2019/10/07(月) - 17:49
エキップアサダの若手選手発掘・強化チーム『EQADS(エカーズ)』に準所属する石上優大が、2020年度よりフランスのUCIプロコンチネンタルチーム『デルコ・マルセイユ・プロヴァンス』へ移籍する事が発表された。
契約期間は2020年1月1日~2021年12月31日の2年間。運営会社はレインボー・プロ・サイクリング社で、フレデリック・ロスタン氏が代表を務める。来季はNIPPOがチームのメインスポンサーに加わるとの報もある。以下、本人の経歴とコメント、各チーム代表、浅田顕監督らのコメントをプレスリリースから紹介する。
石上優大は神奈川県出身の21歳(1997年10月20日生)。小学生の頃よりMTBレースに親しみ、中学生から本格的にロードレースを開始。2011年からはEQADSに所属し、浅田顕監督の指導の下、フランスを中心に欧州レースを転戦。日本においては各年代カテゴリーレースを総なめにし、日本代表選手として海外遠征も多く経験した。
2017年よりEQADSからフランス南部のトップアマチーム『AVCエクサン・プロヴァンス』へと派遣。コンスタントに成績を挙げ、2019年夏にはUCIプロコンチネンタルチーム『NIPPO ヴィーニファンティー二・ファイザネ』の研修生に抜擢。目下、ベテラン選手を相手に東京オリンピック出場枠争奪戦を繰り広げている、若手日本人ロードレース選手の筆頭格。
石上優大の主な戦績:
2018 全日本選手権ロードレース U23クラス 優勝(U23日本チャンピオン)
2018 COURSE DE PAIX(チェコ/U23ネイションズカップ) 個人総合 34位
2018 おおいたアーバンクラッシック(UCI1.2)優勝
2019 プルエバ・ビリャフランカ・デ・オルディシア (スペイン/UCI1.1)7位
2019 世界選手権ロードレースU23 (英国)32位
*JOCネクストシンボルアスリート(2019年4月認定)
石上優大のコメント:
「この度、UCIプロコンチネンタルチーム『デルコ・マルセイユ・プロヴァンス』と契約出来た事を大変嬉しく思います。
現所属チーム『AVC AIX EN PROVENCE』と移籍先チームは同地域内にある関係で非常に繋がりが強く、今契約成立にあたっては両チーム、及び地域関係者ら多くの方々のご支援を頂きました。本当に感謝しています。
また9年もの間、EQADSの選手として活動させて頂き、面倒を見て下さった浅田顕監督を始め、スタッフの方々にもこの場をお借りして、深くお礼申し上げます。
U23の4年間は、苦労という言葉では言い表せない事の連続でした。特にプロを目指す上で最も重要な時期に、3度も鎖骨骨折に遭いました。故障中は全く先の事を考えられませんでしたが、今振り返れば、全ては自身の成長にとって必要な事だったと確信しています。今後は“プロフェッショナル”として、今までとは異なった世界で戦う事になりますが、決して満足する事はせずに、常に上のステージを目指していきます。 引き続き応援宜しくお願い致します。」
『デルコ・マルセイユ プロヴァンス』チーム代表、フレデリック・ロスタンのコメント:
「我が友である浅田顕が指揮を執るジャパンロードナショナルチームで揉まれてきた“マザ”(メモ:石上優大のフランスでの愛称。仏語でMasaは“マザ”と発音する)は、我々チームが若手育成にて協力関係にある『AVCエクサン・プロヴァンス』チームにて素晴らしい活躍を見せてくれました。
マザのコンスタントな成長・育成に、我々チームも特別な興味を抱いています。彼の強靭な意志の強さは、彼を将来の成功へと導いてくれることでしょう。」
『AVCエクサン・プロヴァンス』チーム代表、ジャン=ミシェル・ブルグアンのコメント:
「大きな怪我を乗り越え、復活後に更に強くなっていく“マザ”の意思の強さには感服しているね。度重なる骨折(9か月で3回)なんぞ、マザのプロになりたいと云う強い意思の前では大した問題ではなかった様だ。実際、戦線復帰の度に骨折前より強くなって帰ってきて、数レース後には常に素晴らしい結果をチームに提供してくれた。
マザとのレース以外での交流において嬉しかったのは、毎度会うたびに新しいフランス語の言葉・フレーズを覚えて来て話してくれた事だね。
大いなる旅立ちの前に彼に云いたい事はただ一つ。今までは僕が彼にコーヒーを奢ってきたけど、“プロ”になる2020年1月1日以降は、マザが我々に奢る番だ!とね。」
