2019/08/26(月) - 00:51
松本市美鈴湖自転車競技場で開催されているインカレ2日目は、男女あわせて9種目で決勝が行われた。男子チームスプリント決勝では中央大学と明治大学が対戦し、中央大学が59秒411の日本新記録を樹立して優勝した。女子では橋本優弥(鹿屋体育大学)と岩元杏奈(日本体育大学)が2種目で優勝した。
チームスプリント 男子は59秒台のハイレベルな争い
男子のチームスプリントは午前中に予選、午後に決勝が行われた。予選では、この種目の全日本チャンピオン2人を揃える明治大学が、59秒981の学連新記録で1位通過。2位中央大学、3位早稲田大学、4位日本体育大学も1分0秒台を出した。
明治大学と中央大学の決勝戦では、中央大学が明治大学の予選タイムをさらに上回る59秒411を出して優勝。これまでの日本記録59秒750を18年ぶりに更新した。
女子の決勝は前日の予選から勝ち上がった日本体育大学と鹿屋体育大学が対戦。スプリント予選上位2人が組んだ日本体育大学が1秒近い差をつけて優勝した。
チームスプリント 男子は59秒台のハイレベルな争い
男子のチームスプリントは午前中に予選、午後に決勝が行われた。予選では、この種目の全日本チャンピオン2人を揃える明治大学が、59秒981の学連新記録で1位通過。2位中央大学、3位早稲田大学、4位日本体育大学も1分0秒台を出した。
明治大学と中央大学の決勝戦では、中央大学が明治大学の予選タイムをさらに上回る59秒411を出して優勝。これまでの日本記録59秒750を18年ぶりに更新した。
女子の決勝は前日の予選から勝ち上がった日本体育大学と鹿屋体育大学が対戦。スプリント予選上位2人が組んだ日本体育大学が1秒近い差をつけて優勝した。
男子チームスプリント 結果(333m×3 5位以下は予選時のタイム)
1位 | 中央大学(梶原、山根、東矢) | 59秒411(日本新) |
2位 | 明治大学(塩島、荒川、甲斐) | 59秒502(日本新) |
3位 | 日本体育大学(桑名、村田、荒川) | 1分0秒097 |
4位 | 早稲田大学(田中、安倍、中野) | 1分0秒263 |
5位 | 日本大学(沢田、中島、治田) | 1分1秒094 |
6位 | 鹿屋体育大学(真鍋、岸田、山根) | 1分1秒408 |
女子チームスプリント 結果(333m×2)
1位 | 日本体育大学(松本、岩元) | 46秒829 |
2位 | 鹿屋体育大学(内村、橋本) | 47秒979 |
3位 | 順天堂大学(野寺、五味田) | 48秒515 |
4位 | 早稲田大学(小泉、池上) | 48秒952 |
男子オムニアム 小野寛斗が逆転優勝
スクラッチ、テンポレース、エリミネイション、ポイントレースの4種目の総合ポイントで争うオムニアム。前日にポイントレースで行われた予選を勝ち上がった20名により決勝が行われた。
最初に行われた10kmのスクラッチでは、終盤に飛び出した村上翔馬(大阪産業大学)が1位。2位に昨年優勝の渡邉慶太(明治大学)が続いた。テンポレースでは、ラップポイントを加算した安彦統賀(日本体育大学)が1位となり、総合でも首位に立つ。エリミネイションは安彦と棚瀬義大(朝日大学)の2人の勝負を安彦が制して1位となった。
3種目を終え、総合首位は114ポイントの安彦。6ポイント差の2位に渡邉、8ポイント差の3位に棚瀬、4位の小野寛斗(早稲田大学)は24ポイント差で最後のポイントレースへ。78周のレースは序盤から激しく動き、総合上位勢がポイント圏の4位以内通過になかなか入れない状況が続く。後半に入ると、4位の小野を含む4名が先行。足が止まった集団との差は一気に開く。先行する集団の中で小野はポイントを加算。さらにレース終盤に集団をラップして20ポイントを加算し、バーチャル総合首位に立つ。安彦はポイントが倍となるフィニッシュで2位に入り6ポイントを加算したが7ポイント届かず、小野の逆転優勝が決まった。
小野寛斗コメント
「表彰台に乗れれば良いと思ってポイントレースに入った。ポイントが近い人達と逃げられれば上位にも絡めると考え、逃げることを意識して走ったことが上手くいった。今大学3年なのであと1年あるが、ディフェンディングチャンピオンとしてではなく、常に挑戦していくようにしたい」
男子オムニアム 結果
1位 | 小野寛斗(早稲田大学) | 132p |
2位 | 安彦統賀(日本体育大学) | 125p |
3位 | 兒島直樹(日本大学) | 125p |
4位 | 棚瀬義大(朝日大学) | 118p |
