2020/04/22(水) - 15:11
ジャイアントのカーボンホイール「SLR」シリーズが、CADEXのテクノロジーを踏襲した新型へとモデルチェンジ。リムのワイド化＆軽量化とともにフックレスデザインへと進化し、独自の低摩擦ハブとDBLスポーキング、駆動効率を高める30Tの面ラチェットなどによって性能を飛躍的に向上させている。
ジャイアントのカーボンチューブレスホイール「SLR」の新型がリリース (c)ジャイアント
2016年モデルより本格的に展開が開始されたジャイアントのSLRホイールが、5年の時を経て2021年モデルで最新型へアップデートされた。昨年リリースされた「CADEX（カデックス）」ホイールに用いられた最先端のテクノロジーを採用し、あらゆる性能を向上させたハイパフォーマンスホイールに仕上がっている。
多くの面で新たな設計が施されているニューモデルだが、中でも特徴的なテクノロジーとして真っ先に挙げられるのが、チューブレス対応のフックレスリムとされたこと。タイヤビード保持用のフックをなくすことでリム内幅も広がり、それによって装着したタイヤの体積を増やしてくれるメリットがあるという。23Cタイヤを嵌めた際に、一般的なリムに25Cタイヤを嵌めた時と同じエアボリュームを確保できるため、タイヤワンサイズ分の軽量化につながるという。
ジャイアント SLR 1 42 Disc (c)ジャイアント
フックを廃したシンプルな構造はより効率的なカーボン積層を可能とし、重量を抑えつつ高い耐久性や耐衝撃性を実現する。さらには、タイヤのビード部分との接触面積が増えることでサイドウォールをサポートする力が発揮され、タイヤの変形を抑えることで優れたグリップやハンドリングを実現している。
これらのメリットに対して、フックレスリムはタイヤの保持や互換性が課題とされている。使用に伴うタイヤビードの伸びが発生すると適切な保持力を維持できず危険とされるため、ジャイアントではビードの強度を確保するためにカーボンとケブラーの混合素材を使用することでその問題を解決した。現在、ジャイアントのフックレスリムはCADEX RACE TUBELESSとGIANT GAVIAシリーズ（0, 1グレード）のタイヤのみを適合製品としている。
CADEXのテクノロジーを落とし込んだフックレスリムが最大の特徴 (c)ジャイアント
リム内幅をワイドに確保できるフックレス設計によってタイヤの体積を稼ぐ (c)ジャイアント
フックのないシンプルな作りが効率的なカーボン積層を可能とし強度を高めている (c)ジャイアント
カーボンテクノロジーの進化もリムの性能強化に大きく貢献しており、リムをワイド化（SLR 65が内幅22.4mmに拡大）しつつも軽量化に成功している。カーボン素材やレイアップの工夫などにより、ホイール全体重量は現行モデルと比較してSLR 1 42 Discでは128g、SLR 1 65 Discでは145gも軽くなっている。42mmもハイトのあるディスクブレーキホイールながら1,500gを下回る、前後セット重量1,452gをマークする。
ホイールの回転性能に大きな影響を与えるハブも新開発された。ハブ内部に精密加工を施しベアリングへの負荷を徹底的に排除することで、抵抗を極限まで減らした低摩擦回転を生み出している。加えて、CADEXと同じフリーハブ構造を採用。細かく噛み合う30Tの面ラチェットによって優れたパワー伝達性を実現した。ラチェットのギアにはDLCコーティングを施し、平滑性と耐久性を強化している。
パワー入力に対する駆動効率を高めた独自のDBLテクノロジー (c)ジャイアント
パワー伝達性を高める面ラチェット採用の新型ハブを投入 (c)ジャイアント
ジャイアントが誇るスポーキングテクノロジー、”ダイナミック・バランスド・レーシング（DBL）”も健在だ。ペダリングによって変化するスポークテンションが、走行時に最適なバランスになるよう、フランジの設計やスポークの角度、組み上げ時のテンションなどを細かく煮詰めている。
トップモデルの「SLR 1」とセカンドグレードの「SLR 2」の2モデル、それぞれ42mmハイトと65mmハイトがラインアップされる。SLR 2はハブやスポークを変更することでコストカットを実現したモデルとなる。リム/ディスクブレーキモデルとも同価格で、SLR 1 42が16万円（税抜）、SLR 1 65が17万円（税抜）、SLR 2 42が12万円（税抜）、SLR 2 65が13万円（税抜）だ。
