2018/12/20(木) - 16:12
2018年12月19日に行われたコースプレゼンテーションにおいて2019年の第74回ブエルタ・ア・エスパーニャのコース全貌が明らかに。8つの山頂フィニッシュと4kmの未舗装路を含むコースがマイヨロホを選び出す。ヤングライダー賞ジャージの復活もトピックの一つだ。
2019年大会に登場する山頂フィニッシュの数は8ステージで、数字だけを見ると2018年大会よりも1つ少ない。しかしそれでも山岳が厳しいことに変わりはなく、特に2019年は中盤にかけて厳しい山岳ステージが詰め込まれている。
開幕地はスペイン南部、バレンシア州アリカンテ県のトレビエハ。そこからイベリア半島を北上し、フランスに立ち寄りながらスペイン国土を反時計回りに巡る。主催者の発表による21ステージの内訳は、山岳ステージが9、丘陵ステージが4、平坦ステージが6、個人タイムトライアルが1、チームタイムトライアルが1。丘陵ステージに分類されていても山頂フィニッシュが設定されている場合もあり、実際にはマイヨロホ争いが活発化する山岳ステージとスプリンター向きの平坦ステージに二分されていると言える。そのため逃げでステージ優勝を狙うようなアタッカーにチャンスは少ない。
初日に行われる18kmの平坦なチームタイムトライアルが大会最初のマイヨロホ着用者を決める。初日についたタイム差が小さければ、翌日からの3連続平坦ステージでスプリンターがマイヨロホを獲得するかもしれない。なお、長年採用されてきたマイヨコンビナーダ(複合賞ジャージ)が廃止され、代わりにマイヨブランコ(ヤングライダー賞ジャージ)が登場。この特別賞ジャージの変更が少なからずレース展開に影響するだろう。
大会5日目に早くも最初の山頂フィニッシュが登場する。標高1,950mの1級山岳ハバランブレ天文台にフィニッシュする第5ステージ、3級山岳プエルト・デ・アレスの第6ステージ、そして2016年にも登場した急勾配の1級山岳マス・デラ・コスタの第7ステージで早速マイヨロホ争いは活発化する。
長い1週目を締めくくるのは、96.6kmの短い距離に5つのカテゴリー山岳が詰め込まれたアンドラ公国の第9ステージだ。獲得標高差は3,500m近くに達し、しかもフィニッシュ地点が置かれた標高2,095mの1級山岳エルス・コルタルス・デンカンプの手前には全長4kmの未舗装区間も登場する。短距離&未舗装路という最近のトレンドを採用したアンドラステージの破壊力は抜群だ。
休息日明けはフランス国内を走る36.1kmの個人タイムトライアル。フランスとスペインの国境にまたがるバスク地方を走る第11ステージと第12ステージはアップダウンが連続するクラシカルなコースレイアウトであり、マイヨロホ狙いの選手たちにとっては油断できないステージが続く。
ピコス・デ・エウロパ山脈を走る第13ステージも難易度は高く、フィニッシュ地点の超級山岳ロス・マチュコスは標高880mと低いものの勾配はきつい。ブエルタにしては最終週の難易度が低いため、アストゥリアス州の急峻な山岳地帯を走る第15ステージと第16ステージで勝負をかけてくるはず。いずれも難易度の高いカテゴリー山岳が連続し、ブエルタ初登場の超級山岳プエルト・デル・アセボと1級山岳ラ・クビーリャがクライマーたちの脚を試す。
2回目の休息日に一行はマドリード近郊まで移動。4つの1級山岳が詰め込まれた第18ステージは下りフィニッシュが設定されており、最終山岳決戦の舞台となる第20ステージは終盤にかけて1級山岳ペーニャネグラと3級山岳アルト・デ・グレドスを立て続けにクリア。3週間におよぶ山岳レースを終えた選手たちが、例年同様、マドリードの平坦周回コースに凱旋する。
コース全長は3272.2kmで、ジロ・デ・イタリア(3,518.5km)とツール・ド・フランス(3,460km)よりも短めだ。
2019年大会に登場する山頂フィニッシュの数は8ステージで、数字だけを見ると2018年大会よりも1つ少ない。しかしそれでも山岳が厳しいことに変わりはなく、特に2019年は中盤にかけて厳しい山岳ステージが詰め込まれている。
開幕地はスペイン南部、バレンシア州アリカンテ県のトレビエハ。そこからイベリア半島を北上し、フランスに立ち寄りながらスペイン国土を反時計回りに巡る。主催者の発表による21ステージの内訳は、山岳ステージが9、丘陵ステージが4、平坦ステージが6、個人タイムトライアルが1、チームタイムトライアルが1。丘陵ステージに分類されていても山頂フィニッシュが設定されている場合もあり、実際にはマイヨロホ争いが活発化する山岳ステージとスプリンター向きの平坦ステージに二分されていると言える。そのため逃げでステージ優勝を狙うようなアタッカーにチャンスは少ない。
