1月31日から2月3日まで4日間の日程で開催されるチャレンジマヨルカ。別府史之(トレック・セガフレード)も出場し、ヨーロッパにロードレースシーズンの到来を告げる大会初日の山頂フィニッシュをヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)が制した。
マヨルカ島南部の海岸線を走る photo:CorVos
チャレンジマヨルカ2019 トロフェオ・セスサリネス〜ファラニチュ photo:Challenge Mallorca地中海に浮かぶマヨルカ島はその温暖な気候から例年オフシーズンのトレーニング場所として多くのチームが訪れる場所。まだ最高気温が10度を下回るヨーロッパ本土を飛び出し、日によっては20度近くまで気温が上がるマヨルカ島にチームが集まる。
ヨーロッパにロードレースシーズンの到来を告げる開幕戦として定着しているチャレンジマヨルカは、UCI(国際自転車競技連合)クラス1のワンデーレースが4つ連なったレースシリーズ。出場選手が毎日入れ替わるのが特徴で、非公式ながら4日間の総合成績も争われる。
第28回大会に出場したのは、モビスター、ロット・スーダル、ボーラ・ハンスグローエ、トレック・セガフレード、カチューシャ・アルペシン、UAEチームエミレーツというUCIワールドチーム6チームと、UCIプロコンチネンタルチーム12チーム、UCIコンチネンタルチーム5チーム、そしてスペインナショナルチームの合計24チーム。
デゲンコルプやモレマ、別府史之が出場したトレック・セガフレード photo:Challenge Mallorca
例年はスプリンター向きのステージで開幕するが、2019年大会の初日は2級山岳サンサルバドル峠(全長4.7km/平均勾配7%)の山頂フィニッシュが設定された全長176.9km/獲得標高差1,300mの山岳ステージ。最大6分のリードを得て逃げたラスムス・ビュリエルイーヴァスン(デンマーク、ロット・スーダル)ら3名はフィニッシュまで30kmを残して吸収され、そこからモビスターやボーラ・ハンスグローエが主導権を握って最後のサンサルバドル峠に突入した。
残り4kmを切ってから飛び出したジョセ・ゴンサルベス(ポルトガル、カチューシャ・アルペシン)やギヨーム・マルタン(フランス、ワンティ・グループゴベール)が14秒のリードを得て残り1kmに差し掛かったものの、追走する精鋭グループの中からアタックしたヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)にパスされる。バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)やアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)らを振り切る形で、エラダが山頂まで逃げ切った。
ルームポット勢のアタックを封じ込めて進む精鋭グループ photo:CorVos
山頂フィニッシュを制したヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス) photo:CorVos
2013年と2017年のスペインチャンピオンに輝いているエラダがシーズン初戦でシーズン初勝利。白基調にイメージチェンジしたコフィディスが好発進した。
その一方で、スペインのメディアを落胆させたのがミケル・ランダ(スペイン、モビスター)の落車リタイアだった。残り19km地点で落車したランダはシーズン初戦に鎖骨を骨折するという不運に見舞われている。また、序盤から逃げグループに入り、敢闘賞獲得を決めていたネオプロのビュリエルイーヴァスンも同じ落車で鎖骨骨折リタイアに終わっている。
モレマで山岳ステージを、そしてジョン・デゲンコルプ(ドイツ)で平坦ステージを狙うトレック・セガフレードからは別府史之も出場。初戦を57位で終えた別府はチャレンジマヨルカ4日目のトロフェオ・パルマにも出場する予定だ。
モレマとマルタンを下したヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス) photo:CorVos


ヨーロッパにロードレースシーズンの到来を告げる開幕戦として定着しているチャレンジマヨルカは、UCI(国際自転車競技連合)クラス1のワンデーレースが4つ連なったレースシリーズ。出場選手が毎日入れ替わるのが特徴で、非公式ながら4日間の総合成績も争われる。
第28回大会に出場したのは、モビスター、ロット・スーダル、ボーラ・ハンスグローエ、トレック・セガフレード、カチューシャ・アルペシン、UAEチームエミレーツというUCIワールドチーム6チームと、UCIプロコンチネンタルチーム12チーム、UCIコンチネンタルチーム5チーム、そしてスペインナショナルチームの合計24チーム。

例年はスプリンター向きのステージで開幕するが、2019年大会の初日は2級山岳サンサルバドル峠(全長4.7km/平均勾配7%)の山頂フィニッシュが設定された全長176.9km/獲得標高差1,300mの山岳ステージ。最大6分のリードを得て逃げたラスムス・ビュリエルイーヴァスン(デンマーク、ロット・スーダル)ら3名はフィニッシュまで30kmを残して吸収され、そこからモビスターやボーラ・ハンスグローエが主導権を握って最後のサンサルバドル峠に突入した。
残り4kmを切ってから飛び出したジョセ・ゴンサルベス(ポルトガル、カチューシャ・アルペシン)やギヨーム・マルタン(フランス、ワンティ・グループゴベール)が14秒のリードを得て残り1kmに差し掛かったものの、追走する精鋭グループの中からアタックしたヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)にパスされる。バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)やアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)らを振り切る形で、エラダが山頂まで逃げ切った。


2013年と2017年のスペインチャンピオンに輝いているエラダがシーズン初戦でシーズン初勝利。白基調にイメージチェンジしたコフィディスが好発進した。
その一方で、スペインのメディアを落胆させたのがミケル・ランダ(スペイン、モビスター)の落車リタイアだった。残り19km地点で落車したランダはシーズン初戦に鎖骨を骨折するという不運に見舞われている。また、序盤から逃げグループに入り、敢闘賞獲得を決めていたネオプロのビュリエルイーヴァスンも同じ落車で鎖骨骨折リタイアに終わっている。
モレマで山岳ステージを、そしてジョン・デゲンコルプ(ドイツ)で平坦ステージを狙うトレック・セガフレードからは別府史之も出場。初戦を57位で終えた別府はチャレンジマヨルカ4日目のトロフェオ・パルマにも出場する予定だ。

チャレンジマヨルカ2019 トロフェオ・セスサリネス〜ファラニチュ結果
1位 | ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス) | 4:12:29 |
2位 | ギヨーム・マルタン(フランス、ワンティ・グループゴベール) | 0:00:11 |
3位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | |
4位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | |
5位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:00:13 |
6位 | セルジオ・イギータ(コロンビア、フンダシオンエウスカディ) | |
7位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
8位 | ファビオ・アル(イタリア、UAEチームエミレーツ) | 0:00:16 |
9位 | ワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック) | |
10位 | ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
57位 | 別府史之(日本、トレック・セガフレード) | 0:05:05 |
text:Kei Tsuji
photo:CorVos
photo:CorVos
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