2019/06/16(日) - 00:25
Jプロツアー第9戦となる「群馬CSC交流戦 6月大会」が群馬サイクルスポーツセンターで開催され、180kmの長距離レースを窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が制して優勝した。
今年からの新たな試みとして設定された「交流戦」。Jエリートツアーの「E1」の選手が、Jプロツアーのレースに出場出来るレースとして、今年は計3回が予定されている。E1の選手からJプロツアーのチーム・選手と走れる機会を欲しいという要望に応えたもので、JBCF(日本実業団自転車競技連盟)の選手強化の一環として行なわれる。
今回は20名のE1選手がエントリーした。E1の選手なら誰でも出場出来るというわけではなく、全日本選手権の出場資格と同等の力が要求される。レースのレベルを考えれば妥当といえるだろう。
レース距離は、群馬サイクルスポーツセンターの6kmサーキットを30周する180km。Jプロツアーとしては前例のない長距離レースであり、国内レースの中でも「ツール・ド・おきなわ」や全日本選手権に次ぐ長さだ。天気は雨。2ヶ月ほど季節を遡ったかのような寒さの中、4時間超のレースがスタートした。
スタート直後の1周目からアタックが繰り返され、5周目までに12人が先行する。約1分後方のメイン集団からさらに5人が合流。その中から、石橋学(チームブリヂストンサイクリング)、鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)、アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)の3名が先頭集団を形成する。30秒遅れで7人の追走集団、さらに30秒遅れて5人、その3分後方(先頭から4分)にメイン集団と続き、レースは中盤から終盤へと向かう。
17周目、差を縮めた7名の追走集団が先頭の3名に合流。そこから石橋とホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)の2人が抜け出す。後続は12名の集団となり50秒差で追走。その後方のメイン集団は、差を徐々に縮めながら前を追う。
22周目、12名の追走集団が石橋とホセに合流。その直後のアタック合戦から新たに5人の先頭集団が形成される。メンバーは、石橋、徳田優(以上チームブリヂストンサイクリング)、トリビオ、鈴木龍、佐藤信哉(VC福岡)。徳田が遅れ、パンクで鈴木が遅れて先頭集団は3名となる一方、メイン集団は追走集団を吸収しながら一気に差を詰め、27周目には40秒差まで迫る。
28周目、先頭集団の直後に迫ったメイン集団から、「足に余裕があったので1人でジャンプした」と言う窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が、佐藤と入れ替わって合流。石橋、トリビオ、窪木の3人となり、後続との差は再び1分まで開く。
窪木が合流した先頭集団は、残り2周を石橋が先頭固定で牽引。勝負は最後のスプリントに持ち込まれ、窪木が優勝。今季Jプロツアー初優勝を挙げると共に、チームブリヂストンサイクリングが第8戦に続き2連勝した。
窪木は、「今日は全日本選手権前のトレーニングレースという位置付けで臨んだ。全日本はさらに1時間ほど長いけれど、群馬CSCは全日本の富士スピードウェイと似て流れるコースだと思うので、近い環境で良いトレーニングになったと思う。石橋選手は好調を維持し、若手選手も良い走りが出来ていて、チームとして良い雰囲気になっている。自分もあと2週間で全日本仕様に仕上げていきたい」と、2週間後の大一番を見据えた。
今回出走したE1の選手は7名が完走。うち3名が10位以内に入る健闘を見せた。7位福田圭晃(Yamanakako Cyclisme Formation)、8位中里仁(Rapha Cycling Club)、9位石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)には、2020年のJプロツアー個人ライセンスが与えられる。
今年からの新たな試みとして設定された「交流戦」。Jエリートツアーの「E1」の選手が、Jプロツアーのレースに出場出来るレースとして、今年は計3回が予定されている。E1の選手からJプロツアーのチーム・選手と走れる機会を欲しいという要望に応えたもので、JBCF(日本実業団自転車競技連盟)の選手強化の一環として行なわれる。
今回は20名のE1選手がエントリーした。E1の選手なら誰でも出場出来るというわけではなく、全日本選手権の出場資格と同等の力が要求される。レースのレベルを考えれば妥当といえるだろう。
レース距離は、群馬サイクルスポーツセンターの6kmサーキットを30周する180km。Jプロツアーとしては前例のない長距離レースであり、国内レースの中でも「ツール・ド・おきなわ」や全日本選手権に次ぐ長さだ。天気は雨。2ヶ月ほど季節を遡ったかのような寒さの中、4時間超のレースがスタートした。
スタート直後の1周目からアタックが繰り返され、5周目までに12人が先行する。約1分後方のメイン集団からさらに5人が合流。その中から、石橋学(チームブリヂストンサイクリング)、鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)、アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)の3名が先頭集団を形成する。30秒遅れで7人の追走集団、さらに30秒遅れて5人、その3分後方(先頭から4分)にメイン集団と続き、レースは中盤から終盤へと向かう。
17周目、差を縮めた7名の追走集団が先頭の3名に合流。そこから石橋とホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)の2人が抜け出す。後続は12名の集団となり50秒差で追走。その後方のメイン集団は、差を徐々に縮めながら前を追う。
22周目、12名の追走集団が石橋とホセに合流。その直後のアタック合戦から新たに5人の先頭集団が形成される。メンバーは、石橋、徳田優(以上チームブリヂストンサイクリング)、トリビオ、鈴木龍、佐藤信哉(VC福岡)。徳田が遅れ、パンクで鈴木が遅れて先頭集団は3名となる一方、メイン集団は追走集団を吸収しながら一気に差を詰め、27周目には40秒差まで迫る。
28周目、先頭集団の直後に迫ったメイン集団から、「足に余裕があったので1人でジャンプした」と言う窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が、佐藤と入れ替わって合流。石橋、トリビオ、窪木の3人となり、後続との差は再び1分まで開く。
窪木が合流した先頭集団は、残り2周を石橋が先頭固定で牽引。勝負は最後のスプリントに持ち込まれ、窪木が優勝。今季Jプロツアー初優勝を挙げると共に、チームブリヂストンサイクリングが第8戦に続き2連勝した。
窪木は、「今日は全日本選手権前のトレーニングレースという位置付けで臨んだ。全日本はさらに1時間ほど長いけれど、群馬CSCは全日本の富士スピードウェイと似て流れるコースだと思うので、近い環境で良いトレーニングになったと思う。石橋選手は好調を維持し、若手選手も良い走りが出来ていて、チームとして良い雰囲気になっている。自分もあと2週間で全日本仕様に仕上げていきたい」と、2週間後の大一番を見据えた。
今回出走したE1の選手は7名が完走。うち3名が10位以内に入る健闘を見せた。7位福田圭晃(Yamanakako Cyclisme Formation)、8位中里仁(Rapha Cycling Club)、9位石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)には、2020年のJプロツアー個人ライセンスが与えられる。
Jプロツアー第9戦 群馬CSC交流戦6月大会 結果(180km)
1位 | 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) | 4時間43分17秒 |
2位 | ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) | +1秒 |
3位 | 石橋 学(チームブリヂストンサイクリング) | +3秒 |
4位 | 孫崎大樹(チームブリヂストンサイクリング) | +1分6秒 |
5位 | 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング) | |
6位 | 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) |
Fクラスタ 結果(36km)
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 56分50秒 |
2位 | 植田美香(サイタマサイクルプロジェクト) | -1Lap |
Jユースツアー(JYT) 結果(36km)
1位 | 永塩幸之介(群馬グリフィンエリート) | 56分12秒 |
2位 | 村山悠平(AVENTURA AIKO TOYO VICTORIA RACING) | +9秒 |
3位 | 阿部賢明(チームフィンズ) | +11秒 |
E1 結果(72km)
1位 | 中里 仁(Rapha Cycling Club) | 1時間50分30秒 |
2位 | エンリック・ルバース(Yamanakako Cyclisme Formation) | +0秒 |
3位 | 塚本 隼(ZERO) | |
4位 | 天春雄也(MAX SPEED 97) | +58秒 |
5位 | 猿田 匠(サイタマサイクルプロジェクト) | |
6位 | 永冨一騎(VENTOS FRECCIA) |
E2 結果(60km)
1位 | 西村 基(VENTOS FRECCIA) | 1時間36分16秒 |
2位 | 斎藤啓太(天狗党) | +0秒 |
3位 | 松尾 遊(イナーメ信濃山形-EFT) | +4秒 |
4位 | 真保雅俊(那須ハイランドパークレーシングチーム) | |
5位 | 山田 翔(HIRAKO.mode) | |
6位 | 菊池慶一郎(TRC PANAMAREDS) |
E3 結果(36km)
15日 | 16日 | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 小貫耕平(VENTOS FRECCIA) | 58分7秒 | 小泉啓仁(FORCE) | 56分45秒 |
2位 | 棈木関二(Champion System Japan Test Team) | +0秒 | 加藤功也(MAX SPEED 97) | +0秒 |
3位 | 照屋貴己(サンクスサイクルラボ) | +5秒 | 豊崎正裕(DESTRA) | |
4位 | 藤本 怜(TEAM GIRO 360) | 金森 透(バルバレーシングクラブ) | ||
5位 | 相原晴一郎(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) | 赤峰宏典(サイクルフリーダム・レーシング) | ||
6位 | 田代丈幸(Honda栃木 JET) | 田代丈幸(Honda栃木 JET) |
text&photo:Satoru Kato
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