2019/08/27(火) - 11:37
アイルランド人のニコラス・ロッシュ(サンウェブ)がマイヨロホを着て走ったブエルタ第3ステージで、スプリント勝利を飾ったアイルランド人のサム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ)は「どれだけ安堵したのか、上手く言い表せない」とコメント。大会最初のバトルを繰り広げたスプリンターたちのコメントを紹介します。
ステージ1位 サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)
どれだけ安堵したのか上手く言い表せない。昨日は調子が良くなくて、レースのペースを問わず踏めなかった。今日もチームの働き無しでは勝てなかったよ。チームメイトたちにリラックスして付いていき、そのまま完璧なポジションまで引き上げてもらった。ハイスピードなスプリントになることは分かっていたので最初に仕掛けたいと思っていた。
この勝利で残りのステージを楽に挑むことができる。ブエルタには平坦ステージが多く設定されていないので、今日もし勝てていなかったら次のチャンスまでずっと待ち続けなければいけなかった。
アイルランドチャンピオンジャージを着てのグランツール勝利は格別だ。アイルランドのファンに喜びをもたらすことができて嬉しい。アイルランド人選手がスプリントで勝ち、山岳ステージで活躍し、総合争いにも絡む時代。アイルランド国内の自転車人気に繋がればと思う。
ステージ2位 エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)
スプリンター向きではあったものの、決して簡単なステージではなかった。実際に残り30〜35km地点の3級山岳で集団から脱落。でもチームメイトたちが待ってくれたので、すぐに集団に戻ることができた。
残り10kmから先は道幅もあって常に高速走行。でも残り6〜7kmからずっとアレックス(キルシュ)がポジションを守ってくれて、彼が完璧な走りで残り1500mまで連れて行ってくれた。アレックスと離れてしまったけど、幸運にもジョン(デゲンコルプ)がそこにいて、残り1kmから彼が全開でポジションを上げて、そのまま素晴らしいリードアウトに持ち込んだ。すでにブエルタで成績を残しながら、自分のために走ってくれたジョンに感謝している。
自分のスプリントを開始したものの、左後ろからすごい速さでサム・ベネットが追い抜いていった。ビンクバンクツアーでもサムを打ち破ろうと懸命に戦ったけど、現在彼が世界で最も速いスプリンターであると言っていい。今日再び彼はそのスピードを見せつけた。まだ多くのステージが残っているので、挑戦を続けることでステージ優勝を果たしたい。
ステージ3位 ルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット)
集団後方で走っていた選手にとっては焦りを生むタイミングだったかもしれないけど、最後の登りはそこまで厳しくなかった。そして最後はとてもハイスピードな、混沌としたスプリントだった。残り1kmの時点で30番手あたりだったので今日はチャンスがないと思った。でも良いラインを見つけることができてポジションアップ。スプリントしたけど届かず、やはりポジション取りが仇となってしまった。
ステージ5位 フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)
今シーズンすでに5位を何回も経験しているので、もっと上を目指したい。でも今はまだ最高の状態に数パーセント足りてない状態。登りで脱落した影響で、スプリントに向けたポジションも良いとは言えなかった。
ステージ7位 ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
決してイージーなステージではなく、最後の3級山岳では多くのスプリンターが脱落。幸いチームメイトが残ってくれて、彼らのおかげで問題なく集団に復帰することができた。終盤は下り基調だったのでかなりハイスピードなスプリントになり、少しポジションを落としたところから加速したけど、残り150mで前を塞がれ、良い結果は掴めなかった。これもロードレースであり、勝つ日もあれば負ける日もある。自分たちに運が回ってくる日があると信じている。
マイヨロホ ニコラス・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ)
当初考えていたよりもずっとストレスフルな1日だった。残り50kmを切ってからライバルチームが予想外のペースアップをしかけたけど、そんな中でもチームは常に良いポジションを守ってくれた。かなりハイスピードな展開だったので常に集団の前方で走る必要があった。
