2018/09/11(火) - 17:40
7度目の世界チャンピオンに輝いたXC界の絶対王者ニノ・シューター(スイス、スコット・スラムMTBレーシング)のスコット SPARK RCを紹介する。スペシャルペイントのフレームにeTap仕様のXX1 EAGLEを搭載したチャンピオンバイクに注目だ。
赤と白のツートンをアシンメトリーに配したスイスカラーのスペシャルバイクと共に、7度目の世界王者の座を手に入れたニノ・シューター。彼が厚い信頼を置くのがこの3年間愛用し続けるスコットのフルサスXCバイク、SPARK RCだ。
他ブランドに先駆けてトラニオンマウントを採用し、スムースなリアアームの追従性やペダリング剛性、さらにはフルサスバイクであるにも関わらず、ペダル込みで10kgを割り込む軽さを持ち合わせた生粋のレーシングバイクが、今年もチャンピオンバイクとなった。
フロントフォークはロックショックス SID Wolrd Cup。ワンピースカーボンクラウンにマグネシウム製のロワーレッグを組み合わせた、同社史上最軽量のフォークに、スコットのツインロックシステムに対応するRL3 チャージャーダンパ―を搭載したスペシャルモデル。トラベルは100mmだ。
ツインロックとは一つのレバーでフロント/リアのショックユニットのダンピングをコントロールできるシステム。最新のツインロックでは、下り用のオープンモード、コンプレッションを効かせたクライムモード、そしてロックアウトの3つを一つのレバーで切り替えることができる。
チームとしてスラムのサポートを受けるため、おそらくフォックスのNUDEを使用しているリアユニットはロゴを外された状態に。トラニオンマウントをフレーム側へと持ってくることで、ショック取付部の強化に必要なカーボンレイアップをBB周辺の剛性向上にも活かす設計はSPARKのアドバンテージだ。
コンポーネントはスラムのXX1 EAGLEだが、注目はeTap仕様のディレイラーとシフターを世界選手権に投入したこと。ロードレースではその簡単な操作方法とクリーンなルックス、優れた整備性で既に市民権を得た無線電動変速システムのMTBバージョンが世界を制することとなった。戦績もさることながら、各部の仕上がりもプロダクトモデルとして市販されても違和感のないレベルに洗練されており、続報が待たれる。
ホイールは世界選手権開催地名がプリントされたスペシャル仕様のDTスイス XMC 1200 SPLINE 30。そこにマキシスのドライタイヤであるASPEN2.25インチを組み合わせる。ニノが使用するのは、市販品より軽くしなやかな170tpiのプロ供給モデルだろう。
ハンドル、シートポスト、サドルやグリップはシンクロスで統一。ステム一体型ハンドルのFraser IC SLはフレーム同様にスイスカラーで塗り分けられた。ステム上部にはステアリングコラムに取り付けるサイクルコンピューターマウントも取り付けられ、レース時にはガーミンのEDGE20を使用していた。ペダルは長年愛用するリッチーのWCS V6だ。
text:Naoki.Yasuoka
photo:SCOTT JAPAN
赤と白のツートンをアシンメトリーに配したスイスカラーのスペシャルバイクと共に、7度目の世界王者の座を手に入れたニノ・シューター。彼が厚い信頼を置くのがこの3年間愛用し続けるスコットのフルサスXCバイク、SPARK RCだ。
他ブランドに先駆けてトラニオンマウントを採用し、スムースなリアアームの追従性やペダリング剛性、さらにはフルサスバイクであるにも関わらず、ペダル込みで10kgを割り込む軽さを持ち合わせた生粋のレーシングバイクが、今年もチャンピオンバイクとなった。
フロントフォークはロックショックス SID Wolrd Cup。ワンピースカーボンクラウンにマグネシウム製のロワーレッグを組み合わせた、同社史上最軽量のフォークに、スコットのツインロックシステムに対応するRL3 チャージャーダンパ―を搭載したスペシャルモデル。トラベルは100mmだ。
ツインロックとは一つのレバーでフロント/リアのショックユニットのダンピングをコントロールできるシステム。最新のツインロックでは、下り用のオープンモード、コンプレッションを効かせたクライムモード、そしてロックアウトの3つを一つのレバーで切り替えることができる。
チームとしてスラムのサポートを受けるため、おそらくフォックスのNUDEを使用しているリアユニットはロゴを外された状態に。トラニオンマウントをフレーム側へと持ってくることで、ショック取付部の強化に必要なカーボンレイアップをBB周辺の剛性向上にも活かす設計はSPARKのアドバンテージだ。
コンポーネントはスラムのXX1 EAGLEだが、注目はeTap仕様のディレイラーとシフターを世界選手権に投入したこと。ロードレースではその簡単な操作方法とクリーンなルックス、優れた整備性で既に市民権を得た無線電動変速システムのMTBバージョンが世界を制することとなった。戦績もさることながら、各部の仕上がりもプロダクトモデルとして市販されても違和感のないレベルに洗練されており、続報が待たれる。
ホイールは世界選手権開催地名がプリントされたスペシャル仕様のDTスイス XMC 1200 SPLINE 30。そこにマキシスのドライタイヤであるASPEN2.25インチを組み合わせる。ニノが使用するのは、市販品より軽くしなやかな170tpiのプロ供給モデルだろう。
ハンドル、シートポスト、サドルやグリップはシンクロスで統一。ステム一体型ハンドルのFraser IC SLはフレーム同様にスイスカラーで塗り分けられた。ステム上部にはステアリングコラムに取り付けるサイクルコンピューターマウントも取り付けられ、レース時にはガーミンのEDGE20を使用していた。ペダルは長年愛用するリッチーのWCS V6だ。
text:Naoki.Yasuoka
photo:SCOTT JAPAN
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