ファストフォワード F3&F4　カーボンレイアップとデザインを変更しモデルチェンジ

オランダのホイールブランド、ファストフォワードがリムにアップデートを加えモデルチェンジ。UDカーボンレイアップを採用し軽量化と剛性強化を図るとともに、グラフィックを一新し装い新たに登場している。チューブレスレディに対応した点も注目だ。

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ファストフォワード F4R-FCC (c)ジェイピースポーツグループファストフォワード F4D-FCC (c)ジェイピースポーツグループ

レーシングカーボンホイールを各種展開するFFWD（ファストフォワード）。独自のリム形状による優れたエアロダイナミクスと、熟練の職人が丁寧に組み上げる高精度・高品質に定評のあるオランダのブランドである。プロコンチネンタルチームのディレクトエネルジーへ機材サポートをしており、今年のツール・ド・フランスでは斬新な2バトンホイールをレースに投入したことでも話題を呼んだ。

そんなファストフォワードが2019年モデルでカーボンリムを刷新。従来は表面の化粧カーボンの織り目がいかにもカーボンホイール感を醸し出していたが、より性能を追求し新たにUDカーボンレイアップへと変更。カーボン積層を最適化することで、リムの軽量化と高剛性化を達成している。

リムデザインを一新、カーボンレイアップも変更されモデルチェンジを果たした (c)ジェイピースポーツグループ
モデルチェンジに伴いリムのグラフィックも一新された。バイクのルックスを引き立てるマットなオールブラックカラーで、より角ばった字体に変更されたブランドロゴが大きくあしらわれている。リムの外周いっぱいまでデザインを配したディスクブレーキモデルの見た目にも注目だ。

カーボンクリンチャーのリムブレーキモデルは、改良を加えた3Kナノブレーキテクノロジー（3K NBT）を採用。ブレーキ面のベース素材を従来の1.5Kカーボンから3Kカーボンに変更することで、今まで以上に信頼の制動性能を実現。もちろんダウンヒルなど長時間のブレーキングでも安心の強度と耐熱性を備えており、あらゆるシーンで高いコントロール性を実現してくれる。

ファストフォワード F3R-FCC (c)ジェイピースポーツグループファストフォワード F3D-FCC (c)ジェイピースポーツグループ

また昨今トレンドのチューブレスレディにも新たに対応した点は大きなトピック。リムの形状そのものから見直しており、旧モデルから幅を広げた内幅19mmのワイドプロファイルを取り入れることで、エアロ性能の改善や太めのタイヤとのマッチングも高めている。もちろんF4以上のハイトのホイールには独自のDARCテクノロジーが用いられており、くびれを持たせたリムが空気の流れを調整することで空力性能を高めている。

国内販売ラインアップは、30mmハイトの「F3」と45mmハイトの「F4」のフルカーボンクリンチャーモデルで展開。いずれもリムブレーキモデルの”R”と、ディスクブレーキモデルの”D”の両方が揃う。ハブはDTスイスのベーシックグレードDT350を採用し、上位グレードから引き継ぐスターラチェット機構が効率的なパワー伝達を実現している。

ディレクトエネルジーの一部選手も先行してツールで使用した19年モデルのホイール (c)ジェイピースポーツグループ
今回スポークパターンにもアップデートが加わり、リアホイールが2：1組みへとアップデートされた。左右のスポークテンションを均一化することで耐荷重性を強化。かつストレートプル仕様とすることでホイール全体の剛性と耐久性を高めている。

製品は12月入荷予定で、F3が187,000円（税抜）、F4が197,000円（税抜）。その他本国取り扱いモデルも取り寄せにて購入可能となっている。パワーアップしたファストフォワードのホイールをぜひチェックしてみてほしい。取り扱いはジェイピースポーツグループ。

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ファストフォワード F3-FCC
モデル：F3R（リムブレーキ）、F3D（ディスクブレーキ）
リム：フルカーボンクリンチャー
リムプロファイル：高さ30mm、内幅19mm
ハブ：DT350
重量：1,410g（F3R）、1,450g（F3D）
付属品：専用ホイールバッグ、バルブエクステンション、リムテープ
価格：187,000円（税抜）

ファストフォワード F4-FCC
モデル：F4R（リムブレーキ）、F4D（ディスクブレーキ）
リム：フルカーボンクリンチャー
リムプロファイル：高さ45mm、内幅19mm
ハブ：DT350
重量：1,525g（F4R）、1,550g（F4D）
付属品：専用ホイールバッグ、バルブエクステンション、リムテープ
価格：197,000円（税抜）