164kmのコースで行われたツアー・オブ・タイランド第5ステージは地元タイのサラウット・シリロンナチャイ(タイランドコンチネンタルサイクリングチーム)がステージ優勝。総合は変動せず、ライアン・キャバナー(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル)がリーダージャージをキープした。
パヤオの湖畔をスタートしていくプロトン Photo:KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU
終盤に入ったツアー・オブ・タイランド(UCI2.1)。第5ステージはパヤオの湖畔からラムパーンに至る164.03km。レース序盤に1級山岳が登場する以外、下りと平坦で構成されたコースレイアウトだ。
レースがスタートするとアタック合戦が勃発。今大会最後のカテゴリー山岳であり、実質、総合争いを行える最後のステージとなるため、逃げに乗りたいアシスト選手だけでなく、総合でジャンプアップを狙う上位選手も攻勢に出るなど激しい攻防が繰り広げられた。
鬱蒼と緑が広がる熱帯雨林の中を駆け抜けるプロトン Photo:KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU
ペースが緩み横に広がる集団 Photo:KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU
レースは落ち着きを見せないまま25.7km地点の山岳ポイントを通過し、一時ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)や総合リーダーのライアン・キャバナー(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル)を含む8名が抜け出しを図るが、集団は危険と判断し猛追の後、吸収している。
51km地点に設定された中間スプリントポイントではポイント賞首位に立つロナルディが先着するも集団は1つのまま。その後もアタックが繰り返されるが、80km地点でようやく5名の逃げグループが形成された。
伊藤雅和(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)や新城雄大(キナンサイクリングチーム)が集団を牽引 (c)NIPPO-Vini Fantini-Faizanè
先頭グループを吸収するため集団を引くNIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ (c)NIPPO-Vini Fantini-Faizanè
総合4位のサルバドール・グアルディオラ(スペイン、キナンサイクリングチーム)が集団を牽引 Photo:KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU
集団は総合成績に影響を与える選手が含まれていないことから先頭5名を容認。リーダーチームのセントジョージコンチネンタルを中心にタイム差を維持しながらペースをコントロールしていく。残り30kmを切ると集団スプリントでステージ優勝を狙いたいNIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネから伊藤雅和と西村大輝、ルーベン・アコスタ(コロンビア)が、2位~4位の個人総合成績を守りたいキナンサイクリングチームから山本元喜と新城雄大が集団を牽引した。
集団は懸命に先頭グループを追うも、細かなアップダウンでペースが上がらず。結果、先頭グループに2名の選手を乗せていたタイランドコンチネンタルサイクリングチームのサラウット・シリロンナチャイがステージ優勝。集団に対して16秒差で逃げ切り勝利を果たした。リーダージャージはキャバナーがキープした。
サラウット・シリロンナチャイ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム)が逃げ切りステージを制した Photo:KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU
序盤にはアタック合戦を繰り広げ、中盤には集団のコントロールを担った新城雄大は「個人的には逃げに入ってステージ優勝を狙いたいと考えていたが、チームメイトの総合成績を脅かす可能性のある選手をマークして走ることを心掛けた。終盤はチームメイトの総合順位を落とさないよう、先頭グループとのタイム差のコントロールを(山本)元喜さんと行って、ステージを無事に終えられた。残り1ステージは、チームとして個人総合2~4位を確定させることを最優先しながら、チャンスがめぐってくればステージ優勝を狙って攻めていきたい」とコメントしている。
また、ゴールスプリントで起こった落車によりポジションをさげた吉田隼人(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)は「伊藤選手、ルーベン選手、西村選手に集団を牽引してもらっている内にスプリントに向け準備を進めた。ゴールまで1km切ってからの右コーナーもチームメイトと曲がり切ったが、スプリントが始まった時にロナルディ選手の後輪に他選手が絡みその選手が落車。その後ろにいたため、交わすのが精一杯でモガキきれなかった。 明日も引き続き狙っていきます。」と最終ステージに意欲を燃やしているようだ。
翌最終第6ステージはラムパーンからチェンマイへ至る116km。40km地点に300mほど登る登坂があるものの、カテゴリー山岳には分類されない。以降はチェンマイへ向けて下りを平坦路が続くステージとなっている。

終盤に入ったツアー・オブ・タイランド(UCI2.1)。第5ステージはパヤオの湖畔からラムパーンに至る164.03km。レース序盤に1級山岳が登場する以外、下りと平坦で構成されたコースレイアウトだ。
レースがスタートするとアタック合戦が勃発。今大会最後のカテゴリー山岳であり、実質、総合争いを行える最後のステージとなるため、逃げに乗りたいアシスト選手だけでなく、総合でジャンプアップを狙う上位選手も攻勢に出るなど激しい攻防が繰り広げられた。


レースは落ち着きを見せないまま25.7km地点の山岳ポイントを通過し、一時ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)や総合リーダーのライアン・キャバナー(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル)を含む8名が抜け出しを図るが、集団は危険と判断し猛追の後、吸収している。
51km地点に設定された中間スプリントポイントではポイント賞首位に立つロナルディが先着するも集団は1つのまま。その後もアタックが繰り返されるが、80km地点でようやく5名の逃げグループが形成された。



集団は総合成績に影響を与える選手が含まれていないことから先頭5名を容認。リーダーチームのセントジョージコンチネンタルを中心にタイム差を維持しながらペースをコントロールしていく。残り30kmを切ると集団スプリントでステージ優勝を狙いたいNIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネから伊藤雅和と西村大輝、ルーベン・アコスタ(コロンビア)が、2位~4位の個人総合成績を守りたいキナンサイクリングチームから山本元喜と新城雄大が集団を牽引した。
集団は懸命に先頭グループを追うも、細かなアップダウンでペースが上がらず。結果、先頭グループに2名の選手を乗せていたタイランドコンチネンタルサイクリングチームのサラウット・シリロンナチャイがステージ優勝。集団に対して16秒差で逃げ切り勝利を果たした。リーダージャージはキャバナーがキープした。

序盤にはアタック合戦を繰り広げ、中盤には集団のコントロールを担った新城雄大は「個人的には逃げに入ってステージ優勝を狙いたいと考えていたが、チームメイトの総合成績を脅かす可能性のある選手をマークして走ることを心掛けた。終盤はチームメイトの総合順位を落とさないよう、先頭グループとのタイム差のコントロールを(山本)元喜さんと行って、ステージを無事に終えられた。残り1ステージは、チームとして個人総合2~4位を確定させることを最優先しながら、チャンスがめぐってくればステージ優勝を狙って攻めていきたい」とコメントしている。
また、ゴールスプリントで起こった落車によりポジションをさげた吉田隼人(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)は「伊藤選手、ルーベン選手、西村選手に集団を牽引してもらっている内にスプリントに向け準備を進めた。ゴールまで1km切ってからの右コーナーもチームメイトと曲がり切ったが、スプリントが始まった時にロナルディ選手の後輪に他選手が絡みその選手が落車。その後ろにいたため、交わすのが精一杯でモガキきれなかった。 明日も引き続き狙っていきます。」と最終ステージに意欲を燃やしているようだ。
翌最終第6ステージはラムパーンからチェンマイへ至る116km。40km地点に300mほど登る登坂があるものの、カテゴリー山岳には分類されない。以降はチェンマイへ向けて下りを平坦路が続くステージとなっている。
ツアー・オブ・タイランド第5ステージ結果
1位 | サラウット・シリロンナチャイ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム) | 3時間54分35秒 |
2位 | ホルヘ・カスティブランコ(コロンビア、チームイルミネイト) | +0秒 |
3位 | ゴン・ヒョソク(韓国、LXサイクリングチーム) | |
4位 | ジョ・ミデム(韓国、ソウルサイクリングチーム) | |
5位 | プチョン・サイウドムシン(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム) | +6秒 |
6位 | マルティン・ラース(エストニア、チームイルミネイト) | +16秒 |
個人総合成績
1位 | ライアン・カバナフ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) | 21時間33分53秒 |
2位 | マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) | +4分55秒 |
3位 | トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) | +5分11秒 |
4位 | サルバドール・グアルディオラ(スペイン、キナンサイクリングチーム) | +6分1秒 |
5位 | ジュン・ウホ(韓国、ソウルサイクリングチーム) | +6分28秒 |
6位 | マルセロ・フェリペ(フィリピン、セブンイレブン・クリック・エアー21) | +6分34秒 |
スプリント賞
1位 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ) | 47pts |
2位 | サラウット・シリロンナチャイ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム) | 39pts |
3位 | プラウライト・ジェンセン(オーストラリア,ドラパック・キャノンデール・ホリスティック・ディベロップメントチーム) | 36pts |
チーム総合
1位 | セントジョージコンチネンタル | 64時間54分59秒 |
2位 | キナンサイクリングチーム | +3分4秒 |
3位 | ソウルサイクリングチーム | +19分25秒 |
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