『エキップアサダ/EQADS』代表、浅田顕のコメント:
「石上にとってはU23カテゴリーの3~4年目が勝負でしたが、三度の鎖骨骨折に泣いた試練のシーズンになってしまいました。
その中でも評価対象レースでの最低限の成績が評価された事と、石上が所属する『AVCエクサン・プロヴァンス』と同地方のプロチームである『デルコ・マルセイユ・プロヴァンス』との選手強化協定による協力関係も後押しし、今回の契約が実現したと思っています。
また、研修生として所属する『NIPPO ヴィーニファンティー二・ファイザネ』の大門宏監督が、日本人選手強化のために、このチームへNIPPOとして加入を決めて頂いた事は今後何よりも心強い事だと心から感謝しております。
EQADSの唯一の目的であるプロ選手輩出実現にあたっては、本人の並外れた努力もさることながら、地味な水面下の活動に長年ご協力頂いている沢山の皆様のお陰です。この場をお借りして、心から感謝申し上げます。
13歳の彼が『ぼくは欧州でプロになりたいのでよろしくお願いします』と訪ねてきてくれたあの日がつい昨日のようです。
今後は、いよいよ勝負のスタートラインに立つ石上の成長と活躍を見守るとともに、これからも一人でも多くの本場で戦えるプロ選手輩出に努めて参ります。世界で逞しく活躍する日本人選手たちが集結しシャンゼリゼを目指せる日のために。」
『デルコ・マルセイユ プロヴァンス』チームについて
『デルコ・マルセイユ・プロヴァンス(Delko Marseille Provence)』チームは、フランス南部最大の都市であるマルセイユを拠点とするUCIプロコンチネンタルチーム。運営会社は「レインボー・プロ・サイクリング社」。前身であるアマチュアチーム『ラ・ポム・マルセイユ』は1974年に設立、現トッププロであるダニエル・マーティン、ニコラス・ロッシュ、別府史之らが、アマチュア時代に所属していた事でも有名だ。
チームは目下、2022年の「ツール・ド・フランス」出場を最大の目標とし、着々とチーム力の強化を進めている。代表(チームマネージャー)は、フランス版の「諦めない男」である、フレデリック・ロスタン。
*2020年度のチーム名は「Nippo・デルコ・マルセイユ・プロヴァンス(Nippo Delko Marseille Provence)」になる事が予定されている。
契約期間は2020年1月1日~2021年12月31日の2年間。運営会社はレインボー・プロ・サイクリング社で、フレデリック・ロスタン氏が代表を務める。来季はNIPPOがチームのメインスポンサーに加わるとの報もある。以下、本人の経歴とコメント、各チーム代表、浅田顕監督らのコメントをプレスリリースから紹介する。
石上優大は神奈川県出身の21歳(1997年10月20日生)。小学生の頃よりMTBレースに親しみ、中学生から本格的にロードレースを開始。2011年からはEQADSに所属し、浅田顕監督の指導の下、フランスを中心に欧州レースを転戦。日本においては各年代カテゴリーレースを総なめにし、日本代表選手として海外遠征も多く経験した。
2017年よりEQADSからフランス南部のトップアマチーム『AVCエクサン・プロヴァンス』へと派遣。コンスタントに成績を挙げ、2019年夏にはUCIプロコンチネンタルチーム『NIPPO ヴィーニファンティー二・ファイザネ』の研修生に抜擢。目下、ベテラン選手を相手に東京オリンピック出場枠争奪戦を繰り広げている、若手日本人ロードレース選手の筆頭格。
石上優大の主な戦績:
2018 全日本選手権ロードレース U23クラス 優勝(U23日本チャンピオン)
2018 COURSE DE PAIX(チェコ/U23ネイションズカップ) 個人総合 34位
2018 おおいたアーバンクラッシック(UCI1.2)優勝
2019 プルエバ・ビリャフランカ・デ・オルディシア (スペイン/UCI1.1)7位
2019 世界選手権ロードレースU23 (英国)32位
*JOCネクストシンボルアスリート(2019年4月認定)
石上優大のコメント:
「この度、UCIプロコンチネンタルチーム『デルコ・マルセイユ・プロヴァンス』と契約出来た事を大変嬉しく思います。
現所属チーム『AVC AIX EN PROVENCE』と移籍先チームは同地域内にある関係で非常に繋がりが強く、今契約成立にあたっては両チーム、及び地域関係者ら多くの方々のご支援を頂きました。本当に感謝しています。
