断であり、支持したいと思います。
長い選手生活の中でもここまで長くレースを走らなかった時期はなく、身体の反応に不安が残りますが、開催予定のレースに向けて気持ちを立て直し、良い走りができるように準備します。
山本元喜(キナンサイクリングチーム)
「可能性の大きい今年のチャンスが無くなったのはかなり悔しい」
各種スポーツ大会が中止になっていく中、鹿児島国体が中止か延期かと聞いた際にも「やはりそうなったか」という感想が第一でした。しかし、全日本選手権については各スポーツが再開に向けて動き出している中で、開催されるだろうと予想していただけに、かなり衝撃を受けました。開催が難しいというのは十分に承知の上で、純粋な感想を述べるのであれば、残念で仕方が無いという気持ちにならざるを得ません。
他の大会についても軒並み中止が発表されており、選手として人前に出ることが出来ないというのはかなり歯痒い思いがあります。特に全日本選手権に関しては、一度タイトルを獲得しているものの、今年も狙うつもりで備えていました。全日本を狙える年齢にはある程度の限界があるので、28歳という可能性の大きい今年のチャンスが無くなってしまったというのは、かなり悔しくあります。
中止になってしまった以上はそれを受け入れて、次に向けて切り替えていく必要があるので、落胆はしているものの仕方が無いという考え方で次に向けて準備するつもりです。
今年から個人トレーナーにトレーニング内容を管理してもらってい、「半年くらいかけてジワジワとベースを強化することが出来れば、これまで以上に強くなれるかもしれない」と、これまで漠然と思っていたことを実現させようとしています。このレース中断期間中は打ってつけの機会となりました。そういう意味では、今回の状況は今後の成績や結果次第では十分に意味のあったものになると思いますので、気を引き締めて今後のレース活動に挑む必要があると思っています。
自分にとって選手活動は趣味ではなく、仕事です。いつレースが再開になろうと万全の状態で挑めるようにコンディションを仕上げておくのは当然だと考えています。レースが再開が2ヵ月後になろうと、半年後になろうと、いつでもベストな状態で挑めるようにしたいと思っています。今は粛々と強化をしつつ、このコロナ禍を抜けた先で決まっていくレースを見定めて次の目標にしていきたいと思います。
鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)
「全日本中止という最悪の事態も考えて練習していたが・・・」
全日本選手権中止は多くの選手のモチベーションやメンタルに影響するような出来事だと思いますが、同様に僕自身も毎年全日本選手権にかける想いは強いので本当に残念で仕方がありません。しかし、3月に「ツール・ド・とちぎ」が中止となって以来、刻々と変わる社会情勢や世界中の状況、次々と中止になっていくレースを見ていくうちに全日本選手権の中止もあり得ると考えておりました。
全日本選手権中止という最悪の事態も考えて練習していたのですが、6月から8月に延期が決まって以来は8月の全日本選手権だけを目標にしていた練習の日々でした。中止のニュースはその最悪の事態が舞い込んできた思いです。
2020年に開催されるレースはほとんどない中、今後開催されるレースに対して一戦一戦大事に走りたいです。そして多くのレースが開催されることを祈るばかりです。
text:Satoru Kato
畑中勇介(チーム右京)
「高いモチベーションを持って練習してきただけに残念」
全日本選手権の中止は2度目の日本チャンピオンを目標に自粛生活中も厳しい室内トレーニングに励んだり、レースが次々とキャンセルされる状態でも高いモチベーションを持って練習してきた私にとってとても残念な知らせでした。もちろん中止の決断については新型コロナウイルス感染症「COVID-19」が未だ根絶していない現状に置いて止むを得ない決断であり、支持したいと思います。
長い選手生活の中でもここまで長くレースを走らなかった時期はなく、身体の反応に不安が残りますが、開催予定のレースに向けて気持ちを立て直し、良い走りができるように準備します。
山本元喜(キナンサイクリングチーム)
「可能性の大きい今年のチャンスが無くなったのはかなり悔しい」
各種スポーツ大会が中止になっていく中、鹿児島国体が中止か延期かと聞いた際にも「やはりそうなったか」という感想が第一でした。しかし、全日本選手権については各スポーツが再開に向けて動き出している中で、開催されるだろうと予想していただけに、かなり衝撃を受けました。開催が難しいというのは十分に承知の上で、純粋な感想を述べるのであれば、残念で仕方が無いという気持ちにならざるを得ません。
他の大会についても軒並み中止が発表されており、選手として人前に出ることが出来ないというのはかなり歯痒い思いがあります。特に全日本選手権に関しては、一度タイトルを獲得しているものの、今年も狙うつもりで備えていました。全日本を狙える年齢にはある程度の限界があるので、28歳という可能性の大きい今年のチャンスが無くなってしまったというのは、かなり悔しくあります。
中止になってしまった以上はそれを受け入れて、次に向けて切り替えていく必要があるので、落胆はしているものの仕方が無いという考え方で次に向けて準備するつもりです。
今年から個人トレーナーにトレーニング内容を管理してもらってい、「半年くらいかけてジワジワとベースを強化することが出来れば、これまで以上に強くなれるかもしれない」と、これまで漠然と思っていたことを実現させようとしています。このレース中断期間中は打ってつけの機会となりました。そういう意味では、今回の状況は今後の成績や結果次第では十分に意味のあったものになると思いますので、気を引き締めて今後のレース活動に挑む必要があると思っています。
自分にとって選手活動は趣味ではなく、仕事です。いつレースが再開になろうと万全の状態で挑めるようにコンディションを仕上げておくのは当然だと考えています。レースが再開が2ヵ月後になろうと、半年後になろうと、いつでもベストな状態で挑めるようにしたいと思っています。今は粛々と強化をしつつ、このコロナ禍を抜けた先で決まっていくレースを見定めて次の目標にしていきたいと思います。
鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)
「全日本中止という最悪の事態も考えて練習していたが・・・」
全日本選手権中止は多くの選手のモチベーションやメンタルに影響するような出来事だと思いますが、同様に僕自身も毎年全日本選手権にかける想いは強いので本当に残念で仕方がありません。しかし、3月に「ツール・ド・とちぎ」が中止となって以来、刻々と変わる社会情勢や世界中の状況、次々と中止になっていくレースを見ていくうちに全日本選手権の中止もあり得ると考えておりました。
全日本選手権中止という最悪の事態も考えて練習していたのですが、6月から8月に延期が決まって以来は8月の全日本選手権だけを目標にしていた練習の日々でした。中止のニュースはその最悪の事態が舞い込んできた思いです。
2020年に開催されるレースはほとんどない中、今後開催されるレースに対して一戦一戦大事に走りたいです。そして多くのレースが開催されることを祈るばかりです。
text:Satoru Kato
Amazon.co.jp