2月8日から12日までの5日間、フィリピンで開催されたステージレース「ロンダ・フィリピナス」でフランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ)が総合優勝。初日の100km独走で築いたリードを最後まで守りきる圧勝だった。
ローカルなパナイ島とギマラス島を舞台にしたロンダ・フィリピナス (c)Ronda Pilipinas2019
チームプレゼンテーション マンセボ、ホセ、佐野、小森、安原で臨んだマトリックスパワータグ (c)Ronda Pilipinas2019
リーダージャージでステージをこなすフランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ) (c)Ronda Pilipinas2019
2月8日から12日までの5日間で開催されたロンダ・フィリピナス(UCI2.2)は、フィリピン中部のパナイ島とギマラス島を舞台にしたステージレース。フィリピンを中心に東南アジアチームが多く集結する中、日本からはマトリックスパワータグが参戦。正式加入したフランシスコ・マンセボ(スペイン)、ホセ・ビセンテ(スペイン)、佐野淳哉、小森亮平、安原大貴というメンバーでシーズン初戦に挑んだ。
すると、197.6kmに渡って海岸線をひた走る第1ステージで早速マンセボが動く。序盤から逃げグループに入り、フィニッシュまで100kmを残して独走体制に持ち込むと、小刻みなアップダウンコースを味方につけ、協調体制を組めない追走やメイン集団を突き放して独走勝利。2位の選手に3分52秒、24人以下に11分以上もの大差を稼ぎ、一気に総合争いを有利に持ち込んだ。
マンセボのために集団コントロールを担うマトリックスパワータグ (c)Ronda Pilipinas2019
日陰でスタートを待つマトリックスパワータグの選手たち (c)MATRIX POWERTAG
最終日 総合リーダージャージを着たマンセボとチームメイト (c)MATRIX POWERTAG
その後の4日間、手堅く集団内フィニッシュを繰り返したマンセボは、危なげなく総合優勝を達成。かつてトップクラスのグランツールレーサーとして走った実力を見せつける結果となった。また、マンセボのアシストとして走った佐野淳哉も総合5位で5日間を終え、マトリックスパワータグが総合力を見せつけた。
昨年のJプロツアー第22戦南魚沼で勝利しているマンセボだが、UCIレースとしては2016年のツアー・オブ・アルバータに続く久々の勝利。2005年のツール・ド・フランスで総合4位に入った42歳の大ベテランは「UCIレースの勝利は久しぶりだからとても嬉しいし、新チームでのシーズン初戦で勝てたのだからなおさらだ。モチベーションにも自信にも繋がる結果なので、ツアー・オブ・ジャパンなどこれから出場を予定しているレースに向けて良いステップになった」と喜ぶ。
総合優勝を決めたフランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ) (c)Ronda Pilipinas2019
「暑さと路面状況の悪い道路、そして度重なるアタックへの対応など、今回はかなり難しいレースだった。ただ、1チームあたりの出場メンバーが少なく、暑さも手伝ってどこもペースメイクを嫌っていたことから、第1ステージでサプライズ的に動いた選手が総合を獲れると考えていた。つまり狙い通りの動きだった。
マトリックスパワータグのチームメイトは全員が僕のため、そしてチームのために全力で動いてくれた。皆モチベーションも高く、自分としてもこの環境は満足だ。これから先も、レースでしっかりと働き、レース外でも素晴らしい雰囲気を作ってくれるチームメイトと走ることが楽しみだ」(マンセボ)。



2月8日から12日までの5日間で開催されたロンダ・フィリピナス(UCI2.2)は、フィリピン中部のパナイ島とギマラス島を舞台にしたステージレース。フィリピンを中心に東南アジアチームが多く集結する中、日本からはマトリックスパワータグが参戦。正式加入したフランシスコ・マンセボ(スペイン)、ホセ・ビセンテ(スペイン)、佐野淳哉、小森亮平、安原大貴というメンバーでシーズン初戦に挑んだ。
すると、197.6kmに渡って海岸線をひた走る第1ステージで早速マンセボが動く。序盤から逃げグループに入り、フィニッシュまで100kmを残して独走体制に持ち込むと、小刻みなアップダウンコースを味方につけ、協調体制を組めない追走やメイン集団を突き放して独走勝利。2位の選手に3分52秒、24人以下に11分以上もの大差を稼ぎ、一気に総合争いを有利に持ち込んだ。



その後の4日間、手堅く集団内フィニッシュを繰り返したマンセボは、危なげなく総合優勝を達成。かつてトップクラスのグランツールレーサーとして走った実力を見せつける結果となった。また、マンセボのアシストとして走った佐野淳哉も総合5位で5日間を終え、マトリックスパワータグが総合力を見せつけた。
昨年のJプロツアー第22戦南魚沼で勝利しているマンセボだが、UCIレースとしては2016年のツアー・オブ・アルバータに続く久々の勝利。2005年のツール・ド・フランスで総合4位に入った42歳の大ベテランは「UCIレースの勝利は久しぶりだからとても嬉しいし、新チームでのシーズン初戦で勝てたのだからなおさらだ。モチベーションにも自信にも繋がる結果なので、ツアー・オブ・ジャパンなどこれから出場を予定しているレースに向けて良いステップになった」と喜ぶ。

「暑さと路面状況の悪い道路、そして度重なるアタックへの対応など、今回はかなり難しいレースだった。ただ、1チームあたりの出場メンバーが少なく、暑さも手伝ってどこもペースメイクを嫌っていたことから、第1ステージでサプライズ的に動いた選手が総合を獲れると考えていた。つまり狙い通りの動きだった。
マトリックスパワータグのチームメイトは全員が僕のため、そしてチームのために全力で動いてくれた。皆モチベーションも高く、自分としてもこの環境は満足だ。これから先も、レースでしっかりと働き、レース外でも素晴らしい雰囲気を作ってくれるチームメイトと走ることが楽しみだ」(マンセボ)。
ロンダ・フィリピナス2019総合成績
1位 | フランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ) | 19h26'30" |
2位 | ロナルド・オランザ(フィリピン) | +3'20" |
3位 | ドミニク・ペレス(フィリピン、7-11クリック・エアー21byロードバイクフィリピン) | +3'23" |
4位 | モンテレグレ・モラレス(フィリピン) | +4'03" |
5位 | 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) | +4'21" |
text:So.Isobe
photo:Ronda Pilipinas2019,MATRIX POWERTAG
photo:Ronda Pilipinas2019,MATRIX POWERTAG
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