アイルランドにとって特別な1日。昨晩メッセージを送ってきたサム(ベネット)に「明日はお前が勝つ番だ」と返信したんだ。ソーシャルメディアでも自分がリーダージャージを着て彼が勝つことに関して盛り上がっていた。彼の勝利を嬉しく思う。大きなプレッシャーの中で彼は勝ったんだ。そしてもちろん自分がリーダージャージを守ったことを嬉しく思う。明日もサムとマックス(ヴァルシャイド)が勝負するような同じシナリオになるはず。自分は毎日様子を見ながら走り、状態の良い総合狙いのウィルコ・ケルデルマンをアシストしたい。
ステージ164位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
チームメイトたちが後ろに下がって自分をメイン集団に戻そうと奮闘してくれたけど、ハイペースで進む集団への復帰は叶わなかった。今は第1ステージの落車の怪我から回復することに専念したい。そしてまた次のスプリントのチャンスを狙いたい。
マイヨプントス ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
集団分裂や落車を避けたい総合系チームとスプリンターチームが混ざり合う、とてもナーバスなフィニッシュだった。今日も駆けつけてくれたコロンビアのファンのみんなの前で表彰台に登れてよかったよ。このブエルタを制覇する力が自分にあることを願っている。
集団を長時間牽引したトニー・マルティン(ドイツ、ユンボ・ヴィズマ)
今日は比較的イージーなステージだったけど、終盤はトリッキーだった。ラウンドアバウトや障害物がとにかく多くて、危険度も高くてストレスも多かった。だからチームとして集団先頭に立って、安全に走ることにしたんだ。ジョージ(ベネット)とステフェン(クライスヴァイク)、プリモシュ(ログリッチェ)を安全にフィニッシュまで連れて行くことができて満足している。今日もユンボ・ヴィズマは強いチームであることを見せつけた。
ブルゴスBH ホセ・カベド監督
最後の3級山岳で集団が絞り込まれたものの、予想通りのレース展開になった。今日は少なくともあと2日間山岳賞ジャージを守るためにアンヘル・マドラソを逃げに送り込む作戦で、ディエゴ・ルビオとともに作戦を実行に移すことに成功。でも3人という少人数逃げだったのである逃げきるには厳しい展開だった。ステージを通して積極的な走りを示すことができ、山岳賞の表彰台にマドラソを送り込むことができたので良い1日だった。
text:Kei Tsuji
photo:CorVos
ステージ1位 サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)
どれだけ安堵したのか上手く言い表せない。昨日は調子が良くなくて、レースのペースを問わず踏めなかった。今日もチームの働き無しでは勝てなかったよ。チームメイトたちにリラックスして付いていき、そのまま完璧なポジションまで引き上げてもらった。ハイスピードなスプリントになることは分かっていたので最初に仕掛けたいと思っていた。
この勝利で残りのステージを楽に挑むことができる。ブエルタには平坦ステージが多く設定されていないので、今日もし勝てていなかったら次のチャンスまでずっと待ち続けなければいけなかった。
アイルランドチャンピオンジャージを着てのグランツール勝利は格別だ。アイルランドのファンに喜びをもたらすことができて嬉しい。アイルランド人選手がスプリントで勝ち、山岳ステージで活躍し、総合争いにも絡む時代。アイルランド国内の自転車人気に繋がればと思う。
ステージ2位 エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)
スプリンター向きではあったものの、決して簡単なステージではなかった。実際に残り30〜35km地点の3級山岳で集団から脱落。でもチームメイトたちが待ってくれたので、すぐに集団に戻ることができた。
残り10kmから先は道幅もあって常に高速走行。でも残り6〜7kmからずっとアレックス(キルシュ)がポジションを守ってくれて、彼が完璧な走りで残り1500mまで連れて行ってくれた。アレックスと離れてしまったけど、幸運にもジョン(デゲンコルプ)がそこにいて、残り1kmから彼が全開でポジションを上げて、そのまま素晴らしいリードアウトに持ち込んだ。すでにブエルタで成績を残しながら、自分のために走ってくれたジョンに感謝している。
自分のスプリントを開始したものの、左後ろからすごい速さでサム・ベネットが追い抜いていった。ビンクバンクツアーでもサムを打ち破ろうと懸命に戦ったけど、現在彼が世界で最も速いスプリンターであると言っていい。今日再び彼はそのスピードを見せつけた。まだ多くのステージが残っているので、挑戦を続けることでステージ優勝を果たしたい。
