2020/03/02(月) - 19:51
ツール・ド・台湾の第2ステージ118.88kmのレースが行われ、終盤に抜け出したセントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチームのライアン・カバナが優勝。中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)が3位、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が5位に入った。
ツール・ド・台湾2日目は、台北市に近い桃園市でのステージ。桃園市役所前をスタートし、海岸に近い平坦道路を走ったのち、2級山岳ふたつをクリアして1級山岳に指定される角坂山公園にフィニッシュする。登りの距離はそれほど長くなく、単独逃げ切りとはなりづらいコースだ。
夏物で十分だった第1ステージから一転、秋冬物が必要な寒さを感じるほどになった。日中は晴れて暖かくなったものの、それでも長袖の上着を着ていてちょうど良いくらいだ。
リアルスタート後、ムハンマド・アミン・モハドザリフ(マレーシア、チームサプラ・サイクリング)、クリストファー・ハッツ(イギリス、リンコウ・アドヴァリクス・サイクリングチーム)の2人の逃げが容認される。30kmを経過する頃にはメイン集団との差は5分近くまで広がる一方、ジャマル・ヒバチュラー(インドネシア、PGNロードサイクリングチーム)、レイナード・バトラー(南アフリカ、プロタッチ)、オレクサンドル・ポリボダ(ウクライナ、SSOISミオジ・サイクリングチーム)、フロリアン・デュモリエ(フランス、カンボジアサイクリングアカデミー)の4名が追走集団を形成。残り50km付近で先行する2人に追いつき、6名の先頭集団が形成される。
メイン集団は、リーダージャージを着るエリック・ヤンのエレベイト・ウェビプレックス・プロサイクリングが牽引。2分差まで詰めてコース後半の登り区間に入っていく。
登り区間に入った先頭集団では山岳賞をめぐる争いが勃発し、6名の協調が崩れていく。最初の2級山岳はデュモリエが先頭通過、続く2回目の2級山岳はポリボダが先頭通過。その間に差を詰めてきたメイン集団が2回目の2級山岳通過後に先行するメンバーを全て吸収する。
残り20kmを切り、各チームのエース級選手がアタックを繰り出すが、どれも決定打とならない。残り2km付近に差しかかり、ライアン・カバナ(セントジョージ・コンチネンタルサイクリングチーム)がアタック。遅れながらもフェン・チュン・カイ(チャイニーズタイペイ)と、中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)が追走するが届かず、カバナが先頭のままフィニッシュした。フェンと競り合った中根が3位に入り、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が5位に入った。この結果、個人総合順位も入れ替わり、第2ステージ上位3名が個人総合上位3位までを占めた。
明日の第3ステージも1級山岳と2級山岳がひとつずつ設定される山岳コース。秒差の総合優勝争いが再び動くのか?注目したい。
ツール・ド・台湾2日目は、台北市に近い桃園市でのステージ。桃園市役所前をスタートし、海岸に近い平坦道路を走ったのち、2級山岳ふたつをクリアして1級山岳に指定される角坂山公園にフィニッシュする。登りの距離はそれほど長くなく、単独逃げ切りとはなりづらいコースだ。
夏物で十分だった第1ステージから一転、秋冬物が必要な寒さを感じるほどになった。日中は晴れて暖かくなったものの、それでも長袖の上着を着ていてちょうど良いくらいだ。
リアルスタート後、ムハンマド・アミン・モハドザリフ(マレーシア、チームサプラ・サイクリング)、クリストファー・ハッツ(イギリス、リンコウ・アドヴァリクス・サイクリングチーム)の2人の逃げが容認される。30kmを経過する頃にはメイン集団との差は5分近くまで広がる一方、ジャマル・ヒバチュラー(インドネシア、PGNロードサイクリングチーム)、レイナード・バトラー(南アフリカ、プロタッチ)、オレクサンドル・ポリボダ(ウクライナ、SSOISミオジ・サイクリングチーム)、フロリアン・デュモリエ(フランス、カンボジアサイクリングアカデミー)の4名が追走集団を形成。残り50km付近で先行する2人に追いつき、6名の先頭集団が形成される。
メイン集団は、リーダージャージを着るエリック・ヤンのエレベイト・ウェビプレックス・プロサイクリングが牽引。2分差まで詰めてコース後半の登り区間に入っていく。
登り区間に入った先頭集団では山岳賞をめぐる争いが勃発し、6名の協調が崩れていく。最初の2級山岳はデュモリエが先頭通過、続く2回目の2級山岳はポリボダが先頭通過。その間に差を詰めてきたメイン集団が2回目の2級山岳通過後に先行するメンバーを全て吸収する。
残り20kmを切り、各チームのエース級選手がアタックを繰り出すが、どれも決定打とならない。残り2km付近に差しかかり、ライアン・カバナ(セントジョージ・コンチネンタルサイクリングチーム)がアタック。遅れながらもフェン・チュン・カイ(チャイニーズタイペイ)と、中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)が追走するが届かず、カバナが先頭のままフィニッシュした。フェンと競り合った中根が3位に入り、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が5位に入った。この結果、個人総合順位も入れ替わり、第2ステージ上位3名が個人総合上位3位までを占めた。
明日の第3ステージも1級山岳と2級山岳がひとつずつ設定される山岳コース。秒差の総合優勝争いが再び動くのか?注目したい。
ツール・ド・台湾 第2ステージ 結果(118.88km)
1位 | ライアン・カバナ(オーストラリア、セントジョージ・プロサイクリングチーム) | 2時間50分26秒 |
2位 | フェン・チュン・カイ(台湾、チャイニーズタイペイ) | +7秒 |
3位 | 中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) | |
4位 | ジョージ・シンプソン(アメリカ、エレベイト・ウェビプレックス・プロサイクリング) | +12秒 |
5位 | 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) | |
6位 | ロマン・マイキン(RUS、カンボジア・サイクリング・アカデミー) |
個人総合時間順位(第2ステージ終了時)
1位 | ライアン・カバナ(オーストラリア、セントジョージ・プロサイクリングチーム) | 4時間28分15秒 |
2位 | フェン・チュン・カイ(台湾、チャイニーズタイペイ) | +11秒 |
3位 | 中根英登(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) | +13秒 |
4位 | ベンジャミン・ヒル(チームブリッジレーン) | +17秒 |
5位 | ジョージ・シンプソン(アメリカ、エレベイト・ウェビプレックス・プロサイクリング) | +19秒 |
6位 | ロビー・ハッカー(オーストラリア、チーム右京) | +20秒 |
ポイント賞(第2ステージ終了時)
1位 | サミュエル・バセッティ(アメリカ、エレベイト・ウェビプレックス・プロサイクリング) | 21p |
2位 | エリック・ヤング(アメリカ、エレベイト・ウェビプレックス・プロサイクリング) | 15p |
3位 | エドゥアルド・グロス(ルーマニア、NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) | 14p |
山岳賞(第3ステージ終了時)
1位 | ライアン・カバナ(オーストラリア、セントジョージ・プロサイクリングチーム) | 15p |
2位 | オレクサンドル・ポリボダ(ウクライナ、SSOISミオジ・サイクリングチーム) | 15p |
3位 | フロリアン・デュモリエ(フランス、カンボジアサイクリングチーム) | 15p |
チーム総合成績(第2ステージ終了時)
1位 | セントジョージ・コンチネンタルサイクリングチーム | 13時間25分39秒 |
2位 | チーム右京 | +12秒 |
3位 | ブルゴスBH |
text:Satoru Kato
photo:Sonoko TANAKA, Satoru Kato
photo:Sonoko TANAKA, Satoru Kato
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