2019/07/20(土) - 10:29
ツール・ド・フランス第13ステージに先立って行われた第6回ラ・コルスbyツール・ド・フランス。フィニッシュ前の急坂で加速したマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)が優勝。アシスト役を担った與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)は14秒遅れの23位で終えている。
ツール第13ステージのコースを使用して行われた第6回ラ・コルスbyツール・ド・フランス。1周20km超の周回コースを5周回する121kmのワンデーレースで、高低差100m程度のアップダウンが2つ登場するほか、フィニッシュ手前には最大勾配17%の急坂も組み込まれるのは男子TTコースと同様だ。
UCIウィメンズワールドツアー第15戦となる本レースには、ジロ・ローザを終えたばかりの強豪勢が多数参戦した。現ワールドツアーリーダー、現TT世界王者にしてジロ・ローザ2連覇を果たしたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)や、チームメイトでローザ総合3位のアマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)、ローザ総合2位で現ロード世界王者アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)、ローザ総合4位アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ)、そして與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)もエースのソラヤ・パラディン(イタリア)と共に連戦出場した。
この日逃げを決めたのはカロルアン・カヌエル(カナダ、ブールス・ドルマンス)など11名。複数チームがコントロールを担うメイン集団は1分ほどのリードを与え、レースは中盤戦へと移っていく。
先頭からは母国フランスレースのオードレー・コルドンラゴ(トレック・セガフレード)が独走に持ち込むも、メイン集団はミッチェルトン・スコットのペースアップによって活性化。ファンフルーテン自らの牽引ですぐに全ての逃げメンバーを捕まえ、レースは振り出しへと戻った。
モビスターの単独アタックから世界王者ファンデルブレッヘンがカウンターで飛び出すも、エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)の追走によって吸収。続いてスプラットが先行し、ムールマン、パラディン、ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)、ウトラップ・ルドヴィクセシリー(デンマーク、ビグラプロサイクリング)が合流したが、抜きん出た登坂力を誇るスプラットが再び独走した。
20km以上を残して一人逃げるスプラットだったが、一呼吸ついたメイン集団が体勢を整えて追走。最大勾配17%を誇るフィニッシュ直前の急勾配でスプラットを視界に捉えると、弾かれたようにフォスが加速した。
登りスプリントでジロローザステージ4勝を収めたフォスは、追従したリア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ)らに対し、独走と言うべき差を付けフィニッシュ。第1回大会(2014年)に続く2度目のラ・コルスbyツール・ド・フランス制覇を遂げた。
終盤のペースアップに生き残り、エースのパラディンをアシストした與那嶺はフォスから14秒遅れの23位。パラディンは最後に遅れたものの8位に食い込んだ。
與那嶺はフィニッシュ後に「さすがツール・ド・フランスという規模のレース。五輪出場を確実なものにしたので、来年の契約の心配もないので、今は楽しくレースを走っています。トップチームではないので、今日のように(人数が絞られた)集団に残って、そこからアタックしてレースを楽しくしようってエースのソラヤに言われてます。(全日本から渡欧直後の)ジロ・ローザは時差ボケもあって全然走れず、最終日になってようやく調子が良くなった」とコメント。今後は8月に入ってからスペインのドノスティア・サンセバスティアンとノルウェーのレディース・ツアー・オブ・ノルウェーを連戦。「世界選手権は自分向きのコースではない」と言うが、今日のような20〜30人の集団に残れれば、と語っている。
ツール第13ステージのコースを使用して行われた第6回ラ・コルスbyツール・ド・フランス。1周20km超の周回コースを5周回する121kmのワンデーレースで、高低差100m程度のアップダウンが2つ登場するほか、フィニッシュ手前には最大勾配17%の急坂も組み込まれるのは男子TTコースと同様だ。
UCIウィメンズワールドツアー第15戦となる本レースには、ジロ・ローザを終えたばかりの強豪勢が多数参戦した。現ワールドツアーリーダー、現TT世界王者にしてジロ・ローザ2連覇を果たしたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)や、チームメイトでローザ総合3位のアマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)、ローザ総合2位で現ロード世界王者アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)、ローザ総合4位アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ)、そして與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)もエースのソラヤ・パラディン(イタリア)と共に連戦出場した。
この日逃げを決めたのはカロルアン・カヌエル(カナダ、ブールス・ドルマンス)など11名。複数チームがコントロールを担うメイン集団は1分ほどのリードを与え、レースは中盤戦へと移っていく。
先頭からは母国フランスレースのオードレー・コルドンラゴ(トレック・セガフレード)が独走に持ち込むも、メイン集団はミッチェルトン・スコットのペースアップによって活性化。ファンフルーテン自らの牽引ですぐに全ての逃げメンバーを捕まえ、レースは振り出しへと戻った。
モビスターの単独アタックから世界王者ファンデルブレッヘンがカウンターで飛び出すも、エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)の追走によって吸収。続いてスプラットが先行し、ムールマン、パラディン、ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)、ウトラップ・ルドヴィクセシリー(デンマーク、ビグラプロサイクリング)が合流したが、抜きん出た登坂力を誇るスプラットが再び独走した。
20km以上を残して一人逃げるスプラットだったが、一呼吸ついたメイン集団が体勢を整えて追走。最大勾配17%を誇るフィニッシュ直前の急勾配でスプラットを視界に捉えると、弾かれたようにフォスが加速した。
登りスプリントでジロローザステージ4勝を収めたフォスは、追従したリア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ)らに対し、独走と言うべき差を付けフィニッシュ。第1回大会(2014年)に続く2度目のラ・コルスbyツール・ド・フランス制覇を遂げた。
終盤のペースアップに生き残り、エースのパラディンをアシストした與那嶺はフォスから14秒遅れの23位。パラディンは最後に遅れたものの8位に食い込んだ。
與那嶺はフィニッシュ後に「さすがツール・ド・フランスという規模のレース。五輪出場を確実なものにしたので、来年の契約の心配もないので、今は楽しくレースを走っています。トップチームではないので、今日のように(人数が絞られた)集団に残って、そこからアタックしてレースを楽しくしようってエースのソラヤに言われてます。(全日本から渡欧直後の)ジロ・ローザは時差ボケもあって全然走れず、最終日になってようやく調子が良くなった」とコメント。今後は8月に入ってからスペインのドノスティア・サンセバスティアンとノルウェーのレディース・ツアー・オブ・ノルウェーを連戦。「世界選手権は自分向きのコースではない」と言うが、今日のような20〜30人の集団に残れれば、と語っている。
ラ・コルスbyツール・ド・フランス2019結果
1位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) | 3:15:20 |
2位 | リア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ) | 0:03 |
3位 | ウトラップ・ルドヴィクセシリー(デンマーク、ビグラプロサイクリング) | |
4位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ) | 0:04 |
5位 | アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ) | 0:06 |
6位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
7位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | 0:07 |
8位 | ソラヤ・パラディン(イタリア、アレ・チポッリーニ) | |
9位 | アン・サンテステバン(スペイン、WNT・ロータープロサイクリング) | |
10位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング) | |
23位 | 與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ) | 0:14 |
text:So.Isobe
photo:Kei.Tsuji
photo:Kei.Tsuji
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