2019/01/01(火) - 12:01
アメリカのサイクリングギアブランド、ジロより2019年モデルが登場。今シーズン、日本で展開するジロのヘルメットはほぼ全てがアジアンフィットモデルとなり、典型的な丸形を持つ方がジロを着用することが可能となった。本社マーケティングマネージャーであるエリック氏にもお話を伺った。
ツール・ド・フランス開幕に合わせ新フラッグシップヘルメット「AETHER」を発表したジロが、日本での国内取扱2019モデルを発表した。ざっと紹介するとAETHER MIPS AF、VANQUISH MIPS AF、SYNTHE MIPS AF、SYNTAX MIPS AF、AEON AF、SAVANT AFという5種類。
感の良い方ならお気づきだろう、全てのモデルにAFという文字が加えられていることに。AFというのはAsian Fit(アジアンフィット)の略称であり、典型的日本人の丸型頭にフィットする帽体を採用しているモデルということを表す。2018年モデルもワイドフィットとしてラインアップされていたものも存在していたが、意味するところはほぼ同じ。
これまでワイドフィットモデルが用意されていなかったSYNTHE MIPSに、新しいフラッグシップAETHER MIPSにも用意されているというニュースは、国内メーカーしか受け付けないという方にとっては福音となる知らせだ。ついにジロを被ることができる!アジアンフィットは国内正規店でしか販売しないということなので、気になる方は代理店ダイアテックのHPで取扱店舗を探してみよう。一方で欧米モデルの取扱はなくなるため、気をつけたいところだ。
メディア向けに開催されたプレゼンテーションではAETHER MIPS、SYNTHE MIPS、SYNTAX MIPSそれぞれのサイズサンプルが用意されており、幸運にも一足早く試着する機会を得ることができた。筆者はカブトのS/Mサイズ、具体的にはKOOFU WG-1を常用しており、それは完璧なフィット感で着用することができている。典型的日本人の丸型頭だ。
着用してみての印象は、3種類いずれも帽体内部の形状とS、M、Lのサイズ感は同じ。筆者の場合はSサイズの場合、物理的に頭を入れることができないほど小さく感じた。女性やキッズなどに最適だと思う。筆者にはMが最適サイズ。深めの帽体設計とされており、ヘルメットと頭が接する部分が大きいのはジロの特徴なのだろうか。どのモデルもすっぽりと頭を覆ってくれ非常に強い安心感を覚えるが、印象としてはやや大きめ。アジャスターを締めれば全く問題は無い、ヘルメットがズレる心配はない。
中間のサイズがあればベストであると思ったが、筆者はカブトもS/Mという中間サイズを使用している中途半端な頭の大きさなのだろう。そういった意味では、サイズ表記に関しては妥当だ。カブトのサイズを基準としてみても良いかもしれない。
他にもニュースは2つある。ひとつはMIPSモデルと通常モデルが展開されていたSYNTHEがMIPSモデルのみの展開となること。これによって日本で展開するジロのヘルメットはミドルグレード以上はすべてMIPS装備となる。2019年モデルのSYNTHE MIPS AFは230gというMIPS搭載モデルとして最軽量の重量を実現していることがポイント。
もう1つのニュースはミドルグレードの新型SYNTAX MIPS AFがリリースされたこと。人気モデル「SAVANT」の後継として登場した新しいスタンダードロードヘルメットとして位置づけられるモデルだ。アウターシェルの後端部のこれまでにはない特徴的なデザインが目を惹く。新設計のMIPSを搭載しており、着用してもその存在が気になることはなかった。
カラー展開も豊富でCitron/White、Matte Midnight、Matte Black/Bright Red、Matte White/Silver、Matte Blackという5種類が用意されている。また、他のモデルはMとL中心のサイズ展開となっているが、SYNTAX MIPS AFはすべてのカラーにおいてS、M、Lという3サイズが用意されている。価格が14,600円(税抜)と熟れており、ジロ・ヘルメットの導入としてはピッタリだ。
2019年モデル発表会にはジロ本社からマーケティングマネージャーのエリック氏が来日。ジロを取り巻くアメリカやヨーロッパの自転車事情やグラインデューロ、安全性についてのこだわりなどの話を聞いた。
