2019/10/15(火) - 16:43
ディーラー向けに開催されたミズタニ自転車の展示会をレポート。ニットアッパー採用シューズを拡充したDMT、フラット座面のサドルラインアップを増やしたセッレSMP、新作ディスクロードをリリースしたグエルチョッティなど、ユーロバイクで発表された新製品が続々とお披露目された。
ブロンプトンやコンチネンタルタイヤ、フィードバックスポーツなどを筆頭に様々なパーツ&アクセサリーブランドを取り扱う国内代理店のミズタニ自転車。今回開かれた秋の展示会では、9月にドイツで開催された世界最大級の自転車ショー「ユーロバイク」にて発表された新製品たちがズラリと並んだ。早いものでは10月末に国内入荷してくるとのことだ。
プロコンチネンタルチームのバルディアーニCSFをサポートするバイクブランド、グエルチョッティからは新作のディスクロードが3車種登場。軽量フラッグシップモデルをディスクブレーキ化した「E740 Disc」は、シンプルなデザインと高度なカーボンテクノロジーによってフレーム重量810gと非常に軽い値をマーク。ディスクブレーキモデルながらヒルクライムでも抜群の性能を発揮する1台に仕上がる。
ミドルグレードモデルの「CARTESIO」もモデルチェンジを果たし、フレーム形状を一新するとともにディスクブレーキを獲得した。振動吸収性に優れたリア三角の設計とし、チェーンステーを下側にドロップさせることで積極的にしならせ、ロングライドにも使いやすい乗り心地の良いバイクとしている。
また、ニューモデルとしてセミエアロフォルムを採用したオールラウンドレーサーの「NAVIR」が追加。細身のシートステーとフォークが振動吸収に一役買っている他、コンパクトなリア三角によって優れた反応性も実現している。加えて秋冬の時期に合わせてシクロクロスバイクの「EUREKA CX」もアピール。ヨーロッパのプロレーサーも使用するリアルレーシングバイクで、CXレースで勝ちを狙いに行きたいライダーにオススメだ。
現ヨーロッパ王者のエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)も愛用するDMTシューズは、今春から発売されたフラッグシップモデル「KR1」のニット素材とアッパーデザインを反映した新作をリリースした。柔らかく足を包み込む革新的な3Dニット素材と、タンやヒール部分まで1枚のアッパーで繋がった靴下のような構造によって、今までのシューズにはない抜群のフィット感を生み出しているのが特徴だ。
そのKR1のテクノロジーを活かした、3万円台のトップグレード帯の製品として「SH1」と「KR3」の2モデルが登場している。SH1はニットとマイクロファイバーのハイブリッドアッパーを採用しており、しなやかなフィット感にレーススペックの剛性感を付加している。BOAクロージャーを2個配置しておりシューズの前後で細かな締め付けの調整ができるとともに、上側はワイドなベルトで押さえることで、足先が暴れないカッチリとした履き心地を実現している。
KR3は靴下のような一体成型アッパーの構造は変わらず、ニット素材の表面に強化コーティングを施すことで生地の伸び感を調整し、しなやかな履き心地と耐久性の向上、かつコストダウンを実現したモデルだ。これらニット素材を採用した3つのシューズはオフロードモデルも展開されるため、より履き心地とフィット感の良いシューズを探しているライダーはぜひチェックしてみて欲しい。
座面が大きく波打った独特な形状で有名なセッレSMPは、ツーリングやオフロードライドで使い勝手の良いフラット座面のサドルを拡充。既存のF30から座面の横幅を狭め、骨盤の狭い人や乗り降りを頻繁に行うシクロクロスにも使いやすい「F20」を追加した。中央に大きく開いたチャネルや、ノーズが下がったデザインによって快適性も高めている他、ショートノーズタイプの「F20C」もラインアップする。
同じくF30をベースとしながらもパッド量を増やし快適性を強化した「VT30C」も登場。ロングライドはもちろん、路面からの衝撃が大きいグラベルライドにも最適なサドルだ。また、日の丸を意識した赤の差し色を加えた日本限定カラーもDYNAMIC、BLASTER、HELLの3モデルで登場予定だ。
多数のヨーロッパプロチームをサポートしてきた実績を持つパーツブランド、ウルサスはハイパフォーマンスなカーボンハンドルやホイールを取り揃える。特にステム一体型のハンドルバーはフィリッポ・ポッツァートからのフィードバックを反映して開発された製品で、握りやすいエルゴノミックな形状と空力性能に優れたデザインを両立している。
