2018/09/21(金) - 17:14
イタリア、トスカーナで開催されたワンデーレース「コッパ・サバティーニ」でNIPPOのフアンホセ・ロバト(スペイン)が移籍後初勝利。世界選手権を見据えるビッグネームたちの走りも目立った。
9月20日に開催されたコッパ・サバティーニ(UCI1.1)は、今年で66回目の開催を迎えたトスカーナ地方のワンデーレース。秋のクラシックシーズン序盤の名物レースであり、前日開催されたジロ・デッラ・トスカーナ(UCI1.1)でも勝利し謹慎明けのジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ)やロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼル)、ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)といった世界選手権を見据えるビッグネームも調整を兼ねてスタートラインに並んだ。
この日はルーマニア王者のエドゥアルド・グロス(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)を含むプロコンチネンタルチーム勢6名が逃げ、チームスカイ、バーレーン・メリダ、グルパマFDJといったワールドチーム勢が集団をコントロールする展開に。最後まで粘ったファウスト・マスナダ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ・シデルメク)は終盤に捕らえられ、その前に集団から抜け出していたジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)も吸収。すると最終周回(1周12.2km)突入と同時にバルデが動いた。
登坂区間で一気にリードを奪ったバルデにはサンドロ・メウリーズ(ベルギー、ワンティ・グループゴベール)、セバスティアン・エナオ(コロンビア、チームスカイ)、ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、バーレーン・メリダ)が合流。世界選手権出場を予定している4名はハイペースで逃げたものの、すぐさまUAEチームエミレーツやディメンションデータが牽く集団が封じ込める。これを境にアタックは止まり、ゴール前に控える登坂勝負に向けて動いていった。
するとフィニッシュ1km手前でヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、バルディアーニCSF)が勢いよく飛び出したものの、登り勾配の左コーナー(残り400m)で前輪を滑らせスリップダウン。その瞬間、集団先頭の勢いが緩んだタイミングを突いて、フアンホセ・ロバト(スペイン、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)が一気に加速する。
20mほどのリードを稼いだロバトは後方でスプリントするソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)やモスコンに追い込まれながら、差を保ちきってフィニッシュ。マルコ・カノラ(イタリア)も4位に滑り込みNIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニはトップ5に2人を送り込む成功を収めた。
優勝したロバトはエウスカルテル・エウスカディやモビスター、ロットNLユンボを渡り歩いてきた29歳。ロット在籍時の昨年12月にはトレーニングキャンプ中にチームの許可を得ていない睡眠薬を使用したことで解雇され、チーム探しに奔走。2月末からNIPPOに合流したものの、5月には鎖骨骨折に見舞われるなど苦しいシーズンが続いていたという。
「厳しいシーズンの終わりに勝利することができて、心から嬉しく思っている。今年は遅いシーズンイン、そしてシーズン中盤はケガのためにレースに出場できず、本当に辛いシーズンだった。今はとても気分が良く、シーズン序盤に自分を信じてくれたチームに恩返しをすることができて良かった。チームにとって重要なイタリアのレースで、名だたるトップ選手たちを相手に勝てたことも嬉しい」と語るロバト。今回のレースでチームの今季勝利数は10に伸びている。
また、NIPPOの初山翔はアシスト役をこなして86位フィニッシュ。「スタート直後の大きな逃げに気をつけて、レース最後は今日の登りゴールに向いてる3選手の位置どりに尽力するようにとオーダーを受ける。 集団内で距離を消化したが、とても暑く、ボトルの消費が激しかったので忙しかった。 ラスト2周からポジション争いのアシストをするが、平坦でアシストをしてからの登りはとてもきつかった。 最終周回の登り口で出し切ってゴールした」と語っている。
9月20日に開催されたコッパ・サバティーニ(UCI1.1)は、今年で66回目の開催を迎えたトスカーナ地方のワンデーレース。秋のクラシックシーズン序盤の名物レースであり、前日開催されたジロ・デッラ・トスカーナ(UCI1.1)でも勝利し謹慎明けのジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ)やロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼル)、ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)といった世界選手権を見据えるビッグネームも調整を兼ねてスタートラインに並んだ。
