2019/11/19(火) - 09:13
マウンテンバイクやスノーボードに造詣が深いバッグブランドのイーボック。シューズのクロージャーとしてお馴染みのBOAダイヤルを使用したバイクパッキング装備をリリースした。非常に着脱が行いやすいため、ロードやグラベルバイクでの輪行サイクリングなどに適したバッグ類だ。
イーボックからリリースされたバイクパッキング
古くからあるラックとサイドバッグ装備のスタイルに加え、ツーリングの1つの装備として定着したバイクパッキング。主にダボ穴などが設けられていないMTBなど、オフロードバイクに搭載するためのバッグとして生まれ、汎用性の高さからロードバイク、グラベルバイクなど様々な自転車に載せられることで、注目を集めている存在だ。
バイクパッキング装備で各メーカーが開発に力を入れている部分の1つに固定方法がある。その理由はバイクパッキング装備はフレームやシートポスト、ハンドルバーに装着するため、上下左右の動きの影響を受けやすいことにある。ハーネスとバッグを別体とし、ハーネスをボルト固定とする強固なタイプや、ベルクロだけという手軽なものが用意されている。どの方式も一長一短であるため、ユーザー自身のサイクリングスタイルに合わせて選ぶ必要がある。
そんなバイクパッキング装備の固定方法にイーボックがBOAクロージャーを採用した。BOAのメリットは締め上げ時に微調整が可能であること、ワイヤーが堅牢であるため力強く締め付けられること、ダイヤルを開放すると一瞬でワイヤーを緩められることだ。これらの美点を活かしたイーボックのバイクパッキング装備は、着脱の行いやすさが魅力。
BOAクロージャーを採用していることが特徴だ
ワイヤーにはタグが設けられており、引っ掛けやすい
BOAダイヤルが用いられたのはハンドルバーバッグとシートバッグの2種類。ハンドルバーバッグはBOAクロージャーのみでバイクへ固定し、シートバッグは固定力を向上させるサドルレールのベルクロとのコンビネーションで固定する。
ハンドルバーバッグ
ハンドルバーバッグに備えられたBOAはダイヤルを回すと左右均等に締め付けられていくことが特徴だ。荷物を入れたバッグを手で支えながらダイヤルを回していくときつく締め上げられる。もしバッグが適正位置に収められていないと、段差などの衝撃を受けるとバッグがズレると感じることがある。バッグとタイヤのクリアランスを確保しようとバッグの最底面の位置をあげようとするとバッグのズレが起こってしまうのだ。
イーボック HANDLEBAR PACK BOA
しかし、BOAダイヤルが上向きになるポジションでは、バッグのポジションがキープされる。その状態では段差をクリアしてもバッグがタイヤと擦れてしまうこと無いため、使用する際はポジショニングには気をつけて欲しい。ハンドルバーバッグ(マウント)の上面と底面の距離は、Mサイズが約12cm、Lサイズが約18cm。ハンドルバーの上部からタイヤまでのクリアランスは同程度以上確保する必要がある。
ハンドルバーバッグはサイドロール方式を採用しており、円筒状の収納スペースを巻きながら閉じる。バッグ内部の中心部分には柔軟性を備える樹脂フレームが装備されているため、多くの荷物を入れても型崩れが起きにくい上、生地への負担が少ない。
サイドロール式は荷物の量に応じて容量を可変させることが可能で、Mサイズは最大2.5リットル、Lサイズが5リットルだ。最小サイズ(内蔵フレーム幅よりもコンパクトに折り畳めない)があり、どちらも約18cm幅となっている。もちろん円筒の直径が大きいLサイズの方が多くの荷物を入れられる。
ロール式とされているため、荷物の量に応じて容量を変えることができる
ハンドルバーバッグの内部にはフレームがインサートされている
エアロ形状のハンドルにも対応する
ハンドル幅400mmにLサイズを装着することも可能
また、どちらも荷物量を少なめにすれば、400mm幅のドロップハンドルにも使用可能だ。輪行袋や軽い着替えなどを収納するのにピッタリなサイズ感で、日帰りの輪行ライドなどに非常にマッチするだろう。後述するシートバッグやフレームバッグ類を使用すれば、どちらのサイズもホテル泊のサイクリングにも使用できるはず。もちろんMTBなどフラットバーのバイクであれば、バッグの最大容量まで活用することが可能だ。
ロール式のバッグである点と、溶着された生地部分により、ハンドルバーバッグは防水仕様とされている。マウントのハンドルバーと接触する部分には切り欠きが設けられており、エアロ形状のハンドルにも装着することができる。
シートバッグ
イーボック SEAT PACK BOA
シートバッグはシートポストに固定するためのクロージャーにBOAダイヤルを使用。加えて、左右のサドルレールにベルクロのベルトを通すことで、高い固定力を実現していることが特徴。シートバッグもハンドルバーバッグと同様、マウント部に切り欠きが設けられているため、エアロシートポストにも対応してくれる。
また収納スペースはロールトップ方式を採用し、容量可変や防水性といった性能を実現。バッグ底面から伸びるベルトと上部のベルトでバッグを持ち上げるため、多くの荷物を入れた際もバッグの先端が下がることはない。サイズはM(2リットル)、L(3リットル)という2種類が用意されている。一般的なサドルバッグよりも大きく、バイクパッキングとしては小ぶりなイーボックのシートバッグは、様々な使用シチュエーションにマッチするだろう。
シートパックはサドルレール用にベルクロが設けられている
シートパックのバックルは特殊な構造
大きく口を広げられるため、サイズの大きなものも収納しやすい
エアロシートポストにも対応する
いずれのサイズもマウントパーツは共通した大きさであり、サドルレールから約10cmほどのクリアランスを確保すれば装着可能だ。ロードバイクでの使用はもちろん、ドロッパーシートポストを装着したMTBでも使用できそうだ。
各種バッグ
BOAシリーズと同時にイーボックは、フレームに装着する小型バッグを2種類用意した。トップチューブバッグ、フレームバッグいずれもベルクロで装着するオーソドックスなタイプで、ベルト位置を変更することが可能なモデルだ。
イーボック TOP TUBE PACK
トップチューブバッグは内部からケーブルを外に出すことができる
ベルトはフレームの形状に応じて移し替えることが可能
イーボック MULTI FRAME PACK
これまで紹介した2種類同様、バイクパッキング装備としては小ぶりなサイズ感。トップチューブバッグは0.5リットルで、フレームバッグはS(0.7リットル)、M(1リットル)となっている。いずれも防水ジッパーで守られているため、よほどの降雨でなければ浸水する心配も少ないだろう。トップチューブバッグには、内部からケーブルを外に出すことができるホールが設けられている。モバイルバッテリーをバッグに収納しておけば、ライトやサイコン、自転車にマウントしたスマホを充電することが可能。
大きな荷物はハンドルバーバッグやシートバッグに、財布や携帯電話、補給食などの小物をトップチューブ/フレームバッグに収納すれば、バックポケットのついたウェアを着ずとも様々な荷物を運ぶことが可能だ。今回紹介したバッグを組み合わせることで、よりリラックスしたウェアでライドを楽しめるだろう。
ロードバイクにもサイズ感はマッチしている
イーボック HANDLEBAR PACK BOA(Mサイズ)
サイズ:W:27cm×H:11cm×D:11cm
重さ:200g
容量:2.5L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:15,000円(税抜)
イーボック HANDLEBAR PACK BOA(Lサイズ)
サイズ:W:27cm×H:16cm×D:16cm
重さ:260g
容量:5L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:17,000円(税抜)
イーボック SEAT PACK BOA(Mサイズ)
サイズ:W:27cm×H:10cm×D:10cm
重さ:198g
容量:2L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:15,000円(税抜)
イーボック SEAT PACK BOA(Lサイズ)
サイズ:W:37cm×H:11cm×D:19cm
重さ:225g
容量:3L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:17,000円(税抜)
イーボック TOP TUBE PACK(Sサイズ)
サイズ:W:15.5cm×H:8cm×D:5.5cm
重さ:75g
容量:0.5L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:4,500円(税抜)
イーボック MULTI FRAME PACK(Sサイズ)
サイズ:W:16cm×H:8cm×D:5.5cm
重さ:89g
容量:0.7L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:5,000円(税抜)
イーボック MULTI FRAME PACK(Mサイズ)
サイズ:W:21cm×H:10cm×D:5.5cm
重さ:123g
容量:1L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:5,500円(税抜)
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古くからあるラックとサイドバッグ装備のスタイルに加え、ツーリングの1つの装備として定着したバイクパッキング。主にダボ穴などが設けられていないMTBなど、オフロードバイクに搭載するためのバッグとして生まれ、汎用性の高さからロードバイク、グラベルバイクなど様々な自転車に載せられることで、注目を集めている存在だ。
バイクパッキング装備で各メーカーが開発に力を入れている部分の1つに固定方法がある。その理由はバイクパッキング装備はフレームやシートポスト、ハンドルバーに装着するため、上下左右の動きの影響を受けやすいことにある。ハーネスとバッグを別体とし、ハーネスをボルト固定とする強固なタイプや、ベルクロだけという手軽なものが用意されている。どの方式も一長一短であるため、ユーザー自身のサイクリングスタイルに合わせて選ぶ必要がある。
そんなバイクパッキング装備の固定方法にイーボックがBOAクロージャーを採用した。BOAのメリットは締め上げ時に微調整が可能であること、ワイヤーが堅牢であるため力強く締め付けられること、ダイヤルを開放すると一瞬でワイヤーを緩められることだ。これらの美点を活かしたイーボックのバイクパッキング装備は、着脱の行いやすさが魅力。
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BOAダイヤルが用いられたのはハンドルバーバッグとシートバッグの2種類。ハンドルバーバッグはBOAクロージャーのみでバイクへ固定し、シートバッグは固定力を向上させるサドルレールのベルクロとのコンビネーションで固定する。
ハンドルバーバッグ
ハンドルバーバッグに備えられたBOAはダイヤルを回すと左右均等に締め付けられていくことが特徴だ。荷物を入れたバッグを手で支えながらダイヤルを回していくときつく締め上げられる。もしバッグが適正位置に収められていないと、段差などの衝撃を受けるとバッグがズレると感じることがある。バッグとタイヤのクリアランスを確保しようとバッグの最底面の位置をあげようとするとバッグのズレが起こってしまうのだ。
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ハンドルバーバッグはサイドロール方式を採用しており、円筒状の収納スペースを巻きながら閉じる。バッグ内部の中心部分には柔軟性を備える樹脂フレームが装備されているため、多くの荷物を入れても型崩れが起きにくい上、生地への負担が少ない。
サイドロール式は荷物の量に応じて容量を可変させることが可能で、Mサイズは最大2.5リットル、Lサイズが5リットルだ。最小サイズ(内蔵フレーム幅よりもコンパクトに折り畳めない)があり、どちらも約18cm幅となっている。もちろん円筒の直径が大きいLサイズの方が多くの荷物を入れられる。
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また、どちらも荷物量を少なめにすれば、400mm幅のドロップハンドルにも使用可能だ。輪行袋や軽い着替えなどを収納するのにピッタリなサイズ感で、日帰りの輪行ライドなどに非常にマッチするだろう。後述するシートバッグやフレームバッグ類を使用すれば、どちらのサイズもホテル泊のサイクリングにも使用できるはず。もちろんMTBなどフラットバーのバイクであれば、バッグの最大容量まで活用することが可能だ。
ロール式のバッグである点と、溶着された生地部分により、ハンドルバーバッグは防水仕様とされている。マウントのハンドルバーと接触する部分には切り欠きが設けられており、エアロ形状のハンドルにも装着することができる。
シートバッグ
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シートバッグはシートポストに固定するためのクロージャーにBOAダイヤルを使用。加えて、左右のサドルレールにベルクロのベルトを通すことで、高い固定力を実現していることが特徴。シートバッグもハンドルバーバッグと同様、マウント部に切り欠きが設けられているため、エアロシートポストにも対応してくれる。
また収納スペースはロールトップ方式を採用し、容量可変や防水性といった性能を実現。バッグ底面から伸びるベルトと上部のベルトでバッグを持ち上げるため、多くの荷物を入れた際もバッグの先端が下がることはない。サイズはM(2リットル)、L(3リットル)という2種類が用意されている。一般的なサドルバッグよりも大きく、バイクパッキングとしては小ぶりなイーボックのシートバッグは、様々な使用シチュエーションにマッチするだろう。
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いずれのサイズもマウントパーツは共通した大きさであり、サドルレールから約10cmほどのクリアランスを確保すれば装着可能だ。ロードバイクでの使用はもちろん、ドロッパーシートポストを装着したMTBでも使用できそうだ。
各種バッグ
BOAシリーズと同時にイーボックは、フレームに装着する小型バッグを2種類用意した。トップチューブバッグ、フレームバッグいずれもベルクロで装着するオーソドックスなタイプで、ベルト位置を変更することが可能なモデルだ。
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これまで紹介した2種類同様、バイクパッキング装備としては小ぶりなサイズ感。トップチューブバッグは0.5リットルで、フレームバッグはS(0.7リットル)、M(1リットル)となっている。いずれも防水ジッパーで守られているため、よほどの降雨でなければ浸水する心配も少ないだろう。トップチューブバッグには、内部からケーブルを外に出すことができるホールが設けられている。モバイルバッテリーをバッグに収納しておけば、ライトやサイコン、自転車にマウントしたスマホを充電することが可能。
大きな荷物はハンドルバーバッグやシートバッグに、財布や携帯電話、補給食などの小物をトップチューブ/フレームバッグに収納すれば、バックポケットのついたウェアを着ずとも様々な荷物を運ぶことが可能だ。今回紹介したバッグを組み合わせることで、よりリラックスしたウェアでライドを楽しめるだろう。
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イーボック HANDLEBAR PACK BOA(Mサイズ)
サイズ:W:27cm×H:11cm×D:11cm
重さ:200g
容量:2.5L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:15,000円(税抜)
イーボック HANDLEBAR PACK BOA(Lサイズ)
サイズ:W:27cm×H:16cm×D:16cm
重さ:260g
容量:5L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:17,000円(税抜)
イーボック SEAT PACK BOA(Mサイズ)
サイズ:W:27cm×H:10cm×D:10cm
重さ:198g
容量:2L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:15,000円(税抜)
イーボック SEAT PACK BOA(Lサイズ)
サイズ:W:37cm×H:11cm×D:19cm
重さ:225g
容量:3L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:17,000円(税抜)
イーボック TOP TUBE PACK(Sサイズ)
サイズ:W:15.5cm×H:8cm×D:5.5cm
重さ:75g
容量:0.5L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:4,500円(税抜)
イーボック MULTI FRAME PACK(Sサイズ)
サイズ:W:16cm×H:8cm×D:5.5cm
重さ:89g
容量:0.7L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:5,000円(税抜)
イーボック MULTI FRAME PACK(Mサイズ)
サイズ:W:21cm×H:10cm×D:5.5cm
重さ:123g
容量:1L
カラー:カーボングレー、ローム
価格:5,500円(税抜)
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