2019/08/14(水) - 09:03
ビンクバンク・ツアー第2ステージで再びアイルランドチャンピオンが勝利。ブエルタ初出場予定のサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)が大集団スプリントでステージ2連勝を飾った。
ベルギーのブランケンベルヘからアルドーイェまでの169kmで行われたビンクバンク・ツアー第2ステージ。フランドル地方の平野を駆け抜けるステージは前日に引き続きスプリンター向きだが、終盤にアルドーイェの周回コースを2.5周するレイアウトは100%集団スプリントに誂え向きとは言えず、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)が残り1kmロングスパートを成功させた2018年を含めて過去には逃げ切り勝利が決まっている。
2日連続でメイン集団を飛び出したバティスト・プランカールト(ベルギー、ワロニー・ブリュッセル)を含む6名が逃げグループを形成し、3分弱のリードで平坦路を逃げる展開。メイン集団を牽引したのはリーダージャージ擁するボーラ・ハンスグローエとユンボ・ヴィズマ、ドゥクーニンク・クイックステップの3チームで、ステージ後半にかけてサンウェブもここに加わった。
逃げグループを形成した6名
ヨセフ・チェルニー(チェコ、CCCチーム)
ロバート・スタナード(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)
ダミアン・ゴダン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)
ジャスパー・アッセルマン(オランダ、ルームポット・シャルレ)
トーマス・スプレンガース(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)
バティスト・プランカールト(ベルギー、ワロニー・ブリュッセル)
アルドーイェの周回コースに入ってタイム差が縮小する中、残り26km地点から3つ連続するビンクバンク特有のスプリントポイント『ゴールデンキロメーター』でチェルニーがボーナスタイムを連取。このボーナスタイムによってチェルニーは総合4位までジャンプアップしている。
最終周回に入った時点(残り16.7km)で逃げグループとメイン集団のタイム差は40秒。残り9km地点で2013年大会の総合優勝者ゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ)がメイン集団からカウンターアタックを仕掛けたものの、逃げグループに追いつくことなくメイン集団に吸収される。残り5km地点で全ての逃げは吸収され、ボーラ・ハンスグローエやユンボ・ヴィズマを先頭にフィニッシュラインへと向かった。
前日ステージ2位のエドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)が献身的なリードアウトを見せ、続いてマイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)が先頭へ。残り150mの緩い最終コーナーを曲がって最初に仕掛けたのはジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ)。テウニッセンのリードアウトを受けたディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)が反応したが、ツール・ド・フランスで見せた力強い加速は見られない。
身をよじりながらスプリントする21歳フィリプセンと、その後ろからハイケイデンスで猛追するベネット。先行したフィリプセンを抜き去り、フィニッシュラインまで20mほどを残して力を弱めたベネットが悠々と右手でVサインを作った。
「フルーネウェーヘンの番手に付くことに集中していたけど、彼がチームメイトに付いていくのに必死だと感じたのでUAEのトレインにスイッチした。最終的にフィリプセンのスプリントに反応して、しばらくスリップストリームに入ってから追い抜いたんだ」と、65km/h前後のスプリントを制したベネットは語る。
生まれ故郷ウェルヴィクから直線距離で20kmほどしか離れていないアルドーイェで連勝を飾ったベネットは「前半の70kmを終えた時点で脚の状態が良くないと感じたので、今日勝てるとは思っていなかった。でもチームメイトたちは1日中ずっと集団前方でポジションを守ってくれて、おかげで力を温存しながら走ることができたんだ。ライバルたちは集団後方で力を使っていたと思う」とチームに感謝する。
「ステージ連勝は想像していなかっただけに嬉しい。今大会の最速スプリンターだという実感はないけど、集団先頭でフィニッシュすることに専念している。過去数日間ずっと安定した走りができている。チャンスがあれば狙っていくし、今週あともう1勝できれば最高だ」。ボーナスタイムによって総合リード拡大に成功したベネットは今シーズン10勝目で、そのうち8勝がUCIワールドツアーレースでの結果。ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスのメンバーから漏れたベネットは、初出場予定のブエルタ・ア・エスパーニャで主役になると見られる。
ベルギーのブランケンベルヘからアルドーイェまでの169kmで行われたビンクバンク・ツアー第2ステージ。フランドル地方の平野を駆け抜けるステージは前日に引き続きスプリンター向きだが、終盤にアルドーイェの周回コースを2.5周するレイアウトは100%集団スプリントに誂え向きとは言えず、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)が残り1kmロングスパートを成功させた2018年を含めて過去には逃げ切り勝利が決まっている。
2日連続でメイン集団を飛び出したバティスト・プランカールト(ベルギー、ワロニー・ブリュッセル)を含む6名が逃げグループを形成し、3分弱のリードで平坦路を逃げる展開。メイン集団を牽引したのはリーダージャージ擁するボーラ・ハンスグローエとユンボ・ヴィズマ、ドゥクーニンク・クイックステップの3チームで、ステージ後半にかけてサンウェブもここに加わった。
逃げグループを形成した6名
ヨセフ・チェルニー(チェコ、CCCチーム)
ロバート・スタナード(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)
ダミアン・ゴダン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)
ジャスパー・アッセルマン(オランダ、ルームポット・シャルレ)
トーマス・スプレンガース(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)
バティスト・プランカールト(ベルギー、ワロニー・ブリュッセル)
