2019/07/15(月) - 10:13
7月14日(日)、Jプロツアー第12戦の「石川サイクルロードレース」が福島県石川町で開催され、異例の集団スプリントを制した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が優勝した。女子(F)はブレアンナ・ハルグレーブ(High Ambition 2020 jp. International Women's Cycling Team)が優勝、ユース(Y)は永塩幸之介(群馬グリフィンエリート)が優勝した。
毎年7月中旬に開催される「石川サイクルロードレース」は、大会の前後に梅雨明けが発表される時季でもある。昨年までは梅雨が明けなくても30℃を超えるような暑さの中でのレースが定番となっていたが、今年は梅雨明けはおろか20℃をやっと超えるくらい。朝から降り続く雨もあって、ベストやレインジャケットを着込んでスタートする選手が目立った。
レースはハードなアップダウンの1周13.6kmを7周する102.2km。Jプロツアー全18チームに加え、JCF強化指定チームを加えた19チーム115名が出走した。
石川町の学法石川高校前をパレードスタートし、周回コースに入ったところでリアルスタートが切られる。昨年優勝した鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)も参戦してのアタック合戦が始まり、集団は早速縦に長く伸ばされる。
2周目に入る直前、6名の逃げが容認される。メンバーは、雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)、小森亮平(マトリックスパワータグ)、新城雄大(キナンサイクリングチーム)、徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、武山晃輔(チーム右京)、入部正太朗(シマノレーシング)。雨澤が積極的に前を引いてペースを作っていく。
メイン集団は、あえて逃げ集団にメンバーを送り込まなかった宇都宮ブリッツェンがコントロール。逃げる6名との差は最大で約1分まで開いた。レース中盤に一時30秒を切るところまで差が詰まる場面があったものの、その後再び差が開く。
残り2周となる6周目、メイン集団がペースアップして差を詰め、最終周回に入る直前に全ての逃げを吸収する。その直後、木村圭佑(シマノレーシング)が単独アタック。30秒ほどの差をつけて逃げ続けるも、残り4kmからの登りを前に吸収される。そのカウンターで山本元喜(キナンサイクリングチーム)がアタックするも決定打とはならず、残り1kmまでに吸収される。勝負は石川ロードとしては異例の集団スプリントへ。
残り100mの最終コーナーを先頭で入ったのは木村。そこからフィニッシュへの登りスプリントで岡が前に出る。吉岡直哉(チーム右京)が続くが追いきれず、岡が先着して今季3勝目を挙げた。宇都宮ブリッツェンとしては昨年に続き石川ロード連覇を達成した。
「ホセ(ビセンテ・トリビオ、マトリックスパワータグ)選手が先頭で2番手につけていたところ、後ろから木村選手が良い勢いで上がってきました。変速の音で気がつき、木村選手の後ろに付きなおして右カーブのイン側から行ってギリギリ差せました」と、最後のスプリントの場面を振り返る岡。
「(鈴木)龍選手が勝った昨年同様に、逃げを行かせて終盤にチームで追走して吸収し、そこからアタックして逃げ切る作戦でした。しかし最後の局面で逃げを吸収しきれず、大集団のままになってしまったのは誤算でした。そこで足を使いすぎたので、増田選手らにアタックをチェックしてもらいながら、スプリントに備えて集中しました」
岡はこの勝利で、個人総合優勝争いでも一歩リード。現在帰国中のオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)に1000ポイント以上の差をつけた。「差を広げられたことは少しホッとしています。オールイス選手が戻ってきた時に逆転されないように、コンディションを維持していきたい」と語った。
毎年7月中旬に開催される「石川サイクルロードレース」は、大会の前後に梅雨明けが発表される時季でもある。昨年までは梅雨が明けなくても30℃を超えるような暑さの中でのレースが定番となっていたが、今年は梅雨明けはおろか20℃をやっと超えるくらい。朝から降り続く雨もあって、ベストやレインジャケットを着込んでスタートする選手が目立った。
レースはハードなアップダウンの1周13.6kmを7周する102.2km。Jプロツアー全18チームに加え、JCF強化指定チームを加えた19チーム115名が出走した。
石川町の学法石川高校前をパレードスタートし、周回コースに入ったところでリアルスタートが切られる。昨年優勝した鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)も参戦してのアタック合戦が始まり、集団は早速縦に長く伸ばされる。
2周目に入る直前、6名の逃げが容認される。メンバーは、雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)、小森亮平(マトリックスパワータグ)、新城雄大(キナンサイクリングチーム)、徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、武山晃輔(チーム右京)、入部正太朗(シマノレーシング)。雨澤が積極的に前を引いてペースを作っていく。
メイン集団は、あえて逃げ集団にメンバーを送り込まなかった宇都宮ブリッツェンがコントロール。逃げる6名との差は最大で約1分まで開いた。レース中盤に一時30秒を切るところまで差が詰まる場面があったものの、その後再び差が開く。
残り2周となる6周目、メイン集団がペースアップして差を詰め、最終周回に入る直前に全ての逃げを吸収する。その直後、木村圭佑(シマノレーシング)が単独アタック。30秒ほどの差をつけて逃げ続けるも、残り4kmからの登りを前に吸収される。そのカウンターで山本元喜(キナンサイクリングチーム)がアタックするも決定打とはならず、残り1kmまでに吸収される。勝負は石川ロードとしては異例の集団スプリントへ。
残り100mの最終コーナーを先頭で入ったのは木村。そこからフィニッシュへの登りスプリントで岡が前に出る。吉岡直哉(チーム右京)が続くが追いきれず、岡が先着して今季3勝目を挙げた。宇都宮ブリッツェンとしては昨年に続き石川ロード連覇を達成した。
