6時間以上にも及ぶ手術を成功で終え、入院中のクリストファー・フルームがファンに対し感謝のメッセージを発信した。水曜昼の事故以来初めて発せられた言葉は、支えてくれたすべての人々に対する感謝の言葉だった。



サンテティエンヌ病院のベッドでサムアップするクリス・フルーム(チームイネオス)サンテティエンヌ病院のベッドでサムアップするクリス・フルーム(チームイネオス) photo:Team INEOS
クリテリウムドーフィネのTT試走中に下りで落車したクリス・フルーム。右大腿骨と肘、肋骨、そして新たに臀部と首の骨折が見つかるという大怪我だったが、6時間を超える手術を経て、現在は妻のミシェルさんらが付き添い、サンテティエンヌの病院で次なるリハビリに備えている。

フルームはチームイネオスを通じて、事故以来はじめてのメッセージを発した。

フルーム「まず最初に、クラッシュしてから温かい支援を送ってくれた皆さんに対して大きなありがとうを言いたい。今の状況は明らかに困難なときだが、この3日間の皆さんからの支援の言葉によって大いに力づけられた。溢れんばかりのサポートにはとても恐縮しており、とても想像がつかないほどのものだった。

そしてチームに対しても感謝したい。とくに事故以来献身的に尽くしてくれたリチャード・アッシャー医師とその医療スタッフに。加えて救急治療にあたってくれたロアンヌ病院の皆さん、もちろんサンテティエンヌ病院の皆さんにも感謝している。皆の一線を超えるような尽力に、本当に感謝している。今日、私がここにいることが、治療にあたってくれた皆さんのお陰であることはよくわかっている。

これは大きな後退ですが、これからは前を向いて進みます。回復までの道のりはとても長いものになるでしょう。しかしそれは今始まります。ベストな自分に戻れるよう、集中していきます。

最後に私の妻ミシェルと家族に感謝したい。彼らはいつでも私のそばにいてくれる。愛とサポートが一刻も早いカムバックのモチベーションになります」。

チームイネオスから発信されたメッセージにはベッドに寝たままだが笑顔でサムアップするフルームの写真が添えられていた。

text:Makoto AYANO
photo:Team INEOS

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