今年から取り扱いを開始したホイール群は37mm、50mm、67mmと用途に応じた3種類のハイトを用意。元々金属加工を得意としていたメーカーだけに自社製造のハブは高精度で滑らかな回転を実現している他、ブラックアルマイト処理も施され傷にも強い仕上げとなっている。
膨大なフィッティングデータを元に、日本人の頭にもマッチした「リアルアジアンフィット」を追求するカーマーからは新作の「FIANZA(フィアンザ)」が登場。直線的なホール形状によってメカメカしさを漂わせるデザインに仕上がり、かつ両サイドに柔軟性のある衝撃吸収素材を配置することで、万が一の転倒時に頭部へのダメージを軽減するよう工夫されている。
また、今春からラインアップに加わっているアーバンヘルメットが「PRENDA(プレンダ)」だ。カジュアルな見た目ながら通気性や被り心地などはレーシングモデルと同様に追求されている他、側頭部にハニカム構造のプロテクションシステムを組み込むことで安全性も強化している。後頭部のフィッティングシステムには関節構造が採用されており、より頭部の形状に沿った密着感のある被り心地に貢献している。
オフロード系のバイクを手掛けるナイナーに関しては、ユーロバイクでも話題を呼んだフルサスグラベルロード「MCR 9 RDO」を心待ちにしているファンも少なくないはず。今回実車の展示はなかったものの、ショップからの注目度も高く国内でもグラベルカテゴリーへの関心は着々と増している様子だ。
これからグラベルライドを始めてみたいという人はグラベルロードの「RLT9」も要チェック。カーボン、アルミ、スチールの3タイプがラインアップしており、予算やライドスタイルに合わせた選択ができる。2020モデルではタイヤクリアランスの拡張やマウント箇所の増設など、使い勝手を高めるアップデートが各所に加わって新登場する。
新製品の入荷状況やイベントへの出展、全国各地での試乗・試着情報などはミズタニ自転車のFacebookにて随時更新されている。気になる方はぜひフォローしてみては。
その他の製品を写真でピックアップ
text&photo:Yuto.Murata
ブロンプトンやコンチネンタルタイヤ、フィードバックスポーツなどを筆頭に様々なパーツ&アクセサリーブランドを取り扱う国内代理店のミズタニ自転車。今回開かれた秋の展示会では、9月にドイツで開催された世界最大級の自転車ショー「ユーロバイク」にて発表された新製品たちがズラリと並んだ。早いものでは10月末に国内入荷してくるとのことだ。
プロコンチネンタルチームのバルディアーニCSFをサポートするバイクブランド、グエルチョッティからは新作のディスクロードが3車種登場。軽量フラッグシップモデルをディスクブレーキ化した「E740 Disc」は、シンプルなデザインと高度なカーボンテクノロジーによってフレーム重量810gと非常に軽い値をマーク。ディスクブレーキモデルながらヒルクライムでも抜群の性能を発揮する1台に仕上がる。
ミドルグレードモデルの「CARTESIO」もモデルチェンジを果たし、フレーム形状を一新するとともにディスクブレーキを獲得した。振動吸収性に優れたリア三角の設計とし、チェーンステーを下側にドロップさせることで積極的にしならせ、ロングライドにも使いやすい乗り心地の良いバイクとしている。
また、ニューモデルとしてセミエアロフォルムを採用したオールラウンドレーサーの「NAVIR」が追加。細身のシートステーとフォークが振動吸収に一役買っている他、コンパクトなリア三角によって優れた反応性も実現している。加えて秋冬の時期に合わせてシクロクロスバイクの「EUREKA CX」もアピール。ヨーロッパのプロレーサーも使用するリアルレーシングバイクで、CXレースで勝ちを狙いに行きたいライダーにオススメだ。
現ヨーロッパ王者のエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)も愛用するDMTシューズは、今春から発売されたフラッグシップモデル「KR1」のニット素材とアッパーデザインを反映した新作をリリースした。柔らかく足を包み込む革新的な3Dニット素材と、タンやヒール部分まで1枚のアッパーで繋がった靴下のような構造によって、今までのシューズにはない抜群のフィット感を生み出しているのが特徴だ。