「ホセ(ビセンテ・トリビオ、マトリックスパワータグ)選手が先頭で2番手につけていたところ、後ろから木村選手が良い勢いで上がってきました。変速の音で気がつき、木村選手の後ろに付きなおして右カーブのイン側から行ってギリギリ差せました」と、最後のスプリントの場面を振り返る岡。
「(鈴木)龍選手が勝った昨年同様に、逃げを行かせて終盤にチームで追走して吸収し、そこからアタックして逃げ切る作戦でした。しかし最後の局面で逃げを吸収しきれず、大集団のままになってしまったのは誤算でした。そこで足を使いすぎたので、増田選手らにアタックをチェックしてもらいながら、スプリントに備えて集中しました」
岡はこの勝利で、個人総合優勝争いでも一歩リード。現在帰国中のオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)に1000ポイント以上の差をつけた。「差を広げられたことは少しホッとしています。オールイス選手が戻ってきた時に逆転されないように、コンディションを維持していきたい」と語った。
Jプロツアー第12戦 石川サイクルロードレース 結果(102.2km)
1位 | 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) | 2時間36分46秒 |
2位 | 吉岡直哉(チーム右京) | +0秒 |
3位 | 木村圭佑(シマノレーシング) | |
4位 | ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) | +1秒 |
5位 | 中井唯晶(シマノレーシング) | |
6位 | 安原大貴(マトリックスパワータグ) |
敢闘賞 雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)
・中間スプリントポイント
2周回完了時 小森亮平(マトリックスパワータグ)
4周回完了時 雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)
6周回完了時 木村圭佑(シマノレーシング)
プロリーダー 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
ネクストリーダー(U23) 今村駿介(チームチームブリヂストンサイクリング)
F(女子)ブレアンナ・ハルグレーブが優勝 唐見実世子が個人総合首位
女子のFクラスタは3周40.8km。2周目までにブレアンナ・ハルグレーブ(High Ambition 2020 jp. International Women's Cycling Team)、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、金子広美(イナーメ信濃山形-F)、植竹海貴(Y's Road)の4人が残る。最後はスプリント勝負に持ち込まれ、ハルグレーブが優勝した。(7.16訂正:女子総合首位は伊藤優衣(Team ZERO UNO FRONTIER)で変動なし)
・中間スプリントポイント
2周回完了時 小森亮平(マトリックスパワータグ)
4周回完了時 雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)
6周回完了時 木村圭佑(シマノレーシング)
プロリーダー 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
ネクストリーダー(U23) 今村駿介(チームチームブリヂストンサイクリング)
F(女子)ブレアンナ・ハルグレーブが優勝 唐見実世子が個人総合首位
女子のFクラスタは3周40.8km。2周目までにブレアンナ・ハルグレーブ(High Ambition 2020 jp. International Women's Cycling Team)、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、金子広美(イナーメ信濃山形-F)、植竹海貴(Y's Road)の4人が残る。最後はスプリント勝負に持ち込まれ、ハルグレーブが優勝した。(7.16訂正:女子総合首位は伊藤優衣(Team ZERO UNO FRONTIER)で変動なし)
Fクラスタ 結果(40.8km)
1位 | ブレアンナ・ハルグレーブ(High Ambition 2020 jp. International Women's Cycling Team) | 1時間13分51秒 |
2位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +0秒 |
3位 | 植竹海貴(Y's Road) |
Jユースツアー 結果(61.4km)
1位 | 永塩幸之介(群馬グリフィンエリート) | 1時間45分33秒 |
2位 | 柳沼鼓太朗(学校法人石川高等学校) | +43秒 |
3位 | 大橋佑太(学校法人石川高等学校) | +11秒 |
E1 結果(75km)
1位 | 平井光介(EQADS) | 2時間4分41秒 |
2位 | 中里 仁(Rapha Cycling Club) | +0秒 |
3位 | 福田圭晃(Yamanakako Cyclisme Formation) | |
4位 | 岩島啓太(MIVRO) | |
5位 | 西村 基(VENTOS FRECCIA) | +1秒 |
6位 | 高田雄太(たかだフレンドレーシング) |
E2 結果(54.4km)
1位 | 床井亮太(作新学院大学) | 1時間25分50秒 |
2位 | 棈木関二(Champion System Japan Test Team) | +13秒 |
3位 | 草野辰也(Link TOHOKU) | +20秒 |
4位 | タイサム・ジョン(MIVRO) | +22秒 |
5位 | 石橋涼太(サンクスサイクルラボ) | |
6位 | 下山和也(Link TOHOKU) |
E3 結果(40.8km)
1位 | 物井 邑(夏草サイクリングチーム) | 1時間4分14秒 |
2位 | 普久原奨(Team Ashiviva) | +1秒 |
3位 | 佐藤拓海(イナーメ信濃山形-EFT) | |
4位 | 黒澤章雄(RIDE Freaks) | |
5位 | 西谷雅史(チームオーベスト) | +2秒 |
6位 | 須藤 卓(あらかわZoo Racing) | +9秒 |
text&photo:Satoru Kato
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