2019/04/16(火) - 16:08
脱着式のストラップを導入したRaphaの革新的な女性用ビブショーツ「SOUPLESSE DETACHABLE BIB SHORTS」を女性目線からインプレッション。使い勝手の良さのみならず、刷新されたパッドが担うストレス低減効果は抜群だった。ブランドアンバサダーの藤森なおみさんがテストした。
Raphaアンバサダー藤森なおみさんが「SOUPLESSE DETACHABLE BIB SHORTS」をインプレッション
― 初心者でなくても多くの女性サイクリストにとって、腰から下だけのショーツと肩ひもまでついているビブショーツの「どちらがいいのか問題」は、常に話題のまとだ。レストルームでのことを考えると、夏はたくさん水分をとるから、冬は寒くて上半身を脱ぎたくないから、ショーツが便利だとか。いや、乗車している時の着用感、特にパッドが体にフィットしている感触に関しては、やはりビブショーツが優れているとか。
そこで、今年Raphaが提示したひとつの解決方法が、このデタッチャブルビブショーツ。自分の背面のウエストラインあたりを触ってみて。指先が届けば脱着は簡単。
デタッチャブルビブショーツを履くときは、その他のビブショーツと同様に両足を入れたあと、左右の肩ひもを両肩にかける。先端に脱着アタッチメントのついたビブ背面は、肩から腰に向けてたれさがり、ショーツの腰辺りについているアタッチメントの受け側と強力な磁石でくっついている。履くときにぐいぐい引っ張っても簡単に外れたりすることはない。腰あたりからショーツを引きあげて、パッドのフィット感を高めれば着用完了。
Rapha SOUPLESSE DETACHABLE BIB SHORTS (c)rapha.cc
では実際に外してみよう。片手でもスライドさせて外せるようにできているのだが、私は手先が不器用なので両手でスライド。
アタッチメントはビブ側を下に、ショーツ側を上に少しスライドさせるだけで、カチャリと簡単に外れる。外れたビブは、ついていた時とほぼ変わらない位置にたれさがったままだ。レストルームでは、そのまま腰からショーツをおろせばOK。お腹側でショーツとビブはつながっているので、ややかがみ込むようなスタイルになるが、それが絶妙にグッドポジションであることも小声でお伝えしておこう。
外したアタッチメントをつけるには、たれさがっているビブの先端を持ち、腰のあたりにある受け側に近づけるだけ。磁力で引き寄せられて、あっという間にカチャリとはまって、これでおしまい。驚くほど簡単で、持っている全てのビブショーツがこれになればいいのに…とすら思える。
アタッチメントをスライドさせるだけでビブストラップを着脱できる
このビブショーツ最大の特徴は、先に述べた「圧倒的な脱着のしやすさ」であると思うが、実は同時に新しくなっているパッドも見逃せない。手にとってすぐに分かるのは、肌に触る面の生地がよりしっとりと優しくなったことと、切れ目がなくなったこと。タイミングによっても敏感になりやすい女性のデリケートな肌に、これは嬉しい改良。さらに、内外両面からパッドを触り比べると、内側はソフトで、外側はハードなのがわかる。
実際に乗車してみると、従来のパッドと比べて、坐骨がサドルに接地している感触が減っていることに気づいた。私は厚みがあって優しいパッドは実は坐骨が揺れてパッドと擦れるので、あえて薄めのパッドの方が好きなくらいだったのだが、この新パッドは、坐骨が守られているような優しさがありつつも、しっかり体でサドル(を通してバイク)を捉えたいというダイレクト感も失われていない。両立していてとてもいい。
腰付近にストラップの留め具を配置。片手でも外せるよう設計されている
伸縮性の高いメッシュ素材のビブストラップが優れたフィット感を生み出す (c)rapha.cc
シームレス構造の女性用シャモアパッドが快適性を高めている (c)rapha.cc
女性ライダーの悩みを解消する画期的なビブシステムを採用したショーツ (c)rapha.cc
また、パッドが坐骨側だけでなく、恥骨側に少し広がったことも朗報。坐骨の接地位置やデリケートな部分は個人差が大きく、例えば長く続くようなのぼりでしびれてしまう、長時間乗って疲れてくると痛くなってしまう、というような声はよく耳にするが、そのような問題の解決にもなるかも知れない。
しばしば、「ビブショーツは何が良いの?」と、まだショーツしか履いてない女性に聞かれるが、一番の良さはパッドと体のフィット感だろう。ショーツの場合、パッドは「履いている」感があるのだが、サイズのあったビブショーツにそれはなく、「体の一部」と感じられてくる。その感覚は、一日を通してロードバイクに乗ったとき、ストレスの低減というメリットをもたらしてくれるはずだ。
デタッチャブルビブショーツなら、さらにレストルームにおける問題をスマートに解消してくれるわけで、いま女性サイクリストに一番おすすめしたいビブショーツである。
アンバサダーとしてRaphaのウェアに精通している藤森さん
Rapha SOUPLESSE DETACHABLE BIB SHORTS
サイズ:XXS、XS、S、M、L、XL
税込価格:32,000円
商品ページ:https://www.rapha.cc/jp/ja/shop/souplesse-detachable-bib-shorts/product…
藤森なおみ(Raphaアンバサダー) 書いた人:藤森なおみ