そのKR1のテクノロジーを活かした、3万円台のトップグレード帯の製品として「SH1」と「KR3」の2モデルが登場している。SH1はニットとマイクロファイバーのハイブリッドアッパーを採用しており、しなやかなフィット感にレーススペックの剛性感を付加している。BOAクロージャーを2個配置しておりシューズの前後で細かな締め付けの調整ができるとともに、上側はワイドなベルトで押さえることで、足先が暴れないカッチリとした履き心地を実現している。
KR3は靴下のような一体成型アッパーの構造は変わらず、ニット素材の表面に強化コーティングを施すことで生地の伸び感を調整し、しなやかな履き心地と耐久性の向上、かつコストダウンを実現したモデルだ。これらニット素材を採用した3つのシューズはオフロードモデルも展開されるため、より履き心地とフィット感の良いシューズを探しているライダーはぜひチェックしてみて欲しい。
座面が大きく波打った独特な形状で有名なセッレSMPは、ツーリングやオフロードライドで使い勝手の良いフラット座面のサドルを拡充。既存のF30から座面の横幅を狭め、骨盤の狭い人や乗り降りを頻繁に行うシクロクロスにも使いやすい「F20」を追加した。中央に大きく開いたチャネルや、ノーズが下がったデザインによって快適性も高めている他、ショートノーズタイプの「F20C」もラインアップする。
同じくF30をベースとしながらもパッド量を増やし快適性を強化した「VT30C」も登場。ロングライドはもちろん、路面からの衝撃が大きいグラベルライドにも最適なサドルだ。また、日の丸を意識した赤の差し色を加えた日本限定カラーもDYNAMIC、BLASTER、HELLの3モデルで登場予定だ。
多数のヨーロッパプロチームをサポートしてきた実績を持つパーツブランド、ウルサスはハイパフォーマンスなカーボンハンドルやホイールを取り揃える。特にステム一体型のハンドルバーはフィリッポ・ポッツァートからのフィードバックを反映して開発された製品で、握りやすいエルゴノミックな形状と空力性能に優れたデザインを両立している。
今年から取り扱いを開始したホイール群は37mm、50mm、67mmと用途に応じた3種類のハイトを用意。元々金属加工を得意としていたメーカーだけに自社製造のハブは高精度で滑らかな回転を実現している他、ブラックアルマイト処理も施され傷にも強い仕上げとなっている。
膨大なフィッティングデータを元に、日本人の頭にもマッチした「リアルアジアンフィット」を追求するカーマーからは新作の「FIANZA(フィアンザ)」が登場。直線的なホール形状によってメカメカしさを漂わせるデザインに仕上がり、かつ両サイドに柔軟性のある衝撃吸収素材を配置することで、万が一の転倒時に頭部へのダメージを軽減するよう工夫されている。
また、今春からラインアップに加わっているアーバンヘルメットが「PRENDA(プレンダ)」だ。カジュアルな見た目ながら通気性や被り心地などはレーシングモデルと同様に追求されている他、側頭部にハニカム構造のプロテクションシステムを組み込むことで安全性も強化している。後頭部のフィッティングシステムには関節構造が採用されており、より頭部の形状に沿った密着感のある被り心地に貢献している。
オフロード系のバイクを手掛けるナイナーに関しては、ユーロバイクでも話題を呼んだフルサスグラベルロード「MCR 9 RDO」を心待ちにしているファンも少なくないはず。今回実車の展示はなかったものの、ショップからの注目度も高く国内でもグラベルカテゴリーへの関心は着々と増している様子だ。
これからグラベルライドを始めてみたいという人はグラベルロードの「RLT9」も要チェック。カーボン、アルミ、スチールの3タイプがラインアップしており、予算やライドスタイルに合わせた選択ができる。2020モデルではタイヤクリアランスの拡張やマウント箇所の増設など、使い勝手を高めるアップデートが各所に加わって新登場する。
新製品の入荷状況やイベントへの出展、全国各地での試乗・試着情報などはミズタニ自転車のFacebookにて随時更新されている。気になる方はぜひフォローしてみては。
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text&photo:Yuto.Murata
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