今年初開催となるUCIレース「おおいた いこいの道クリテリウム」と、「おおいた アーバンクラシック」が、今週末の10月13日と14日に開催される。大会の概要と出場チーム・選手などをプレビューする。



「おおいた いこいの道クリテリウム」と、「おおいた アーバンクラシック」は、今年初開催となるUCIレース。「OITAサイクルフェス!!!」として、両レース共に昨年まで国内ロードレースのシリーズ戦「Jプロツアー」のレースとして開催されてきた。その実績を踏まえ、今年は国際レースに昇格しての開催となる。

昨年のJプロツアー・おおいた いこいの道クリテリウム。奥に見えるのがJR大分駅昨年のJプロツアー・おおいた いこいの道クリテリウム。奥に見えるのがJR大分駅 (c)JBCF
「おおいた いこいの道クリテリウム」は、JR大分駅前の大通りに設定された1周1kmの周回コースを使用し、UCIクリテリウムとして行われる。レース距離は30周30km。フラットコースによるハイスピードレースの展開が期待される。

2016年開催のおおいたサイクルロードレース。大分スポーツ公園がメイン会場2016年開催のおおいたサイクルロードレース。大分スポーツ公園がメイン会場 photo:Hideaki TAKAGI
一方「おおいた アーバンクラシック」は、「大銀ドーム」がある大分スポーツ公園周辺の公道に設定された1周10kmのアップダウンのあるコースを使用して行われるUCI1.2クラスのワンデーレース。レース距離は15周150kmで、昨年のJプロツアーのレースとは周回方向が逆となる。

クリテリウムは10月13日12時5分スタート。アーバンクラシックは10月14日9時スタート。両日ともに、JBCFのレースも併催されるほか、クリテリウムのスタート前は競輪デモレースやパレードも行われる。

出場チーム・選手

海外6チーム、国内14チームの計20チームが出場。各チーム5人編成となる。
海外チーム
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ(イタリア)
フォルカ・アムスキンズ・レーシング(マレーシア)
オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト(オーストラリア)
チーム・マクドナルド・ダウンアンダー(オーストラリア)
ブリスベン・コンチネンタル・サイクリングチーム(オーストラリア)
西スイス選抜チーム(スイス)
ツアー・オブ・ジャパン以来の日本でのレースとなる初山翔(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)ツアー・オブ・ジャパン以来の日本でのレースとなる初山翔(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) (c)Nippo Vini Fantini Europa Ovini マイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)がステージ2連勝マイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)がステージ2連勝 photo:Satoru Kato


唯一のプロコンチネンタルチームとなるNIPPO・ヴィーニファンティーニは、初山翔、伊藤雅和、小林海の日本人3選手中心の構成。フォルカ・アムスキンズ・レーシングは、今年結成されたマレーシアのコンチネンタルチーム。日本初登場となるが、実力はいかほどか。

オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コーストは、今年3月のツール・ド・とちぎで総合優勝したマイケル・ポッターが再来日。とちぎで見せた強さを大分でも見せるか。チーム・マクドナルド・ダウンアンダーとブリスベン・コンチネンタル・サイクリングチームは、共にオーストラリアのコンチネンタルチームで、日本初登場。さらに、スイス自転車競技連盟公認チームの西スイス選抜チームが出場する、
国内チーム
愛三工業レーシングチーム インタープロ・ストラダリ・サイクリング
キナンサイクリングチーム マトリックスパワータグ
那須ブラーゼン シマノレーシング
チームブリヂストンサイクリング チーム右京
宇都宮ブリッツェン ヴィクトワール広島
東京ヴェントス VC 福岡
日本ナショナルチーム 日本学生選抜
マトリックスパワータグが4人横並びでフィニッシュした昨年大会マトリックスパワータグが4人横並びでフィニッシュした昨年大会 (c)Nobumichi.Komori/JBCF愛三工業レーシングチームは、大分出身の黒枝士揮が地元優勝を狙う。インタープロ・ストラダリ・サイクリングは、篠田幸希、石原悠希ら現役大学生を登用。キナンサイクリングチームは全日本チャンピオン山本元喜を中心に日本人選手メインの構成だ。

マトリックス・パワータグは、昨年のおおいたサイクルロードレースで1位から4位を独占。ホセ・ビセンテ・トリビオを筆頭に今年も上位独占なるか。那須ブラーゼンは、2016年に下島将輝がクリテリウムで3位に入っているが、それ以上の結果を望みたいところ。シマノレーシングは黒枝咲哉が兄の士揮同様に地元勝利を狙う。兄弟対決が見られるか?

小野寺玲と岡篤志、宇都宮ブリッツェンがワンツーフィニッシュを決めた昨年の大会小野寺玲と岡篤志、宇都宮ブリッツェンがワンツーフィニッシュを決めた昨年の大会 (c)JBCFチームブリヂストンサイクリングは、六峰亘監督が大分出身。監督の地元に錦を飾ることが出来るか。チーム右京は、2015年の「おおいたサイクルロードレース」で畑中勇介が優勝している。コースは違うが、大分2度目の優勝を狙う。宇都宮ブリッツェンは2015年以来クリテリウム3連勝と相性が良い。2016年はロードレースと2連勝しており、その再現を狙う。

さらに、ヴィクトワール広島、東京ヴェントス、九州の福岡県を拠点とするVC福岡が出場するほか、日本ナショナルチームからは、U23の石上優大、松田祥位らが出場。日本学生選抜からは石井駿平、冨雄大地ら鹿屋体育大学を中心に出場する。

レースの模様はFRESH LIVEで中継

クリテリウム、アーバンクラシック共にFRESH LIVEによる中継が予定されている。現地では今中大介さんの解説によるパブリックビューイングや、大会アンバサダーの前園真聖さんのトークショーが行われる。

詳しくは下記リンクより大会公式サイトを参照されたい。

text:Satoru Kato
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