2010/05/08(土) - 07:59
ジロ・デ・イタリア開幕前日の5月7日、オランダ・アムステルダムでチームプレゼンテーションが行なわれた。招待客のみ出席が許された屋内ホールに姿を現したのは、個人タイムトライアルを翌日に控えた198名の選手たち。3週間の闘いを前に、新城幸也(Bboxブイグテレコム)に意気込みを聞いた。
一般客入場不可の屋内チームプレゼンテーション
チームプレゼンテーションが行なわれたのは、アムステルダムの中心地ダム広場の近くに位置するブールス・ファン・ベルラーへ。元々証券取引所として使われていた19世紀の建物で、現在はコンサートなどに使われている。ご存知レッドライト地区と目と鼻の先の場所だ。
現地アムステルダムは前日から生憎の空模様で、小雨が降ったり止んだり。空気はヒンヤリしており、今日も最高気温は10度に届かないぐらいで肌寒い。荷物削減のために厚手の上着を省いてTシャツばかり詰め込んで来た自分は、明日から何を着ればいいんだろう??
アムステルダムの市内には、至る所にジロ関連グッズが散りばめられている。ただでさえアムステルダムはイタリア人観光客が多い街だが、開幕前日の街中には明らかにジロ目的のイタリア人がウヨウヨ。チームプレゼンテーションを楽しみにアムステルダムにやってきたファンも多いはずだ。
しかし開催直前になって発表されたチームプレゼンテーションの形式は、ファンの期待を裏切るものだった。会場のブールス・ファン・ベルラーへのホールに入場出来たのは、地元の関係者や、招待を受けたわずかな数の一般客のみ。プレスの入場も制限されるほどの厳戒態勢だ。
22チームの中でひと際大きな歓声を受けたのがラボバンク。それもそのはず、オランダのラボバンク銀行がスポンサーにつくラボバンクは正真正銘のオランダチームなのだ。実際に街中を歩くとラボバンクの名前がやたらと目につく。誘惑(?)に負けて思わずラボバンク銀行のATMでお金を引き出してしまった。
しかし前年度の覇者デニス・メンショフ(ロシア)に続いてエーススプリンターのオスカル・フレイレ(スペイン)も欠場するなど、メンバーは少し寂しい印象。新人賞対象選手のバウク・モレマ(オランダ)がエースとして張り切ってインタビューを受けていた。
「ステージ優勝が集団スプリントとは限らない」(新城)
ジロ初出場の新城幸也が所属するBboxブイグテレコムは3番目に登場。ユキヤはウィリアム・ボネ(フランス)らを従えて、先頭でステージに現れた。
4月下旬のジロ・デル・トレンティーノなど、イタリアレースに積極的に出場したユキヤは「調子は上がっています」と言い切る。
「まだコースは全部チェックしていないけど、チャンスがあればステージ優勝を狙っていきたい。平坦ステージでのチームオーダーはボネのアシスト。でもステージ優勝が集団スプリントとは限らないと思っているので」。
1990年の市川雅敏、1995年の今中大介、2002年の野寺秀徳に続く史上4人目の日本人参加者となるユキヤ。グランツールという名に気負いせず、冷静にレースで良い走りを見せたいと願っている。スタートを20時間後に控えたインタビューでそんな印象を受けた。
初日の個人タイムトライアルは、アムステルダムの中心部を舞台にした8.4kmのフラットコースで行なわれる。国立博物館やゴッホ美術館に囲まれたムセーウム広場をスタートし、運河とカーブ、ロータリー、道を斜めに横切るトラムの線路を越えて、1928年にオリンピックのメイン会場となったオリンピスフ・スタディオンの近くにゴールする。
細かいカーブが登場するテクニカルなコースだけに、路面コンディションが大きくタイムに影響するだろう。明日の天気予報は曇り時々雨で、降水確率は40%。最高気温は11度。雨が思わぬタイム差を生む可能性有りだ。
第1走者はマティアス・ルス(ドイツ、チームミルラム)で、最終走者はアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)。基本的に1分毎のスタートで、最後の22名だけ2分毎のスタートとなる。ユキヤは156番目、16時26分(日本時間23時26分)にスタート予定だ。
プレスセンターでは無料で自転車が貸し出されているので、サイズのでかい(背の高いオランダ人向けなので大きい)自転車を駆使して、沿道を走り回りながら撮影する予定です。
text&photo: Kei Tsuji
一般客入場不可の屋内チームプレゼンテーション
チームプレゼンテーションが行なわれたのは、アムステルダムの中心地ダム広場の近くに位置するブールス・ファン・ベルラーへ。元々証券取引所として使われていた19世紀の建物で、現在はコンサートなどに使われている。ご存知レッドライト地区と目と鼻の先の場所だ。
現地アムステルダムは前日から生憎の空模様で、小雨が降ったり止んだり。空気はヒンヤリしており、今日も最高気温は10度に届かないぐらいで肌寒い。荷物削減のために厚手の上着を省いてTシャツばかり詰め込んで来た自分は、明日から何を着ればいいんだろう??