ジャイアント SLR 1 65 Disc (c)ジャイアント
ジャイアント SLR 2 42 Disc (c)ジャイアント
ジャイアント SLR 2 65 Disc (c)ジャイアント
リム：カーボン、フックレスチューブレスレディ
リムプロファイル：ハイト42mm、外幅23mm、内幅19.4mm
ハブ：ジャイアントローフリクションハブ、センターロック
スポーク：サピムCX-Ray
重量：リムブレーキ仕様1,404g、ディスクブレーキ仕様1,452g
価格：フロント70,000円（税抜）、リア90,000円（税抜）
SLR 1 65/SLR 1 65 Disc
リム：カーボン、フックレスチューブレスレディ
リムプロファイル：ハイト65mm、外幅26mm、内幅22.4mm
ハブ：ジャイアントローフリクションハブ、センターロック
スポーク：サピムCX-Ray
重量：リムブレーキ仕様1,605g、ディスクブレーキ仕様1,639g
価格：フロント75,000円（税抜）、リア95,000円（税抜）
SLR 2 42/SLR 2 42 Disc
リム：カーボン、フックレスチューブレスレディ
リムプロファイル：ハイト42mm、外幅23mm、内幅19.4mm
ハブ：ジャイアントアロイハブ、センターロック
スポーク：サピムSprint
重量：リムブレーキ仕様1,488g、ディスクブレーキ仕様1,545g
価格：フロント55,000円（税抜）、リア65,000円（税抜）
SLR 2 65/SLR 2 65 Disc
リム：カーボン、フックレスチューブレスレディ
リムプロファイル：ハイト65mm、外幅26mm、内幅22.4mm
ハブ：ジャイアントアロイハブ、センターロック
スポーク：サピムSprint
重量：リムブレーキ仕様1,689g、ディスクブレーキ仕様1,726g
価格：フロント60,000円（税抜）、リア70,000円（税抜）
※専用チューブレスリムテープ＆バルブ付属
適合タイヤ：CADEX RACE TUBELESS、GIANT GAVIAシリーズ（0, 1グレード）
ジャイアントのカーボンチューブレスホイール「SLR」の新型がリリース (c)ジャイアント2016年モデルより本格的に展開が開始されたジャイアントのSLRホイールが、5年の時を経て2021年モデルで最新型へアップデートされた。昨年リリースされた「CADEX（カデックス）」ホイールに用いられた最先端のテクノロジーを採用し、あらゆる性能を向上させたハイパフォーマンスホイールに仕上がっている。
多くの面で新たな設計が施されているニューモデルだが、中でも特徴的なテクノロジーとして真っ先に挙げられるのが、チューブレス対応のフックレスリムとされたこと。タイヤビード保持用のフックをなくすことでリム内幅も広がり、それによって装着したタイヤの体積を増やしてくれるメリットがあるという。23Cタイヤを嵌めた際に、一般的なリムに25Cタイヤを嵌めた時と同じエアボリュームを確保できるため、タイヤワンサイズ分の軽量化につながるという。
ジャイアント SLR 1 42 Disc (c)ジャイアントフックを廃したシンプルな構造はより効率的なカーボン積層を可能とし、重量を抑えつつ高い耐久性や耐衝撃性を実現する。さらには、タイヤのビード部分との接触面積が増えることでサイドウォールをサポートする力が発揮され、タイヤの変形を抑えることで優れたグリップやハンドリングを実現している。
これらのメリットに対して、フックレスリムはタイヤの保持や互換性が課題とされている。使用に伴うタイヤビードの伸びが発生すると適切な保持力を維持できず危険とされるため、ジャイアントではビードの強度を確保するためにカーボンとケブラーの混合素材を使用することでその問題を解決した。現在、ジャイアントのフックレスリムはCADEX RACE TUBELESSとGIANT GAVIAシリーズ（0, 1グレード）のタイヤのみを適合製品としている。
