2018/09/16(日) - 09:03
グローブライドがフォーカス、ボッテキアをメインとした2019年モデル展示会を開催。定番IZALCO MAXを頂点とするフォーカスのロードラインアップやMTB、ボッテキアの新モデル8AVIO REV、ニューコンパウンドテクノロジーTRITECを導入したWTBなどを一挙に紹介しよう。
東京都神宮外苑に構えられたショールームでグローブライドが2019年モデル展示会を再び開催。前回はドイツの総合自転車ブランド「コラテック」を中心としたショーだったが、今回はコラテック含めフォーカスやボッテキア、WTBなどグローブライドが取り扱うブランドを揃えた総合展示会として行われた。
今回発表されたフォーカス2019年モデルのラインアップは基本的に2018年モデルを踏襲している。ロードバイクカテゴリーは、軽量山岳モデルとして定番のIZALCO MAXを頂点とし、エンデュランスモデルCAYOの後継モデルとして'18モデルより登場したIZALCO RACEの各種モデルが広がるラインアップだ。
このロードカテゴリーでのトピックはIZALCO RACEのグレード展開が広がり、'18モデルは3モデルだったのに対し、'19モデルは6モデルの展開。シリアスライダーからこれからロードバイクを初めたいと考えているビギナーまでが選択できる豊富なバリエーションとなっている。
今年からIZALCO RACEのモデル名がIZALCO RACE+"数字"となり、この数字部分がグレードを表すことに。数字部分の一の位が素材、9ならばカーボン、6ならばアルミを表しており、小数点以下がアセンブルされるコンポーネントによるグレードを表している。ちなみにトップグレードに位置するのは「9.9」だ。
「9.9」グレードはこれまで用意されていなかったパーツアセンブルの完成車2種類で、1つはシマノULTEGRA Di2が装備されたリムブレーキモデル、もう1つはシマノ105ディスクブレーキモデルだ。発表されたロードバイクラインアップの中では唯一のディスクブレーキ仕様となっており、フォーカスもまた、ロードバイクへのディスクブレーキ導入が急速に進む世界的な流れと共にラインアップを充実させていく。
「9.8」は昨年モデルで言うところのIZALCO RACE ULTEGRAで、「9.7」はIZALCO RACE 105となっており、コンポーネントはそれぞれ昨年モデルと変わらず。9.8はシートポストがIZALCO MAX同様の穴あきモデルにアップデートされている。
また、2019年モデルではアルミモデルがシマノ105を中心としたパーツアセンブルの完成車(6.9)に加え、今年からシマノSORAで組んだエントリーグレード完成車(6.7)がラインアップされることに。メタリックブルーに彩られたフレームの6.7は、価格が138,000円(税抜)に設定されており、ロードバイクを探しているビギナーにピッタリなバイクとなっている。
フォーカスのマルチパーパスバイクPARALANEでのトピックはアルミモデルが登場したこと。35mm幅のタイヤを飲み込む金属フレームは、オフロードでも破損の心配をせずにガンガン遊ぶことが可能となっているはずだ。近年はグラベルロード用のセンタースリック、サイドノブ仕様のタイヤもリリースされており、それらと組み合わせることで自転車遊びの幅は広がるだろう。
またヘッド周りのチューブ集合部が金属フレームと思わせない造形となっていることにも注目だ。完成車にアセンブルされるコンポーネントはシマノ105が中心。価格は248,000円(税抜)。
マウンテンバイクカテゴリーはラインアップが整理され、ハードテールのRAVEN 8.6と、フルサスのJAM 8.9 NINE(カーボン)、JAM 6.9 NINE(アルミ)という3種類に絞られた。RAVENはコンポーネントがスラムNX EAGLEとなり12速化を果たす。JAMは2019年モデルで前後サスのトラベル量が130mmから140mmへと増加。これはエンデューロレースで使われる機材がロングトレイルに移行していく流れを受けたもので、よりハードなコースも攻めやすくなるという。日本の里山やゲレンデのコースに対応してくれるといい、国内でのMTB遊びに適した一台だという。
またJAMはアルミモデルとカーボンモデルが用意されているが、2モデル間の価格差が4万円しかないという驚きの設定であることが特徴。加えてカーボンの8.9NINEは、FOX 34 FLOAT PERFORMANCEフロントサスと、マヴィックのXAホイールが採用されており、コストパフォーマンスは抜群であるという。もし、選ぶとしたらカーボンモデルが有力となるはずだ。
一方で、アルミモデルの6.9NINEも、コンポーネントにはシマノDEORE XTを採用するなどあなどれないパーツアセンブルが行われている。ちなみに販売価格は、8.9NINEが438,000円、6.9NINEが398,000円という設定。コストパフォーマンスに優れる2台を前にしたらどちらにしようかと迷うライダーは少なくないだろう。
