2010/03/12(金) - 02:10
UCI(国際自転車競技連合)がプレスリリースで伝えたところによると、1月にチェコで開催されたシクロクロス世界選手権のU23レースでワンツー勝利を飾ったパウエルとカスパーのシュチェパニャック兄弟(ポーランド)が、2人揃ってEPO(エリスロポエチン)の陽性が発覚。2人のタイトルは剥奪される可能性が高い。
U23で優勝したパウエル・シュチェパニャック(ポーランド) photo:Cor Vosプレスリリースによると、EPOの陽性が検出されたのは、1月30日〜31日にチェコで開催されたシクロクロス世界選手権期間中のドーピング検査で採取された尿サンプル。
血液サンプルの検査で疑わしい数値が見られたため、UCIはシュチェパニャック兄弟にターゲットを絞って検査を実施。WADA(世界アンチドーピング機構)承認の研究所が検査を行なった結果、尿サンプルからEPO陽性反応が検出された。同兄弟はBサンプルの再検査を要請する権利を有する。
ワンツー勝利を飾った弟カスパーと兄パウエル・シュチェパニャック(ポーランド) photo:Cor Vos優勝した兄パウエルは、シクロクロスの強豪チームであるテレネット・フィデアと契約を済ませたばかり。チームは同選手との契約を解除することになるだろう。
そして気になるのは世界タイトルの行方だ。シュチェパニャック兄弟のドーピング陽性が確定し、タイトルが剥奪されれば、3位のアルノー・ジョフロワ(フランス)が繰り上げで世界チャンピオンに輝く。以下トム・メーウセン(ベルギー)が2位、マレク・コンワ(ポーランド)が3位に繰り上がると見られている。
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

血液サンプルの検査で疑わしい数値が見られたため、UCIはシュチェパニャック兄弟にターゲットを絞って検査を実施。WADA(世界アンチドーピング機構)承認の研究所が検査を行なった結果、尿サンプルからEPO陽性反応が検出された。同兄弟はBサンプルの再検査を要請する権利を有する。

そして気になるのは世界タイトルの行方だ。シュチェパニャック兄弟のドーピング陽性が確定し、タイトルが剥奪されれば、3位のアルノー・ジョフロワ(フランス)が繰り上げで世界チャンピオンに輝く。以下トム・メーウセン(ベルギー)が2位、マレク・コンワ(ポーランド)が3位に繰り上がると見られている。
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos