2010/03/29(月) - 07:43
3月28日、クリテリウム・アンテルナシオナル(UCI2.HC)第2ステージでラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ)が勝利。ダウニングは大集団でのスプリント勝負を制し、今シーズン初勝利を飾った。
2日間という短期間に3ステージを消化するクリテリウム・アンテルナシオナル。2日目は午前に第2ステージ(ロードレース)、午後に第3ステージ(個人タイムトライアル)が行なわれた。ロードレースのコース全長は75kmと短く、難易度の低いカテゴリー山岳が1つ設定されただけのフラットコース。ゴール前はジワリと上り基調だ。
午後に個人タイムトライアルが控えているため、スタート時間は早めの午前9時21分。スタート後すぐ、3.5km地点で6名の逃げが決まった。
集団から飛び出したのはエゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)やデミトリ・フォフォノフ(フランス、アスタナ)、ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)、ティエリー・ウポン(フランス、スキル・シマノ)、ルノー・ディオン(フランス、ルーベ・リール)、エデュアルド・ゴンサロ(スペイン、ブルターニュ・ブルターニュ・シュレー)。
しかしコース全長が短いことと、総合27位・2分02秒遅れのマルティネスが入っていたことが影響して、逃げグループのタイム差は上限1分。レース後半に入るとチームHTC・コロンビアとチームスカイによる強力な集団ペースアップが始まり、逃げグループはゴール5km手前で全て吸収された。
最後はHTCコロンビアトレインが先導するカタチで集団スプリントに突入。トレインに発射されたミハエル・アルバジーニ(スイス)の後方からスプリントを仕掛けたダウニングが先頭に立つと、そのままリーダージャージのピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)らを抑え込んでゴール。接戦のスプリント勝負を制した。
これまでイギリスやアメリカの格下チームを渡り歩き、今年プロツアーチームのチームスカイに移籍したダウニング。トラック競技でも好成績を残す小柄なスプリンターだ。
「クリテリウム・アンテルナシオナルにはこの第2ステージを狙って出場したんだ。見事その目標を達成出来た。最後の15kmはチームスカイの選手たちが力を尽くしてポジションを守ってくれ、ラストの数キロはコロンビアトレインに乗った。向かい風だったのでギアを1つ落としてスプリントへ。その対応が功を奏したよ」。ダウニングにとってはこれがチームスカイ移籍後初勝利だ。
総合リーダージャージはフェドリゴがキープ。ステージ3位に入ったフェドリゴはボーナスタイム2秒を獲得し、総合リードを広げることに成功している。
フェドリゴは総合2位のティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)から17秒、サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)から23秒、その他ライバルたちから27秒のリードを得て最終個人タイムトライアルに挑むこととなった。
この日、土井雪広(日本、スキル・シマノ)は20秒遅れの集団でゴール。このクリテリウム・アンテルナシオナルはツール・ド・フランスと同じASO主催レースであり、7月のツール出場を目指すスキル・シマノは、連日逃げグループに選手を送り込む積極性を見せている。
レース展開、選手コメントはレース公式サイトより。
クリテリウム・アンテルナシオナル2010第2ステージ結果
1位 ラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ) 1h42'20"
2位 ミハエル・アルバジーニ(スイス、チームHTC・コロンビア)
3位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)
4位 レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス)
5位 フロリアン・ヴァション(フランス、ルーベ・リールメトロポル)
6位 アルノー・モルミ(フランス、ルーベ・リール)
7位 ジェレミー・ギャラン(フランス、ソール・ソジャサン)
8位 ジミー・アングルヴァン(フランス、ソール・ソジャサン)
9位 ビエル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼル)
10位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
70位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +20"
個人総合成績
1位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム) 7h01'53"
2位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック) +17"
3位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +23"
4位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +27"
5位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
6位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック)
7位 ダビ・ロペスガルシア(スペイン、ケースデパーニュ)
8位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、レディオシャック)
9位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)
10位 マキシム・モンフォール(ベルギー、チームHTC・コロンビア) +31"
ポイント賞
ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)
山岳賞
ピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)
新人賞
ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:A.S.O.