アムステルダムの市内には、至る所にジロ関連グッズが散りばめられている。ただでさえアムステルダムはイタリア人観光客が多い街だが、開幕前日の街中には明らかにジロ目的のイタリア人がウヨウヨ。チームプレゼンテーションを楽しみにアムステルダムにやってきたファンも多いはずだ。
しかし開催直前になって発表されたチームプレゼンテーションの形式は、ファンの期待を裏切るものだった。会場のブールス・ファン・ベルラーへのホールに入場出来たのは、地元の関係者や、招待を受けたわずかな数の一般客のみ。プレスの入場も制限されるほどの厳戒態勢だ。
22チームの中でひと際大きな歓声を受けたのがラボバンク。それもそのはず、オランダのラボバンク銀行がスポンサーにつくラボバンクは正真正銘のオランダチームなのだ。実際に街中を歩くとラボバンクの名前がやたらと目につく。誘惑(?)に負けて思わずラボバンク銀行のATMでお金を引き出してしまった。
しかし前年度の覇者デニス・メンショフ(ロシア)に続いてエーススプリンターのオスカル・フレイレ(スペイン)も欠場するなど、メンバーは少し寂しい印象。新人賞対象選手のバウク・モレマ(オランダ)がエースとして張り切ってインタビューを受けていた。
「ステージ優勝が集団スプリントとは限らない」(新城)
ジロ初出場の新城幸也が所属するBboxブイグテレコムは3番目に登場。ユキヤはウィリアム・ボネ(フランス)らを従えて、先頭でステージに現れた。
4月下旬のジロ・デル・トレンティーノなど、イタリアレースに積極的に出場したユキヤは「調子は上がっています」と言い切る。
「まだコースは全部チェックしていないけど、チャンスがあればステージ優勝を狙っていきたい。平坦ステージでのチームオーダーはボネのアシスト。でもステージ優勝が集団スプリントとは限らないと思っているので」。
1990年の市川雅敏、1995年の今中大介、2002年の野寺秀徳に続く史上4人目の日本人参加者となるユキヤ。グランツールという名に気負いせず、冷静にレースで良い走りを見せたいと願っている。スタートを20時間後に控えたインタビューでそんな印象を受けた。
初日の個人タイムトライアルは、アムステルダムの中心部を舞台にした8.4kmのフラットコースで行なわれる。国立博物館やゴッホ美術館に囲まれたムセーウム広場をスタートし、運河とカーブ、ロータリー、道を斜めに横切るトラムの線路を越えて、1928年にオリンピックのメイン会場となったオリンピスフ・スタディオンの近くにゴールする。
細かいカーブが登場するテクニカルなコースだけに、路面コンディションが大きくタイムに影響するだろう。明日の天気予報は曇り時々雨で、降水確率は40%。最高気温は11度。雨が思わぬタイム差を生む可能性有りだ。
第1走者はマティアス・ルス(ドイツ、チームミルラム)で、最終走者はアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)。基本的に1分毎のスタートで、最後の22名だけ2分毎のスタートとなる。ユキヤは156番目、16時26分(日本時間23時26分)にスタート予定だ。
プレスセンターでは無料で自転車が貸し出されているので、サイズのでかい(背の高いオランダ人向けなので大きい)自転車を駆使して、沿道を走り回りながら撮影する予定です。
text&photo: Kei Tsuji
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