2019/09/26(木) - 15:24
世界最大規模の自転車ショー「ユーロバイク」のブースレポート第8弾。新型GPSコンピューターをお披露目したレザイン、オフロードヘルメットを追加したカスクを始め、スラム/ジップ、メリダ、コンチネンタルをピックアップしてお届けします。
レザイン 上位機種のテクノロジーを受け継ぐ3つの新作サイクルコンピューター
レザインが今夏発表した3つの新作GPSサイクルコンピューター「SUPER PRO GPS」「MACRO PLUS GPS」「MACRO EASY GPS」が大きな注目製品。SUPER PRO GPSとMACRO PLUS GPSの2つは、トップモデルであるMEGA XL GPSを踏襲したデザインが採用されており、サイズダウンしているものの横向き縦向きの両方向でマウントできることが特徴だ。
SUPER PRO GPSはレザインのGPSコンピューターが使える全ての機能を備えつつ、レーサーにも使いやすいサイズに収まったモデル。MACRO PLUS GPSはSUPER PRO GPSと同じサイズで、28時間というランタイムも同様のスペックながら、使える機能をやや減らすことでコストパフォーマンスを高めている。
エントリーモデルとして加わったMACRO EASY GPSはスマートフォンとの連携機能をなくし、コンピューター本体だけであらゆるユーザーがより簡単に使えるよう作られた製品。GPSのログは記録しているため、有線でパソコンに繋ぐことでトレーニングアプリ等にもアップデート可能だ。より手軽にライド情報を見たい、記録したいという人の入門機としてオススメだ。
その他、アルミのCNC切削ボディが特徴的なフロントライトは稼働時間やルーメン数の向上などが加わり各製品がパワーアップ。携帯ポンプとCO2ボンベを装着できるボトルケージや、小型のトルクレンチ、パンク修理キット一式をトップチューブやシートポストなど好きな箇所にマウントできるベルトタイプのストレージなど、多機能なツール類も要チェックだ。
スラム/ジップ 話題の無線コンポーネントをアピール、オールロードハンドルバーも登場
MTBクロスカントリーの絶対王者ニノ・シューターのスペシャルバイクを始め、スラムコンポーネントを使用するトレック・セガフレードやCCC・リブに関連したバイク展示でアピールしたスラム。無線12速のeTAP AXSコンポーネントは世界的に見ても盛況で、実際に変速を試せるデモ機の前には絶えず人の姿があった。
新製品としてはクォークブランドからリリースされたDUB規格のパワーメータースパイダーも並ぶ。自動キャリブレーション機能を搭載しており校正作業が不要という画期的な製品だ。シマノのチェーンリングを使用可能なモデルもあり、スラムユーザー以外も選べるラインアップとなっている。
スラム傘下のジップは「XPLR」というモデル名を冠した新作のオールロードハンドルバーをローンチ。グラベルなどオフロードでもコントロール性の高いフレア形状を採用し、かつバートップを若干バックスイープさせることであらゆるポジションで快適な使用感を実現している。ともにアルミ素材を使用した2つのグレードで国内でも展開される。
シングルウォールリムを採用したトレイル/エンデューロ用のMTBホイール「3ZERO MOTO」も目を引く製品だ。特徴的なリムデザインによってタイヤのよれや衝撃の分散をコントロールし、より速く快適に、かつリム打ちパンクやリム破損の心配も少ないホイールに仕上がっている。
カスク オフロードシーンでオールラウンドに使える「CAIPI」登場
チームイネオスをサポートしグランツールを始めとするワールドレースでの活躍を支えているヘルメットブランド、カスク。ロードヘルメットの主要モデル「PROTONE」「VALEGRO」「UTOPIA」をメインに、色とりどりのヘルメットを展示した。チームイネオスカラーとともに、エガン・ベルナルのツール総合優勝を記念するイエローカラーも注目を集めていた。
ラインアップの中で息の長いPROTONEはオールラウンドモデルとして、あらゆるレースで活用されるヘルメット。丸みを帯びたコンパクトな形状で日本人もマッチしやすいデザインに仕上がる。通気性を重視した超軽量なVALEGROは山岳レースで多用される他、国内のヒルクライマーからも評価が高い。エアロヘルメットのUTOPIAは開口部を減らすことで空力性能を高めており高速レースに最適化されている。
また、新作として並んだ「CAIPI」はカスクのオフロードヘルメットで2作目となる製品。トレイルでのMTB遊びやアドベンチャーライドなど、オフロードシーンでオールラウンドに使えるヘルメットとして誕生した。既存のREXよりもシンプルなデザインを採用することで、重量も軽くリーズナブルな位置づけとなっている。VALEGROを参考にしたデザインが採用されており、通気性にも優れていることが特徴だ。
メリダ フルサスE-MTBの「eONE-SIXTY」を大々的にアピール