インタビューに移る前にジロというブランドをおさらいしておこう。まず米国市場では販売個数がNo1であり、ヨーロッパでは各国で差はあれど販売個数でNo1~3を獲得しているというビッグブランドだ。シーオッタークラシックに訪れたダイアテックの担当の方によると、ほとんどのサイクリストがジロのヘルメットを着用していたとか。また、本国で実験的に行っているカスタムペイントも用意した枠が瞬く間に埋まってしまったのだとか。
人気の指標を一概に決めることはできないが、インスタグラムやフェイスブックのフォロワー数は他ブランドを上回っていることも。非常にデザイン性の高い限定モデルといった情報がジロから発信されることを数多くの人が待ち構えているのだ。
多くのファンを獲得しているジロの核となるのは、イノベーションとカルチャーとの結びつきだとエリック氏は言う。イノベーションというのはAir Attackのように他ブランドも追従するような革新的なプロダクトを生み出すこと。実際にジロはイノベーションを体現しており、フラッグシップの発表を全世界が楽しみにしていることは間違いないだろう。
カルチャーとの結びつきもジロにとっては非常に重要な要素。一緒にサイクリングを楽しむ仲間としての繋がりを大切にし、その中でサイクリスト間での流行りやニーズを汲み取ろうとしているような印象だ。マーケティングのようなビジネスの要素を感じさせない。
このようにバイクカルチャーを大切にするのは、サンタクルズ郊外のスッコツバレーに拠点を構えていることも影響しているだろう。サンタクルズにはカルチャー系に造詣が深い人々、文化人やアーティスト、アンテナを高く張っている人が集まっているという。そして、夕方になるとMTBで遊び始め、コーヒーを啜るなんて文化があるらしい。
グラベル遊びを簡単に楽しめる環境が整っているサンタクルズ。一方でグラベル環境が整っていない東京では、どう楽しめば良いのか?という疑問からエリック氏は質問に答えてくれた。
ーサンタクルズなどはグラベルが非常に近くにありアクセスしやすいと思いますが、東京だとグラベルを見つけるのは難しいです。どのようにしたらアメリカのように楽しめるでしょうか。
東京ほどではありませんが、アメリカでもどこでもグラベルにアクセスしやすいわけではありません。そういった人たちは週末に住んでいるところから遠出しています。東京でも車や電車などを使って郊外へ行き、アドベンチャーやリラックスするひと時を過ごせば良いでしょう。
グラベルの距離は長くなくても十分です。友達とオフロードを走ってみれば楽しさは伝わると思います。サンタクルズでもオンロードとオフロードを繋いで走っているし、グラインデューロも全て未舗装路なわけではありません。新しい道を見つけ、それを繋いでいくという楽しみ方はできるはずです。
グラベルというトレンドは広まり続けており、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアのステージでグラベルが登場するまでに至っています。今からもっと未舗装路を走ることに対しての意識が高まってくると思います。グラベルが新しく、楽しいことに気がつくでしょう。
ー未舗装路を楽しむ流れがアメリカでは大きくなっていますが、どのように始まったのでしょうか。
10年ぐらい前からアメリカの中西部で自転車を自由に楽しむ人たちが最初です。小さなフレームビルダーたちから動き出したムーブメントで、当時は非常に小さな動でしたが、ここに来て大きなトレンドに成長してきました。ジロがグラインデューロを開催し始め4年が経ち、イベントも大きなものとなっています。
グラベルライドは全世界的な流れとなっており、サイクリストが普通の道を避け始めたという事が影響しています。アメリカではロードに乗る人々が減少しており、自転車を始める人の殆どがグラベルロードかMTBです。リムブレーキを使っている人も少なくなりましたね。
機材もワイドなチューブレスタイヤ、ディスクブレーキが当たり前です。僕のバイクはジオメトリーをMTBに近い設計にしていて、アップライトなポジションになるようにしています。ロードに近い見た目をしていますが、より快適に、バーサタイルに使えるバイクがトレンドとなっています。
ーロードバイカーが少なくなっている背景には何があるんでしょうか。
車が一番の原因。ストレスを感じ続けながら走ることを辞めているんです。グラベルライドは車から簡単に離れられる上、人々にとって楽しいものであり、アトラクティブなものであると思っています。自然や、友達と過ごすひと時を楽しんでいます。グラベルでも何でもいいけど、新しいことに挑戦してみると、その楽しさがわかるようになるはず。楽しみ方もガラッと変わると思いますね。
ーグラインデューロという話題が出ましたが、日本で開催される可能性はありますか。
