2018/12/09(日) - 23:30
大雪に見舞われたマキノ高原で松本璃奈(TEAM SCOTT)が女子シクロクロスの全日本チャンピオンに。今井美穂(CO2 Bicycle)が2位、與那嶺恵理(OANDA JAPAN)が3位に入った。
スキー場らしい、真っ白なマキノ高原特設コースに飛び出していった33名の女子エリート選手たち。日本海から流れ込む雪雲に覆われたマキノ高原の気温は2〜3度で、もちろん路面は100%雪。コースには雪が降り積もり続けた。
同じ会場で2週間前の関西シクロクロス(UCI-C2)で勝利した松本璃奈(TEAM SCOTT)がこの日も序盤からレースをリードした。「後から追い上げるのが難しいとわかっていたので、最初から先行しようと思っていました。1周目に今井選手と接触するトラブルがあったものの、焦らずに走り続けた」という松本が、食らいつくディフェンディングチャンピオンの今井美穂(CO2 Bicycle)を力強く引き離した。
ラップタイムが13分を超えたためレースは3周回での開催に決定。2番手を走る今井には、「この全日本選手権で勝つために帰国しました」という與那嶺恵理(OANDA JAPAN)が追いつく。その後ろではダウンヒルを得意とする江嶋綾(MAAP×INTHEWOODS)の他、元全日本チャンピオンの宮内佐季子(ClubLa.sista OffroadTeam)と唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)らがそれぞれ単独で追走する展開。
レース当日朝、誰もが戸惑いながら真っ白なコースを眺める中で、「楽しそう」と語った松本。大会連覇を狙う今井が與那嶺を引き離して単独追走モードに入ったものの、先頭の松本とのタイム差は広がるばかり。周りの声援に応えるように、笑顔を浮かべながら深い雪の悪路を快走した松本が最終的に今井に2分03秒差をつけて勝利した。
「まだ勝ったという実感はなくて、ただただ嬉しいです。2週間前のマキノ(JCX)で勝ったので、今回も勝ってやろうという気持ちで挑みました。乗れなければすぐに降りて走るということを心がけて、冷静に走り続けました」。その走りは終始安定していた。
幼少期からスピードスケートに打ち込み、現在はMTBクロスカントリーをメインに戦う高校3年生の松本。「世界の舞台で戦えるように、高校を卒業してから来年春にアメリカに渡って活動する予定です。2年後の東京オリンピックでマウンテンバイクのメンバーに選ばれるように成長していきたい。シクロクロスでもマウンテンバイクでも、全日本のタイトルはこれからも取り続けたい」と、オフロードの新チャンピオンは継続的な成長を誓った。
「(年齢的にひと回り以上若い松本について)若いっていいなと思いながらも、やっぱりパワーがすごかった」と語るのはタイトル防衛を逃した今井。「若さに負けない経験やこれまで積み重ねたものを次につなげたい。今回は悔しい結果になりましたが、次に向かって頑張っていきます」と来シーズンのリベンジを狙う。
「勝った選手が一番強い。運ではなく、今日は松本選手が一番強かった」と新チャンピオンを称えたのは與那嶺。活動拠点のオランダから帰国して全日本選手権に挑んだ與那嶺は「今年はオフシーズンも休まず、良いフィジカルの状態を保っていただけに残念です。乗車できる区間が多ければ勝てると思っていました。誰もが本気で臨んでいる全日本選手権にこうして緊張感をもって挑むことができた。挑戦することが大切なので、負けてしまったものの出場して良かった」とコメントする。大会4日後の木曜日にはオーストラリアに渡り、1ヶ月後のロードレースシーズン開幕に向けてトレーニングを再開する予定だ。
スキー場らしい、真っ白なマキノ高原特設コースに飛び出していった33名の女子エリート選手たち。日本海から流れ込む雪雲に覆われたマキノ高原の気温は2〜3度で、もちろん路面は100%雪。コースには雪が降り積もり続けた。