初日に行われる18kmの平坦なチームタイムトライアルが大会最初のマイヨロホ着用者を決める。初日についたタイム差が小さければ、翌日からの3連続平坦ステージでスプリンターがマイヨロホを獲得するかもしれない。なお、長年採用されてきたマイヨコンビナーダ(複合賞ジャージ)が廃止され、代わりにマイヨブランコ(ヤングライダー賞ジャージ)が登場。この特別賞ジャージの変更が少なからずレース展開に影響するだろう。
大会5日目に早くも最初の山頂フィニッシュが登場する。標高1,950mの1級山岳ハバランブレ天文台にフィニッシュする第5ステージ、3級山岳プエルト・デ・アレスの第6ステージ、そして2016年にも登場した急勾配の1級山岳マス・デラ・コスタの第7ステージで早速マイヨロホ争いは活発化する。
長い1週目を締めくくるのは、96.6kmの短い距離に5つのカテゴリー山岳が詰め込まれたアンドラ公国の第9ステージだ。獲得標高差は3,500m近くに達し、しかもフィニッシュ地点が置かれた標高2,095mの1級山岳エルス・コルタルス・デンカンプの手前には全長4kmの未舗装区間も登場する。短距離&未舗装路という最近のトレンドを採用したアンドラステージの破壊力は抜群だ。
休息日明けはフランス国内を走る36.1kmの個人タイムトライアル。フランスとスペインの国境にまたがるバスク地方を走る第11ステージと第12ステージはアップダウンが連続するクラシカルなコースレイアウトであり、マイヨロホ狙いの選手たちにとっては油断できないステージが続く。
ピコス・デ・エウロパ山脈を走る第13ステージも難易度は高く、フィニッシュ地点の超級山岳ロス・マチュコスは標高880mと低いものの勾配はきつい。ブエルタにしては最終週の難易度が低いため、アストゥリアス州の急峻な山岳地帯を走る第15ステージと第16ステージで勝負をかけてくるはず。いずれも難易度の高いカテゴリー山岳が連続し、ブエルタ初登場の超級山岳プエルト・デル・アセボと1級山岳ラ・クビーリャがクライマーたちの脚を試す。
2回目の休息日に一行はマドリード近郊まで移動。4つの1級山岳が詰め込まれた第18ステージは下りフィニッシュが設定されており、最終山岳決戦の舞台となる第20ステージは終盤にかけて1級山岳ペーニャネグラと3級山岳アルト・デ・グレドスを立て続けにクリア。3週間におよぶ山岳レースを終えた選手たちが、例年同様、マドリードの平坦周回コースに凱旋する。
コース全長は3272.2kmで、ジロ・デ・イタリア(3,518.5km)とツール・ド・フランス(3,460km)よりも短めだ。
ブエルタ・ア・エスパーニャ2019ステージリスト
8月24日(土) | 第1ステージ | サリナス・デ・トレビエハ〜トレビエハ(チームTT) | 18km |
8月25日(日) | 第2ステージ | ベニドルム〜カルペ | 193km |
8月26日(月) | 第3ステージ | シウダー・デル・フグエテ〜アリカンテ | 186km |
8月27日(火) | 第4ステージ | クリェラ〜エル・プイグ | 177km |
8月28日(水) | 第5ステージ | レリアナ〜ハバランブレ天文台 | 165.6km |
8月29日(木) | 第6ステージ | モラ・デ・ルビエロス〜アレス・デル・マエストラット | 196.6km |
8月30日(金) | 第7ステージ | オンダ〜マス・デラ・コスタ | 182.4km |
8月31日(土) | 第8ステージ | バルス〜イグアラーダ | 168km |
9月1日(日) | 第9ステージ | アンドラ・ラベリャ〜コルタルス・デンカンプ | 96.6km |
9月2日(月) | 休息日 | ||
9月3日(火) | 第10ステージ | ジュランソン〜ポー(個人TT) | 36.1km |
9月4日(水) | 第11ステージ | サン=パレ〜ウルダクス | 169km |
9月5日(木) | 第12ステージ | シルクイト・デ・ナバーラ〜ビルバオ | 175km |
9月6日(金) | 第13ステージ | ビルバオ〜ロス・マチュコス | 167.3km |
9月7日(土) | 第14ステージ | サンビセンテ・デラ・バルケラ〜オビエド | 189km |
9月8日(日) | 第15ステージ | ティネオ〜サントゥアリオ・デル・アセボ | 159km |
9月9日(月) | 第16ステージ | プラビア〜アルト・デラ・クビーリャ | 155km |
9月10日(火) | 休息日 | ||
9月11日(水) | 第17ステージ | アランダ・デ・デュエロ〜グアダラハラ | 199.7km |
9月12日(木) | 第18ステージ | コムニダ・デ・マドリード〜ベセリル・デラ・シエラ | 180.9km |
9月13日(金) | 第19ステージ | アビラ〜トレド | 163.4km |
9月14日(土) | 第20ステージ | アレナス・デ・サンペドロ〜プラタフォルマ・デ・グレドス | 189km |
9月15日(日) | 第21ステージ | フエンラブラダ〜マドリード | 105.6km |
text:Kei Tsuji
Amazon.co.jp