2019/09/11(水) - 10:12
9月7〜14日までの8日間で、イギリス最古かつ最大のステージレース「ツアー・オブ・ブリテン」が開催中だ。前半戦を終えた時点でディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)が区間2勝。マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)がマッテーオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット)に対し1秒差で総合首位に立っている。
9月7日に開幕したツアー・オブ・ブリテン(UCI2.HC)は、イギリス最古かつ最大のステージレース。1999年を最後に一旦休止したものの2004年に復活し、2008年から8ステージに拡大して現在に至る。UCIのレースカテゴリーはHC(超級)でブエルタ・ア・エスパーニャと同時開催されるが、自国のチームイネオスを筆頭に毎年豪華メンバーが集結する。今年は10のワールドチームと、イギリスを代表するプロコン/コンチネンタルチームなどがラインアップに加わった。
コースには山岳ではなくアップダウンが多く組み込まれるため、チームイネオスのジャンニ・モスコン(イタリア)を筆頭に、ティシュ・ベノート (ベルギー、ロット・スーダル)やマッテーオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット)らパンチャー勢が多く参戦し、スプリントではディラン・フルーネウェーヘンとマイク・テウニッセンのオランダコンビを揃えたユンボ・ヴィズマが最有力。ロード世界選手権を見据えるマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)も1ヶ月ぶりにロードレース参戦中だ。
9月7日(土)の開幕ステージはスコットランド西部の都市グラスゴーからカークーブリを目指す201.5kmのスプリントステージで、最後はミッチェルトン・スコットの隊列につけたフルーネウェーヘンが圧勝。トレンティンやダヴィデ・チモライ(イタリア、イスラエルサイクリングアカデミー)を寄せ付けずにリーダージャージを手に入れている。
翌第2ステージも大集団スプリントが予想されていたが、ラスト20km地点の2級山岳(2.6km/平均6%)でパヴェル・シヴァコフ(ロシア、チームイネオス)が加速したためフルーネウェーヘンが脱落。TTスペシャリストのアレックス・ドーセット(イギリス、カチューシャ・アルペシン)が逃げ切りを思わせたが、ゴール前わずか100mで吸収され、トレンティンがジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・スーダル)らを退け総合首位浮上に成功した。
踏切による途中ニュートラルが掛かった第3ステージは大集団による登りスプリントで決着。ユンボ・ヴィズマ勢がゴール前を掌握し、絶好のポジションからスプリントを開始したフルーネウェーヘンが2勝目。5位に入ったトレンティンがリーダージャージを守った。
ゲーツヘッドからケンダルに向かう大会4日目は総合成績を占うクイーンステージ。この日の最高標高地点は507mであるにも関わらず、173.2kmのコースはアップダウンの連続で、獲得標高は3000m近くにも及ぶ。フィニッシュまで40km地点の3級山岳をきっかけにアタック合戦が始まり、モスコンやファンデルポール、ベノートらが先頭で展開する中、トニー・ガロパン(フランス、アージェードゥーゼル)がほか2名と共に逃げたもののフィニッシュ直前で吸収。一人段違いの加速を見せたファンデルポールが後続に3秒差を付けてステージ優勝し、トレンティンに代わって総合首位浮上に成功する。ブリテン後半戦をリーダージャージで迎えることとなった。
4ステージを終えた時点でファンデルポールと総合2位トレンティンの差はわずか1秒。第6ステージは14.4kmの短距離個人TTが用意されており、ここが総合優勝の鍵を握る。昨年のヨーロッパ選手権で金メダル(トレンティン)と銀メダル(ファンデルポール)を分け合ったクラシックハンター2人の対決に注目が集まっている。
9月7日に開幕したツアー・オブ・ブリテン(UCI2.HC)は、イギリス最古かつ最大のステージレース。1999年を最後に一旦休止したものの2004年に復活し、2008年から8ステージに拡大して現在に至る。UCIのレースカテゴリーはHC(超級)でブエルタ・ア・エスパーニャと同時開催されるが、自国のチームイネオスを筆頭に毎年豪華メンバーが集結する。今年は10のワールドチームと、イギリスを代表するプロコン/コンチネンタルチームなどがラインアップに加わった。
コースには山岳ではなくアップダウンが多く組み込まれるため、チームイネオスのジャンニ・モスコン(イタリア)を筆頭に、ティシュ・ベノート (ベルギー、ロット・スーダル)やマッテーオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット)らパンチャー勢が多く参戦し、スプリントではディラン・フルーネウェーヘンとマイク・テウニッセンのオランダコンビを揃えたユンボ・ヴィズマが最有力。ロード世界選手権を見据えるマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)も1ヶ月ぶりにロードレース参戦中だ。
9月7日(土)の開幕ステージはスコットランド西部の都市グラスゴーからカークーブリを目指す201.5kmのスプリントステージで、最後はミッチェルトン・スコットの隊列につけたフルーネウェーヘンが圧勝。トレンティンやダヴィデ・チモライ(イタリア、イスラエルサイクリングアカデミー)を寄せ付けずにリーダージャージを手に入れている。
翌第2ステージも大集団スプリントが予想されていたが、ラスト20km地点の2級山岳(2.6km/平均6%)でパヴェル・シヴァコフ(ロシア、チームイネオス)が加速したためフルーネウェーヘンが脱落。TTスペシャリストのアレックス・ドーセット(イギリス、カチューシャ・アルペシン)が逃げ切りを思わせたが、ゴール前わずか100mで吸収され、トレンティンがジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・スーダル)らを退け総合首位浮上に成功した。
踏切による途中ニュートラルが掛かった第3ステージは大集団による登りスプリントで決着。ユンボ・ヴィズマ勢がゴール前を掌握し、絶好のポジションからスプリントを開始したフルーネウェーヘンが2勝目。5位に入ったトレンティンがリーダージャージを守った。
ゲーツヘッドからケンダルに向かう大会4日目は総合成績を占うクイーンステージ。この日の最高標高地点は507mであるにも関わらず、173.2kmのコースはアップダウンの連続で、獲得標高は3000m近くにも及ぶ。フィニッシュまで40km地点の3級山岳をきっかけにアタック合戦が始まり、モスコンやファンデルポール、ベノートらが先頭で展開する中、トニー・ガロパン(フランス、アージェードゥーゼル)がほか2名と共に逃げたもののフィニッシュ直前で吸収。一人段違いの加速を見せたファンデルポールが後続に3秒差を付けてステージ優勝し、トレンティンに代わって総合首位浮上に成功する。ブリテン後半戦をリーダージャージで迎えることとなった。
4ステージを終えた時点でファンデルポールと総合2位トレンティンの差はわずか1秒。第6ステージは14.4kmの短距離個人TTが用意されており、ここが総合優勝の鍵を握る。昨年のヨーロッパ選手権で金メダル(トレンティン)と銀メダル(ファンデルポール)を分け合ったクラシックハンター2人の対決に注目が集まっている。
9月7日(土) 第1ステージ グラスゴー〜カークーブリ(201.5km)
1位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 4:39:49 |
2位 | ダヴィデ・チモライ(イタリア、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
3位 | マッテーオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | |
4位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | |
5位 | ベン・スウィフト(イギリス、チームイネオス) |
9月8日(日) 第2ステージ ケルソー〜ケルソー(165.9km)
1位 | マッテーオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | 3:55:53 |
2位 | ジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・スーダル) | |
3位 | マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | |
4位 | ダヴィデ・チモライ(イタリア、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
5位 | アレックス・エドモンソン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) |
9月9日(月) 第3ステージ ベリック・アポン・ツイード〜ニューカッスル・アポン・タイン(183.2km)
1位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 4:37:53 |
2位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | |
3位 | ダヴィデ・チモライ(イタリア、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
4位 | マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | |
5位 | マッテーオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) |
9月10日(火) 第4ステージ ゲーツヘッド〜ケンダル(173.2km)
1位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 4:23:08 |
2位 | ジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:00:03 |
3位 | サイモン・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファースト) | |
4位 | ベン・スウィフト(イギリス、チームイネオス) | |
5位 | アムントグレンダール・ヤンセン(ノルウェー、ユンボ・ヴィズマ) |
個人総合成績(第4ステージ終了時点)
1位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 17:36:27 |
2位 | マッテーオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:01 |
3位 | ジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:00:07 |
4位 | サイモン・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファースト) | 0:00:14 |
5位 | マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:15 |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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