同じ会場で2週間前の関西シクロクロス(UCI-C2)で勝利した松本璃奈(TEAM SCOTT)がこの日も序盤からレースをリードした。「後から追い上げるのが難しいとわかっていたので、最初から先行しようと思っていました。1周目に今井選手と接触するトラブルがあったものの、焦らずに走り続けた」という松本が、食らいつくディフェンディングチャンピオンの今井美穂(CO2 Bicycle)を力強く引き離した。
ラップタイムが13分を超えたためレースは3周回での開催に決定。2番手を走る今井には、「この全日本選手権で勝つために帰国しました」という與那嶺恵理(OANDA JAPAN)が追いつく。その後ろではダウンヒルを得意とする江嶋綾(MAAP×INTHEWOODS)の他、元全日本チャンピオンの宮内佐季子(ClubLa.sista OffroadTeam)と唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)らがそれぞれ単独で追走する展開。
レース当日朝、誰もが戸惑いながら真っ白なコースを眺める中で、「楽しそう」と語った松本。大会連覇を狙う今井が與那嶺を引き離して単独追走モードに入ったものの、先頭の松本とのタイム差は広がるばかり。周りの声援に応えるように、笑顔を浮かべながら深い雪の悪路を快走した松本が最終的に今井に2分03秒差をつけて勝利した。
「まだ勝ったという実感はなくて、ただただ嬉しいです。2週間前のマキノ(JCX)で勝ったので、今回も勝ってやろうという気持ちで挑みました。乗れなければすぐに降りて走るということを心がけて、冷静に走り続けました」。その走りは終始安定していた。
幼少期からスピードスケートに打ち込み、現在はMTBクロスカントリーをメインに戦う高校3年生の松本。「世界の舞台で戦えるように、高校を卒業してから来年春にアメリカに渡って活動する予定です。2年後の東京オリンピックでマウンテンバイクのメンバーに選ばれるように成長していきたい。シクロクロスでもマウンテンバイクでも、全日本のタイトルはこれからも取り続けたい」と、オフロードの新チャンピオンは継続的な成長を誓った。
「(年齢的にひと回り以上若い松本について)若いっていいなと思いながらも、やっぱりパワーがすごかった」と語るのはタイトル防衛を逃した今井。「若さに負けない経験やこれまで積み重ねたものを次につなげたい。今回は悔しい結果になりましたが、次に向かって頑張っていきます」と来シーズンのリベンジを狙う。
「勝った選手が一番強い。運ではなく、今日は松本選手が一番強かった」と新チャンピオンを称えたのは與那嶺。活動拠点のオランダから帰国して全日本選手権に挑んだ與那嶺は「今年はオフシーズンも休まず、良いフィジカルの状態を保っていただけに残念です。乗車できる区間が多ければ勝てると思っていました。誰もが本気で臨んでいる全日本選手権にこうして緊張感をもって挑むことができた。挑戦することが大切なので、負けてしまったものの出場して良かった」とコメントする。大会4日後の木曜日にはオーストラリアに渡り、1ヶ月後のロードレースシーズン開幕に向けてトレーニングを再開する予定だ。
シクロクロス全日本選手権2018 女子エリート結果
1位 | 松本璃奈(TEAM SCOTT) | 0:41:35 |
2位 | 今井美穂(CO2 Bicycle) | 0:02:03 |
3位 | 與那嶺恵理(OANDA JAPAN) | 0:02:40 |
4位 | 宮内佐季子(ClubLa.sistaOffroadTeam) | 0:05:20 |
5位 | 江嶋綾(MAAP×INTHEWOODS) | 0:06:11 |
6位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 0:07:29 |
7位 | 石田唯(京都府立北桑田高校) | 0:08:59 |
8位 | 西形舞(TRCパナマレッズ) | 0:09:09 |
9位 | 林口幸恵(LiveGARDEN BiciStelle) | 0:09:33 |
10位 | 阪口知世(SAMSON CX TEAM) | 0:10:24 |
text&photo:Kei Tsuji
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