2020/02/29(土) - 12:00
シクロクロス世界選手権を走ったプロバイク紹介の第3弾は、マチューのライバルであるワウト・ファンアールト(ベルギー)のビアンキ Zolder Pro Disc。フレーム、タイヤ、ペダルなどプロトタイプが多数組み込まれた一台にフォーカスを当てる。
この日のために用意されたスペシャルカラーのZolder Pro Disc (c)Nobuhiko.Tanabe
扁平したトップチューブ上にはモデル名のZolderの文字が入る (c)Nobuhiko.Tanabe
ハンドルはVisionのステム一体型モデル、METRON 6D。チェレステカラーのバーテープはFSA製 (c)Nobuhiko.Tanabe
昨年からワールドチームのユンボ・ヴィズマに所属し、ストラーデ・ビアンケ3位を皮切りにクリテリウム・デュ・ドーフィネ区間2勝(チームTTを含む)、ツール・ド・フランスでも区間2勝(チームTTを含む)とその才能を見せつけながら、タイムトライアル中の激しいクラッシュで戦線離脱を強いられたワウト・ファンアールト(ベルギー)。そこからわずか半年の間に驚異の復活を遂げ、シクロクロス世界選手権に臨んだ彼が駆ったのが同チームのスポンサーであるビアンキの新型CXバイク、Zolder Pro Discだ。
2020モデルとして大幅モデルチェンジを経たZolder Pro Discだが、リアエンド形状の造形がカタログと異なるため、おそらくはアップデート版。世界選手権に臨むためスペシャルカラー(写真)が1台用意され、ノーマルカラーのバイクも同じ仕様で2台用意されていた。
ペダルはシマノのプロトタイプが装着されていた (c)Nobuhiko.Tanabe
エンド付近の形状はカタログと異なる。市販化を見据えたアップデート版だろう (c)Nobuhiko.Tanabe
DURA-ACE 9170系クランクに、プロ供給専用品の46-39Tチェーンリングを組み合わせる (c)Nobuhiko.Tanabe
スペシャルバイクはビアンキのコーポレートカラーであるチェレステをベースに、ネイビーからパープルのグラデーションで表現された特別なロゴが入る。コンポーネントはチームがシマノのフルサポートとなるため、DURA-ACE DI2で全て統一。チェーンリングはプロのみに供給される46T-39Tで、ペダルにはシマノのプロトタイプが取り付けられていた。
ホイールには同じくシマノDURA-ACEのC40だが、特筆すべきは装着されていたタイヤだ。デュガスのラインナップにはないトレッドパターンで、センターはオールラウンドなTyphoon、サイドがRhinoというプロトタイプと思われるもの。ここ数シーズン目撃されているハッチンソンの「11Storm」のロゴがタイヤサイドに貼られており、コンパウンドもプロトタイプだと思われる。マッドコンディションかつスピードの求められる今回のコースに対応するための特別品だろうか。
DURA-ACE C40にDugastのプロトタイプタイヤをセット (c)Nobuhiko.Tanabe
33mm幅の刻印。別の部分にはハッチンソンのコンパウンド「11SStorm」のロゴも貼り付けられていた (c)Nobuhiko.Tanabe
デュガスのTyphoonとRhinoを組み合わせたプロトタイプのトレッドパターン (c)Nobuhiko.Tanabe
バイク3台体制で臨んでいたワウト。トップ選手としては少ない台数だ (c)Nobuhiko.Tanabe
チームメカニックからコーヒーの差し入れを頂いた。ちなみにオランダのスーパーマーケットであるユンボ店内では同じカップでフリーコーヒーが飲める (c)Nobuhiko.Tanabe
ハンドルはVisionのステム一体型モデルMETRON 6Dで、チェレステのFSA製バーテープを組み合わせる。ディスクローターは前後ともに140mm。ちなみに前日の試走日にはチームメカニックからコーヒーの差し入れを頂いた。
text&photo:Nobuhiko.Tanabe



昨年からワールドチームのユンボ・ヴィズマに所属し、ストラーデ・ビアンケ3位を皮切りにクリテリウム・デュ・ドーフィネ区間2勝(チームTTを含む)、ツール・ド・フランスでも区間2勝(チームTTを含む)とその才能を見せつけながら、タイムトライアル中の激しいクラッシュで戦線離脱を強いられたワウト・ファンアールト(ベルギー)。そこからわずか半年の間に驚異の復活を遂げ、シクロクロス世界選手権に臨んだ彼が駆ったのが同チームのスポンサーであるビアンキの新型CXバイク、Zolder Pro Discだ。
2020モデルとして大幅モデルチェンジを経たZolder Pro Discだが、リアエンド形状の造形がカタログと異なるため、おそらくはアップデート版。世界選手権に臨むためスペシャルカラー(写真)が1台用意され、ノーマルカラーのバイクも同じ仕様で2台用意されていた。



スペシャルバイクはビアンキのコーポレートカラーであるチェレステをベースに、ネイビーからパープルのグラデーションで表現された特別なロゴが入る。コンポーネントはチームがシマノのフルサポートとなるため、DURA-ACE DI2で全て統一。チェーンリングはプロのみに供給される46T-39Tで、ペダルにはシマノのプロトタイプが取り付けられていた。
ホイールには同じくシマノDURA-ACEのC40だが、特筆すべきは装着されていたタイヤだ。デュガスのラインナップにはないトレッドパターンで、センターはオールラウンドなTyphoon、サイドがRhinoというプロトタイプと思われるもの。ここ数シーズン目撃されているハッチンソンの「11Storm」のロゴがタイヤサイドに貼られており、コンパウンドもプロトタイプだと思われる。マッドコンディションかつスピードの求められる今回のコースに対応するための特別品だろうか。





ハンドルはVisionのステム一体型モデルMETRON 6Dで、チェレステのFSA製バーテープを組み合わせる。ディスクローターは前後ともに140mm。ちなみに前日の試走日にはチームメカニックからコーヒーの差し入れを頂いた。
text&photo:Nobuhiko.Tanabe
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