可能性は十分にあると思いますよ。今回は来年のグラインデューロをオーガナイズするポールも一緒に来日しているため、ディスカッションとライドを通していい場所を見つけて、開催できれば良いね。具体的な開催場所はまだ決まってないよ。
ー日本で開催されることを楽しみにしていますね。話は変わりますが、ジロの安全性に対する考えをお聞かせ願えればと思います。ヘルメットの安全性で最も重要と考えていることは何でしょうか。
サイクリングヘルメットの最も大事な役割は脳を守ることです。最善の方法については様々な意見、アプローチ方法があるので何がベストな解決策とは言い切ることはできません。そして、我々は安全性については非常に保守的になります。
そしてMIPSはプロテクション能力を高めるエクストラな方法です。テストにおいてはMIPS搭載ヘルメットは、未搭載モデルに対し少なくとも10%は良い成績を残しています。事故のケースはそれぞれ違うため、あらゆる状況をカバーしなくてはいけません。我々はそのためにはMIPSが良いと考えます。
ほとんどのヘルメットブランドは自社ラボを持っていませんが、我々はDOMEという施設を持っています。もし問題が起こったとしてもすぐにラボで検証できる環境が整っており、直ぐに修正することが可能です。
高密度ライナーのヘルメットもライダーに恩恵を与えますが、我々はライダーの人がライディングスタイルにマッチしていて、ベストテクノロジーを使ったヘルメットを使用することが良いでしょう。
ジロ AETHER MIPS AF
サイズ:S、M、L
カラー:Matte Black、Matte White/Silver、Matte Red/Dark Red Fade、Matte Midnight/Blue Fade、Black Flash
価 格:37,000円(税抜)
ジロ SYNTHE MIPS AF
サイズ:M、L
カラー:Matte Black、Matte White/Silver、Matte Olive/Citron、Matte Dusty Purple Heatwave
価 格:27,500円(税抜)
ジロ SYNTAX MIPS AF
サイズ:S、M、L
カラー:Matte Black、Matte White/Silver、Matte Black/Blight Red、Matte Midnight、Citron/White
価 格:14,600円(税抜)
ツール・ド・フランス開幕に合わせ新フラッグシップヘルメット「AETHER」を発表したジロが、日本での国内取扱2019モデルを発表した。ざっと紹介するとAETHER MIPS AF、VANQUISH MIPS AF、SYNTHE MIPS AF、SYNTAX MIPS AF、AEON AF、SAVANT AFという5種類。
感の良い方ならお気づきだろう、全てのモデルにAFという文字が加えられていることに。AFというのはAsian Fit(アジアンフィット)の略称であり、典型的日本人の丸型頭にフィットする帽体を採用しているモデルということを表す。2018年モデルもワイドフィットとしてラインアップされていたものも存在していたが、意味するところはほぼ同じ。
これまでワイドフィットモデルが用意されていなかったSYNTHE MIPSに、新しいフラッグシップAETHER MIPSにも用意されているというニュースは、国内メーカーしか受け付けないという方にとっては福音となる知らせだ。ついにジロを被ることができる!アジアンフィットは国内正規店でしか販売しないということなので、気になる方は代理店ダイアテックのHPで取扱店舗を探してみよう。一方で欧米モデルの取扱はなくなるため、気をつけたいところだ。
メディア向けに開催されたプレゼンテーションではAETHER MIPS、SYNTHE MIPS、SYNTAX MIPSそれぞれのサイズサンプルが用意されており、幸運にも一足早く試着する機会を得ることができた。筆者はカブトのS/Mサイズ、具体的にはKOOFU WG-1を常用しており、それは完璧なフィット感で着用することができている。典型的日本人の丸型頭だ。
着用してみての印象は、3種類いずれも帽体内部の形状とS、M、Lのサイズ感は同じ。筆者の場合はSサイズの場合、物理的に頭を入れることができないほど小さく感じた。女性やキッズなどに最適だと思う。筆者にはMが最適サイズ。深めの帽体設計とされており、ヘルメットと頭が接する部分が大きいのはジロの特徴なのだろうか。どのモデルもすっぽりと頭を覆ってくれ非常に強い安心感を覚えるが、印象としてはやや大きめ。アジャスターを締めれば全く問題は無い、ヘルメットがズレる心配はない。
中間のサイズがあればベストであると思ったが、筆者はカブトもS/Mという中間サイズを使用している中途半端な頭の大きさなのだろう。そういった意味では、サイズ表記に関しては妥当だ。カブトのサイズを基準としてみても良いかもしれない。
他にもニュースは2つある。ひとつはMIPSモデルと通常モデルが展開されていたSYNTHEがMIPSモデルのみの展開となること。これによって日本で展開するジロのヘルメットはミドルグレード以上はすべてMIPS装備となる。2019年モデルのSYNTHE MIPS AFは230gというMIPS搭載モデルとして最軽量の重量を実現していることがポイント。
もう1つのニュースはミドルグレードの新型SYNTAX MIPS AFがリリースされたこと。人気モデル「SAVANT」の後継として登場した新しいスタンダードロードヘルメットとして位置づけられるモデルだ。アウターシェルの後端部のこれまでにはない特徴的なデザインが目を惹く。新設計のMIPSを搭載しており、着用してもその存在が気になることはなかった。
カラー展開も豊富でCitron/White、Matte Midnight、Matte Black/Bright Red、Matte White/Silver、Matte Blackという5種類が用意されている。また、他のモデルはMとL中心のサイズ展開となっているが、SYNTAX MIPS AFはすべてのカラーにおいてS、M、Lという3サイズが用意されている。価格が14,600円(税抜)と熟れており、ジロ・ヘルメットの導入としてはピッタリだ。
2019年モデル発表会にはジロ本社からマーケティングマネージャーのエリック氏が来日。ジロを取り巻くアメリカやヨーロッパの自転車事情やグラインデューロ、安全性についてのこだわりなどの話を聞いた。
インタビューに移る前にジロというブランドをおさらいしておこう。まず米国市場では販売個数がNo1であり、ヨーロッパでは各国で差はあれど販売個数でNo1~3を獲得しているというビッグブランドだ。シーオッタークラシックに訪れたダイアテックの担当の方によると、ほとんどのサイクリストがジロのヘルメットを着用していたとか。また、本国で実験的に行っているカスタムペイントも用意した枠が瞬く間に埋まってしまったのだとか。
人気の指標を一概に決めることはできないが、インスタグラムやフェイスブックのフォロワー数は他ブランドを上回っていることも。非常にデザイン性の高い限定モデルといった情報がジロから発信されることを数多くの人が待ち構えているのだ。
多くのファンを獲得しているジロの核となるのは、イノベーションとカルチャーとの結びつきだとエリック氏は言う。イノベーションというのはAir Attackのように他ブランドも追従するような革新的なプロダクトを生み出すこと。実際にジロはイノベーションを体現しており、フラッグシップの発表を全世界が楽しみにしていることは間違いないだろう。
カルチャーとの結びつきもジロにとっては非常に重要な要素。一緒にサイクリングを楽しむ仲間としての繋がりを大切にし、その中でサイクリスト間での流行りやニーズを汲み取ろうとしているような印象だ。マーケティングのようなビジネスの要素を感じさせない。
このようにバイクカルチャーを大切にするのは、サンタクルズ郊外のスッコツバレーに拠点を構えていることも影響しているだろう。サンタクルズにはカルチャー系に造詣が深い人々、文化人やアーティスト、アンテナを高く張っている人が集まっているという。そして、夕方になるとMTBで遊び始め、コーヒーを啜るなんて文化があるらしい。
グラベル遊びを簡単に楽しめる環境が整っているサンタクルズ。一方でグラベル環境が整っていない東京では、どう楽しめば良いのか?という疑問からエリック氏は質問に答えてくれた。
ーサンタクルズなどはグラベルが非常に近くにありアクセスしやすいと思いますが、東京だとグラベルを見つけるのは難しいです。どのようにしたらアメリカのように楽しめるでしょうか。
東京ほどではありませんが、アメリカでもどこでもグラベルにアクセスしやすいわけではありません。そういった人たちは週末に住んでいるところから遠出しています。東京でも車や電車などを使って郊外へ行き、アドベンチャーやリラックスするひと時を過ごせば良いでしょう。
グラベルの距離は長くなくても十分です。友達とオフロードを走ってみれば楽しさは伝わると思います。サンタクルズでもオンロードとオフロードを繋いで走っているし、グラインデューロも全て未舗装路なわけではありません。新しい道を見つけ、それを繋いでいくという楽しみ方はできるはずです。
