2018/09/03(月) - 17:56
ヨーロッパでの本格的なシーズンインを前に、中国で開催されたUCIシクロクロスレース「千森杯(UCIクラス1)」に日本勢男女8名が参戦。9月2日に行われた第1ステージで織田聖が8位に、竹之内悠が14位に入りそれぞれUCIポイントを獲得している。以下、AJOCCのレポートより紹介しよう。
9/2(日)、中国の内モンゴル自治区の赤峰市敖漢旗(Aohan)で、シクロクロスのUCIクラス1レース「Qiansen Trophy(千森杯)」が開催された。男子7名、女子1名の選手8名で臨んだ日本チームは、エリート男子で織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と竹之内悠(Toyo Frame)がUCIポイントを獲得した。
はじめての会場となる赤峰市敖漢旗地区は北京市中心部から北東500kmに位置し、北京国際空港からバスで約7時間の移動を強いられた。
敖漢旗エリアにはホテルから約3km地点に、大会主催者であるスポーツ施設建設会社の千森グループが今回のためにシクロクロスコースを新設。さらに2週間後に同エリアで行われるUCI BMXレース用のコースの製作も急ピッチで進められていた。
コースはコーナーが多数ある平坦なメインエリアにフライオーバーが3箇所、40cmシケイン2枚。さらに山を切り開いた標高差20mを一気に駆け上がる激登りと激下りセクション2箇所を含む一周2.5kmの休みどころが全くないハイスピードかつハードなコース。
オランダ、イタリア、アメリカ、オーストラリア、チェコなどから集まった51名が出走したエリート男子は、スタート直後から10名程度の先頭集団が形成され、日本勢からは織田聖と竹之内悠が加わる。直登区間でミスをした選手の影響で一時2名とも中切れしてしまうが風が強く先頭を譲りあう先頭集団のスピードが伸びなかった影響もあり、織田・竹之内ともに再度合流。中盤スピードが上がった際に集団がばらけ、オランダのゴス・ファン・デル・メールが2位に40秒差をつけて独走優勝した。
日本勢では最後まで粘った走りの織田が8位に。暑さのため後半失速した竹之内は14位でゴールした。最前列からスタートした全日本チャンピオンの小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)は、スタートで手間取った影響で先頭パックにのれず16位でレースを終えた。
21名で争われたエリート女子は、1周目に6名の先頭集団が形成され、中盤以降抜け出したスペインのナショナルチャンピオンを6度制しているアイダ・ヌーノ・パラシオが優勝、3位には度々日本のUCIレースでも入賞しているサマンサ・ルネルスが入った。日本勢から唯一参加した須藤むつみ(Ready Go Japan)は -1LAPの19位で賞金を獲得した。
2戦目は9/6(木)に河北省邯鄲市に移動し、エキシビジョンレースとして開催される。
織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)コメント
今シーズンはロードレースで一定の成長がみられクロスシーズン開幕が楽しみだった。レースはスタートから先頭についてどこまで行けるか試そうと考えていた。先頭パックで走っていたところ途中中切れがおこり離れてしまったけど、先頭集団が牽制している間にまたブリッジすることができた。その後はどのあたりで離れてしまったか覚えていないが、今の力は出し切れたレースでUCIポイントと賞金を獲得できたのは良かった。木曜日の次戦では今日よりも上のリザルトを狙いたい。
9/2(日)、中国の内モンゴル自治区の赤峰市敖漢旗(Aohan)で、シクロクロスのUCIクラス1レース「Qiansen Trophy(千森杯)」が開催された。男子7名、女子1名の選手8名で臨んだ日本チームは、エリート男子で織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と竹之内悠(Toyo Frame)がUCIポイントを獲得した。
はじめての会場となる赤峰市敖漢旗地区は北京市中心部から北東500kmに位置し、北京国際空港からバスで約7時間の移動を強いられた。
敖漢旗エリアにはホテルから約3km地点に、大会主催者であるスポーツ施設建設会社の千森グループが今回のためにシクロクロスコースを新設。さらに2週間後に同エリアで行われるUCI BMXレース用のコースの製作も急ピッチで進められていた。
コースはコーナーが多数ある平坦なメインエリアにフライオーバーが3箇所、40cmシケイン2枚。さらに山を切り開いた標高差20mを一気に駆け上がる激登りと激下りセクション2箇所を含む一周2.5kmの休みどころが全くないハイスピードかつハードなコース。
オランダ、イタリア、アメリカ、オーストラリア、チェコなどから集まった51名が出走したエリート男子は、スタート直後から10名程度の先頭集団が形成され、日本勢からは織田聖と竹之内悠が加わる。直登区間でミスをした選手の影響で一時2名とも中切れしてしまうが風が強く先頭を譲りあう先頭集団のスピードが伸びなかった影響もあり、織田・竹之内ともに再度合流。中盤スピードが上がった際に集団がばらけ、オランダのゴス・ファン・デル・メールが2位に40秒差をつけて独走優勝した。
日本勢では最後まで粘った走りの織田が8位に。暑さのため後半失速した竹之内は14位でゴールした。最前列からスタートした全日本チャンピオンの小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)は、スタートで手間取った影響で先頭パックにのれず16位でレースを終えた。
21名で争われたエリート女子は、1周目に6名の先頭集団が形成され、中盤以降抜け出したスペインのナショナルチャンピオンを6度制しているアイダ・ヌーノ・パラシオが優勝、3位には度々日本のUCIレースでも入賞しているサマンサ・ルネルスが入った。日本勢から唯一参加した須藤むつみ(Ready Go Japan)は -1LAPの19位で賞金を獲得した。
2戦目は9/6(木)に河北省邯鄲市に移動し、エキシビジョンレースとして開催される。
織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)コメント
今シーズンはロードレースで一定の成長がみられクロスシーズン開幕が楽しみだった。レースはスタートから先頭についてどこまで行けるか試そうと考えていた。先頭パックで走っていたところ途中中切れがおこり離れてしまったけど、先頭集団が牽制している間にまたブリッジすることができた。その後はどのあたりで離れてしまったか覚えていないが、今の力は出し切れたレースでUCIポイントと賞金を獲得できたのは良かった。木曜日の次戦では今日よりも上のリザルトを狙いたい。
男子エリート結果
1位 | ゴス・ファン・デル・メール(オランダ) | 58:41 |
2位 | ニコラス・サンパリーシ(イタリア) | +39 |
3位 | アンソニー・クラーク(アメリカ) | +56 |
8位 | 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +1:53 |
14位 | 竹之内 悠(Toyo Frame) | +3:28 |
16位 | 小坂 光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) | +4:51 |
20位 | 小坂 正則(スワコレーシングチーム) | +5:46 |
23位 | 斎藤 朋寛(RIDELIFE GIANT) | +6:33 |
34位 | 積田 連(Team CHAINRING) | -3LAP |
38位 | 向山 浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM) | -3LAP |
女子エリート結果
1位 | アイダ・ヌーノ・パラシオ(スペイン) | 40:55 |
2位 | ジョイス・ファンデルベルケン(ベルギー) | +16 |
3位 | サマンサ・ルネルス(アメリカ) | +41 |
19位 | 須藤 むつみ (Ready Go Japan) | -1LAP |
text:斎藤 朋寛
photo:阿部 昌一
photo:阿部 昌一
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