また9年もの間、EQADSの選手として活動させて頂き、面倒を見て下さった浅田顕監督を始め、スタッフの方々にもこの場をお借りして、深くお礼申し上げます。
U23の4年間は、苦労という言葉では言い表せない事の連続でした。特にプロを目指す上で最も重要な時期に、3度も鎖骨骨折に遭いました。故障中は全く先の事を考えられませんでしたが、今振り返れば、全ては自身の成長にとって必要な事だったと確信しています。今後は“プロフェッショナル”として、今までとは異なった世界で戦う事になりますが、決して満足する事はせずに、常に上のステージを目指していきます。 引き続き応援宜しくお願い致します。」
『デルコ・マルセイユ プロヴァンス』チーム代表、フレデリック・ロスタンのコメント:
「我が友である浅田顕が指揮を執るジャパンロードナショナルチームで揉まれてきた“マザ”(メモ:石上優大のフランスでの愛称。仏語でMasaは“マザ”と発音する)は、我々チームが若手育成にて協力関係にある『AVCエクサン・プロヴァンス』チームにて素晴らしい活躍を見せてくれました。
マザのコンスタントな成長・育成に、我々チームも特別な興味を抱いています。彼の強靭な意志の強さは、彼を将来の成功へと導いてくれることでしょう。」
『AVCエクサン・プロヴァンス』チーム代表、ジャン=ミシェル・ブルグアンのコメント:
「大きな怪我を乗り越え、復活後に更に強くなっていく“マザ”の意思の強さには感服しているね。度重なる骨折(9か月で3回)なんぞ、マザのプロになりたいと云う強い意思の前では大した問題ではなかった様だ。実際、戦線復帰の度に骨折前より強くなって帰ってきて、数レース後には常に素晴らしい結果をチームに提供してくれた。
マザとのレース以外での交流において嬉しかったのは、毎度会うたびに新しいフランス語の言葉・フレーズを覚えて来て話してくれた事だね。
大いなる旅立ちの前に彼に云いたい事はただ一つ。今までは僕が彼にコーヒーを奢ってきたけど、“プロ”になる2020年1月1日以降は、マザが我々に奢る番だ!とね。」
『エキップアサダ/EQADS』代表、浅田顕のコメント:
「石上にとってはU23カテゴリーの3~4年目が勝負でしたが、三度の鎖骨骨折に泣いた試練のシーズンになってしまいました。
その中でも評価対象レースでの最低限の成績が評価された事と、石上が所属する『AVCエクサン・プロヴァンス』と同地方のプロチームである『デルコ・マルセイユ・プロヴァンス』との選手強化協定による協力関係も後押しし、今回の契約が実現したと思っています。
また、研修生として所属する『NIPPO ヴィーニファンティー二・ファイザネ』の大門宏監督が、日本人選手強化のために、このチームへNIPPOとして加入を決めて頂いた事は今後何よりも心強い事だと心から感謝しております。
EQADSの唯一の目的であるプロ選手輩出実現にあたっては、本人の並外れた努力もさることながら、地味な水面下の活動に長年ご協力頂いている沢山の皆様のお陰です。この場をお借りして、心から感謝申し上げます。
13歳の彼が『ぼくは欧州でプロになりたいのでよろしくお願いします』と訪ねてきてくれたあの日がつい昨日のようです。
今後は、いよいよ勝負のスタートラインに立つ石上の成長と活躍を見守るとともに、これからも一人でも多くの本場で戦えるプロ選手輩出に努めて参ります。世界で逞しく活躍する日本人選手たちが集結しシャンゼリゼを目指せる日のために。」
『デルコ・マルセイユ プロヴァンス』チームについて
『デルコ・マルセイユ・プロヴァンス(Delko Marseille Provence)』チームは、フランス南部最大の都市であるマルセイユを拠点とするUCIプロコンチネンタルチーム。運営会社は「レインボー・プロ・サイクリング社」。前身であるアマチュアチーム『ラ・ポム・マルセイユ』は1974年に設立、現トッププロであるダニエル・マーティン、ニコラス・ロッシュ、別府史之らが、アマチュア時代に所属していた事でも有名だ。
チームは目下、2022年の「ツール・ド・フランス」出場を最大の目標とし、着々とチーム力の強化を進めている。代表(チームマネージャー)は、フランス版の「諦めない男」である、フレデリック・ロスタン。
*2020年度のチーム名は「Nippo・デルコ・マルセイユ・プロヴァンス(Nippo Delko Marseille Provence)」になる事が予定されている。
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