自転車からアクセサリーまで開発を行う総合ブランドのジャイアント。今回ピックアップするのはヘッドライトのRECONシリーズだ。最大光量1600ルーメン、900ルーメンの2モデルにはスピードセンサーと連携する機能が備えられている。



ジャイアント RECON HLジャイアント RECON HL
サイクルスポーツに必要な全てのものを揃える総合ブランド・ジャイアントの用意するフロントライトがRECON HLシリーズだ。ラインアップには最大光量1600ルーメン、900ルーメン、700ルーメン、500ルーメンという4つのモデルが用意されており、それぞれが優れた出力と長いランタイムを備えることが特徴だ。

RECON HLシリーズの光量とランタイムは、ANSIとNEMA規格の一つであるFL1に準拠していることに意味がある。この規格は現在LEDライトに代表される可搬型照明器具に関する唯一の規格であり、明確に定義されたテストなどにより製品の性能を均一な基準で比較することが可能となるもの。

RECON HLシリーズはそれぞれ似たようなデザインを採用しているRECON HLシリーズはそれぞれ似たようなデザインを採用している RECON HLシリーズのLED(左より1600、900、700、500)RECON HLシリーズのLED(左より1600、900、700、500)

どのモデルにも横窓が設けられており、被視認性を確保しているどのモデルにも横窓が設けられており、被視認性を確保している マウント形式も共通しているため、シチュエーションによって使い分けることもできるマウント形式も共通しているため、シチュエーションによって使い分けることもできる


RECON HLにおいてANSI FL1に準拠している点はルーメン値とランタイムとなる。ルーメンとは光源が全方向に出している光束の総量を表す単位。数字が大きければ、明るいというのは体感的にわかるはずだ。この数値をANSI FL1規格に準拠する形式で測定しているため、表記されるスペックは理論値ではなく実測値となる。

ランタイムに関しても規格に適合することで非常に信頼できる数値となっている。ANSI FL1規格では、発光開始から30秒後のルーメン値を起点に、その明るさが10%に低減するまでの時間をランタイムとして認めている。各モデルのランタイムは下記スペック欄を確認してほしい。

ジャイアント RECON HL 1600ジャイアント RECON HL 1600 ジャイアント RECON HL 900ジャイアント RECON HL 900

ジャイアント RECON HL 700ジャイアント RECON HL 700 ジャイアント RECON HL 500ジャイアント RECON HL 500


規格という面では防水性能に関しても全てのモデルでIPX6という優れた性能認定を受けている。IPX6は「製品に対するあらゆる方向からの暴噴水(100L/min)に対して保護されている(耐水形)」というものであり、豪雨の中でのライドとなってしまっても安心して使用することが可能となっている。

トップレンジに位置する1600ルーメンモデルと900ルーメンモデルには、SpeedBeamという自転車の走行速度に応じて明るさが変化するテクノロジーが用いられている。使用方法も簡単で、ライトとRideSenseセンサーをはじめとしたANT+スピードセンサーとペアリングするだけ。

オプションのマウントはエアロハンドルとサイクルコンピューターに対応しているオプションのマウントはエアロハンドルとサイクルコンピューターに対応している アーレンキーを使用して締め上げるマウントはエアロハンドルにも対応しているアーレンキーを使用して締め上げるマウントはエアロハンドルにも対応している

GoProのマウントも用意されているため、アクションカムとライトの使い分けが行えるGoProのマウントも用意されているため、アクションカムとライトの使い分けが行える ライトとマウントは容易につけ外しが行えるライトとマウントは容易につけ外しが行える

オプションで様々なマウントが用意されているため、ユーザーのハンドル周りの事情に合わせることができるはずだオプションで様々なマウントが用意されているため、ユーザーのハンドル周りの事情に合わせることができるはずだ GoProマウントにも対応しており、ヘルメットやチェストマウントなど様々な所に使用できるGoProマウントにも対応しており、ヘルメットやチェストマウントなど様々な所に使用できる


ホイールサイズが700Cの場合は、スピードが25km/h以上でライト出力が100%、25km/h未満では70%に抑えられるという。信号によるストップ&ゴーでは電池を節約できる一方、より広い視界が必要となる高速域では明るくなるという、それぞれのシチュエーションの必要に応えてくれる嬉しい機能だ。なお、ライト出力が切り替わる走行速度は厳密ではないとジャイアントはいう。