ステージ3位 ルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット)
集団後方で走っていた選手にとっては焦りを生むタイミングだったかもしれないけど、最後の登りはそこまで厳しくなかった。そして最後はとてもハイスピードな、混沌としたスプリントだった。残り1kmの時点で30番手あたりだったので今日はチャンスがないと思った。でも良いラインを見つけることができてポジションアップ。スプリントしたけど届かず、やはりポジション取りが仇となってしまった。
ステージ5位 フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)
今シーズンすでに5位を何回も経験しているので、もっと上を目指したい。でも今はまだ最高の状態に数パーセント足りてない状態。登りで脱落した影響で、スプリントに向けたポジションも良いとは言えなかった。
ステージ7位 ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
決してイージーなステージではなく、最後の3級山岳では多くのスプリンターが脱落。幸いチームメイトが残ってくれて、彼らのおかげで問題なく集団に復帰することができた。終盤は下り基調だったのでかなりハイスピードなスプリントになり、少しポジションを落としたところから加速したけど、残り150mで前を塞がれ、良い結果は掴めなかった。これもロードレースであり、勝つ日もあれば負ける日もある。自分たちに運が回ってくる日があると信じている。
マイヨロホ ニコラス・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ)
当初考えていたよりもずっとストレスフルな1日だった。残り50kmを切ってからライバルチームが予想外のペースアップをしかけたけど、そんな中でもチームは常に良いポジションを守ってくれた。かなりハイスピードな展開だったので常に集団の前方で走る必要があった。
アイルランドにとって特別な1日。昨晩メッセージを送ってきたサム(ベネット)に「明日はお前が勝つ番だ」と返信したんだ。ソーシャルメディアでも自分がリーダージャージを着て彼が勝つことに関して盛り上がっていた。彼の勝利を嬉しく思う。大きなプレッシャーの中で彼は勝ったんだ。そしてもちろん自分がリーダージャージを守ったことを嬉しく思う。明日もサムとマックス(ヴァルシャイド)が勝負するような同じシナリオになるはず。自分は毎日様子を見ながら走り、状態の良い総合狙いのウィルコ・ケルデルマンをアシストしたい。
ステージ164位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
チームメイトたちが後ろに下がって自分をメイン集団に戻そうと奮闘してくれたけど、ハイペースで進む集団への復帰は叶わなかった。今は第1ステージの落車の怪我から回復することに専念したい。そしてまた次のスプリントのチャンスを狙いたい。
マイヨプントス ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
集団分裂や落車を避けたい総合系チームとスプリンターチームが混ざり合う、とてもナーバスなフィニッシュだった。今日も駆けつけてくれたコロンビアのファンのみんなの前で表彰台に登れてよかったよ。このブエルタを制覇する力が自分にあることを願っている。
集団を長時間牽引したトニー・マルティン(ドイツ、ユンボ・ヴィズマ)
今日は比較的イージーなステージだったけど、終盤はトリッキーだった。ラウンドアバウトや障害物がとにかく多くて、危険度も高くてストレスも多かった。だからチームとして集団先頭に立って、安全に走ることにしたんだ。ジョージ(ベネット)とステフェン(クライスヴァイク)、プリモシュ(ログリッチェ)を安全にフィニッシュまで連れて行くことができて満足している。今日もユンボ・ヴィズマは強いチームであることを見せつけた。
ブルゴスBH ホセ・カベド監督
最後の3級山岳で集団が絞り込まれたものの、予想通りのレース展開になった。今日は少なくともあと2日間山岳賞ジャージを守るためにアンヘル・マドラソを逃げに送り込む作戦で、ディエゴ・ルビオとともに作戦を実行に移すことに成功。でも3人という少人数逃げだったのである逃げきるには厳しい展開だった。ステージを通して積極的な走りを示すことができ、山岳賞の表彰台にマドラソを送り込むことができたので良い1日だった。
text:Kei Tsuji
photo:CorVos
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Hansgrohe(ハンスグローエ)