アルドーイェの周回コースに入ってタイム差が縮小する中、残り26km地点から3つ連続するビンクバンク特有のスプリントポイント『ゴールデンキロメーター』でチェルニーがボーナスタイムを連取。このボーナスタイムによってチェルニーは総合4位までジャンプアップしている。
最終周回に入った時点(残り16.7km)で逃げグループとメイン集団のタイム差は40秒。残り9km地点で2013年大会の総合優勝者ゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ)がメイン集団からカウンターアタックを仕掛けたものの、逃げグループに追いつくことなくメイン集団に吸収される。残り5km地点で全ての逃げは吸収され、ボーラ・ハンスグローエやユンボ・ヴィズマを先頭にフィニッシュラインへと向かった。
前日ステージ2位のエドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)が献身的なリードアウトを見せ、続いてマイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)が先頭へ。残り150mの緩い最終コーナーを曲がって最初に仕掛けたのはジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ)。テウニッセンのリードアウトを受けたディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)が反応したが、ツール・ド・フランスで見せた力強い加速は見られない。
身をよじりながらスプリントする21歳フィリプセンと、その後ろからハイケイデンスで猛追するベネット。先行したフィリプセンを抜き去り、フィニッシュラインまで20mほどを残して力を弱めたベネットが悠々と右手でVサインを作った。
「フルーネウェーヘンの番手に付くことに集中していたけど、彼がチームメイトに付いていくのに必死だと感じたのでUAEのトレインにスイッチした。最終的にフィリプセンのスプリントに反応して、しばらくスリップストリームに入ってから追い抜いたんだ」と、65km/h前後のスプリントを制したベネットは語る。
生まれ故郷ウェルヴィクから直線距離で20kmほどしか離れていないアルドーイェで連勝を飾ったベネットは「前半の70kmを終えた時点で脚の状態が良くないと感じたので、今日勝てるとは思っていなかった。でもチームメイトたちは1日中ずっと集団前方でポジションを守ってくれて、おかげで力を温存しながら走ることができたんだ。ライバルたちは集団後方で力を使っていたと思う」とチームに感謝する。
「ステージ連勝は想像していなかっただけに嬉しい。今大会の最速スプリンターだという実感はないけど、集団先頭でフィニッシュすることに専念している。過去数日間ずっと安定した走りができている。チャンスがあれば狙っていくし、今週あともう1勝できれば最高だ」。ボーナスタイムによって総合リード拡大に成功したベネットは今シーズン10勝目で、そのうち8勝がUCIワールドツアーレースでの結果。ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスのメンバーから漏れたベネットは、初出場予定のブエルタ・ア・エスパーニャで主役になると見られる。
ビンクバンク・ツアー2019第2ステージ結果
1位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 3:45:20 |
2位 | ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | |
4位 | クリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー、チームイネオス) | |
5位 | アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
6位 | アモリー・カピオ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | |
7位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ) | |
8位 | ニコラス・マース(ベルギー、ロット・スーダル) | |
9位 | アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ) | |
10位 | ティモシー・デュポン(ベルギー、ワンティ・グループゴベール) | |
120位 | 別府史之(日本、トレック・セガフレード) |
個人総合成績
1位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 7:27:57 |
2位 | ルカシュ・ヴィシニオウスキー(ポーランド、CCCチーム) | 0:00:12 |
3位 | ラルスイティング・バク(デンマーク、ディメンションデータ) | 0:00:13 |
4位 | ヨセフ・チェルニー(チェコ、CCCチーム) | |
5位 | ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | 0:00:14 |
6位 | エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード) | |
7位 | ロバート・スタナード(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
8位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:16 |
9位 | マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | |
10位 | トーマス・スプレンガース(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | 0:00:17 |
ポイント賞
1位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 60pts |
2位 | ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | 44pts |
3位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 35pts |
チーム総合成績
1位 | ドゥクーニンク・クイックステップ | 22:24:51 |
2位 | スポートフラーンデレン・バロワーズ | |
3位 | ロット・スーダル |
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