さらに1600ルーメン、900ルーメン、700ルーメンモデルには、スマートモードという周囲の明るさに反応する機能と光センサーが搭載されている。このスマートモードでは、周囲が明るいとデイフラッシュモードとなり、暗い場所では中強度の常灯モードに切り替わるという機能。

RECON HL1600(1600ルーメン)RECON HL1600(1600ルーメン) (c)ジャイアントRECON HL1600(800ルーメン)RECON HL1600(800ルーメン) (c)ジャイアントRECON HL1600(300ルーメン)RECON HL1600(300ルーメン) (c)ジャイアント

RECON HL900(900ルーメン)RECON HL900(900ルーメン) (c)ジャイアントRECON HL900(450ルーメン)RECON HL900(450ルーメン) (c)ジャイアントRECON HL900(150ルーメン)RECON HL900(150ルーメン) (c)ジャイアント

RECON HL700(700ルーメン)RECON HL700(700ルーメン) (c)ジャイアントRECON HL700(350ルーメン)RECON HL700(350ルーメン) (c)ジャイアントRECON HL700(100ルーメン)RECON HL700(100ルーメン) (c)ジャイアント

RECON HL500(500ルーメン)RECON HL500(500ルーメン) (c)ジャイアントRECON HL500(300ルーメン)RECON HL500(300ルーメン) (c)ジャイアントRECON HL500(100ルーメン)RECON HL500(100ルーメン) (c)ジャイアント


昼間のライド中は明るい点滅で被視認性を確保しながら、トンネルに入った時や日没後には自動的に常灯モードに切り替わり、視界をすぐに確保する事ができる。常に安全性を高める方向に機能が働くため、貰い事故などを防ぐ事ができそうだ。

RECON HLシリーズ全モデルにおいてレンズのサイド部分に窓が設けられており、光が270°以上に届く仕様となっている。アルミボディを採用し放熱性も確保されている。ブラケットはアーレンキーで締め付けるタイプ。GoProマウントに対応するアダプターも標準で付属するため、アウトフロントサイコンマウントの裏側やヘルメットに取り付けることも容易だろう。

ルーメン数/ランタイム
スマート フラッシュ SOS
HL1600 1600Lm/1.5h 800Lm/4.5h 300Lm/10h 800Lm 100h
HL900 900Lm/1.6h 450Lm/4.5h 150Lm/10h 450Lm 100h
HL700 700Lm/1.6h 350Lm/4h 100Lm/10h 350Lm 100h
HL500 500Lm/2h 300Lm/4h 100Lm/10h 100h 100h
充電時間
HL1600 HL900 HL700 HL500
バッテリー容量 6000mAh 3000mAh 2600mAh 2000mAh
0.5A 19h 7.5h 6h 4.5~7h
1A 10h 3.5h 3h 4.5~7h
2A 5h 3.5h 3h 4.5~7h
ジャイアント RECON HL1600
サイズ:105×35×47mm
カラー:ブラック
重量: 205g(バッテリー含む)
適合製品: クランプ径 : 31.8-35mm、エアロハンドルバー、GoProマウント
仕様: 1600ルーメン
価格:14,000円(税抜)

ジャイアント RECON HL900
サイズ:105×28×30mm
カラー:ブラック
重量:105g(バッテリー含む)
適合製品:クランプ径 : 31.8-35mm、エアロハンドルバー、GoProマウント
仕様:900ルーメン
価格:10,000円(税抜)

ジャイアント RECON HL700
サイズ:105×28×30mm
カラー:ブラック
重量:105g(バッテリー含む)
適合製品:クランプ径 : 31.8-35mm、エアロハンドルバー、GoProマウント
仕様:700ルーメン
価格:8,000円(税抜)

ジャイアント RECON HL700
サイズ:85×26×34mm
カラー:ブラック、グレイ、ブルー、レッド
重量:80g(バッテリー含む)
適合製品:クランプ径 : 22.2-35mm、エアロハンドルバー、GoProマウント
仕様:500ルーメン
価格:5,500円(税抜)