2019/07/23(火) - 16:02
ピレネー山岳連戦を終え、第2回めの休息日を迎えた南仏ニームのホテルで行われたチームイネオスの記者会見。今回も前回につづき選手たちがライドに出かける前の朝10時15分からの15分間だけの質疑応答となった。出席したのはゲラント・トーマスとエガン・ベルナル、デイブ・ブレイルスフォードGM。
総合2位と5位につけるチームイネオス。ディフェンディングチャンピオンのゲラント・トーマス(イギリス)はジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)から1分35秒遅れの2位。エガン・ベルナル(コロンビア)はトーマスに遅れること27秒の総合5位。
ゲラント・トーマス
昨日は最後の上りに向かう時、調子が良くないとチームに無線で話したんだ。それが頂上付近では好調に転じた。アルプスに向かうのに大事なのは、強いモチベーションを持てること、そしてツールを全力を尽くして走り遂げること。自身の昨年に比べて調子とレースそのものに波がある。
昨日、もっとも大事なことは力強くレースを終えることだった。そして今はウズウズしている。僕はアルプスのほうがずっと好きだ。昨年のレースでの良い思い出があることがその明らかな理由。アルプスをただ楽しみにしている。
トゥールマレー峠では100%の調子じゃなかった。でも昨日は力強くフィニッシュできた。もしあれがバッド・デイだったとしたら、トゥールマレーで30秒の遅れに留めたのは上出来だ。
デイブ(ブレイルスフォードGM)が言うには、グランツールに勝つには全日程を通して良いことが大事で、何度も自分をレッドゾーンまで追い込むことをするのではなく、最後の勝負のため、あるいはもう1日の余裕があるようにマネジメントすることだと。自分でも結局はうまくこなしたと思っているから、これからに対しても気持ちは上向きだ。
(これからのステージで高度や南仏の暑さが影響するか?)高度に関してはテネリフェ島での高地トレーニングをしてきた。暑さは誰にとっても同じ条件だし、灼熱のツアー・ダウンアンダー(オーストラリア)を何度も走っているから暑さには慣れている。
(総合上位の僅差の闘いについて)僕らは総合2位と5位。イエロージャージじゃないのはOKだ。毎日、常に集団の前を引く責任もないし、ツールに勝つ道はひとつじゃない。この状況は今までとは全く違う。他のチームが働きたくないときに僕らが引く必要は同様に無いんだ。
僕らはスーパーストロングなポジションに居る。誰もが皆調子に波がある。それをうまくこなすことで、僕らチームは皆が絶好調で、良いポジションに居ることに自信を持っている。アルプスのビッグクライムが楽しみだ。
デイブ・ブレイルスフォードGM
アラフィリップについては、彼が今の時点でマイヨジョーヌを着ている事自体、私にとって、すべての人にとって予想外の出来事だろう。彼自身違うレベルに到達したと言っていい。スプリントのリードアウトはするし、シャンパーニュでアタックするし、このままマイヨを着続け、このままうっかり勝ったとしたら脱帽だ。すべての時を通じて偉大なサイクリストのひとりになるだろう。
ピノはピレネーで素晴らしい走りを見せた。でもゲラントは昨年ツールに勝った男だ。彼は勝ち方を知っている。昨日は素晴らしいレースをした。ワウト(プールス)はそばにいたし、エガンがピノと行った。すべて上手くいった。
そしてこれから向かうアルプスは高度2,000mを超えるビッグチャレンジだ。そしてレース3週目に入る。そこからは本当の違いがレースで作られていく。常に安定していることが必要で、我々の経験をもってしても、最後にはギリギリの闘いになるだろう。
エガン・ベルナル
(昨日のステージの最後の登りでトーマスから自分のレースをしろと言われたことについて)チーム内で良いコミュニケーションがとれているならそれはとても簡単なこと。Gに起こったこと、それを正直に話してくれたこと、たぶん彼は最高の調子じゃなかった。そして僕が前に行くことで、チームにとっては良い戦略とも言えた。僕が前に行けば他のチームの選手たちにとってはためらいが生じるし、それは同時に戦略的とも言える。でも、僕らのメインリーダーはあくまでG。僕らは彼をサポートする。
(アルプスの闘いは)僕はアルプスはピレネーとは違うと思っている。アルプスの登りは距離が長いし、高度はもっと高くなる。だから僕はそこで調子よくレースを楽しみたいと思っている。僕らがこれからのステージで何ができるかが楽しみだ。厳しい2週間を終えた今、選手たち皆がそれを脚に感じることになるだろう。
(昨年に比べて進歩しているのか?)21歳だった昨年と、22歳の今年、昨年より少し良くなったと感じている。1年の経験がもたらしてくれるものは、僕の年齢においてはとても大きい。だから昨年よりずっといい感じだ。チームは本当に良く僕のことを気にかけてくれるし、おかげで自分だけでやるのとは違った考え方ができるようになっている。
(自分にとってツール・ド・フランスとは? )ツール・ド・フランスはもっとも重要なレース。マイヨジョーヌでパリのシャンゼリゼにフィニッシュすることはすべての若きサイクリストが夢見ること。もっとも美しくて最も重要なレース。それに気付かされる。でもただツールを楽しみたい。
(今年ツールに勝つことができるか?)わからない。勝つことは考えていない。実際、先のことを考えないようにして走っている。毎日のステージもその日の朝に確認する。ここに居ることが夢がかなっているんだから。ハッピーだ。