5位 | 渡邉慶太(明治大学) | 113p |
6位 | 馬越裕之(中央大学) | 87p |
インディヴィデュアルパーシュート 男子は山本哲央が圧倒
男子4kmインディヴィデュアルパーシュートは、山本哲央(中央大学)と、兒島直樹(日本大学)の決勝戦。前日の予選でもただ1人4分28秒台を出した山本は、その勢いのまま決勝でも兒島を圧倒し、追い抜きがちで優勝を決めた。
山本哲央コメント
「中央大学の総合優勝を狙うために、出られない今村(駿介)さんの代わりに勝ちたかった。対戦相手の兒島君はオムニアム狙いでそれほど力を入れてなかったと思うが、早い段階で追いつけそうになったのでそのまま行った。明日の団抜き(チームパーシュート)にきっちり勝てるようにしたい」
女子3kmインディヴィデュアルパーシュートは橋本優弥(鹿屋体育大学)と池上あかり(早稲田大学)の決勝戦。中盤までは池上が1秒ほどリードしていたが、終盤に入ると橋本がペースアップして逆転。そのままフィニッシュして優勝を決めた。
男子インディヴィデュアルパーシュート 結果
1位 | 山本哲央(中央大学) | 追抜き勝ち |
2位 | 兒島直樹(日本大学) | |
3位 | 風間翔眞(東北学院大学) | 4分37秒471 |
4位 | 矢部駿人(法政大学) | 4分41秒258 |
5位 | 齋藤知樹(明治大学) | 4分39秒612(予選時) |
6位 | 永田吏玖(朝日大学) | 4分39秒817(予選時) |
マディソン 男子は日本体育大学、女子は鹿屋体育大学が優勝
男子のマディソンには11校が出場し23.33kmで行われた。前半は昨年優勝の日本大学や早稲田大学、中央大学、法政大学などがポイントを取り合う展開。レース後半に入ると、日本体育大学が抜け出してポイントを加算していく。それを日本大学と京都産業大学が追走するも追いきれず。日本体育大学が計52ポイントを獲得し、2位日本大学に21ポイント差をつけて優勝した。
日本体育大学 當原隼人、平安山良希 コメント
(當原)「日大と京産大は警戒していたので、逃げている間その2校が追ってきていたので怖かったけれど、(平安山)良希が我慢してくれて助けられた。」
(平安山)「最初から逃げると決めていたわけではなく、臨機応変に対応していこうと2人で話していた。うまくハマって勝てたと思う。」
6チームが出場した女子は20kmで行われた。序盤から鹿屋体育大学と日本体育大学、早稲田大学がポイントを取り合う僅差の展開が続いたが、得点が倍になるフィニッシュを鹿屋が先頭で入って10ポイントを獲得し、勝負を決めた。鹿屋体育大学の橋本優弥はインディヴィデュアルパーシュートと合わせて2冠を達成した。
橋本優弥コメント
「インカレで勝つために準備してきた。最後のインカレを勝って締めくくりたいので、明日と来週のロードも頑張りたい。短距離から中・長距離まで色々な種目を走るが、目の前に与えられた種目で精一杯の力を出したい」
マディソン 結果
男子 | 女子(20km) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 日本体育大学(當原、平安山) | 52p | 鹿屋体育大学(橋本、石上) | 44p |
2位 | 日本大学(武山、貝原) | 31p | 日本体育大学(中村、岩元) | 29p |
3位 | 京都産業大学(曽我部、吉岡) | 28p | 早稲田大学(小泉、池上) | 28p |
女子500mタイムトライアル 結果
1位 | 岩元杏奈(日本体育大学) | 36秒727 |
2位 | 松本詩乃(日本体育大学) | 36秒798 |
3位 | 小泉夢菜(早稲田大学) | 37秒622 |
4位 | 野寺 楓(順天堂大学) | 37秒781 |
5位 | 野寺 梓(法政大学) | 38秒220 |
6位 | 松井優佳(同志社大学) | 38秒631 |
男子ケイリン 結果
1位 | 村田祐樹(日本体育大学) | 10秒48 |
2位 | 中原航大(法政大学) | |
3位 | 塩島嵩一郎(明治大学) | |
4位 | 大喜多 将(慶應義塾大学) | |
5位 | 中島詩音(日本大学) | |
6位 | 安倍大成(早稲田大学) |
インカレ・トラック競技最終日は、チームパーシュート、スプリント、女子オムニアムが行われる。
text&photo:Satoru Kato
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