2019/05/30(木) - 23:05
紀伊半島南東部を舞台とするステージレース「ツール・ド・熊野」が開幕。初日のプロローグが行われ、初出場の沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング)が、49秒30のコースレコードで優勝した。
UCI2.2のステージレースとして開催される「ツール・ド・熊野」。今年も4日間に渡り、三重県南部と和歌山県東部にまたがる熊野地域を舞台として開催される。
初日はプロローグ。和歌山県の新宮市内を流れる市田川沿いに設定された700mのコースでの個人タイムトライアルだ。高低差ゼロのフラットな短距離コースは、カタカナの「コ」の字を描くようなレイアウト。最初の直角コーナーの進入と立ち上がりをいかに攻めるかが大きなポイントだ。特にここでの勝利を狙う選手は、試走時間に何度もコーナーのライン取りを確認していた。
前週に行われた晴れ続きのツアー・オブ・ジャパンを引き継ぐかのように晴れた1日。ツール・ド・熊野は時期的に雨のイメージがあるが、果たして今年はどうか?
個人タイムトライアルは17チーム101名が30秒間隔でスタートしていく。まずターゲットタイムを出したのは、25番目にスタートした黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング)。50秒64の好タイムをマークして暫定首位に立つ。そして59番目にスタートした沢田桂太郎が、コースレコードとなる49秒30を記録。黒枝からホットシートを引き継ぐ。
チームブリヂストンサイクリングがトップ2を占めたまま迎えたスタート順終盤、リカルド・スタキオッティ(ジョッティ・ヴィクトリア)が50秒52を出して暫定2位に食い込む。さらに94番目にスタートしたブレイク・クイック(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)が、49秒62をマーク。沢田のタイムは上回れなかったものの、スタキオッティを上回って暫定2位となる。その後はトップタイムの更新はなく、沢田の優勝が決まった。
ツール・ド・熊野は初出場と言う沢田は、「このプロローグで勝つことを目標としてきた。前日から何度も試走してコーナーのライン取りを確認し、チーム内でも話し合って臨んだ。自分の脚質を活かせたと思うが、48秒台を出すつもりだったので、ちょっと残念。もっと削れる部分があると思うので、次に走る機会があるなら48秒台を出せると思う」と、振り返る。
明日の第1ステージはリーダージャージを着てスタートするが、それも初めての経験だと言う。「明日はスプリントになれば狙っていきたいが、変更されたという登りが厳しく、前々で展開できないと残れないきついレースになると思う。総合はチームメイトの石橋選手がメインで狙っていくので、それをサポート出来るようにしていきたい」と、次の目標を語った。
明日は新宮市の山間部に場所を移し、第1ステージ100.4kmのロードレースが行われる。昨年はキャンセルとなったが、例年集団のスプリント勝負となる。新たに変更された山岳賞ポイントを含む約1kmが追加されたコースは勝負に影響するだろうか?
UCI2.2のステージレースとして開催される「ツール・ド・熊野」。今年も4日間に渡り、三重県南部と和歌山県東部にまたがる熊野地域を舞台として開催される。
初日はプロローグ。和歌山県の新宮市内を流れる市田川沿いに設定された700mのコースでの個人タイムトライアルだ。高低差ゼロのフラットな短距離コースは、カタカナの「コ」の字を描くようなレイアウト。最初の直角コーナーの進入と立ち上がりをいかに攻めるかが大きなポイントだ。特にここでの勝利を狙う選手は、試走時間に何度もコーナーのライン取りを確認していた。
前週に行われた晴れ続きのツアー・オブ・ジャパンを引き継ぐかのように晴れた1日。ツール・ド・熊野は時期的に雨のイメージがあるが、果たして今年はどうか?
個人タイムトライアルは17チーム101名が30秒間隔でスタートしていく。まずターゲットタイムを出したのは、25番目にスタートした黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング)。50秒64の好タイムをマークして暫定首位に立つ。そして59番目にスタートした沢田桂太郎が、コースレコードとなる49秒30を記録。黒枝からホットシートを引き継ぐ。
チームブリヂストンサイクリングがトップ2を占めたまま迎えたスタート順終盤、リカルド・スタキオッティ(ジョッティ・ヴィクトリア)が50秒52を出して暫定2位に食い込む。さらに94番目にスタートしたブレイク・クイック(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)が、49秒62をマーク。沢田のタイムは上回れなかったものの、スタキオッティを上回って暫定2位となる。その後はトップタイムの更新はなく、沢田の優勝が決まった。
ツール・ド・熊野は初出場と言う沢田は、「このプロローグで勝つことを目標としてきた。前日から何度も試走してコーナーのライン取りを確認し、チーム内でも話し合って臨んだ。自分の脚質を活かせたと思うが、48秒台を出すつもりだったので、ちょっと残念。もっと削れる部分があると思うので、次に走る機会があるなら48秒台を出せると思う」と、振り返る。
明日の第1ステージはリーダージャージを着てスタートするが、それも初めての経験だと言う。「明日はスプリントになれば狙っていきたいが、変更されたという登りが厳しく、前々で展開できないと残れないきついレースになると思う。総合はチームメイトの石橋選手がメインで狙っていくので、それをサポート出来るようにしていきたい」と、次の目標を語った。
明日は新宮市の山間部に場所を移し、第1ステージ100.4kmのロードレースが行われる。昨年はキャンセルとなったが、例年集団のスプリント勝負となる。新たに変更された山岳賞ポイントを含む約1kmが追加されたコースは勝負に影響するだろうか?
ツール・ド・熊野 プロローグ 結果(0.7km)
1位 | 沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング) | 49秒30 |
2位 | ブレイク・クイック(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) | +0秒32 |
3位 | リカルド・スタキオッティ(イタリア、ジョッティ・ヴィクトリア) | +1秒22 |
4位 | オールイス・アルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ) | +1秒31 |
5位 | 黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング) | +1秒34 |
6位 | 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) | +1秒36 |
個人総合成績(プロローグ 終了時)
1位 | 沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング) | 49秒 |
2位 | ブレイク・クイック(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) | +0秒 |
3位 | リカルド・スタキオッティ(イタリア、ジョッティ・ヴィクトリア) | +1秒 |
4位 | オールイス・アルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ) | |
5位 | 黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング) | |
6位 | 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) |
ポイント賞(プロローグ 終了時)
1位 | 沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング) | 10p |
2位 | ブレイク・クイック(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) | 9p |
3位 | リカルド・スタキオッティ(イタリア、ジョッティ・ヴィクトリア) | 8p |
チーム総合(プロローグ 終了時)
1位 | チームブリヂストンサイクリング | 2分31秒 |
2位 | ジョッティ・ヴィクトリア | +1秒 |
3位 | 宇都宮ブリッツェン |
text&photo:Satoru Kato
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