フジ SUPREME　エアロロードの最新デザインを網羅したスピードクイーン

日本生まれのアメリカンブランド、フジより最先端のエアロロードのトレンドを網羅したウィメンズバイク「SUPREME」が19モデルで新たに登場。世界最速の女性用ロードバイクを作るというコンセプトに恥じないハイパフォーマンスなレーシングモデルを紹介しよう。

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フジ SUPREME 2.3 (c)Fuji bikes
日本で生まれ、アメリカで発展したバイクブランド、フジ。トップレースでの実績を持つハイエンドモデルから、街中をスマートに移動するためのコミューターまで幅広いラインアップを揃えるブランドだ。そんなフジから新たにリリースされたのがウィメンズエアロロードの「SUPREME」である。

「世界最速の女性用ロードレーサーを作る」というコンセプトを掲げ、作り上げられたSUPREME。女性用モデルとして小さめのサイズを用意しながらも、エアロロードとして近年のバイクに取り上げられる各種のスペックを網羅しており、隙のない戦闘力の高さが魅力の1台となっている。

フレーム形状は一目見てエアロロードだと分かるルックス。ほぼホリゾンタルのトップチューブや小さくまとまったリア三角などは、見た目からも空力性能の高さを窺わせる。これらはコンピューターによるCFD解析により導き出された形状であり、フレームのあらゆる部分で空気抵抗を抑えるデザインに仕上がる。

シートチューブは後輪に沿ってカットアウトされた形状 (c)Fuji bikesヘッドチューブとフォークの接合部分はインテグレーテッドデザインを採用し乱流を抑える (c)Fuji bikes


ダウンチューブはエアロロードで広く採用されている翼断面の後端をカットしたカムテール形状。ヘッドチューブとフォークの部分もインテグレーテッドデザインを採用し空気の流れを乱さない作りとなっている。その他後輪に沿うようにカットされたシートチューブやエアロ形状のシートポスト、臼式の内蔵シートクランプなどにより空力性能を高める。

素材はC10ハイモデュラスカーボン。より軽量なC15ハイモデュラスカーボンと同等の素材構造を持ちつつ、強度に重点を置いたカーボン素材となっており、剛性値が高くなっているのが特徴だとフジは謳う。フロントフォークも同様の素材を使用しており、高い剛性によるクイックな操舵感を実現している。

フジ SUPREME 2.5 (c)Fuji bikes
またウィメンズロードとして特徴的なのが、女性がより乗りやすいジオメトリーを採用しているということだろう。フジでは1970年代から女性ライダーに機材を供給しているというバックボーンを活かし、女性がより快適に速く走れるジオメトリーを研究。特にスタックとリーチの調整を全サイズで行っており、女性にとって乗りやすいバイクに仕上がっているのである。女性モデルとありサイズは44cm、47cm、50cmの3サイズ展開だ。

ブレーキシステムはディスクブレーキを採用。ULTEGRAモデルでは油圧システムを使用することで握力が弱い女性でも制動力を発揮でき、かつあらゆる天候で安定したバイクコントロールを行うことが可能だ。その他、BB部分にはチェーンプロテクターを標準装備。チェーン落ちによるフレームの破損を防いでくれる。

UCIウィメンズチームのティブコSVBがメインバイクとして使用している (c)Fuji bikes
販売はシマノULTEGRAと105組みの2モデルの完成車をラインアップ。ULTEGRA完成車はSUPREME 2.3というモデル名で、油圧ブレーキシステムと、オーバルの524 Discホイールがアセンブルされる。カラーはシルバーにピンクラインが入ったフェミニンなレーシングデザイン。価格は380,000円（税抜）。

105完成車はSUPREME 2.5というモデル名で機械式ディスクブレーキ、オーバルの324 Discホイールがセットされる。カラーはブラックカーボンベースにブルーが差し色に入るデザインだ。価格は275,000円（税抜）。

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