2日間という短期間に3ステージを消化するクリテリウム・アンテルナシオナル。2日目は午前に第2ステージ(ロードレース)、午後に第3ステージ(個人タイムトライアル)が行なわれた。ロードレースのコース全長は75kmと短く、難易度の低いカテゴリー山岳が1つ設定されただけのフラットコース。ゴール前はジワリと上り基調だ。
午後に個人タイムトライアルが控えているため、スタート時間は早めの午前9時21分。スタート後すぐ、3.5km地点で6名の逃げが決まった。
集団から飛び出したのはエゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)やデミトリ・フォフォノフ(フランス、アスタナ)、ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)、ティエリー・ウポン(フランス、スキル・シマノ)、ルノー・ディオン(フランス、ルーベ・リール)、エデュアルド・ゴンサロ(スペイン、ブルターニュ・ブルターニュ・シュレー)。
しかしコース全長が短いことと、総合27位・2分02秒遅れのマルティネスが入っていたことが影響して、逃げグループのタイム差は上限1分。レース後半に入るとチームHTC・コロンビアとチームスカイによる強力な集団ペースアップが始まり、逃げグループはゴール5km手前で全て吸収された。
最後はHTCコロンビアトレインが先導するカタチで集団スプリントに突入。トレインに発射されたミハエル・アルバジーニ(スイス)の後方からスプリントを仕掛けたダウニングが先頭に立つと、そのままリーダージャージのピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)らを抑え込んでゴール。接戦のスプリント勝負を制した。
これまでイギリスやアメリカの格下チームを渡り歩き、今年プロツアーチームのチームスカイに移籍したダウニング。トラック競技でも好成績を残す小柄なスプリンターだ。
「クリテリウム・アンテルナシオナルにはこの第2ステージを狙って出場したんだ。見事その目標を達成出来た。最後の15kmはチームスカイの選手たちが力を尽くしてポジションを守ってくれ、ラストの数キロはコロンビアトレインに乗った。向かい風だったのでギアを1つ落としてスプリントへ。その対応が功を奏したよ」。ダウニングにとってはこれがチームスカイ移籍後初勝利だ。
総合リーダージャージはフェドリゴがキープ。ステージ3位に入ったフェドリゴはボーナスタイム2秒を獲得し、総合リードを広げることに成功している。
フェドリゴは総合2位のティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)から17秒、サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)から23秒、その他ライバルたちから27秒のリードを得て最終個人タイムトライアルに挑むこととなった。
この日、土井雪広(日本、スキル・シマノ)は20秒遅れの集団でゴール。このクリテリウム・アンテルナシオナルはツール・ド・フランスと同じASO主催レースであり、7月のツール出場を目指すスキル・シマノは、連日逃げグループに選手を送り込む積極性を見せている。
レース展開、選手コメントはレース公式サイトより。
クリテリウム・アンテルナシオナル2010第2ステージ結果
1位 ラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ) 1h42'20"
2位 ミハエル・アルバジーニ(スイス、チームHTC・コロンビア)
3位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)
4位 レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス)
5位 フロリアン・ヴァション(フランス、ルーベ・リールメトロポル)
6位 アルノー・モルミ(フランス、ルーベ・リール)
7位 ジェレミー・ギャラン(フランス、ソール・ソジャサン)
8位 ジミー・アングルヴァン(フランス、ソール・ソジャサン)
9位 ビエル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼル)
10位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
70位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +20"
個人総合成績
1位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム) 7h01'53"
2位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック) +17"
3位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +23"
4位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +27"
5位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
6位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック)
7位 ダビ・ロペスガルシア(スペイン、ケースデパーニュ)
8位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、レディオシャック)
9位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)
10位 マキシム・モンフォール(ベルギー、チームHTC・コロンビア) +31"
ポイント賞
ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)
山岳賞
ピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)
新人賞
ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:A.S.O.
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