text&photo:Makoto.AYANO
総合2位と5位につけるチームイネオス。ディフェンディングチャンピオンのゲラント・トーマス(イギリス)はジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)から1分35秒遅れの2位。エガン・ベルナル(コロンビア)はトーマスに遅れること27秒の総合5位。
ゲラント・トーマス
昨日は最後の上りに向かう時、調子が良くないとチームに無線で話したんだ。それが頂上付近では好調に転じた。アルプスに向かうのに大事なのは、強いモチベーションを持てること、そしてツールを全力を尽くして走り遂げること。自身の昨年に比べて調子とレースそのものに波がある。
昨日、もっとも大事なことは力強くレースを終えることだった。そして今はウズウズしている。僕はアルプスのほうがずっと好きだ。昨年のレースでの良い思い出があることがその明らかな理由。アルプスをただ楽しみにしている。
トゥールマレー峠では100%の調子じゃなかった。でも昨日は力強くフィニッシュできた。もしあれがバッド・デイだったとしたら、トゥールマレーで30秒の遅れに留めたのは上出来だ。
デイブ(ブレイルスフォードGM)が言うには、グランツールに勝つには全日程を通して良いことが大事で、何度も自分をレッドゾーンまで追い込むことをするのではなく、最後の勝負のため、あるいはもう1日の余裕があるようにマネジメントすることだと。自分でも結局はうまくこなしたと思っているから、これからに対しても気持ちは上向きだ。
(これからのステージで高度や南仏の暑さが影響するか?)高度に関してはテネリフェ島での高地トレーニングをしてきた。暑さは誰にとっても同じ条件だし、灼熱のツアー・ダウンアンダー(オーストラリア)を何度も走っているから暑さには慣れている。
(総合上位の僅差の闘いについて)僕らは総合2位と5位。イエロージャージじゃないのはOKだ。毎日、常に集団の前を引く責任もないし、ツールに勝つ道はひとつじゃない。この状況は今までとは全く違う。他のチームが働きたくないときに僕らが引く必要は同様に無いんだ。
僕らはスーパーストロングなポジションに居る。誰もが皆調子に波がある。それをうまくこなすことで、僕らチームは皆が絶好調で、良いポジションに居ることに自信を持っている。アルプスのビッグクライムが楽しみだ。
デイブ・ブレイルスフォードGM
アラフィリップについては、彼が今の時点でマイヨジョーヌを着ている事自体、私にとって、すべての人にとって予想外の出来事だろう。彼自身違うレベルに到達したと言っていい。スプリントのリードアウトはするし、シャンパーニュでアタックするし、このままマイヨを着続け、このままうっかり勝ったとしたら脱帽だ。すべての時を通じて偉大なサイクリストのひとりになるだろう。
ピノはピレネーで素晴らしい走りを見せた。でもゲラントは昨年ツールに勝った男だ。彼は勝ち方を知っている。昨日は素晴らしいレースをした。ワウト(プールス)はそばにいたし、エガンがピノと行った。すべて上手くいった。
そしてこれから向かうアルプスは高度2,000mを超えるビッグチャレンジだ。そしてレース3週目に入る。そこからは本当の違いがレースで作られていく。常に安定していることが必要で、我々の経験をもってしても、最後にはギリギリの闘いになるだろう。
エガン・ベルナル
(昨日のステージの最後の登りでトーマスから自分のレースをしろと言われたことについて)チーム内で良いコミュニケーションがとれているならそれはとても簡単なこと。Gに起こったこと、それを正直に話してくれたこと、たぶん彼は最高の調子じゃなかった。そして僕が前に行くことで、チームにとっては良い戦略とも言えた。僕が前に行けば他のチームの選手たちにとってはためらいが生じるし、それは同時に戦略的とも言える。でも、僕らのメインリーダーはあくまでG。僕らは彼をサポートする。
(アルプスの闘いは)僕はアルプスはピレネーとは違うと思っている。アルプスの登りは距離が長いし、高度はもっと高くなる。だから僕はそこで調子よくレースを楽しみたいと思っている。僕らがこれからのステージで何ができるかが楽しみだ。厳しい2週間を終えた今、選手たち皆がそれを脚に感じることになるだろう。
(昨年に比べて進歩しているのか?)21歳だった昨年と、22歳の今年、昨年より少し良くなったと感じている。1年の経験がもたらしてくれるものは、僕の年齢においてはとても大きい。だから昨年よりずっといい感じだ。チームは本当に良く僕のことを気にかけてくれるし、おかげで自分だけでやるのとは違った考え方ができるようになっている。
(自分にとってツール・ド・フランスとは? )ツール・ド・フランスはもっとも重要なレース。マイヨジョーヌでパリのシャンゼリゼにフィニッシュすることはすべての若きサイクリストが夢見ること。もっとも美しくて最も重要なレース。それに気付かされる。でもただツールを楽しみたい。
(今年ツールに勝つことができるか?)わからない。勝つことは考えていない。実際、先のことを考えないようにして走っている。毎日のステージもその日の朝に確認する。ここに居ることが夢がかなっているんだから。ハッピーだ。
text&photo:Makoto.AYANO
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