CADEXのテクノロジーを落とし込んだフックレスリムが最大の特徴 (c)ジャイアントリム内幅をワイドに確保できるフックレス設計によってタイヤの体積を稼ぐ (c)ジャイアントフックのないシンプルな作りが効率的なカーボン積層を可能とし強度を高めている (c)ジャイアントカーボンテクノロジーの進化もリムの性能強化に大きく貢献しており、リムをワイド化（SLR 65が内幅22.4mmに拡大）しつつも軽量化に成功している。カーボン素材やレイアップの工夫などにより、ホイール全体重量は現行モデルと比較してSLR 1 42 Discでは128g、SLR 1 65 Discでは145gも軽くなっている。42mmもハイトのあるディスクブレーキホイールながら1,500gを下回る、前後セット重量1,452gをマークする。
ホイールの回転性能に大きな影響を与えるハブも新開発された。ハブ内部に精密加工を施しベアリングへの負荷を徹底的に排除することで、抵抗を極限まで減らした低摩擦回転を生み出している。加えて、CADEXと同じフリーハブ構造を採用。細かく噛み合う30Tの面ラチェットによって優れたパワー伝達性を実現した。ラチェットのギアにはDLCコーティングを施し、平滑性と耐久性を強化している。
パワー入力に対する駆動効率を高めた独自のDBLテクノロジー (c)ジャイアントパワー伝達性を高める面ラチェット採用の新型ハブを投入 (c)ジャイアントジャイアントが誇るスポーキングテクノロジー、”ダイナミック・バランスド・レーシング（DBL）”も健在だ。ペダリングによって変化するスポークテンションが、走行時に最適なバランスになるよう、フランジの設計やスポークの角度、組み上げ時のテンションなどを細かく煮詰めている。
トップモデルの「SLR 1」とセカンドグレードの「SLR 2」の2モデル、それぞれ42mmハイトと65mmハイトがラインアップされる。SLR 2はハブやスポークを変更することでコストカットを実現したモデルとなる。リム/ディスクブレーキモデルとも同価格で、SLR 1 42が16万円（税抜）、SLR 1 65が17万円（税抜）、SLR 2 42が12万円（税抜）、SLR 2 65が13万円（税抜）だ。
ジャイアント SLR 1 65 Disc (c)ジャイアントジャイアント SLR 2 42 Disc (c)ジャイアントジャイアント SLR 2 65 Disc (c)ジャイアントジャイアント新型SLRホイールラインアップ
SLR 1 42/SLR 1 42 Discリム：カーボン、フックレスチューブレスレディ
リムプロファイル：ハイト42mm、外幅23mm、内幅19.4mm
ハブ：ジャイアントローフリクションハブ、センターロック
スポーク：サピムCX-Ray
重量：リムブレーキ仕様1,404g、ディスクブレーキ仕様1,452g
価格：フロント70,000円（税抜）、リア90,000円（税抜）
SLR 1 65/SLR 1 65 Disc
リム：カーボン、フックレスチューブレスレディ
リムプロファイル：ハイト65mm、外幅26mm、内幅22.4mm
ハブ：ジャイアントローフリクションハブ、センターロック
スポーク：サピムCX-Ray
重量：リムブレーキ仕様1,605g、ディスクブレーキ仕様1,639g
価格：フロント75,000円（税抜）、リア95,000円（税抜）
SLR 2 42/SLR 2 42 Disc
リム：カーボン、フックレスチューブレスレディ
リムプロファイル：ハイト42mm、外幅23mm、内幅19.4mm
ハブ：ジャイアントアロイハブ、センターロック
スポーク：サピムSprint
重量：リムブレーキ仕様1,488g、ディスクブレーキ仕様1,545g
価格：フロント55,000円（税抜）、リア65,000円（税抜）
SLR 2 65/SLR 2 65 Disc
リム：カーボン、フックレスチューブレスレディ
リムプロファイル：ハイト65mm、外幅26mm、内幅22.4mm
ハブ：ジャイアントアロイハブ、センターロック
スポーク：サピムSprint
重量：リムブレーキ仕様1,689g、ディスクブレーキ仕様1,726g
価格：フロント60,000円（税抜）、リア70,000円（税抜）
※専用チューブレスリムテープ＆バルブ付属
適合タイヤ：CADEX RACE TUBELESS、GIANT GAVIAシリーズ（0, 1グレード）