ロードライドはもちろんシクロクロスレースも楽しむRaphaのアンバサダー。より多くの女性にロードサイクリングの楽しさを知ってほしいと2015年頃から東京をベースにウィメンズライドを開催中。納車したてのビギナーから、トレーニングを楽しみたいサイクリストまで、さまざまなニーズに応えるライドを心がけています。自己のレベルアップのために、遠巻きに知っているだけだったブルベにも挑戦し、2018年はSRを取得。できるだけ自転車のこともトレーニングのことも、最新の情報を得るように常に勉強中。
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― 初心者でなくても多くの女性サイクリストにとって、腰から下だけのショーツと肩ひもまでついているビブショーツの「どちらがいいのか問題」は、常に話題のまとだ。レストルームでのことを考えると、夏はたくさん水分をとるから、冬は寒くて上半身を脱ぎたくないから、ショーツが便利だとか。いや、乗車している時の着用感、特にパッドが体にフィットしている感触に関しては、やはりビブショーツが優れているとか。
そこで、今年Raphaが提示したひとつの解決方法が、このデタッチャブルビブショーツ。自分の背面のウエストラインあたりを触ってみて。指先が届けば脱着は簡単。
デタッチャブルビブショーツを履くときは、その他のビブショーツと同様に両足を入れたあと、左右の肩ひもを両肩にかける。先端に脱着アタッチメントのついたビブ背面は、肩から腰に向けてたれさがり、ショーツの腰辺りについているアタッチメントの受け側と強力な磁石でくっついている。履くときにぐいぐい引っ張っても簡単に外れたりすることはない。腰あたりからショーツを引きあげて、パッドのフィット感を高めれば着用完了。
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では実際に外してみよう。片手でもスライドさせて外せるようにできているのだが、私は手先が不器用なので両手でスライド。
アタッチメントはビブ側を下に、ショーツ側を上に少しスライドさせるだけで、カチャリと簡単に外れる。外れたビブは、ついていた時とほぼ変わらない位置にたれさがったままだ。レストルームでは、そのまま腰からショーツをおろせばOK。お腹側でショーツとビブはつながっているので、ややかがみ込むようなスタイルになるが、それが絶妙にグッドポジションであることも小声でお伝えしておこう。
外したアタッチメントをつけるには、たれさがっているビブの先端を持ち、腰のあたりにある受け側に近づけるだけ。磁力で引き寄せられて、あっという間にカチャリとはまって、これでおしまい。驚くほど簡単で、持っている全てのビブショーツがこれになればいいのに…とすら思える。
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このビブショーツ最大の特徴は、先に述べた「圧倒的な脱着のしやすさ」であると思うが、実は同時に新しくなっているパッドも見逃せない。手にとってすぐに分かるのは、肌に触る面の生地がよりしっとりと優しくなったことと、切れ目がなくなったこと。タイミングによっても敏感になりやすい女性のデリケートな肌に、これは嬉しい改良。さらに、内外両面からパッドを触り比べると、内側はソフトで、外側はハードなのがわかる。
実際に乗車してみると、従来のパッドと比べて、坐骨がサドルに接地している感触が減っていることに気づいた。私は厚みがあって優しいパッドは実は坐骨が揺れてパッドと擦れるので、あえて薄めのパッドの方が好きなくらいだったのだが、この新パッドは、坐骨が守られているような優しさがありつつも、しっかり体でサドル(を通してバイク)を捉えたいというダイレクト感も失われていない。両立していてとてもいい。
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また、パッドが坐骨側だけでなく、恥骨側に少し広がったことも朗報。坐骨の接地位置やデリケートな部分は個人差が大きく、例えば長く続くようなのぼりでしびれてしまう、長時間乗って疲れてくると痛くなってしまう、というような声はよく耳にするが、そのような問題の解決にもなるかも知れない。
しばしば、「ビブショーツは何が良いの?」と、まだショーツしか履いてない女性に聞かれるが、一番の良さはパッドと体のフィット感だろう。ショーツの場合、パッドは「履いている」感があるのだが、サイズのあったビブショーツにそれはなく、「体の一部」と感じられてくる。その感覚は、一日を通してロードバイクに乗ったとき、ストレスの低減というメリットをもたらしてくれるはずだ。
デタッチャブルビブショーツなら、さらにレストルームにおける問題をスマートに解消してくれるわけで、いま女性サイクリストに一番おすすめしたいビブショーツである。
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Rapha SOUPLESSE DETACHABLE BIB SHORTS
サイズ:XXS、XS、S、M、L、XL
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ロードライドはもちろんシクロクロスレースも楽しむRaphaのアンバサダー。より多くの女性にロードサイクリングの楽しさを知ってほしいと2015年頃から東京をベースにウィメンズライドを開催中。納車したてのビギナーから、トレーニングを楽しみたいサイクリストまで、さまざまなニーズに応えるライドを心がけています。自己のレベルアップのために、遠巻きに知っているだけだったブルベにも挑戦し、2018年はSRを取得。できるだけ自転車のこともトレーニングのことも、最新の情報を得るように常に勉強中。
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