サバイバルレースの末、集団スプリントとなったジロ・デル・ヴェネト。アレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、ジェイコ・アルウラー)がアーリースプリントを決め、今季加入したチームに初勝利をもたらした。



10月15日に行なわれたジロ・デル・ヴェネト photo:CorVos

ヨーロッパにおけるプロツアーもあと2戦。宇都宮ジャパンカップと同じ10月18日に行なわれるヴェネト・クラシックを前に、同じくイタリア北東部のヴェネト州を舞台に開催されたのがジロ・デル・ヴェネトだ。167kmコースの前半は平坦路で、後半は短い丘を含む周回コースを5周するレイアウト。パンチャータイプの選手が有利と見られた。

前年覇者イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)は不出場だったが、世界王者のブランドン・マクナルティ(アメリカ)が出場した。だがチームのエースはスプリント力のあるブノワ・コスヌフロワ(フランス)で、マクナルティは終盤、約20名に絞られた集団を牽引した。

終盤、集団牽引したブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

アントン・チャーム(デンマーク)で勝負を狙うウノエックス・モビリティも集団先頭で積極的にペースを作り、マクナルティの先導でラスト1km地点を通過。残り400m地点でマクナルティが役割を終えると、各チームのエースたちが次々と先頭へ。登り基調で集団のペースが一瞬緩んだところで、アレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、ジェイコ・アルウラー)が飛び出した。

スプリント要員だったアンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、ジェイコ・アルウラー)が精鋭集団に残れず、アタックで勝つしかないと判断したコーヴィ。チャームやコスヌフロワが猛スピードで迫ったものの、好タイミングの仕掛けで得たリードを保ち、コーヴィが先頭でフィニッシュ。母国イタリアで今季初勝利を手に入れた。

勝利したアレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、ジェイコ・アルウラー) photo:CorVos

昨年まで所属したUAEチームエミレーツXRGの牽引を利用し、ジェイコ・アルウラーに移籍後初勝利をもたらしたコーヴィ。「作戦ではヴェンドラーメでスプリントする予定だった。だが彼が『あまり調子がよくないから最後のスプリントまで待とう』と言い、僕は彼の言う通りにした。シーズン終盤で多くの選手が疲れている。僕もそうだけれど、ジェイコ・アルウラーのジャージで勝ててうれしい。この勝利を待つこと10カ月。本当に最高の気分だ」とレースを振り返り、喜びを語った。
ジロ・デル・ヴェネト2026結果
1位 アレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、ジェイコ・アルウラー) 3:35:52
2位 アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)
3位 ブノワ・コスヌフロワ(フランス、UAEチームエミレーツXRG)
4位 ファビオ・クリステン(スイス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)
5位 クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ)
6位 アレッサンドロ・ファンチェル(イタリア、MBHバンクCSBテレコムフォート)
7位 ロジャー・アドリア(スペイン、モビスター)
8位 クレマン・イズキエルド(フランス、コフィディス)
9位 ルドヴィコ・クレショーリ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ)
10位 シモーネ・ヴェラスコ(イタリア、XDSアスタナ)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos