2018/10/16(火) - 15:41
オランダでCX三大シリーズ戦の一つ「スーパープレスティージュ」が開幕し、砂コースでマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が圧勝。前日の負傷を感じさせない巧みな走りを披露した。
UCIワールドカップとDVVフェルゼクリンゲン・トロフェーに並ぶシクロクロス三大シリーズの一つ、スーパープレスティージュがオランダ北部の町ギーテンで開幕を迎えた。
竹之内悠(東洋フレーム)も出場したこのコースの特徴は、池を囲う砂地と小刻みな登り。2年前にはワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)とマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が近年のCX史に残る死闘を繰り広げており、今年も1周目から実力抜きん出た2人が先頭パックを形成した。
スタート直後から先頭に立った前欧州王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)は砂のコーナーで落車して遅れ、代わって前日のブリコクロス第3戦の落車で足首を捻りリタイヤを喫したファンデルポールがプッシュすると、食らいついたのは世界王者ただ一人。すると全11周回中の2周目、ファンデルポールの背後でヴァンアールトにミスが生まれ、両者の間に5秒の差が生まれた。
「昨晩会場入りした時点では足首の腫れがひどかったけれど、氷を当て続けていたら状態が良くなったんだ。スタート前に感触を確かめても悪くなかったし、影響が無いとは言えないけれどレースに問題はなかった」と言うファンデルポールは誰よりも速く砂をこなし、シケインをバニーホップ。猛チャージする欧州王者に対して2番手で追うヴァンアールトに打つ手はなかった。
次々と選手をラップアウトに追い込んでいくファンデルポールはヴァンアールトとの差をじわじわ広げ、最終的に31秒差でトップチェッカーを受ける。ヴァンアールトの後ろではドイツ王者マルセル・マイセン(ドイツ、コレンドン・サーカス)やラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)らを引き離したアールツが3位に滑り込んだ。
「予想していなかった展開だったけど勝てて嬉しい。心配していたほど怪我の状態も悪くならずに済んだ」と言うヴァンデルポールにとっては今季4戦中3勝目。一方ヴァンアールトはアメリカでのW杯2連戦から1ヶ月を経ても勝ち星を挙げられていない。「調子を上げるためにプッシュし続けている最中」とレース後にコメントを残した。
また、前日のブリコクロスで先頭から同一ラップ19位という成績を残した竹之内は、この日疲労が影響して43位でレースを終えている。今後も木曜日にUCIレース、日曜日にUCIW杯第3戦ベルン(スイス)、その2日後にもUCIレースと過密スケジュールをこなしていく予定だという。以下は竹之内本人によるコメント。
「前日のLokerenでは良いレースが出来ていたがレース後の疲労がとても大きく、この日に向けて厳しいレースとなると思った。予想通り良い走りが出来なかったが今後につながる良いトライが出来たと思っている。次のレースは木曜日、Kermisscross Ardooie UCI2の予定です」。
UCIワールドカップとDVVフェルゼクリンゲン・トロフェーに並ぶシクロクロス三大シリーズの一つ、スーパープレスティージュがオランダ北部の町ギーテンで開幕を迎えた。
竹之内悠(東洋フレーム)も出場したこのコースの特徴は、池を囲う砂地と小刻みな登り。2年前にはワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)とマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が近年のCX史に残る死闘を繰り広げており、今年も1周目から実力抜きん出た2人が先頭パックを形成した。
スタート直後から先頭に立った前欧州王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)は砂のコーナーで落車して遅れ、代わって前日のブリコクロス第3戦の落車で足首を捻りリタイヤを喫したファンデルポールがプッシュすると、食らいついたのは世界王者ただ一人。すると全11周回中の2周目、ファンデルポールの背後でヴァンアールトにミスが生まれ、両者の間に5秒の差が生まれた。
「昨晩会場入りした時点では足首の腫れがひどかったけれど、氷を当て続けていたら状態が良くなったんだ。スタート前に感触を確かめても悪くなかったし、影響が無いとは言えないけれどレースに問題はなかった」と言うファンデルポールは誰よりも速く砂をこなし、シケインをバニーホップ。猛チャージする欧州王者に対して2番手で追うヴァンアールトに打つ手はなかった。
次々と選手をラップアウトに追い込んでいくファンデルポールはヴァンアールトとの差をじわじわ広げ、最終的に31秒差でトップチェッカーを受ける。ヴァンアールトの後ろではドイツ王者マルセル・マイセン(ドイツ、コレンドン・サーカス)やラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)らを引き離したアールツが3位に滑り込んだ。
「予想していなかった展開だったけど勝てて嬉しい。心配していたほど怪我の状態も悪くならずに済んだ」と言うヴァンデルポールにとっては今季4戦中3勝目。一方ヴァンアールトはアメリカでのW杯2連戦から1ヶ月を経ても勝ち星を挙げられていない。「調子を上げるためにプッシュし続けている最中」とレース後にコメントを残した。
また、前日のブリコクロスで先頭から同一ラップ19位という成績を残した竹之内は、この日疲労が影響して43位でレースを終えている。今後も木曜日にUCIレース、日曜日にUCIW杯第3戦ベルン(スイス)、その2日後にもUCIレースと過密スケジュールをこなしていく予定だという。以下は竹之内本人によるコメント。
「前日のLokerenでは良いレースが出来ていたがレース後の疲労がとても大きく、この日に向けて厳しいレースとなると思った。予想通り良い走りが出来なかったが今後につながる良いトライが出来たと思っている。次のレースは木曜日、Kermisscross Ardooie UCI2の予定です」。
スーパープレスティージュ2018-2019第1戦結果
1位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 1h02'05" |
2位 | ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム) | +31" |
3位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) | +1'30" |
4位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) | +1'40" |
5位 | マルセル・マイセン(ドイツ、コレンドン・サーカス) | +1'49" |
6位 | ダーン・ソエテ(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) | +2'03" |
7位 | デーヴィッド・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | +2'17" |
8位 | ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) | +2'23" |
9位 | ヨリス・ニューウェンハイス(オランダ、サンウェブ) | +2'26" |
10位 | ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、ステイラーツ・777) | +2'52" |
43位 | 竹之内悠(東洋フレーム) | LAP |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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