2019/08/01(木) - 19:41
イタリアの老舗、ウィリエールの2020年モデルが集結した服部産業のディーラーショーが開催された。注目の超軽量オールラウンダー「Zero SLR」に加え、多くの新作がお披露目された。また、合同開催されたフォンドリエストやエチェオンドを取り扱うサイクルクリエーションの展示会の様子も併せて紹介しよう。
トリエステの三叉槍を掲げるイタリアの老舗自転車ブランド、ウィリエール。100年を超える長い歴史を持ち、不世出のクライマー、マルコ・パンターニの走りを支えたことでも知られるブランドだ。
現在はトタル・ディレクトエネルジーが駆り、トップレベルのレースで戦うレーシングブランドとして多くの成績を残している。レースモデルとしては、エアロモデルの”Cento10 PRO”、エンデュランスモデルの”Cento10 NDR”、軽量モデルの”Zero.6 ”という三本柱のラインアップを揃えてきたウィリエールが今年新たに発表したのが、新型の超軽量バイク”Zero SLR”だ。
ディスクブレーキ対応、ケーブルフル内装という最新のレースバイクには必須となったスペックを備えつつ、ヒルクライムモデルとして極限まで重量を削ぎ落とした超軽量バイクとして誕生したのがZero SLRだ。詳細はイタリアのウィリエール本社へ訪問したこちらの特集ページをご覧いただきたい。
最先端のテクノロジーの結晶であるヒルクライムモデルのZero SLRに注目が集まる一方、老舗らしいスチールモデル、手に届きやすいアルミモデルにも新作が発表された。
スチールモデルとしては、それぞれ溶接の仕上げが異なる3つのモデルが一気にラインアップに加わった。モダンなラグレス仕様のGASTALDELLO FilletとGASTALDELLO Internalは、コロンバスのCROMORをそれぞれフィレットブレイジングとインターナルウェルドでフレームに仕立てたモデル。フォークもフルカーボン仕様となり、現代的なスペックのスチールバイクだ。
モデル名のGASTALDELLOとはウィリエールのオーナー一家のファミリーネームから取られたもの。GASTALDELLO Filletはマットブラックにカッパークロームのロゴが映えるラマートカラー、GASTALDELLO Internalはデニムを彷彿とさせる色合いのネイビーカラーでペイントされ、同じ出自を持ちながらもそれぞれ異なった雰囲気をその身にまとう。ウィリエールオーナーのセカンドバイクとして、気軽に輪行ツーリングなどに連れ出せる相棒となりそうだ。
一方、ZAFFIROはコロンバスの名作チューブ・SLを美しいラグでつなげたクラシカルな一台。ホリゾンタル、スレッドのスチールフォークというトラディショナルな仕様でありながら、昨今主流となったワイドリム/タイヤに対応するクリアランスを持ったフレームとなっている。
アルミモデルに新たに追加されたのがMONTE4(モンテクアトロ)。ウィリエールのアルミシリーズ"MONTE GRAPPA"の4世代目として誕生した新モデルは、前作のMONTE GRAPPA TEAMから大幅な軽量化を果たし、走行性能を大幅に向上させている。
フレーム重量で1270gと500g以上スリムになったことに加え、下側ヘッドベアリングの更なる大口径化、プレスフィットBBの採用によって、剛性面も大幅に強化されており、レースにも対応するポテンシャルを持った一台となった。
グラフィックもこだわりのポイント。アレッサンドロ・ペタッキら名選手が駆った往年の名車Cento1 SLのグラフィックパターンをオマージュしており、クラスを超えた高級感を演出している。
ミドルグレードのエアロロード、Cento1 AIRにディスクブレーキモデルが追加されている。フラッグシップのZero SLRもディスクブレーキオンリーとなったこともあり、ウィリエールも全面的にディスクブレーキへと舵を切っていくようだ。
服部産業は今年から新たにタイヤブランドの取り扱いも開始する。日本初上陸となるアリスンは、有名タイヤブランドのOEMを手掛けている実力のあるファクトリー系ブランド。国内で展開されるのはオンロードレース用のVITESSE SLとVITESSE、レインタイヤのALLUREという3モデル。フルスリック仕様のVITESSEシリーズは、触ってみた感触ではかなり柔らかめのコンパウンドで、いかにもハイグリップタイヤという印象。新たなブランドにも要注目だ。
他にもプロロゴやリッチー、モトレックス、ユニパーなど、服部産業が取り扱うブランドの製品がずらりと並べられていた。また、同じフロアでは、今年からオルベアを再び取り扱うサイクルクリエーションも合同でディーラーショーを開催。イタリアのフォンドリエストやスペインのハイエンドアパレルブランド、エチェオンドなども展示されていた。以下、フォトレポートにて合同展示会の様子をお伝えしよう。