この日はルーマニア王者のエドゥアルド・グロス(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)を含むプロコンチネンタルチーム勢6名が逃げ、チームスカイ、バーレーン・メリダ、グルパマFDJといったワールドチーム勢が集団をコントロールする展開に。最後まで粘ったファウスト・マスナダ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ・シデルメク)は終盤に捕らえられ、その前に集団から抜け出していたジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)も吸収。すると最終周回(1周12.2km)突入と同時にバルデが動いた。
登坂区間で一気にリードを奪ったバルデにはサンドロ・メウリーズ(ベルギー、ワンティ・グループゴベール)、セバスティアン・エナオ(コロンビア、チームスカイ)、ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、バーレーン・メリダ)が合流。世界選手権出場を予定している4名はハイペースで逃げたものの、すぐさまUAEチームエミレーツやディメンションデータが牽く集団が封じ込める。これを境にアタックは止まり、ゴール前に控える登坂勝負に向けて動いていった。
するとフィニッシュ1km手前でヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、バルディアーニCSF)が勢いよく飛び出したものの、登り勾配の左コーナー(残り400m)で前輪を滑らせスリップダウン。その瞬間、集団先頭の勢いが緩んだタイミングを突いて、フアンホセ・ロバト(スペイン、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)が一気に加速する。
20mほどのリードを稼いだロバトは後方でスプリントするソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)やモスコンに追い込まれながら、差を保ちきってフィニッシュ。マルコ・カノラ(イタリア)も4位に滑り込みNIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニはトップ5に2人を送り込む成功を収めた。
優勝したロバトはエウスカルテル・エウスカディやモビスター、ロットNLユンボを渡り歩いてきた29歳。ロット在籍時の昨年12月にはトレーニングキャンプ中にチームの許可を得ていない睡眠薬を使用したことで解雇され、チーム探しに奔走。2月末からNIPPOに合流したものの、5月には鎖骨骨折に見舞われるなど苦しいシーズンが続いていたという。
「厳しいシーズンの終わりに勝利することができて、心から嬉しく思っている。今年は遅いシーズンイン、そしてシーズン中盤はケガのためにレースに出場できず、本当に辛いシーズンだった。今はとても気分が良く、シーズン序盤に自分を信じてくれたチームに恩返しをすることができて良かった。チームにとって重要なイタリアのレースで、名だたるトップ選手たちを相手に勝てたことも嬉しい」と語るロバト。今回のレースでチームの今季勝利数は10に伸びている。
また、NIPPOの初山翔はアシスト役をこなして86位フィニッシュ。「スタート直後の大きな逃げに気をつけて、レース最後は今日の登りゴールに向いてる3選手の位置どりに尽力するようにとオーダーを受ける。 集団内で距離を消化したが、とても暑く、ボトルの消費が激しかったので忙しかった。 ラスト2周からポジション争いのアシストをするが、平坦でアシストをしてからの登りはとてもきつかった。 最終周回の登り口で出し切ってゴールした」と語っている。
コッパ・サバティーニ2018結果
1位 | フアンホセ・ロバト(スペイン、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | 4h41'40" |
2位 | ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | |
3位 | ジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ) | |
4位 | マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | |
5位 | アレクシー・ヴィエルモーズ(フランス、アージェードゥーゼル) | |
6位 | フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ・シデルメク) | |
7位 | ジュリアン・シモン(フランス、コフィディス・ソルシオンクレディ) | |
8位 | ディオン・スミス(ニュージーランド、ワンティ・グループゴベール) | |
9位 | ブノワ・コズヌフロワ(フランス、アージェードゥーゼル) | |
10位 | ワレン・バルギル(フランス、アージェードゥーゼル) | |
86位 | 初山翔(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | +1'40" |
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