ユーロバイク全体でE-BIKE関連の展示が目立つ中、メリダもフルサスE-MTBの「eONE-SIXTY」を前面に押し出す。電動アシストの力を借りながら、オフロードのトレイルなどをSUV感覚で楽しむための機材として生み出されたモデルだ。インチューブバッテリーを採用したスマートなルックスが特徴で、フラッグシップグレードは国内でも展開される。
ドライブユニットはシマノSTEPSを搭載しており、ダウンチューブ下部から装着されるバッテリーはマウンテンライディングに合わせて優れた防水性と耐衝撃性を持つ。またバッテリーのオーバーヒートを防ぐための通気口としてヘッドチューブに配置された「サーモゲート」も特徴的。走破性とトラクションの両立を目指したフロント29x2.5、リア27.5x2.6という前後異径ホイールも注目ポイントだ。
ヴィンチェンツォ・ニバリを始めとするバーレーン・メリダの選手たちが駆るSCULTURAもパネル付きで展示されたものの、ヨーロッパの国柄なのかオフロード系のバイクの方が並ぶ数は圧倒的に多い。光が当たるとラメが輝く流行りのカメレオンカラーを採用したMTB、バイクパッキングを施したツーリングモデルSILEX、ラックやキャリアを装備したシティ系のE-BIKEなどが展示されていた。
コンチネンタル グラベル用タイヤ「TERRA」シリーズをリリース
ロードタイヤのトップモデル「GP5000」が国内でも高い人気を誇っているコンチネンタル。そのコンパウンドテクノロジーを活用した、ブランド初のグラベルライド用タイヤ「TERRA」シリーズがユーロバイクでも展示された。国内でも8月末より販売を開始しているモデルで、チューブレスレディタイプのタイヤとなっている。
低めのノブを全面に配置し高速域でのライドを楽しめる「TERRA SPEED」と、グリップを重視したトレッドパターンとされた「TERRA TRAIL」という2つのモデルで展開。ロードタイヤで抜群の信頼性を置くコンチネンタルだけにその性能にも期待がかかる。
(国内展開に関係ないかもしれないが)タイヤブランドとして知られるコンチネンタルだが、様々なモビリティシステムを包括的に開発・運用を進めており、E-BIKEユニットも数年前から手掛けている。今回その新作をユーロバイクに持ち込み、タイヤは脇役でE-BIKEメーカーとして大々的なアピールを行っていた。バッテリーやディスプレイ、コントローラー、アプリケーションなど全て自社開発している模様。
text&photo:Yuto.Murata
photo:Gakuto Fujiwara
レザイン 上位機種のテクノロジーを受け継ぐ3つの新作サイクルコンピューター
レザインが今夏発表した3つの新作GPSサイクルコンピューター「SUPER PRO GPS」「MACRO PLUS GPS」「MACRO EASY GPS」が大きな注目製品。SUPER PRO GPSとMACRO PLUS GPSの2つは、トップモデルであるMEGA XL GPSを踏襲したデザインが採用されており、サイズダウンしているものの横向き縦向きの両方向でマウントできることが特徴だ。
SUPER PRO GPSはレザインのGPSコンピューターが使える全ての機能を備えつつ、レーサーにも使いやすいサイズに収まったモデル。MACRO PLUS GPSはSUPER PRO GPSと同じサイズで、28時間というランタイムも同様のスペックながら、使える機能をやや減らすことでコストパフォーマンスを高めている。
エントリーモデルとして加わったMACRO EASY GPSはスマートフォンとの連携機能をなくし、コンピューター本体だけであらゆるユーザーがより簡単に使えるよう作られた製品。GPSのログは記録しているため、有線でパソコンに繋ぐことでトレーニングアプリ等にもアップデート可能だ。より手軽にライド情報を見たい、記録したいという人の入門機としてオススメだ。
その他、アルミのCNC切削ボディが特徴的なフロントライトは稼働時間やルーメン数の向上などが加わり各製品がパワーアップ。携帯ポンプとCO2ボンベを装着できるボトルケージや、小型のトルクレンチ、パンク修理キット一式をトップチューブやシートポストなど好きな箇所にマウントできるベルトタイプのストレージなど、多機能なツール類も要チェックだ。
スラム/ジップ 話題の無線コンポーネントをアピール、オールロードハンドルバーも登場
MTBクロスカントリーの絶対王者ニノ・シューターのスペシャルバイクを始め、スラムコンポーネントを使用するトレック・セガフレードやCCC・リブに関連したバイク展示でアピールしたスラム。無線12速のeTAP AXSコンポーネントは世界的に見ても盛況で、実際に変速を試せるデモ機の前には絶えず人の姿があった。
新製品としてはクォークブランドからリリースされたDUB規格のパワーメータースパイダーも並ぶ。自動キャリブレーション機能を搭載しており校正作業が不要という画期的な製品だ。シマノのチェーンリングを使用可能なモデルもあり、スラムユーザー以外も選べるラインアップとなっている。
スラム傘下のジップは「XPLR」というモデル名を冠した新作のオールロードハンドルバーをローンチ。グラベルなどオフロードでもコントロール性の高いフレア形状を採用し、かつバートップを若干バックスイープさせることであらゆるポジションで快適な使用感を実現している。ともにアルミ素材を使用した2つのグレードで国内でも展開される。
シングルウォールリムを採用したトレイル/エンデューロ用のMTBホイール「3ZERO MOTO」も目を引く製品だ。特徴的なリムデザインによってタイヤのよれや衝撃の分散をコントロールし、より速く快適に、かつリム打ちパンクやリム破損の心配も少ないホイールに仕上がっている。
カスク オフロードシーンでオールラウンドに使える「CAIPI」登場
チームイネオスをサポートしグランツールを始めとするワールドレースでの活躍を支えているヘルメットブランド、カスク。ロードヘルメットの主要モデル「PROTONE」「VALEGRO」「UTOPIA」をメインに、色とりどりのヘルメットを展示した。チームイネオスカラーとともに、エガン・ベルナルのツール総合優勝を記念するイエローカラーも注目を集めていた。
ラインアップの中で息の長いPROTONEはオールラウンドモデルとして、あらゆるレースで活用されるヘルメット。丸みを帯びたコンパクトな形状で日本人もマッチしやすいデザインに仕上がる。通気性を重視した超軽量なVALEGROは山岳レースで多用される他、国内のヒルクライマーからも評価が高い。エアロヘルメットのUTOPIAは開口部を減らすことで空力性能を高めており高速レースに最適化されている。
また、新作として並んだ「CAIPI」はカスクのオフロードヘルメットで2作目となる製品。トレイルでのMTB遊びやアドベンチャーライドなど、オフロードシーンでオールラウンドに使えるヘルメットとして誕生した。既存のREXよりもシンプルなデザインを採用することで、重量も軽くリーズナブルな位置づけとなっている。VALEGROを参考にしたデザインが採用されており、通気性にも優れていることが特徴だ。
メリダ フルサスE-MTBの「eONE-SIXTY」を大々的にアピール
ユーロバイク全体でE-BIKE関連の展示が目立つ中、メリダもフルサスE-MTBの「eONE-SIXTY」を前面に押し出す。電動アシストの力を借りながら、オフロードのトレイルなどをSUV感覚で楽しむための機材として生み出されたモデルだ。インチューブバッテリーを採用したスマートなルックスが特徴で、フラッグシップグレードは国内でも展開される。
ドライブユニットはシマノSTEPSを搭載しており、ダウンチューブ下部から装着されるバッテリーはマウンテンライディングに合わせて優れた防水性と耐衝撃性を持つ。またバッテリーのオーバーヒートを防ぐための通気口としてヘッドチューブに配置された「サーモゲート」も特徴的。走破性とトラクションの両立を目指したフロント29x2.5、リア27.5x2.6という前後異径ホイールも注目ポイントだ。
ヴィンチェンツォ・ニバリを始めとするバーレーン・メリダの選手たちが駆るSCULTURAもパネル付きで展示されたものの、ヨーロッパの国柄なのかオフロード系のバイクの方が並ぶ数は圧倒的に多い。光が当たるとラメが輝く流行りのカメレオンカラーを採用したMTB、バイクパッキングを施したツーリングモデルSILEX、ラックやキャリアを装備したシティ系のE-BIKEなどが展示されていた。
コンチネンタル グラベル用タイヤ「TERRA」シリーズをリリース
ロードタイヤのトップモデル「GP5000」が国内でも高い人気を誇っているコンチネンタル。そのコンパウンドテクノロジーを活用した、ブランド初のグラベルライド用タイヤ「TERRA」シリーズがユーロバイクでも展示された。国内でも8月末より販売を開始しているモデルで、チューブレスレディタイプのタイヤとなっている。
低めのノブを全面に配置し高速域でのライドを楽しめる「TERRA SPEED」と、グリップを重視したトレッドパターンとされた「TERRA TRAIL」という2つのモデルで展開。ロードタイヤで抜群の信頼性を置くコンチネンタルだけにその性能にも期待がかかる。
(国内展開に関係ないかもしれないが)タイヤブランドとして知られるコンチネンタルだが、様々なモビリティシステムを包括的に開発・運用を進めており、E-BIKEユニットも数年前から手掛けている。今回その新作をユーロバイクに持ち込み、タイヤは脇役でE-BIKEメーカーとして大々的なアピールを行っていた。バッテリーやディスプレイ、コントローラー、アプリケーションなど全て自社開発している模様。
text&photo:Yuto.Murata
photo:Gakuto Fujiwara
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