2018/11/29(木) - 20:46
ピナレロからブランド初のグラベルロード「GREVIL+」が登場。ピナレロ独自のフレームデザインを継承しつつ、グラベルライドに最適化された完全新設計のフレームにより、あらゆる地形に対応したハイパフォーマンスモデルに仕上がる。
ピナレロ GREVIL+(508 カーボン/ペトロール) (c)ピナレロジャパン
グランツールで数多の勝利を掴んでいるピナレロ。ロードフラッグシップモデルであるDOGMA F10は、ピナレロの粋を集めたエアロやカーボンテクノロジーに、東レのT1100カーボンを合わせた世界最高のロードバイクの一つと言えるだろう。そんなピナレロが新たにブランド初のグラベルロード「GREVIL+(グレヴィル)」を発表した。
ピナレロはグラベルロードを開発する上で、グラベルライディングの分析から始めたという。その中で、アスファルトからマッドコンディションまで様々なタイプの道を走れる必要がある事、長距離走となることが多いため快適性や多様性を持つ事、そして時にアグレッシブに走るための反応性を持つ事が必要であるという結論に至ったという。
ピナレロらしいイタリアンデザインをまとったグラベルロード、GREVIL+ イメージスケッチ (c)pinarello
そのため、GREVIL+のジオメトリーはグラベルライドのために完全新設計されているのが特徴だ。まずリーチは短くすることでハンドリング性能を向上させ、スタックを伸ばすことでリラックスポジションを推進。加えてヘッドアングルは寝かせることで、グラベルでの走行安定性を向上させ、振動吸収性も向上させているという。
また、一般的にグラベルロードはホイールベースを伸ばすことで安定性の強化を図るが、それは同時にバイクの反応性を悪化させる。そのため、GREVIL+では安定性と反応性の両立を目指し、ホイールベースの増加量をロードバイクと比較して2.5%までに留めている。
特徴的な造形を持つヘッドチューブ付近 (c)pinarello
空気を整流する効果のあるフォークフラップも搭載される (c)pinarello
シートチューブアングルはロードバイクと比較して寝かせ気味とし、加えてシートポスト自体も振動吸収性に優れたFlexタイプを使用することで、路面からの突き上げを低減する狙いだ。
そして更に特徴的なのがリアトライアングル部分だ。650Bと700Cという2つのホイールサイズに対応しながらQファクターを維持するために、ドライブ側のチェーンステーは下方向へ大きくオフセット。それに対応するように、同じくドライブ側のシートステーまでシートチューブへの接合位置を下げており、左右のデザインを変化させることで応力分散のバランスを取っている。
全体で左右非対称のフレーム構造を持っている (c)ピナレロジャパン
ホイールサイズは650Bと700Cに対応。タイヤクリアランスも十分に確保 (c)ピナレロジャパン
これらの左右非対称設計はリアトライアングルだけに留まらず、BBやダウンチューブなどフレーム全体に用いられる。ドライブトレインが右側に集中するという構造に対し、同社が長年採用してきたアシンメトリーチェーンステーなどを応用した、ピナレロのバイク設計哲学が色濃く出ている部分と言えるだろう。
ブレーキホースやシフトケーブルは、泥や埃からコンポーネントを守るため完全内装。またシートクランプもボルトの泥づまりを考慮して、DOGMAなどに採用されるクランプタイプではなく、PRINCEやGANと同じ臼式のものを採用。グラベルライドの負荷に対応できるよう、クランプ面積を42%増やしたFSCクランプとすることで固定力を高めている。
左右非対称の取り付け位置を持ったシートステー部分 (c)pinarello
シートクランプはクランプ面積を42%増やし固定力を高めた臼式を採用 (c)ピナレロジャパン
ダウンチューブ下にもボトルケージ台座を備え、積載性能を高めている (c)ピナレロジャパン
積載容量を増やすために、ダウンチューブ下にもボトルケージ台座を配置。ドリンクボトルの3本装備も可能だ。また、フロントディレイラー台座が取り外し可能となっているのもトピックスの一つ。超長距離を走破するツーリングの場合にはフロントダブルギアを、高速グラベルライドの場合はフロントシングルを、というように必要に応じてチョイスすることができる汎用性も持ち合わせている。
取り付け可能なタイヤサイズは700cで25mm~42mmまで、650B(27.5インチ)は2.1までで、ホイールやタイヤチョイスで様々な走り方に対応するだろう。フレームサイズは44~59cmまでの豊富な6サイズを用意。各サイズごとに最適な剛性感、ジオメトリーを実現するMade4Youコンセプトが採用されており、操作性や踏み心地など適正化も図られている。
ピナレロ GREVIL+(294BOB) (c)ピナレロジャパン
ピナレロ GREVIL+(268 カーボンバーティゴブルー) (c)ピナレロジャパン
ピナレロ GREVIL(506 ペトロールマット) (c)ピナレロジャパン
ピナレロ GREVIL(507 バーティゴブルー) (c)ピナレロジャパン
ピナレロ GREVIL(505BOB) (c)ピナレロジャパン
フレームの素材別に2種類のグレードを用意。自転車業界でピナレロだけが使用できる東レのT1100Kカーボンを使用したトップモデルのGREVIL+と、T700UDカーボンを使用したGREVILがラインアップする。
カラーはGREVIL+が508 カーボン/ペトロール、294 BOB、268 カーボンバーティゴブルーという落ち着きのあるカラーをラインアップ。対してGREVILは505 BOB、506 ペトロールマット、507 バーティゴブルーと彩りある色となっている。
GREVIL+はフレームセットのみの販売で価格は540,000円(税抜)。GREVILはフレームセット380,000円(税抜)、シマノアルテグラ完成車が530,000円(税抜)だ。
ピナレロ GREVIL+
フレーム:TORAYCA T1100 1Kカーボン
フォーク:デディケイテッドONDAフォーク
カラー:508 カーボン/ペトロール、294 BOB、268 カーボンバーティゴブルー
サイズ:44、47、50、53、56、59(cm)
価 格:540,000円(税抜、フレームセット)
ピナレロ GREVIL
フレーム:T700 UDカーボン
フォーク:デディケイテッドONDAフォーク
カラー:505 BOB、506 ペトロールマット、507 バーティゴブルー
サイズ:44、47、50、53、56、59(cm)
価 格:380,000円(税抜、フレームセット)
530,000円(税抜、R8000アルテグラ完成車)
![ピナレロ GREVIL+(508 カーボン/ペトロール)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/honeyviewp19grevil508carbonpetrol.jpg)
グランツールで数多の勝利を掴んでいるピナレロ。ロードフラッグシップモデルであるDOGMA F10は、ピナレロの粋を集めたエアロやカーボンテクノロジーに、東レのT1100カーボンを合わせた世界最高のロードバイクの一つと言えるだろう。そんなピナレロが新たにブランド初のグラベルロード「GREVIL+(グレヴィル)」を発表した。
ピナレロはグラベルロードを開発する上で、グラベルライディングの分析から始めたという。その中で、アスファルトからマッドコンディションまで様々なタイプの道を走れる必要がある事、長距離走となることが多いため快適性や多様性を持つ事、そして時にアグレッシブに走るための反応性を持つ事が必要であるという結論に至ったという。
![ピナレロらしいイタリアンデザインをまとったグラベルロード、GREVIL+ イメージスケッチ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/grevil2.jpg)
そのため、GREVIL+のジオメトリーはグラベルライドのために完全新設計されているのが特徴だ。まずリーチは短くすることでハンドリング性能を向上させ、スタックを伸ばすことでリラックスポジションを推進。加えてヘッドアングルは寝かせることで、グラベルでの走行安定性を向上させ、振動吸収性も向上させているという。
また、一般的にグラベルロードはホイールベースを伸ばすことで安定性の強化を図るが、それは同時にバイクの反応性を悪化させる。そのため、GREVIL+では安定性と反応性の両立を目指し、ホイールベースの増加量をロードバイクと比較して2.5%までに留めている。
![特徴的な造形を持つヘッドチューブ付近](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/4493717419152637352296843396692585601826816n.jpg)
![空気を整流する効果のあるフォークフラップも搭載される](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/image.jpg)
シートチューブアングルはロードバイクと比較して寝かせ気味とし、加えてシートポスト自体も振動吸収性に優れたFlexタイプを使用することで、路面からの突き上げを低減する狙いだ。
そして更に特徴的なのがリアトライアングル部分だ。650Bと700Cという2つのホイールサイズに対応しながらQファクターを維持するために、ドライブ側のチェーンステーは下方向へ大きくオフセット。それに対応するように、同じくドライブ側のシートステーまでシートチューブへの接合位置を下げており、左右のデザインを変化させることで応力分散のバランスを取っている。
![全体で左右非対称のフレーム構造を持っている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/tat.jpg)
![ホイールサイズは650Bと700Cに対応。タイヤクリアランスも十分に確保](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/cst.jpg)