グラベルというトレンドは広まり続けており、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアのステージでグラベルが登場するまでに至っています。今からもっと未舗装路を走ることに対しての意識が高まってくると思います。グラベルが新しく、楽しいことに気がつくでしょう。
ー未舗装路を楽しむ流れがアメリカでは大きくなっていますが、どのように始まったのでしょうか。
10年ぐらい前からアメリカの中西部で自転車を自由に楽しむ人たちが最初です。小さなフレームビルダーたちから動き出したムーブメントで、当時は非常に小さな動でしたが、ここに来て大きなトレンドに成長してきました。ジロがグラインデューロを開催し始め4年が経ち、イベントも大きなものとなっています。
グラベルライドは全世界的な流れとなっており、サイクリストが普通の道を避け始めたという事が影響しています。アメリカではロードに乗る人々が減少しており、自転車を始める人の殆どがグラベルロードかMTBです。リムブレーキを使っている人も少なくなりましたね。
機材もワイドなチューブレスタイヤ、ディスクブレーキが当たり前です。僕のバイクはジオメトリーをMTBに近い設計にしていて、アップライトなポジションになるようにしています。ロードに近い見た目をしていますが、より快適に、バーサタイルに使えるバイクがトレンドとなっています。
ーロードバイカーが少なくなっている背景には何があるんでしょうか。
車が一番の原因。ストレスを感じ続けながら走ることを辞めているんです。グラベルライドは車から簡単に離れられる上、人々にとって楽しいものであり、アトラクティブなものであると思っています。自然や、友達と過ごすひと時を楽しんでいます。グラベルでも何でもいいけど、新しいことに挑戦してみると、その楽しさがわかるようになるはず。楽しみ方もガラッと変わると思いますね。
ーグラインデューロという話題が出ましたが、日本で開催される可能性はありますか。
可能性は十分にあると思いますよ。今回は来年のグラインデューロをオーガナイズするポールも一緒に来日しているため、ディスカッションとライドを通していい場所を見つけて、開催できれば良いね。具体的な開催場所はまだ決まってないよ。
ー日本で開催されることを楽しみにしていますね。話は変わりますが、ジロの安全性に対する考えをお聞かせ願えればと思います。ヘルメットの安全性で最も重要と考えていることは何でしょうか。
サイクリングヘルメットの最も大事な役割は脳を守ることです。最善の方法については様々な意見、アプローチ方法があるので何がベストな解決策とは言い切ることはできません。そして、我々は安全性については非常に保守的になります。
そしてMIPSはプロテクション能力を高めるエクストラな方法です。テストにおいてはMIPS搭載ヘルメットは、未搭載モデルに対し少なくとも10%は良い成績を残しています。事故のケースはそれぞれ違うため、あらゆる状況をカバーしなくてはいけません。我々はそのためにはMIPSが良いと考えます。
ほとんどのヘルメットブランドは自社ラボを持っていませんが、我々はDOMEという施設を持っています。もし問題が起こったとしてもすぐにラボで検証できる環境が整っており、直ぐに修正することが可能です。
高密度ライナーのヘルメットもライダーに恩恵を与えますが、我々はライダーの人がライディングスタイルにマッチしていて、ベストテクノロジーを使ったヘルメットを使用することが良いでしょう。
ジロ AETHER MIPS AF
サイズ:S、M、L
カラー:Matte Black、Matte White/Silver、Matte Red/Dark Red Fade、Matte Midnight/Blue Fade、Black Flash
価 格:37,000円(税抜)
ジロ SYNTHE MIPS AF
サイズ:M、L
カラー:Matte Black、Matte White/Silver、Matte Olive/Citron、Matte Dusty Purple Heatwave
価 格:27,500円(税抜)
ジロ SYNTAX MIPS AF
サイズ:S、M、L
カラー:Matte Black、Matte White/Silver、Matte Black/Blight Red、Matte Midnight、Citron/White
価 格:14,600円(税抜)
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