text&photo:Naoki.Yasuoka
トリエステの三叉槍を掲げるイタリアの老舗自転車ブランド、ウィリエール。100年を超える長い歴史を持ち、不世出のクライマー、マルコ・パンターニの走りを支えたことでも知られるブランドだ。
現在はトタル・ディレクトエネルジーが駆り、トップレベルのレースで戦うレーシングブランドとして多くの成績を残している。レースモデルとしては、エアロモデルの”Cento10 PRO”、エンデュランスモデルの”Cento10 NDR”、軽量モデルの”Zero.6 ”という三本柱のラインアップを揃えてきたウィリエールが今年新たに発表したのが、新型の超軽量バイク”Zero SLR”だ。
ディスクブレーキ対応、ケーブルフル内装という最新のレースバイクには必須となったスペックを備えつつ、ヒルクライムモデルとして極限まで重量を削ぎ落とした超軽量バイクとして誕生したのがZero SLRだ。詳細はイタリアのウィリエール本社へ訪問したこちらの特集ページをご覧いただきたい。
最先端のテクノロジーの結晶であるヒルクライムモデルのZero SLRに注目が集まる一方、老舗らしいスチールモデル、手に届きやすいアルミモデルにも新作が発表された。
スチールモデルとしては、それぞれ溶接の仕上げが異なる3つのモデルが一気にラインアップに加わった。モダンなラグレス仕様のGASTALDELLO FilletとGASTALDELLO Internalは、コロンバスのCROMORをそれぞれフィレットブレイジングとインターナルウェルドでフレームに仕立てたモデル。フォークもフルカーボン仕様となり、現代的なスペックのスチールバイクだ。
モデル名のGASTALDELLOとはウィリエールのオーナー一家のファミリーネームから取られたもの。GASTALDELLO Filletはマットブラックにカッパークロームのロゴが映えるラマートカラー、GASTALDELLO Internalはデニムを彷彿とさせる色合いのネイビーカラーでペイントされ、同じ出自を持ちながらもそれぞれ異なった雰囲気をその身にまとう。ウィリエールオーナーのセカンドバイクとして、気軽に輪行ツーリングなどに連れ出せる相棒となりそうだ。
一方、ZAFFIROはコロンバスの名作チューブ・SLを美しいラグでつなげたクラシカルな一台。ホリゾンタル、スレッドのスチールフォークというトラディショナルな仕様でありながら、昨今主流となったワイドリム/タイヤに対応するクリアランスを持ったフレームとなっている。
アルミモデルに新たに追加されたのがMONTE4(モンテクアトロ)。ウィリエールのアルミシリーズ"MONTE GRAPPA"の4世代目として誕生した新モデルは、前作のMONTE GRAPPA TEAMから大幅な軽量化を果たし、走行性能を大幅に向上させている。
フレーム重量で1270gと500g以上スリムになったことに加え、下側ヘッドベアリングの更なる大口径化、プレスフィットBBの採用によって、剛性面も大幅に強化されており、レースにも対応するポテンシャルを持った一台となった。
グラフィックもこだわりのポイント。アレッサンドロ・ペタッキら名選手が駆った往年の名車Cento1 SLのグラフィックパターンをオマージュしており、クラスを超えた高級感を演出している。
ミドルグレードのエアロロード、Cento1 AIRにディスクブレーキモデルが追加されている。フラッグシップのZero SLRもディスクブレーキオンリーとなったこともあり、ウィリエールも全面的にディスクブレーキへと舵を切っていくようだ。
服部産業は今年から新たにタイヤブランドの取り扱いも開始する。日本初上陸となるアリスンは、有名タイヤブランドのOEMを手掛けている実力のあるファクトリー系ブランド。国内で展開されるのはオンロードレース用のVITESSE SLとVITESSE、レインタイヤのALLUREという3モデル。フルスリック仕様のVITESSEシリーズは、触ってみた感触ではかなり柔らかめのコンパウンドで、いかにもハイグリップタイヤという印象。新たなブランドにも要注目だ。
他にもプロロゴやリッチー、モトレックス、ユニパーなど、服部産業が取り扱うブランドの製品がずらりと並べられていた。また、同じフロアでは、今年からオルベアを再び取り扱うサイクルクリエーションも合同でディーラーショーを開催。イタリアのフォンドリエストやスペインのハイエンドアパレルブランド、エチェオンドなども展示されていた。以下、フォトレポートにて合同展示会の様子をお伝えしよう。
text&photo:Naoki.Yasuoka
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