これらの左右非対称設計はリアトライアングルだけに留まらず、BBやダウンチューブなどフレーム全体に用いられる。ドライブトレインが右側に集中するという構造に対し、同社が長年採用してきたアシンメトリーチェーンステーなどを応用した、ピナレロのバイク設計哲学が色濃く出ている部分と言えるだろう。
ブレーキホースやシフトケーブルは、泥や埃からコンポーネントを守るため完全内装。またシートクランプもボルトの泥づまりを考慮して、DOGMAなどに採用されるクランプタイプではなく、PRINCEやGANと同じ臼式のものを採用。グラベルライドの負荷に対応できるよう、クランプ面積を42%増やしたFSCクランプとすることで固定力を高めている。
![左右非対称の取り付け位置を持ったシートステー部分](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/honeyview446221802566519283714478013318632781697582n1.jpg)
![シートクランプはクランプ面積を42%増やし固定力を高めた臼式を採用](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/dsc.jpg)
![ダウンチューブ下にもボトルケージ台座を備え、積載性能を高めている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/dbm.jpg)
積載容量を増やすために、ダウンチューブ下にもボトルケージ台座を配置。ドリンクボトルの3本装備も可能だ。また、フロントディレイラー台座が取り外し可能となっているのもトピックスの一つ。超長距離を走破するツーリングの場合にはフロントダブルギアを、高速グラベルライドの場合はフロントシングルを、というように必要に応じてチョイスすることができる汎用性も持ち合わせている。
取り付け可能なタイヤサイズは700cで25mm~42mmまで、650B(27.5インチ)は2.1までで、ホイールやタイヤチョイスで様々な走り方に対応するだろう。フレームサイズは44~59cmまでの豊富な6サイズを用意。各サイズごとに最適な剛性感、ジオメトリーを実現するMade4Youコンセプトが採用されており、操作性や踏み心地など適正化も図られている。
![ピナレロ GREVIL+(294BOB)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/honeyviewp19grevil294bob.jpg)
![ピナレロ GREVIL+(268 カーボンバーティゴブルー)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/honeyviewp19grevil268vertigoblue.jpg)
![ピナレロ GREVIL(506 ペトロールマット)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/honeyviewp19grevil506petrolmatt.jpg)
![ピナレロ GREVIL(507 バーティゴブルー)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/12/18/pinana.png)
![ピナレロ GREVIL(505BOB)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/11/29/honeyviewp19grevil505bob.jpg)
フレームの素材別に2種類のグレードを用意。自転車業界でピナレロだけが使用できる東レのT1100Kカーボンを使用したトップモデルのGREVIL+と、T700UDカーボンを使用したGREVILがラインアップする。
カラーはGREVIL+が508 カーボン/ペトロール、294 BOB、268 カーボンバーティゴブルーという落ち着きのあるカラーをラインアップ。対してGREVILは505 BOB、506 ペトロールマット、507 バーティゴブルーと彩りある色となっている。
GREVIL+はフレームセットのみの販売で価格は540,000円(税抜)。GREVILはフレームセット380,000円(税抜)、シマノアルテグラ完成車が530,000円(税抜)だ。
ピナレロ GREVIL+
フレーム:TORAYCA T1100 1Kカーボン
フォーク:デディケイテッドONDAフォーク
カラー:508 カーボン/ペトロール、294 BOB、268 カーボンバーティゴブルー
サイズ:44、47、50、53、56、59(cm)
価 格:540,000円(税抜、フレームセット)
ピナレロ GREVIL
フレーム:T700 UDカーボン
フォーク:デディケイテッドONDAフォーク
カラー:505 BOB、506 ペトロールマット、507 バーティゴブルー
サイズ:44、47、50、53、56、59(cm)
価 格:380,000円(税抜、フレームセット)
530,000円(税抜、R8000アルテグラ完成車)
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