イタリアの老舗ブランド「ボッテキア」は8AVIO EVOがモデルチェンジを果たし、8AVIO REVとなる。弓なりのトップチューブを直線的に、シートステーとシートチューブの交点がBB寄りに変更されている。さらに、フォーククラウンとダウンチューブのインテグレーテッドデザインと相まって、現代のレースバイクとしてのカッコよさを獲得している。
ボッテキアが用意するバイクはリムブレーキとディスクブレーキのコンバーチブル仕様となっている物が多いが、この8AIVIO REVも例外ではなく、どちらのブレーキにも対応する。フロントフォークはどちらか一方の専用品となっているため、購入時に選択する必要がある。もし、途中から切り替えたくなった場合は、受注発注で新しいフォークをイタリアから取り寄せることが可能だという。
日本でパーツアセンブルを行うジャパニーズアセンブリ対応車種のため、シマノDURA-ACE Di2から105完成車までの5種類のコンポーネントから選択することができる。もちろんフレームセットでの購入も可能。ブレーキ選択に始まり、コンポーネントまで自分で選べるほど自由度が高いことが魅力だ。
先日2019年モデルが発表されたコラテックだが、参考出品バイク2台が展示されていた。1台はA ROAD CARBONというカーボンフレームのグラベルバイク。エアロロードのように空力に優れたフォルムとしながらも、幅広タイヤを装着できるクリアランスや、ラック/フェンダー用のアイレットを備えていることが特徴だ。グラベルまでの舗装路区間もエアロダイナミクスを活かし、快速で楽しめるはずだ。そして、RT CARBONのディスクブレーキモデルはマヴィックの時短着脱アクスルシステムを採用したエンド形状となっていることが特徴。いずれも展開は未定とのこと。
グローブライドが取り扱うWTBはオフロードカテゴリーで注目を集めるブランドだ。2019年モデルのトピックは新開発のTRITECコンパウンドの登場や、定番タイヤTrail BossとVigilanteのディティールがマイナーチェンジしていること。いずれも幅広化が進むMTBタイヤのトレンドに沿った進化であり、エンデューロレースやトレイル遊びでアグレッシブにコーナーリングが行えるようになったという。
WTBのJudgeやVigilante、Trail Bossは本場のエンデューロレースでシチュエーションに応じて使い分けられるほどのスペックを有しているという。国内でもコンスタントに開催されているエンデューロレースや、ゲレンデのダウンヒルを楽しむのには最適なはずだ。思い切ってトレイルを攻めるのには足元の安定感は非常に重要だ。そのための選択肢としてWTBは有力だろう。
text:Gakuto Fujiwara
東京都神宮外苑に構えられたショールームでグローブライドが2019年モデル展示会を再び開催。前回はドイツの総合自転車ブランド「コラテック」を中心としたショーだったが、今回はコラテック含めフォーカスやボッテキア、WTBなどグローブライドが取り扱うブランドを揃えた総合展示会として行われた。
今回発表されたフォーカス2019年モデルのラインアップは基本的に2018年モデルを踏襲している。ロードバイクカテゴリーは、軽量山岳モデルとして定番のIZALCO MAXを頂点とし、エンデュランスモデルCAYOの後継モデルとして'18モデルより登場したIZALCO RACEの各種モデルが広がるラインアップだ。
このロードカテゴリーでのトピックはIZALCO RACEのグレード展開が広がり、'18モデルは3モデルだったのに対し、'19モデルは6モデルの展開。シリアスライダーからこれからロードバイクを初めたいと考えているビギナーまでが選択できる豊富なバリエーションとなっている。
今年からIZALCO RACEのモデル名がIZALCO RACE+"数字"となり、この数字部分がグレードを表すことに。数字部分の一の位が素材、9ならばカーボン、6ならばアルミを表しており、小数点以下がアセンブルされるコンポーネントによるグレードを表している。ちなみにトップグレードに位置するのは「9.9」だ。
「9.9」グレードはこれまで用意されていなかったパーツアセンブルの完成車2種類で、1つはシマノULTEGRA Di2が装備されたリムブレーキモデル、もう1つはシマノ105ディスクブレーキモデルだ。発表されたロードバイクラインアップの中では唯一のディスクブレーキ仕様となっており、フォーカスもまた、ロードバイクへのディスクブレーキ導入が急速に進む世界的な流れと共にラインアップを充実させていく。
「9.8」は昨年モデルで言うところのIZALCO RACE ULTEGRAで、「9.7」はIZALCO RACE 105となっており、コンポーネントはそれぞれ昨年モデルと変わらず。9.8はシートポストがIZALCO MAX同様の穴あきモデルにアップデートされている。
また、2019年モデルではアルミモデルがシマノ105を中心としたパーツアセンブルの完成車(6.9)に加え、今年からシマノSORAで組んだエントリーグレード完成車(6.7)がラインアップされることに。メタリックブルーに彩られたフレームの6.7は、価格が138,000円(税抜)に設定されており、ロードバイクを探しているビギナーにピッタリなバイクとなっている。
フォーカスのマルチパーパスバイクPARALANEでのトピックはアルミモデルが登場したこと。35mm幅のタイヤを飲み込む金属フレームは、オフロードでも破損の心配をせずにガンガン遊ぶことが可能となっているはずだ。近年はグラベルロード用のセンタースリック、サイドノブ仕様のタイヤもリリースされており、それらと組み合わせることで自転車遊びの幅は広がるだろう。
またヘッド周りのチューブ集合部が金属フレームと思わせない造形となっていることにも注目だ。完成車にアセンブルされるコンポーネントはシマノ105が中心。価格は248,000円(税抜)。
マウンテンバイクカテゴリーはラインアップが整理され、ハードテールのRAVEN 8.6と、フルサスのJAM 8.9 NINE(カーボン)、JAM 6.9 NINE(アルミ)という3種類に絞られた。RAVENはコンポーネントがスラムNX EAGLEとなり12速化を果たす。JAMは2019年モデルで前後サスのトラベル量が130mmから140mmへと増加。これはエンデューロレースで使われる機材がロングトレイルに移行していく流れを受けたもので、よりハードなコースも攻めやすくなるという。日本の里山やゲレンデのコースに対応してくれるといい、国内でのMTB遊びに適した一台だという。
またJAMはアルミモデルとカーボンモデルが用意されているが、2モデル間の価格差が4万円しかないという驚きの設定であることが特徴。加えてカーボンの8.9NINEは、FOX 34 FLOAT PERFORMANCEフロントサスと、マヴィックのXAホイールが採用されており、コストパフォーマンスは抜群であるという。もし、選ぶとしたらカーボンモデルが有力となるはずだ。
一方で、アルミモデルの6.9NINEも、コンポーネントにはシマノDEORE XTを採用するなどあなどれないパーツアセンブルが行われている。ちなみに販売価格は、8.9NINEが438,000円、6.9NINEが398,000円という設定。コストパフォーマンスに優れる2台を前にしたらどちらにしようかと迷うライダーは少なくないだろう。
イタリアの老舗ブランド「ボッテキア」は8AVIO EVOがモデルチェンジを果たし、8AVIO REVとなる。弓なりのトップチューブを直線的に、シートステーとシートチューブの交点がBB寄りに変更されている。さらに、フォーククラウンとダウンチューブのインテグレーテッドデザインと相まって、現代のレースバイクとしてのカッコよさを獲得している。
ボッテキアが用意するバイクはリムブレーキとディスクブレーキのコンバーチブル仕様となっている物が多いが、この8AIVIO REVも例外ではなく、どちらのブレーキにも対応する。フロントフォークはどちらか一方の専用品となっているため、購入時に選択する必要がある。もし、途中から切り替えたくなった場合は、受注発注で新しいフォークをイタリアから取り寄せることが可能だという。
日本でパーツアセンブルを行うジャパニーズアセンブリ対応車種のため、シマノDURA-ACE Di2から105完成車までの5種類のコンポーネントから選択することができる。もちろんフレームセットでの購入も可能。ブレーキ選択に始まり、コンポーネントまで自分で選べるほど自由度が高いことが魅力だ。
先日2019年モデルが発表されたコラテックだが、参考出品バイク2台が展示されていた。1台はA ROAD CARBONというカーボンフレームのグラベルバイク。エアロロードのように空力に優れたフォルムとしながらも、幅広タイヤを装着できるクリアランスや、ラック/フェンダー用のアイレットを備えていることが特徴だ。グラベルまでの舗装路区間もエアロダイナミクスを活かし、快速で楽しめるはずだ。そして、RT CARBONのディスクブレーキモデルはマヴィックの時短着脱アクスルシステムを採用したエンド形状となっていることが特徴。いずれも展開は未定とのこと。
グローブライドが取り扱うWTBはオフロードカテゴリーで注目を集めるブランドだ。2019年モデルのトピックは新開発のTRITECコンパウンドの登場や、定番タイヤTrail BossとVigilanteのディティールがマイナーチェンジしていること。いずれも幅広化が進むMTBタイヤのトレンドに沿った進化であり、エンデューロレースやトレイル遊びでアグレッシブにコーナーリングが行えるようになったという。
WTBのJudgeやVigilante、Trail Bossは本場のエンデューロレースでシチュエーションに応じて使い分けられるほどのスペックを有しているという。国内でもコンスタントに開催されているエンデューロレースや、ゲレンデのダウンヒルを楽しむのには最適なはずだ。思い切ってトレイルを攻めるのには足元の安定感は非常に重要だ。そのための選択肢としてWTBは有力だろう。
text:Gakuto Fujiwara
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